宮木あや子のレビュー一覧

  • 百合小説コレクション wiz

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    愛情、友情、憎悪その他もろもろ大きな感情をぶつけ合うのが百合であるならば、百合物語の世界はなんと広く自由なのだろう、と思いながら読んでいました。どの作品も素敵なのですが、個人的にはテーマのスケールが大きい、南木義隆氏の『魔術師の恋とその他の物語』がぶっ刺さりました。

    0
    2023年02月16日
  • 雨の塔

    Posted by ブクログ

    19歳の女性4人のお話。 どこともわからないような学校の寮の中、情報がほぼ遮断されている中でのみそれぞれの心境や状況の変化で物語が綴られていきます。 宮木あや子さんが描く女性はとても繊細で綺麗な人物になるのが感心しながら見ていますが、特に少女はより以上なのかなと、この世界観に浸かっていたくなるのを感じましたら。

    1
    2022年12月14日
  • 春狂い

    Posted by ブクログ

    さてさてさんのレビューを見て早速読みました。
    さてさてさんはエログロが苦手のようですが
    自分は大好物なんで、期待度マックスで読み始めました。

    その期待を裏切らない、いや想像を超える
    えげつないエログロ作品で大興奮でした。

    私、語彙力がないもので、解説から引用して
    「こんなにもいびつで、勝手で、醜いものが、
    こんなにも清々しく、爆発的なエネルギーを
    放って生きている。
    面白くってたまらなかった。
    思わずにやにやしたあとに我に返り、
    ここから連なる物語とはなんだろう、いったい
    どこへ連れて行かれるのだろう…」

    という感じで、どんどん物語に、少女に引き込まれていきました。
    ここまで壮絶な人生を送ってきた少女ってのは
    現実世界ではなかなかいないとは思いますが
    男を狂わせてしまう、そんな魔性を持った女の人は存在するんだろうなぁと思いました。
    出会ってませんが…笑

    今のコンプライアンス重視の世の中では
    映画化とかは不可能だろうけど
    是非ともラースフォントリアー監督に撮ってもらいたいです!!
    エンドロールで流れる曲はサカナクションの
    「朝の歌」で♪

    さてさてさん素晴らしい作品に出会わせていただきありがとうございました。
    これからもよろしくお願いします。
    この作品が気になる方は是非さてさてさんの
    レビューをご覧ください。

    0
    2022年12月12日
  • 野良女

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「仕事はこれでいいのだろうか?」「結婚しなきゃ、年齢的に子供産まないとマズイ」そんな焦りが女性には常にある気がします。それが顕著になってくるのがアラサー世代です。
    そんな時、やっぱり救ってくれるかもしれないのは親でもなく、彼氏や男でもなく…
    同年代の女友達!同じ目線でいてくれるし、変な忖度もない。だからこそ、出てくる言葉がスッと入り込んでくるし、グサッともくるのかもしれない。

    0
    2022年11月08日
  • サイドストーリーズ

    購入済み

    しゃれた構成のアンソロジー

    煙草をテーマに有名作家の有名小説の番外編ばかりを集めたという大変にしゃれた構成のアンソロジー。
    もとの小説を読んでいれば読み返したくなるし、読んでいなければ読みたくなるという、出版社 作家の術中にはまってしまうたちの悪い本。
    番外編ではあるが元の本の色合い香りを程よく保った佳作が多い。

    0
    2022年10月03日
  • 雨の塔

    Posted by ブクログ

    もう何周したかわからない程読んでます。雨の季節になると開きたくなる世界。閉じてて潔癖で痛々しくて儚くて、大好き。雨の降る、美しい小説でした。
    心のなかに、さくらしかいなかった矢咲、母親しかいなかった小津、お互いしかいなかった三島と都岡、4人の関係が交差していき、仲良くなったり嫉妬したり壊れたり愛したり。
    逃げてきたり捨てられたりした彼女たちには、いつかはなくて今しかないから、余計に閉じていって相手しか見えなくなるのかも。
    小津は一足先に世界から消えたけど、矢咲と三島と都岡は岬の学園を出てどう生きていくのかな。特に三島…後ろ盾が無い人は三島だけだから、1番強くならないといけないのが彼女な気がします。使われるにしても。
    4人を取り巻くアイテムも好き…煙草は吸わないけど、特に彼女たちが食べてるものが食べたくなります。明日シュークリーム買ってこよう。。

    0
    2021年06月16日
  • 花宵道中 6

    購入済み

    強くてしなやかで脆い

    この作品、本当に堪能しました。
    まさかのラストはやり手サンと弥吉じぃちゃんのお話。
    やり手サンも最初は遊女だったのね。
    信じて、信じすぎて。
    先輩遊女の言うことが回り回ってる様子も、何やらストンと落ちました。
    途中、懐かしの面々の顔もチラリとみえて、ちょっと嬉しかったです。

