宮木あや子のレビュー一覧

  • 官能と少女

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    何とも哀しい気持ちになるお話ばかり
    章を追うごとに 苦しい
    性的描写が かなり細かく描かれているが
    それはこの人物たちを表現するのに
    必要であったと思う
    彼女、彼らの心情や背景が
    真に迫るものになっている
    彼らのこころの奥底に ふれる

    少し前に「二木先生」を読んだが
    合わせて考えることがあった
    二木先生は そこを分かっていたのだ
    いくらその娘にとって幸せでも…
    ……あぁ 人の しあわせとは何なんのか…
    しあわせは人それぞれ。でも
    この世界では受け入れられないのだ
    そんな少女も居た

    ヒリヒリと痛い物語
    余韻が残る
    何処か嶽本野ばらのような
    痛くて 美しくて 狂気をはらんだ6編だった

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    2026年01月27日
  • 泥ぞつもりて

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    系図の中の「基経」「高子」「清和天皇」などの文字でしか認識していなかった人物が、血の通った人なんだなーと。
    血筋がよいからといって、必ずしも能力や野心があるわけでも、人間ができているわけでもないし、今で言うところのサイコパス気質の人もいるんだろう。
    いつの時代も人間は変わらないな。

    大部分がフィクションだろうと思うと、創造力に驚く。非常に読み応えがあった。

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    2026年01月17日
  • あまいゆびさき

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    百合小説?というジャンルに入るのか分からないけど、面白かった。
    精神的に過酷な状況にある主要人物の2人。
    けれど諦めずに想いが実ったのはよかった。
    ユリカの初登場から終盤の活躍は予期できなかった。奥井も良いやつで、嫌な男があまり出ない作品だった。

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    2026年01月15日
  • 校閲ガール ア・ラ・モード

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    よい!
    出てくる人がよいし、ところどころにはっとする文章がある。前巻もそうだった。
    出てくる人たちは自分を知ってる。自分がどういう人で、人の目にどのように映っていてそれが決してよい映り方でなくても、そこから何ができるか考えている。そこでへこんだりしていない。そうありたいと思う。

    「誰だって良い仕事をしたいと思っている。後世に残ろうと残るまいと、今このとき目の前にある何かを最良の状態にして世の中に出したいと願っている。(p.126)」
    なぜ自分は好きでもない仕事をがんばっているんだろう?と思っていた答えだと思った。好きでなくても、目の前の自分の仕事を最良の状態にして次に渡したいということ。

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    2026年01月11日
  • 校閲ガール

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    ☆3.5
    軽めの雰囲気の本を読みたいと思い、娘のカラーボックスの中から借りた本。主人公の河野悦子含め、みんなあっけらかんとしていてよかった。
    また、「ありのままの自分を好きになってくれる男なんていないんですからね」など、ハッとさせられるフレーズがいくつかあったのもよかった。「ありのままの自分」なんて見方によっては根拠のない自己肯定、人との関わりの中で自分を認めてもらいたいなら(好意を持っている人に振り向いてもらいたいなら)「ありのままの自分でよい」という発想はない。もちろん「相手に合わせましょう!」ということでもない。
    ただ、河野悦子が入社2年目の大卒24歳はどうなんだろ? 発言内容、仕事の出

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    2025年12月28日
  • 校閲ガール

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    ネタバレ

    軽く読めるのに、表に出ることのない校閲の仕事の内情がよく分かります。間違いのある文章を読んでみても中々誤りに気づけなかった私は、校閲の仕事には向いてなさそうです…笑 ハッキリした物言いの悦子のキャラが読んでいてスカッとします。悦子と周りの人達の関係性をこの先も読みたくなりました。

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    2025年12月22日
  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    乳酸菌が主人公の1人(1菌?)で、現代の20代女性(岩手県出身)も主人公で、乳酸菌の歴史も並行して語られるという独特な世界観の小説で、いろんな要素がてんこ盛りでおもしろかったです。
    岩手の方言も強烈でした。

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    2025年11月26日
  • ヴィオレッタの尖骨

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    耽美な百合世界を堪能〜〜!
    子供じゃないけど大人でもない
    危うい存在としての少女達が魅力的でため息が出る
    表題作のビー玉に身悶え、星の王様では無垢なようでいて全てを見通すような存在感が切ない

    世界観にどっぷり浸った

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    2025年11月19日
  • あまいゆびさき

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    ネタバレ

    こういう耽美な百合大好物。傷ついた少女たちが幼い頃に惹かれ合っていけない遊びをしていてそれがずっと忘れられず、お互いが高校生になって再会するまで想い続けていたのも、アメリカ行ってからも遠距離で夢を追いながら想い合ってたのも純愛すぎます。ふたりの未来に幸あれ。
    絶望的な展開も続いたけどハッピーエンドに向かってよかった。毒親はやばかったけど、周囲にいい人間がいたのが救い。奥井とユリカいいキャラしてて好き。

