宮木あや子のレビュー一覧

  • 校閲ガール ア・ラ・モード

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    主人公の周囲の人物の話来たー!必ず主人公が出てきたのは良かったが主人公の登場が少なかったのは少し残念。でも相変わらず元気になれるお仕事小説でした。

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    2024年05月26日
  • ヴィオレッタの尖骨

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    美しくて、それでいておどろおどろしい独特の世界観
    素晴らしい短編集でした。
    個人的に表題作が好きです。

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    2024年05月13日
  • 官能と少女

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    宮木あや子が2012年に発表した短編集の文庫版。タイトルから連想される、いわゆる少女が主人公の作品もありますが、年齢的なものに縛られるのではなく、少女が持つ危うさや毒を抽出して濃縮したような女性を「少女」と作者は呼称していると感じました。性描写、服装など描写が緻密で、原色がばらまかれたような世界をこれでもかと見せられて眩暈がします。短編集ですが、微妙に話が繋がっていて、多面的に物語を把握できて面白さを感じました。万人にお勧めできないのがもったいない。今井キラのイラストも世界観を彩るのに一役買っています。

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    2024年04月02日
  • 校閲ガール

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    めちゃくちゃ読みやすくて面白かった。
    主人公の悦子はやたらと口が悪くて決していい性格ではないのに別に鼻につくこともなく…むしろ誰に何思われてもいいくらいの物言いは読んでてスカッとする。
    テンポもいいから悲観的にもならへんし…
    相手がどれだけ大御所の作家でも部長でも(部長のことエリンギ呼ばわりしてるしな)他部署の目上の人でも態度が変わらんのもいいな。
    実際にいたら友達になりたいかも。

    そしてただただ失礼な小娘ってわけでもなくて仕事はちゃんと完璧にするし興味のあることややりたい事への情熱も凄いし魅力的な人間やと思う!出た大学は決して良くはなくても頭の回転も早くて記憶力ずば抜けてるし。

    そういう

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    2024年03月13日
  • 雨の塔

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    宮木あや子が2007年に発表した長編小説の文庫版。最初期の作品の一つです。資産家の娘だけが入れる全寮制の女子大に「捨てられた」4人の少女の出会いと別れを描いた物語です。学校の敷地内、登場人物は4人という限られた舞台の中で濃密な時間が流れます。物語自体は淡々と進みますが、全体の雰囲気が素晴らしいです。ただし悲劇的な結末が苦手な人はご注意を。4人の行動や心情がかなり細かく描写されていて分かりやすいはずなのですが、誰が誰か分からなくなる瞬間があります。あえて人物の認識がしにくく書かれているのかな?

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    2024年03月10日
  • 校閲ガール ア・ラ・モード

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    校閲ガールシリーズ第二弾。第一弾に登場したキャラクターたちのサイドストーリー。

    人生ままならないことが多い。でもみんなどこかしら折り合いつけて生きている。
    そんなことを考えさせられた、充実の短編集だった。

    米岡さんの章で、“表現したい人は増えている、でもその表現に興味をもつ人は減っている”という行があり、
    藤岩さんの章では、“源氏物語や森鴎外のようには今の文学は残らない”という行があって、
    文学に詳しいわけではなく、エンタメとして楽しむ単なる本好きではあるのだけど、考えさせられる。

    登場人物たちの毒のあるセリフと、考えさせられるところと、これまでに読んだ宮木あや子さんの作品は、そのギャッ

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    2024年02月26日
  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    お仕事小説でもあり、推し事小説?主人公の葛藤に共感しながらも、乳酸菌ブルガリア菌が語るヨーグルト乳酸菌とブルガリア国家の歴史話、乳酸菌を擬人化した作中ネット投稿小説など色々なことが関連しながらも並行して進行し、目まぐるしくて複雑だった。でも、アクロバティックに展開が進んで、最後にすべてが着地していたのが面白い。明治が協力していることもあって、ブルガリアヨーグルトの開発から製品展開の歴史が史実として真摯に語られているのも興味深い

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    2024年02月19日
  • 校閲ガール

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    イッキ読み。
    ドラマも好きだったけれど、原作のこちらもかなりおもしろい。原作とドラマとは雰囲気違うなと思ったけれど、原作の方が“毒”があって、私は結構好き。

    ドラマとは違う悦子の言葉遣いに多少イラッとはするけれど、スカッともする。なぜか嫌な感じはしない。
    ファッション誌の編集の仕事をしたいがために必死に校閲の仕事をする悦子だけど、エリンギが校閲に採用したのは正しかったよな―と思う。

    続編を読むのも楽しみ!

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    2024年02月04日
  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    乳酸菌取り入れてぇぇとなること間違いなし。
    お馴染みのブルガリアヨーグルトが
    どうやって出来たのか苦労や歴史も
    書かれていた。楽しかった!

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    2024年02月02日
  • 校閲ガール

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    ドラマから。
    開いた瞬間思ったのは、なんて読みやすい文書!!
    という感動。
    ドラマはだいぶ設定変えて来ているんだなぁというのに最初は慣れなかった。
    悦子は新卒入社だし。森尾は同期だし。受付嬢は勿論セシルでは無いし(笑)何より藤岩さんが校閲じゃなくて編集者で悦子の同期なこと!(笑)あと是永のキャラが完全違う。

    最初はドラマとの間違い探しのような感じがしたが、読んでいけば小説の世界にすぐに入り込めました。
    ただ、ドラマから入ると、話が散らかったまましっくり終わらないんだなっという印象が出ました。勿論、ドラマで起こるような事が起こるのだけど、ドラマはそれにだいぶ加筆しているしドラマらしい盛り上がり

