宮木あや子のレビュー一覧

  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    【2023年95冊目】
    男と女の欲望をぶつけあった5つの短編集。求め、求められていることが、なんとなく感じられるのが人間の不思議なところで、「あっ」と思った瞬間に恋に落ちていたりする。それがいつも正解ではないのが難しいところではありますが。

    それぞれの作家さんが匂い立つような、けれどどろどろとはし過ぎない愛と欲望の話を書いているので、贅沢と言えば贅沢な一冊。どの作家さんも表現や心理描写が上手く(プロだから当然と言いたいところですが、そうでもない場合もある)違ったテイストのお話を楽しめました。

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    2023年08月09日
  • 百合小説コレクション wiz

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    百合短編小説のアンソロジー。一番好きなのは『あの日、私たちはバスに乗った』。ユアのぶっ飛び具合がいい。『魔術師の恋その他の物語』も裏魔女宅みたいで面白かった。

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    2023年06月28日
  • 百合小説コレクション wiz

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    ネタバレ

    楽しみにしていた百合アンソロ。
    一番好きな作品は櫛木理宇さんの「パンと蜜月」。現実味があったし、当事者同士が一番幸せそうだったので。
    斜線堂有紀さん宮木あや子さん深緑野分さんはやっぱり安定感ある。
    アサウラさんの「悪い奴」そうくるか!って唸る学生百合でよかった。

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    2023年06月12日
  • 百合小説コレクション wiz

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    初めて読んだ百合小説。ドロドロ系から社会派、ファンタジーまでこんなにいろいろあるんだな〜〜という率直な感想。おもしろかった!
    どの女の子にも影があるのが、性的指向に関係なく現実を生きる私たちにとってリアルで、そこに百合がはやる理由があるのかなという気がした。特に斜線堂有紀さん「選挙に絶対行きたくない〜」と、小野繙さん「あの日、私たちはバスに乗った」が好きだった。
    あと帯キャッチも素敵。「名前をつけたい関係も、名前のいらない紐帯も。」

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    2023年03月26日
  • 百合小説コレクション wiz

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    恋愛小説読みたくて手に取ったら、すごく好みで大正解でした。アンソロジーなので、色々摘み食いできます。
    男女の恋愛よりも面白く感じるのは、やっぱり2人を隔てる障壁があるからでしょうか、日本って舞台がその障壁になっていたりして、改めて日本は海外に比べて不自由なのかもと思ったりしました。
    舞台が海外の作品もあって、翻訳された外国の小説の雰囲気も楽しめました!

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    2023年03月12日
  • 校閲ガール ア・ラ・モード

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    ネタバレ

    ショートストーリーなのに泣ける…!宮木あや子さんの地の文の崩し方は、違和感がなくて好きだ。キャラがとても魅力的。もっともっと読みたくなる。

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    2023年01月29日
  • 花宵道中

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    花宵道中(はなよいどうちゅう)
     朝霧の草履の鼻緒は半次郎が染めたもの。
    薄羽蜉蝣(うすばかげろう)
     八津の妹女郎である茜の初見世。好いた男に抱かれたい。
    青花牡丹(ぼたん)
     朝霧の姉女郎の霧里とその弟である半次郎(東雲)の話。
    十六夜時雨(いざよいしぐれ)
     朝霧の妹女郎の八津が髪結いの三弥吉へ想いを馳せる。
    雪紐観音(ゆきひも)
     桂山の妹女郎の緑は話せない。でも三津姉さんとなら…。
    大門切手(おおもん)
     吉原の山田屋である女将、勝野の人生。

    それぞれの話がリンクしていて、おもしろかった。
    十六夜時雨では、八津の同郷である妹分の三津が
    いい味を出していて、彼女が亡くなるのが寂しかっ

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    2022年12月16日
  • 喉の奥なら傷ついてもばれない

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    愛に囚われ欲望の渦に呑み込まれもがき続ける女の物語

    人は皆どこか欠落している、それを埋めようと必死になっている。
    心なんて簡単に壊れてしまうのに
    それでもあなたはまだ檻の中にいるの?
    ー愛情という檻に繋がれている人へー

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    2022年11月30日
  • ヴィオレッタの尖骨

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    狂おしく時に猟奇的に時に切なく時に淫靡に儚くも美しい少女達
    なんのために生きるのか、それは『愛』の為『快楽』の為

    世界から切り離された檻の中で生かされている4つの花。欲望に溺れて湖の底から手を伸ばす少女達はどこに行くのだろう?

