あらすじ
外資系ホテルで敏腕ホテルマンとして働いていた入社5年目の高橋治真。彼には、長年胸に秘めていた夢があった。「パイロットになりたい」――。その夢に近づくべく、治真はNAL(ニッポンエアライン)のCA採用試験を受ける。CA配属ではあるが総合職としての募集で、数年勤務した後、希望の部署へ異動できる可能性に賭けたのだ。見事試験に合格した治真は、同期の女性たちと共に訓練期間に入る。
しかし、実は治真には秘密があった。治真の父は、かつてNALで航空事故を起こし引責したパイロットだったのだ。けれど、その事件にはおかしなところがあった――。素性を隠し、有能な「男客」としてスタートを切った治真だったが……。
『校閲ガール』の著者が贈る、笑えて泣ける、新たなお仕事エンタメ小説!
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Posted by ブクログ
お仕事あり友情ありの最高エンタメだった。
しかも驚異的に読みやすかった。一人称のノリが軽い地の文は、文章が上手くないと読んでてしんどいのだけど。
Posted by ブクログ
あー、好きだなぁ、この感じ。
ストーリーもよかったし、どの登場人物もそれぞれ個性的で、そう遠くなく、絶対再読したいなぁと思った。
テンポもいいし、ちょっと毒のある文体も爽快でいい。
意識してなかったけど、しばらく女性主人公の話ばかり読んでたので、男性のお仕事小説はちょっと新鮮だったな。
治真の大学からの親友たち五人の関係も心地良い。
仕事仲間として登場する女性たちの凛々しさも気持ち良い。
その後が気になる要素もいくつかあるんですけど、続編はあるのかしら…??
Posted by ブクログ
2023年の読み納めはこちら。久しぶりの宮木作品、待ってました。
やっぱり好きだわ~。
パイロットの夢を諦めて一流ホテルに勤めていた治真は、中途採用で航空会社NALへCAとして入社。かつて彼の父はNALのパイロットであったが薬物使用の疑いでその職を奪われた。父を信じている治真はなぜそんな嘘がまかり通ったのか、自分の夢も燻り続けながらも新たな道で訓練が始まる。
大学同期とのやり取りや、先輩CA・保安検査員との日常会話など相変わらず宮木節を感じる会話のテンポが好き。珍しくちょっとした謎も散りばめながら、最後はやっぱりすっきり終わるお仕事小説+ちょっとラブあり。
あっという間に読み終わって楽しい読み納めだった。
シリーズ化希望!
そしてこれもドラマ化するよね絶対。ちょいちょい校閲ガールドラマネタも入ってたのも笑えた。
Posted by ブクログ
エンタメお仕事小説かと思ったら
間違ってないけど
割と悩みが深くてでもドロドロしてなくて
やっぱりエンタメお仕事小説だったけど 笑
とっても面白かったです!
他の作品も読みたいと思います。
Posted by ブクログ
単なるお仕事小説ではなかった!!
CAとして働く男の子の乗客と同僚とのドタバタかと
思っていたけど、もっと深かった。。
作者の参考文献の量からも情報量にやられた。
飛行機は怖さという苦手意識があったけど
これを読んで感じ方が変わった。
家族、友達、恋愛、仕事
それらの良いとこ取りをした感覚。
Posted by ブクログ
空港に縁のなかった自分も仕事で取り扱うことになり、ここ2年、勉強した。
主人公の治真。東京の大学で男5人でつるむようになる。就職で夢をあきらめた?5年働いたホテルは、辞することがもったいないくらいのハイクラスホテルのよう。それでも航空業界への思いを捨てきれず・・・
Posted by ブクログ
お仕事小説、CAボーイ!中々男性も見られないCAでとても良かった。仲良い男友達もたくさんで凄く読みやすかったです。この先の恋愛どうなるのかが気になる。
Posted by ブクログ
文章に作家の個性を感じる。宮木あや子さんの匂いがプンプンする。
『校閲ガール』のえっちゃんと同年代の世界に生きる若者という感じ。
CAのお仕事事情から航空業界事情まで、これはものすごい取材量だろうと思う。
でもエンタメ小説として楽しく軽く読めてしまった。
まだまだ続きが読みたい。
山村の悪事が白日のもとに曝される日が来るのが先か、治真がパイロットになるのが先か!?
Posted by ブクログ
なかなか珍しい、高学歴で卒がない好青年主人公の話。
おもしろかった。
校閲ガール作者の作品ということで、もしドラマ化したら誰がやるのかとつい考えてしまいました。
私もやりたいと思って諦めていたものに挑戦してみようかな。
Posted by ブクログ
ガッツリ航空業界に関する知識が出てくるため「校閲ガール」よりは読むのにパワーが必要です。
「学園大奥」同様、執筆中に大きな出来事があり物語が変わったらしく。
キャビンアテンダントとしての奮闘記というよりも、航空業界を志す青年(アラサー)にまつわる
謎と、男女のちょっとしたアレやこれやと、男の友情と、過去作のネタを盛り込んだファンサの欲張りセットです。
メンズ5人がハイスペなのは女子の夢的なものだと思いたい(東京にあんなのがゴロゴロいたら魔境すぎるし。コンプ爆発する)
宮木あや子さんは社会問題等への関心が高い作家だと思うので今後の作品で押し出してほしい。
Posted by ブクログ
新卒でエグゼクティブホテルのフロントとして就職した主人公。順調なキャリアを築く中で、諦めきれなかったパイロットの夢を追うためにCAとして航空業界に飛び込むお仕事ストーリー。
知らない業界の内側って面白い!特にボブちゃんの24時間勤務には思わず『ひぇーーー!』って声が出た。笑
CAの華やかなイメージの裏には、弛まぬ努力と体力、知識だけでなく頭の回転も必要で。それでもCAは保安員。なるほど。
これを読むと飛行機に乗りたくなる。
主人公の父親に関してのストーリーは企業や国の裏側の部分というか、社会人として働くことの意味を突きつけられたような気持ちになりました。友人の冤罪については胸糞悪くて。こういう政治家が本当にいるんだろうなーなんだかなぁ。
あとがきで、6章をコロナの影響で全てを書き直したと告白があったけれど、この章の印象でなんとなくモヤモヤ…。元々同級生5人がなかなか覚えられなくて何度も1ページ目を確認していたけれど、冤罪ストーリーは無くても良かったのかなと思ってしまったり。crewの件は好きだったけど。
新米CAのお仕事ストーリーとしてはすごく面白かったので、個人的には最後がちょっと残念でした。