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    2024年01月28日
  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    面白かった。
    ブルガリアの歴史だけだと重くて読めない、、、となるところ、すごくいいバランスだった。でもちょっと先が気になってうわっ滑りで読んだ感は否めないので、また読み返そっと。

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    2024年01月24日
  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    東京の大手企業「明和」に就職した岩手出身の由寿は、閉鎖的な考えが残る母親などに悩まされながらも新しい仕事に一生懸命取り組む。明和ブルガリアヨーグルト五十周年特集のために社員にインタビューすると、制限文字数の10倍は書いてしまい削るのに苦労するなど熱意が伝わり微笑ましかった。由寿を見守る乳酸菌(!?)が語ったり、由寿の推しが、素人が創作した物語の中の擬人化された乳酸菌だったりして、ブルガリアや、ヨーグルトの歴史を学ぶこともできた。
    コスプレがばれて居場所を失いそうになっている兄を救うため、これから自分に続いて東京に出たいと考えている後輩たちに道筋をつけるため、「いい子」をやめ、諦めずに言葉にして

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    2024年01月21日
  • CAボーイ

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    文章に作家の個性を感じる。宮木あや子さんの匂いがプンプンする。
    『校閲ガール』のえっちゃんと同年代の世界に生きる若者という感じ。

    CAのお仕事事情から航空業界事情まで、これはものすごい取材量だろうと思う。
    でもエンタメ小説として楽しく軽く読めてしまった。
    まだまだ続きが読みたい。
    山村の悪事が白日のもとに曝される日が来るのが先か、治真がパイロットになるのが先か!?

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    2023年12月16日
  • 婚外恋愛に似たもの

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    あなたは次の五人のうち、どの人に自分を重ね合わせますか?

    ① 『何においても、上から三番目の人生を送ってきた』

    ②『私はずっと一番目の人生を送ってきた』

    ③ 『ずっと下から三番目の人生を送ってきた』

    ④ 『特に自分の意思を持たない凡庸な女』

    ⑤ 『物心ついたころからデブでブス』

    さて、いかがでしょうか?自分のことを、”⑤”とはなかなかに言い難いような気もしますが、かと言って、”②”のように言い切るのもそれはそれで勇気がいることだと思います。しかし、人の人生は多種多様です。頂点に立つ人がいれば、それを仰ぎ眺める人もいる、そしてその間に無数の人の

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    2023年12月13日
  • 校閲ガール ア・ラ・モード

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    あなたは、会いたくないと思っていた人に『とうとう会っちまったか』という思いをしたことはないでしょうか?

    人はそれぞれの人生の中で輝く瞬間があるように思います。神童と言われた過去があった、中学の部活動で華やかな青春を生きた、そして何らか光が当たる時代を生きた…人によってそんな瞬間はそれぞれだと思います。もしかしたら、現在がそんな時代にあたるという方もいらっしゃるかもしれません。

    一方で、人生山あり谷ありと言われる通り、輝く瞬間は永続しないものでもあります。輝きが眩しければ眩しいほどに、その後に来る落ち込みは暗く澱んだものになりかねません。一方で輝いていた時代と、そうでない時代の人間関係という

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    2023年12月11日
  • セレモニー黒真珠

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    あなたは、自分の『葬儀』に何を望みますか?

    人はいつか死を迎えます。人が生物である限りそんな未来は誰にも必ず訪れます。昨今、”エンディングノート”という言葉を聞くようになりました。人が亡くなる前に遺される人に対して要望を伝えるための書類と定義もされる”エンディングノート”。そんな書類には、自分がこの世で最後の瞬間を飾る葬儀のことも記すことができます。

    しかし、私たち日本人は”縁起が悪い”という言葉と共に、死にまつわる事ごとを口にすることを避ける傾向にあります。そんな結果論の先に、遺された者が『「人が死んだ」という事実に動転』する中に『膨大な情報からひとつの葬儀屋を選ぶ』必要が生じてしまいま

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    2023年12月09日
  • 校閲ガール ア・ラ・モード

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    米岡さんの話を読んで、好きになった相手から他の相手へのプロポーズの相談をされるなんて、私だったら目の前が真っ暗になってガラガラと崖が崩れ落ちる様な思いがするな、と思った。
    何かを生み出す職業は大変だな。作家さんなら物語が浮かばなければ出版に繋がらないし、それは生活していけないのだから。貝塚さんが1人の作家さんを見放さずにいた事が意外だった。

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    2023年11月22日
  • あまいゆびさき

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    ネタバレ

    百合小説だという前知識で読みました。
    序盤、中盤は少女たちの過酷な環境が描写されていてとても辛かったのですが、最後の最後に関わった仲間たちが協力して、まじゅんとあきのをくっつけたシーンはアツかった。
    終わり方も最高でした。

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    2023年11月21日
  • CAボーイ

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    なかなか珍しい、高学歴で卒がない好青年主人公の話。
    おもしろかった。
    校閲ガール作者の作品ということで、もしドラマ化したら誰がやるのかとつい考えてしまいました。
    私もやりたいと思って諦めていたものに挑戦してみようかな。

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    2023年11月17日
  • 百合小説コレクション wiz

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    かなり好き。特に斜線堂有紀さんの「選挙に絶対行きたくない家のソファーで食べて寝て映画観たい」、南木義隆さんの「魔術師の恋その他の物語(Love of the bewitcher and other stories.)」、宮木あや子「エリアンタス・ロバートソン」の三編が好き。心中したり不幸になったりしない、でも社会的な背景も踏まえた百合小説で好感度が高い。百合小説というよりビアン小説と言ってもいいなもしれない。わたしはふわふわした王道女子高生百合にどうしてもハマれないたちなのでこういうのはとても趣味に合うし、日々異性愛前提の社会に生きていると心が救われる気持ちになる。

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    2023年11月04日