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    2022年11月30日
  • 雨の塔

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    外からの情報を遮断された全寮制の女子大
    その中で4人の少女たちは互いに依存し共鳴し壊れていく
    甘いお菓子や可愛らしいアイテムで彩られた甘い世界に少しずつ毒が回っていく

    前に読んだ時よりも文章が入ってくる
    自分も宮木あや子という甘い毒に侵されているかもしれない

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    2022年11月30日
  • 春狂い

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    美しさ故に虐げられる少女。官能的だがどこか残酷さがある。
    守って欲しいのに誰も守ってくれる人はいない。正常という仮面を被った狂った人達。何のために人は生き死ぬのだろう?少女のいる場所は天国か地獄か。

    愛故に憎しみ故に美しさ故に人は死に行く

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    2022年11月30日
  • あまいゆびさき

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    少女達の一途な思いは大人に汚されていく
    ずっと2人だけの世界で
    誰にも邪魔をされずに

    2人でチョコレートを分けあう

    どうしてこんな気持ちいいことを大人は秘密にするの?

    どうして一緒に居てはいけないの?

    複雑で純粋な2人の物語

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    2022年11月30日
  • 婚外恋愛に似たもの

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    また読み返してしまった。女性ってそれぞれの立場があるんだよなあ、結局そこに甘んじるというか、、いろんな人生があるけど、他人にはなれないんだよなあ。それでも桜井さんか山田さんになりたい。。

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    2022年11月24日
  • 花宵道中

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    吉原を舞台にした連作集。まず吉原の描写が官能的で、現実ではない異世界に読者を誘う。一方で、さまざまな境遇の遊女たちの生き様や矜持は、人の強さも弱さも感じることが出来て、地に足のついた感情を呼び起こし胸を打つ。このバランスが見事!"エロくて泣ける"傑作。

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    2022年11月23日
  • 憧憬☆カトマンズ

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    さくさく読めて、みんなハッピーエンド‼︎
    同著者の「セレモニー黒真珠」に出てくるキャラクターもちょこっと出てきて、繋がりに気付くと萌えます。一気に読んでしまいました。

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    2022年08月14日
  • 雨の塔

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    ネタバレ

    (2022-07-19 2h)

    友だちに勧められて読みました。

    耽美な雰囲気がたまらない…!!すき!
    映画『京城学校』が好きな人は絶対沼る。女子校、寮、お嬢様…たまらない設定が詰め込まれている。

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    2022年07月19日
  • あまいゆびさき

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    宮木あや子が2013年に発表した長編小説の文庫版。もとはYuri‐Hime Novelから出版されてた官能的なシーン有の百合小説です。それぞれ家庭に問題を抱えている真淳と照乃の2人の少女がすれ違いと再会を繰り返しながら互いの気持ちを確認し成長する物語です。中盤までは家庭や心情の描写が素晴らしく、真淳と一緒に楽しくなったり悲しくなったりします。終盤はテンポアップし、ちょっとしたアクションがあったり、ライトノベルっぽい展開になりますが、こういう作品でハッピーエンドを迎えるのは珍しいと思います。

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    2022年06月28日
  • 憧憬☆カトマンズ

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    ハケンと正社員、外見と内面、偶然と運命…? 仕事に、恋に、世直しに、ゆれるワーキングガールを描いたウルトラハッピーストーリー。『日経ウーマン』『日経ウーマンオンライン』掲載をまとめて書籍化。

    ウルトラハッピーエンドいいねぇ。

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    2022年05月24日
  • 校閲ガール ア・ラ・モード

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    校閲部の同僚、文芸編集者、大御所作家…校閲ガールのまわりも大変で! 日々の仕事への活力が湧く、ワーキングエンタメ第2弾。『ダ・ヴィンチ』、ウェブサイト『ダ・ヴィンチニュース』掲載に書き下ろしを加えて単行本化。

    あり得ないよなぁと思いながら楽しめました。

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    2022年05月18日
  • 花宵道中

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    校閲ガールが面白かったので、宮木さんの本二冊目です

    いやぁー
    面白かった
    花魁の様々な女性の生き方
    一冊を通して其々の人生が絡み合っている

    お見事でした

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    2022年04月17日