宮木あや子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回は校閲ガールのまわりのガールと
ウーマン、ボーイ達6人のサイドストーリ。
なので残念ながら校閲ガールの出番が少ない。
これはやってしまった!と思いきや
予想に反して、物語にグイグイ惹き寄せられてしまった。まるで悦子に何かで引っ張られているように。
どの話もクスッと笑えるところがあるだけでなく、登場人物の日々の仕事の悩みや意外な過去に驚かされたり、そんな思いがあったんだと違う一面を見せられることにより、魅力が増し親近感や愛着がわいてきます。
一番驚かされたのは悦子の上司で部長の茸原
ことエリンギ。あのエリンギが?
普段温厚そうなエリンギがサスペンスあり、
ロマンスありと小説のような恋愛をし -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編4つ、しかし言葉の濃度が高い。
だから読むのにパワーが必要。
多分テーマは半身、2つで1つ。
でも静かで美しいから、読んでいても辛くない。星の王様が1番好きかも。
ヴィオレッタの尖骨
大人に押さえつけられ世界に出られない少女2人。綺麗な少年。少年の尖った骨に心奪われ、欲しがる2人。歪んでるけど、歪みがないと交わらなかった3人というのは皮肉。人数は違うけど女の子同士が親密だからか、雨の塔を思い出した。
針とトルソー
ふしだらでバカ
天橋立のように地味な場所って微妙にディスっててワロタ。卒業旅行としては大人しめだよね。
地の文に括弧書きが多い宮木作品は何となく気持ちを軽くして読める。楽しそうな -
Posted by ブクログ
ネタバレ宮木あや子さんのお仕事小説は、テレビ業界でもヒリヒリと冴え渡っていました。
バリバリとお仕事して悩む、シスターフッド。面白かったです。
各々の事情で崩れる事があっても、仕事だ!働く!!と立ってる彼女たちの格好良さ。言わないでおく、が出来るようになるのはそれまで公私ともにいろいろ経験されてきたからだろうな、としみじみしてしまいます。
体力で無理ができなくなってる年齢だというのがリアルでした。
昨今なにかとテレビ局は渦中にいますが、このお話読んでても、タレントやスタッフが外されたり飛んだりはあっても「テレビ業界や局自体が揺らぐ」という時代が来るとは想像できないよなぁ…とつくづく。
約10年前のこ