    強くてしなやかで脆い、素敵なストーリーでした。
    原作も読んでみようと思います。

    0
    2021年06月10日
  • 花宵道中 5

    購入済み

    こういう終わりもあるのね

    私の好きな八津、三津のお話。
    後半は緑なんだろうけど、やっぱり三津の話な気がします。
    今までにない終わり方で、これからも続いていく希望を感じられました。
    どうしようもない現実と向かいあって、諦めることも多かったけど、小さな幸せを見つけたようでちょっびり嬉しい巻でした。
    八津、三津の年相応の普通のやりとりが大好きです。綺麗事だけではなかったけれど、やっぱり普通の女の子に戻れるふたりのこれまでも大事な時間だったなぁと感じずにはいられません。

    0
    2021年06月09日
  • 花宵道中 4

    購入済み

    霧里さんと半次郎

    霧里さんから見た話と半次郎さんから見た話が交差して、2人のお話に幕がおりました。
    茜ちゃんには伝えない優しさの中に複雑な思いと強さが滲み出てましたね。
    ただ彼女の最期に、妄想でもいい、幻でも良い、あの場面があったことに救われました。

    八津ちゃんのお話も始まり、どんな展開になるのか楽しみです。
    髪結のおじいちゃん、好きだったなぁ。

    0
    2021年06月09日
  • 花宵道中 3

    購入済み

    切ない

    今回は半次郎さんのこれまでのお話。
    まだお姉さんと再会する前のお話でした。
    最悪の状況から頑張ってきた半次郎さんにも乗り越えてきたものがあって、、、切なかったなぁ。
    まだまだ続くけど、ちょっと1巻から読み直してみようと思います。

    0
    2021年06月07日
  • 花宵道中 2

    購入済み

    泣ける

    茜の話に泣けました。
    上を見ればキリがない。
    上ばかりを見ていた茜が、一人前になっていく様子は、暖かかった。その優しさに涙。
    打掛?お布団、おまんじゅう。
    茜もかっこいい遊女になってくんだろうね。

    そして後半は半次郎さんの若い頃!
    繋がってて嬉しいな。

    0
    2021年06月07日
  • 花宵道中 1

    購入済み

    吉原らしい

    この時代独特の花魁さんの話が好きで購入。
    手が届きそうで届かないもどかしさと切なさが感じられました。
    ヒロインがその都度変わるようなので、いろんな話を楽しめそうです。

    0
    2021年06月07日
  • 雨の塔

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2009年の初読以来。

    はじめて読んだ宮木作品が本作で、わたしにとって、シリアス宮木さんと言えば雨の塔。
    もう少女とは言えない10代終盤から20代前半くらいの大人女子、の、一部というか半数というか……が、強烈に憧れるだろう少女趣味な小道具群、
    特に甘いものに没頭出来ない自分を感じて
    すっかり大人になってしまった……とちょっとしょんぼりしたのはまあ前半(?)くらい。

    大すきな作品だと記憶していたけれど、記録を辿ったら意外と三つ星で、だから今回、もしかしたら初読時よりも多くのものをがっちりとキャッチ出来たような気までする。
    表層にやられない分、芯まで手を突っ込んだ感じ。というか昔は表層だけに耽溺したかった、らしい。

    空気感がものすごくすき。
    お人形みたいな、いちばん有機体じゃないと思える、人間離れした三島がすき。感覚がすっきりする。
    逆に矢咲は物凄く人間らしいなあと思う。肯定と否定が、赦しと自責が入り混じる。読み手まで人間だ……。

    0
    2020年10月14日
  • セレモニー黒真珠

    Posted by ブクログ

    短編だから背景を省いてあるから一気に読めるし、続きが気になって止めるのに苦労した。

    仕事の熱意や人に接する態度、自分はどうなんだろうと反省もしながら一気読み。
    優しい文章で書いているので心が清浄できた気もする。

    0
    2020年09月16日
  • 雨の塔

    mi

    購入済み

    ラプンツェルの塔

    雨の塔を見上げた矢咲は
    その小さな窓から
    救いの髪が降りてくるのを願った。

    窓から見下ろした小津は
    垂らす事の出来ない
    うなじで切り揃えられた髪の毛で
    あがっておいでとただ願うのみ。

    妄想を最大に働かせると
    もうここで彼女達の命運は決まっていたように思える。

    小津はもう限界だった。

    母に捨てられた時。
    鳴く事を知らない鳥は
    骸となって鳥籠に横たわった。

    父に捨てられた時。
    鳴けない鳥は悲しみと共に
    籠の底に切り捨てられ動かなくなった。

    そして

    矢咲を失う時。
    鳴く事を知ってしまった鳥はもう
    鳥籠には帰れない。

    海を選んだのは
    海流に乗って潮風に運ばれて
    母のそばに矢咲のそばにいけるかもしれないなんて
    微かな希望もあったのかもしれない。
    それが不可能なのは
    頭の良い彼女なら分かっていただろう。

