宮木あや子のレビュー一覧
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校閲ガールシリーズ第二弾。第一弾に登場したキャラクターたちのサイドストーリー。
人生ままならないことが多い。でもみんなどこかしら折り合いつけて生きている。
そんなことを考えさせられた、充実の短編集だった。
米岡さんの章で、“表現したい人は増えている、でもその表現に興味をもつ人は減っている”という行があり、
藤岩さんの章では、“源氏物語や森鴎外のようには今の文学は残らない”という行があって、
文学に詳しいわけではなく、エンタメとして楽しむ単なる本好きではあるのだけど、考えさせられる。
登場人物たちの毒のあるセリフと、考えさせられるところと、これまでに読んだ宮木あや子さんの作品は、そのギャッ -
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東京の大手企業「明和」に就職した岩手出身の由寿は、閉鎖的な考えが残る母親などに悩まされながらも新しい仕事に一生懸命取り組む。明和ブルガリアヨーグルト五十周年特集のために社員にインタビューすると、制限文字数の10倍は書いてしまい削るのに苦労するなど熱意が伝わり微笑ましかった。由寿を見守る乳酸菌(!?)が語ったり、由寿の推しが、素人が創作した物語の中の擬人化された乳酸菌だったりして、ブルガリアや、ヨーグルトの歴史を学ぶこともできた。
コスプレがばれて居場所を失いそうになっている兄を救うため、これから自分に続いて東京に出たいと考えている後輩たちに道筋をつけるため、「いい子」をやめ、諦めずに言葉にして -
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かなり好き。特に斜線堂有紀さんの「選挙に絶対行きたくない家のソファーで食べて寝て映画観たい」、南木義隆さんの「魔術師の恋その他の物語(Love of the bewitcher and other stories.)」、宮木あや子「エリアンタス・ロバートソン」の三編が好き。心中したり不幸になったりしない、でも社会的な背景も踏まえた百合小説で好感度が高い。百合小説というよりビアン小説と言ってもいいなもしれない。わたしはふわふわした王道女子高生百合にどうしてもハマれないたちなのでこういうのはとても趣味に合うし、日々異性愛前提の社会に生きていると心が救われる気持ちになる。