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    2025年10月01日
  • 雨の塔

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    好き。
    匂いがしてくる小説だった。
    タバコの匂い、マフィンの匂い、インスタントコーヒーの匂い、雨の匂い、桃のシャンプーの匂い、潮の匂い、終わりの匂い。

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    2025年10月01日
  • 官能と少女

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    少女からかけ離れる代わりに折り合いが付けられるようになった寂しさがそのままの状態である。共感するけれど通り過ぎた道を振り返るような封じ込めた願いを思い出すような感覚。「一人きりでは、迷子になることもできなかった」って…泣いちゃいそうになるなあ。

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    2025年09月01日
  • ガラシャ

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    ネタバレ

    なんで最後に幽斎パートなんて挟むん?
    と思ってたけど最後のコレがやりたかったんだな。別になくても良かったけど、あったほうが読後感は爽やか。

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    2025年08月08日
  • 喉の奥なら傷ついてもばれない

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    いびつな愛の形しか知らない女性に関するストーリーの短編集。

    特に最後の「泥梨の天使」はホラーだった。娘を誰よりも愛し、表面上は娘の安全健康を願うよき母として振る舞いながら、全ての行動を監視、コントロールしようとする。スマホの電話やチャット履歴は全て把握し、母が不要と思うレース付きのパンツや化粧品は全て知らない間に捨てられる。
    全てその行動を正当化する心の声が読めるのも怖い。

    何か愛なのか、愛の名の下に相手に押し付けているものがないか怖くなる。

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    2025年08月03日
  • 手のひらの楽園(新潮文庫)

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    高校2年生の女の子の1年間を描いたもの。
    家族のことや友人関係、将来のこと、また彼女にとってかなり衝撃的な事実が明らかになったりする。
    だが、決してその出来事をドラマティックに描くことなく、あくまでもそれに対峙する少女の心境に主眼がおかれ進んでいく。そこがとても良かった。
    きらきらが描かれなくても、結果的に「青春」を読んだ感じはしっかりと残っている。

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    2025年06月14日
  • 憧憬☆カトマンズ

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    ネタバレ

    野良女の鑓水が出てきた!テンション上がったわ!さらにあのキャラたちまで!おお!
    会話のテンションの高さと、地の文の冷静さの対比が宮木あや子らしい。

    p.145恋愛するときってそれを忘れがちだ。相手を大切にすること。大切にされることばかりを考えていると、人はいろいろと見失う。

    格言。効いた。

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    2025年06月07日
  • 校閲ガール ア・ラ・モード

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    今回は校閲ガールのまわりのガールと
    ウーマン、ボーイ達6人のサイドストーリ。
    なので残念ながら校閲ガールの出番が少ない。
    これはやってしまった!と思いきや
    予想に反して、物語にグイグイ惹き寄せられてしまった。まるで悦子に何かで引っ張られているように。

    どの話もクスッと笑えるところがあるだけでなく、登場人物の日々の仕事の悩みや意外な過去に驚かされたり、そんな思いがあったんだと違う一面を見せられることにより、魅力が増し親近感や愛着がわいてきます。
    一番驚かされたのは悦子の上司で部長の茸原
    ことエリンギ。あのエリンギが?
    普段温厚そうなエリンギがサスペンスあり、
    ロマンスありと小説のような恋愛をし

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    2025年06月05日
  • 雨の塔

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    ネタバレ

    お金持ちの家庭の子だけが入学できる孤島の大学。
    ドラマにできそうな話。
    とりあえず設定が富豪過ぎて共感できる部分は少ない。
    女子校の経験はないのだけど
    こんな世界もあるのだろうか。
    1人の友達を独占したくなるようなそんな気持ちは
    理解できるかな。
    結末はどうなるのか気になったけど
    全部が不幸になるわけではなかったのが救い。

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    2025年05月24日
  • 官能と少女

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    嘘であってほしいって
    願いながら読んでしまった。
    本だし作り物なのは解っているけどね。

    官能な表現は下品じゃなく
    下衆だけどその中にも美しさも
    感じられるような文体で
    すごい表現だなって思った。

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    2025年05月21日
  • あまいゆびさき

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    あらすじを読んだ時、光のところにいてねみたいな話かなあと読み出したら全然違うけどめちゃくちゃ面白くてすぐ読み終わってしまった…笑
    同性愛とか、家族問題とか色々な事に触れてる作品。後味はとても良き。タイトル回収してるう…そして奥井。最高すぎる。
    奥井が本当にいいキャラすぎて、奥井と絡むとみんなおもしろくなるからホントみんな奥井目当てに読んで欲しい笑
    もしこの作品気になってて読むの迷ってる人いて、たまたまわたしの感想に巡り会えた人がいたら読んで損無いから、奥井のために読んで欲しい。そのくらいいいキャラだった笑

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    2025年04月29日
  • 校閲ガール

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    比喩と隠喩がスッキリ頭に入る。
    頭が良くなる気がする。
    出版業界や校閲という仕事について少しだけ知れた。

    軽蔑には憧れが含まれている。
    手の届く夢なんて夢じゃない。

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    2025年05月04日