    一度求められる事を知ったら
    もう知らない頃には戻れない。

    矢咲は?
    きっと彼女はもっと少年的だった。
    だから追いかけられなかった。

    黒川さくらから逃げて
    背負いきれないものを拭い去るように
    アルカトラズへたどり着き、
    もう一度恋をした。
    さくらとは似ても似つかない少女に。
    皮肉にも小津の元を離れる事になって
    初めて「今」ではない「未来」を
    真剣に考えたんだろう。
    だからこその去り際の明るさ、そっけなさ。
    彼女は監獄を出て自分の人生を歩み、
    小津と共に生きる道を
    見つけられるという希望が見えたのだと思う。 
    矢咲が手を握ったらきっと
    小津はその手を握り返すから。

    三島は最後都岡に救われ
    そしていずれ来る別れを思い髪を切る決意をする。
    うなじに切り揃えられた黒髪と
    さくらの面影を宿す顔で
    彼女はその後何を望むのだろうか。

    少女4人の視点から綴られる物語は
    とてもとても耽美なもので
    私にとって大切な一冊となりました。

    0
    2020年09月13日
  • ガラシャ

    mi

    購入済み

    明智光秀の娘のお話

    宮木あや子さんの文章はどれも本当に美しい。
    歴史としてざっくり知ってる程度の本能寺の変という出来事の裏に隠れた様々な人の苦悩を感じ、
    とても切なくなった。 

    歴史とは人が一瞬一瞬積み上げてきたもので
    堅く羅列してしまうと事象だけを飲み込んでしまう。
    少なくとも私は年号と場所と関わった人、というある種記号のような覚え方しかしてこなかった。
    その瞬間に多くの苦しみ戸惑い怒り悲鳴があったことなどつるんと覆い隠されてしまう。

    もう会えないかも知れないという思いで
    夫を戦地に送り出す

    我が子の未来に戦と死と絶望しか感じられない

    本当に愛した人とは決して結ばれる事は出来ない

    細川ガラシャだけでなく
    きっとかつての日本ではこんな事態が
    珍しい事ではなかったのだ。

    沢山の苦しみや悲しみを繋いで
    生き延びてきた人々の上に
    私は立っているのだという事を
    今一度考えるきっかけになった。

    「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」

    ガラシャの辞世の句は
    彼女の人生、思いを理解してより
    心に染み入るものだった。

    歴史に重きを置いてレビューを書いていましたが
    珠玉の恋愛小説と表することも出来ます。

    そこはぜひ読んで噛み締めて頂ければな、と。

    0
    2020年09月07日
  • 花宵道中

    Posted by ブクログ

    江戸時代の遊女たちの物語。
    宮木あや子さんの本は、ただ文字を読み進めているだけなのに耽美な空気に包まれてその世界に惹き込まれてしまう。
    陳腐な言葉の表現だけどピンクの世界に包まれるというか。
    花宵道中の世界観はまさに私が大好きな宮木あや子さんワールドで完成している。
    私の言葉では表現出来ないが、女ひとりひとりに焦点の当たった苦しくて悲しくて、そして甘い話。
    短編集のような作りなのに全てが繋がっている。
    私も彼女たちの人生に関わる1人かのように共に喜び共に悲しめる。
    宮木あや子さんの本は女を強くしてくれる気がする。

    0
    2020年07月11日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

    Posted by ブクログ

    8人の作家による本をめぐる物語。切り口が各人各様、装丁の話もあり、作品を生み出す基本エッセンスあり etc。電子書籍が増えてきたけど、やっぱ手に取る本がいいわと感じさせてくれた一冊。本は誰かに届けられる。本は電子書籍に比べ、より沢山の人の気持ち、技術が結集され生まれるを実感。それにしても最近の本はアニメのような絵が表紙を飾るようになったなぁともおばさんは感じた一冊。

    0
    2020年01月19日
  • 婚外恋愛に似たもの

    Posted by ブクログ

    面白くて一気読み。ジャニオタ風味のアイドルファンの35歳の女たち五人が主人公の群像劇で、アイドルファンってこんなだよねーわかるーという面白さだけでなく一人一人のキャラの魅力的な描写がすごい。誰もが満たされないものを抱えて生きてるよね、とラストではちょっと泣けました。

    0
    2020年01月08日
  • 野良女

    Posted by ブクログ

    登場人物達のセリフが、良かった。
    下品だ等の書評もありますが、フツーに楽しく読めました。
    後半の鑓水さんのセリフは、確かにグッときた。

    0
    2019年12月28日