宮木あや子のレビュー一覧

  • セレモニー黒真珠

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    お仕事小説のつながりで読みました。宮木あや子さんのこれまでの作品とはまた違って新鮮な感じがしました。テンポよくて、読みやすいです。葬儀屋の話。イラストがまた素敵。

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    2021年07月20日
  • セレモニー黒真珠

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    セレモニー黒真珠で働く人たちのお話。 タイトルと装丁から、コミカルな雰囲気かと思ったら、とてもガチでシリアス。 こんな風に思うのは何回目だろう。あまり先入観を持つのはやめよう(笑) 嫌な人がいっぱい出てくる中、最後のお話は爽やかで切なくてよかった。 最近この方のイラストをよく見るなぁ。すごく好きな絵だけど。

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    2021年06月14日
  • セレモニー黒真珠

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    連作短編6作。
    ストーリー的にベタベタしそうなところを、切れ味良いナイフでシュッシュッと捌いて、ただ爽快。
    見える話をもう少し読んでみたいな。

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    2021年04月23日
  • 喉の奥なら傷ついてもばれない

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    女性が主人公の短編集。女性たちにびっくり。

    私の生活じゃ絶対あり得ないような女性たちの行動や立場にドキドキ。不倫とかヤクザとの恋とか、次の展開が気になってどんどん読めた。ほっこりとは真逆のおもしろさ。でもちょっと刺激的過ぎたかなぁ(笑)。

    表紙はヒグチユウコさんの、たしかオフィーリアという作品。オフィーリアは恋人ハムレットと結ばれることなく川で溺れ死ぬ役。短編集の中にもオフィーリアと重なる境遇の主人公がいて、そのときは、おぉ!と思った。オフィーリアが主人公なのもありだなぁ。

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    2021年01月04日
  • 雨の塔

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    んー?
    鳩山郁子さんつながりで辿り着いたんだけど、んー?
    耽美・・・だけどなんか物足りない。
    設定はステキなんだけど、大学生にもなったら自分で何とかして欲しいって思ってしまう。

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    2020年10月19日
  • セレモニー黒真珠

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    普通に面白くて一気読み。
    女子向けのお仕事小説だけど、葬儀屋が舞台なのが異色でよい。

    宮木あや子ファンとしては『花魁道中』のような衝撃を期待してしまうのだが、やはり及ばず…。
    さらりと読み終えてしまった。

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    2020年10月19日
  • 春狂い

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    "人は痛いことや傷ついたことがなくても、相手のことは憶えていられる。少しでも、短いあいだでも、その人を大切に思っていたら忘れられないもんなんだよ"

    "世界がひっくり返っても、人はそれに気付かない。そしてそれは簡単に起こり得る。"

    美しいことがこんなにも人の人生を狂わせることがあるのか、ただただ重い、誰も救われない話。

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    2020年10月02日
  • 官能と少女

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    ネタバレ

    こわいこわいこわいこわいこわ……。
    登場人物が全員狂っているか壊れているか変態かだった。
    耽美小説として良いのかな……と感じるような、狂った美しい世界ではあったけれど、とにかくこわい。

    「コンクパール」
    モノしか愛せない女と女の話。
    宮木あや子の世界によく出てくる謎の金持ち一族“黒川家”登場。
    その元を辿ると『太陽の庭』に行きつくのだが詳細を忘れた。

    「春眠」
    途中までは、女教師と男子高校生の禁断の恋……的なムードだったのが、一気に変態教師の恐怖の物語に。
    中村は、主人公の高校時代の隠し撮りをどうやって撮ったのだろう。
    彼女は女子校で、中村の教え子ではないようだったし。

    「光あふれる」

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    2020年09月22日
  • 帝国の女

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    テレビ業界で働く5人の視点で描かれた短編連作。校閲ガールシリーズよりはこちらの方が好み。多少、設定が誇張された箇所もあるが、そんなところを吹き飛ばす熱量がある作品。正しいだけでは生きていけないが、一本筋が通った姿勢・言動・行動は共感を持たれるだろう。そこにグルーピングされる(飛び込む)のは気持ちがいいものだ...。ただ、リセットボタンを押したい時ってあるよね...。同じような境遇に置かれた人は救われるかも。

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    2020年09月15日
  • 野良女

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    5人の女性の話。

    ものすごくリアルです。
    こんな女性いない! というようなものではなく
    探したらいそう…という感じで。
    夢追い人になってしまった彼氏だったり
    既婚者だと知っていて知らないふりをしてみたり
    彼氏が欲しいと思ってみたり…。
    会話内容が、ものすごくあけっぴろげでしたがw

    最後には、何となくまとまってみたりしてましたが
    この人達ならこんな感じか、というまとまりで
    小説だから!? という現実に戻されるものでは
    なかったです。
    しかし…萌えるキャラって、どんな人になれば??w

