宮木あや子のレビュー一覧
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購入済み
切ない
今回は半次郎さんのこれまでのお話。
まだお姉さんと再会する前のお話でした。
最悪の状況から頑張ってきた半次郎さんにも乗り越えてきたものがあって、、、切なかったなぁ。
まだまだ続くけど、ちょっと1巻から読み直してみようと思います。 -
購入済み
泣ける
茜の話に泣けました。
上を見ればキリがない。
上ばかりを見ていた茜が、一人前になっていく様子は、暖かかった。その優しさに涙。
打掛?お布団、おまんじゅう。
茜もかっこいい遊女になってくんだろうね。
そして後半は半次郎さんの若い頃!
繋がってて嬉しいな。 -
購入済み
吉原らしい
この時代独特の花魁さんの話が好きで購入。
手が届きそうで届かないもどかしさと切なさが感じられました。
ヒロインがその都度変わるようなので、いろんな話を楽しめそうです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2009年の初読以来。
はじめて読んだ宮木作品が本作で、わたしにとって、シリアス宮木さんと言えば雨の塔。
もう少女とは言えない10代終盤から20代前半くらいの大人女子、の、一部というか半数というか……が、強烈に憧れるだろう少女趣味な小道具群、
特に甘いものに没頭出来ない自分を感じて
すっかり大人になってしまった……とちょっとしょんぼりしたのはまあ前半(?)くらい。
大すきな作品だと記憶していたけれど、記録を辿ったら意外と三つ星で、だから今回、もしかしたら初読時よりも多くのものをがっちりとキャッチ出来たような気までする。
表層にやられない分、芯まで手を突っ込んだ感じ。というか昔は表層だけに耽 -
購入済み
ラプンツェルの塔
雨の塔を見上げた矢咲は
その小さな窓から
救いの髪が降りてくるのを願った。
窓から見下ろした小津は
垂らす事の出来ない
うなじで切り揃えられた髪の毛で
あがっておいでとただ願うのみ。
妄想を最大に働かせると
もうここで彼女達の命運は決まっていたように思える。
小津はもう限界だった。
母に捨てられた時。
鳴く事を知らない鳥は
骸となって鳥籠に横たわった。
父に捨てられた時。
鳴けない鳥は悲しみと共に
籠の底に切り捨てられ動かなくなった。
そして
矢咲を失う時。
鳴く事を知ってしまった鳥はもう
鳥籠には帰れない。
海を選んだのは
海流に乗って潮風に運ばれて
母のそばに矢咲のそばにい -
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明智光秀の娘のお話
宮木あや子さんの文章はどれも本当に美しい。
歴史としてざっくり知ってる程度の本能寺の変という出来事の裏に隠れた様々な人の苦悩を感じ、
とても切なくなった。
歴史とは人が一瞬一瞬積み上げてきたもので
堅く羅列してしまうと事象だけを飲み込んでしまう。
少なくとも私は年号と場所と関わった人、というある種記号のような覚え方しかしてこなかった。
その瞬間に多くの苦しみ戸惑い怒り悲鳴があったことなどつるんと覆い隠されてしまう。
もう会えないかも知れないという思いで
夫を戦地に送り出す
我が子の未来に戦と死と絶望しか感じられない
本当に愛した人とは決して結ばれる事は出来ない
細川ガラシャだけでな -
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Posted by ブクログ
どこかにいそうな気がする
主人公の少女、小さい頃から男は虜になり偏執的な暴行を受け続ける、女からは煙たがられる存在。
男は皆、少女に狂い狂人となっていく。
少女は暴行されてもなんとか身を保ち育っていく。
少女は自分と同じ境遇を歩んできた美しい少年と出会いお互いの心を通わせるが少年は家族によって戒められ自ら命を立ってしまう。
少年を戒めた家族(少年の兄)が少女の学校の教師になり少女は兄の殺害を企てる。
春狂い
内容もわからずに本屋で手にとってあまりにも表紙のイラストが美しかったため購入しました。
あらすじを読んでこれは重い内容だなぁと読み始めると想像よりはるかに重かった。
読み終わってぐった -