宮木あや子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
切ない。
誰もが果たせぬ想いを諦めている。
貫く女性もいる。
自分で決めた訳じゃないのに、誰だって幸せになっていいはずなのに。
看板女郎の桂山のエピソードはなかったけど、一番の売れっ子で呼び出しの位にいても、苦悩はあるんだろう。
客を選べるとしても、客を取らないでいいわけではない。
華やかな場面と、すごく暗い場面との対比がくっきりと描かれていて、暗いからこその華やかさなのかな、と感じる。
何の罪も犯していないのに、囚人のように生きなければならない女郎たち。
唯一、美しく着飾ることで、明るく笑うことで、きれいな景色を愛でることで、罪人ではないのだと主張しているかのようだ。
切ない美しさ、儚い豪華さ。 -
購入済み
原作をより鮮やかに
小説の漫画化や映画化の場合、先に原作を活字で読んでいるとどうしても色褪せるのが通常だが、この作品は原作で味わい損ねた世界観や人間味が鮮やかに描かれている、漫画化にしては稀な作品。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「間夫(まぶ)がいなけりゃ、この世は闇」っていう
言葉があるとおり、女郎たちはつらい現実からひと時
でも救ってくれる愛する男を頼りに生きている。
「花宵道中」では女郎の朝霧が半次郎という男と恋に
落ちるが、ありふれた女郎の恋だと思って読んでいる
と、「青花牡丹」っていうお話で二人に意外な縁が
あったことがわかる。
その話を読んだ後では読後感が違ってきますね~
いやぁ・・・泣けました。
女しかいない女郎の世界ですから客の取り合いや、
足の引っ張りあいもあるわけですが、妹女郎の茜が
初めて客をとるまでの話を描いた「薄羽かげろう」や、
「雪紐観音」を読むと、こんな世界でも必死に生き抜い
てやろうっていう女たちの気概も感じられて
「たくましいなぁ」と思う。
姉女郎の朝霧のこともあって、自分は絶対間夫なんか
作らないって思ってた八津ですが、身近な人物に心を
揺れ動かされ、恋に生きてこの吉原を抜けるかどうか
の選択を恋人から迫られる「十六夜時雨」。
幼い頃に家族から引き離されてこの世界に長くいる彼女
たちですが、同じ妓楼にいる女郎たちが姉妹同然に
なっていき、情がわくんだなぁと思うと、不憫ながらも
そういう家族のようなものがあるってことに救われる
思いがした。 -
Posted by ブクログ
ぶっ飛ばしてる小説だなあ…って思いました。
一人一人の抱えてる男との事情は、それぞれ重いけど
小奇麗にして、ちゃんと仕事してさえいれば、
女って割と大丈夫だよなあと。
自分も含めてそうなんだよなと思いました。
ここに描かれてる女たちの言動さえ、若いなあと思う時が自分にも
来るのでしょうが、その年齢さえ通り越した時の私がこれを読んで
何を感じるのかにも興味があります。
私自身は体の関係には全く重きを置かない、というか
そういうことはつらいこと、という感覚を持ってるので、
「好きな人はいた方がいいけど、体はね、別に重ねなくてもいいです。
あっちなみに百合でもないから。私男の方が好き。ストレートなんで。」
と(小説風に書けば)いう指向性の私が、なんで宮木さんの小説だけ
官能や性を扱ってるにも関わらず読めるのかって方に思いが
向きます。
それにしてもねえ、いやはや、笑いました笑いました。
ああ面白かった。
ストレス溜まってイライラしてた時に一気に読んだもんで
最高でした。
誤解を恐れずに言うなら
「女はやっぱ、顔とカラダと金をカラダ以外で稼ぐ能力と、
家事能力と恋愛経験と、独りで生きる能力が大事。」
こんなこと書くと、男女どっちからもひっぱたかれそうですが。
マジでそう思うわ(笑) -
Posted by ブクログ
ネタバレ宮木あや子作品は色々読んできたけど、どれも割と綺麗めな感じの官能小説だったので、これを最初読んだ時はびっくりした。
ここまで来るともう、エロいを通り越してエグい。
他の作品のような官能描写はあまりなく、代わりに繰り広げられるのは女子トークで語られる赤裸々な下ネタのオンパレード。
寝た男の数は優に20人を超える女たち5人が、色んな悩みを下ネタとともにぶっちゃける。
そういうジャンルの女性(性に奔放過ぎる女性)の文化が自分にも周りの友人にもないので、最初はちょっとひいたけど話が進むにつれてどんどん引き込まれていった。
結局アラサー女の悩みなんて、恋愛と結婚と性と将来の不安と婦人病に集約されるのか、そこに貧富も性格も文化も関係ないのか、というまとめ。
5人目の、結婚してるのに独身だと言い張る男と3年不倫した挙句、未認可の変な薬渡されて、それを大量摂取して自殺を図るという話が一番強烈だった。