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    2020年07月03日
  • 白蝶花

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    戦前、戦後を生きた女性たちを描いた4編からなる連作短編集。

    現在シリーズ物を読んでいるので、少し趣向を変えてと思い手に取った1冊。

    各話の登場人物がそれぞれの話で繋がっており、
    息抜きのつもりがほぼ一気読み。
    少女漫画チックで少し物足りなさは感じたが
    これはこれで面白かった。

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    2020年03月07日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    短編で、5人の作家。
    彩瀬まるさんの、かわいいごっこの、話が、好きでした。
    文鳥が、出てくるお話。小さい頃、祖母が、飼っていて、手のひらにのせて、ふわふわの、毛の感触が、懐かしかったなあ。

    本は、色んな事を、思い出させてくれますね^_^

    それと、表紙が、とても、気に入っています!

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    2020年01月15日
  • あまいゆびさき

    購入済み

    独特の世界

    同じ著者の「校閲ガール」とはまるっきり作風が違う。この著者の作品一覧をみるとこちらの作風の方が多い。
    繊細で微妙な語り口はそれなりに良いが、私の好みには合わなかった。

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    2019年11月23日
  • 偏愛小説集 あなたを奪うの。

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    ネタバレ

    窪美澄「朧月夜のスーヴェニア」

    戦地に赴いた許嫁を待つ真智子の許されない恋。
    お婆さんになった主人公の回想という形。

    宮木あや子「蛇瓜とルチル」

    芸能向けの衣装屋に勤める女性とアイドルの話。
    この主人公、ショタなのかな。
    完全にヤバい人だと思う。

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    2019年09月28日
  • 泥ぞつもりて

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    高子さんが主役
    というか、時代を前後しながら物語を数人の女性たちが紡ぎだす
    歴史小説というよりも時代を平安に置いたロマンスです

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    2019年07月04日
  • ヴィオレッタの尖骨

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    ネタバレ

    いつまで続くのかもわからない出口のない環境での少女たちのもがき。

    才能を大人によって世間から隠されている少女2人が出会った美しい少年への罪。
    運命からは逃れることのできない事情をもった少女2人。
    売春婦として育てられ、自由を手に入れた双子がそれぞれ選択した道。

    女子校であったあの頃のこと。
    演劇部だった夕子の憂鬱、数年後に夕子が慕っていた先輩の死をきっかけに思い出されるあの時の記憶。

    なんてエロいの!
    永遠を求めていながら過ぎていく日々を待ち焦がれている少女たち。
    桜庭一樹思い出した。

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    2019年06月07日
  • 喉の奥なら傷ついてもばれない

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    ネタバレ

    愛という檻にとらわれた女たち。

    虐待されていた頃、一緒に家出をしてくれた医者の息子との偶然の再会。

    自然派食品を愛する主婦のパート先の在日のバイトとの乱暴な関係。

    金のために資産家と結婚した女が少女に抱いた気持ち。

    ピアノを習いに来ている単身赴任の男に欲情する暇を持て余した専業主婦。

    ヤクザの男が残した部屋で彼の帰りだけを待つと決めたとき。
    大人へと成長してく娘の姿を認められず、いつまでの自分の操り人形として接する過干渉の母親。

    読みやすい。
    読みやすいけどバッドエンド(?)で読んでてつらい。
    そして表紙の絵が不気味で怖いんですけど。。。

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    2019年06月01日
  • サイドストーリーズ

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    まあまあまあ、短篇は得手不得手があるので全体的な評価は 微妙になってしまいました。
    しかし、自分が思い入れがある作品のサイドストーリーはやはり気になります。
    百瀬~の田辺くんを主人公とした『鯨と煙の冒険』はよかった。百瀬~でも田辺くんのキャラクターは光っていたのでこの話が読めて嬉しかったです。
    『多田便利軒、探偵業に挑戦する』は話はどうということもないのですが、相変わらずの多田×行天コンビにニヤつきます。
    ただ全てのストーリーにJTの企画らしく必ず煙草、喫煙シーンがあって(不必要に)もうそれだけで気持ちが削がれた。
    今の世にこういう企画は合わないと思う。

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    2019年05月31日
  • 砂子のなかより青き草 清少納言と中宮定子

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    清少納言と中宮定子の絆は強し。
    栄華なときは描かれど、その後の凋落をここまで追った作品は珍しいのではないか。
    苦しんで悲しんで哀しんで。
    そんな中でも主上と定子の仲睦まじさだけが輝いていて。
    いや、それが輝いているからこそ、離される苦しみがあるのか。

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    2019年04月26日
  • 官能と少女

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    男性性に(男性にではなく)消費される事を愛だと思い込まなければならない少女達が痛々しい。
    誰もが埋まらない穴(比喩的な)を持っていて、その穴をあけた相手で物理的に埋めようとするのも痛々しい。
    もう大人なのに、読んでて辛い。

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    2019年03月24日