宮木あや子のレビュー一覧

  • 春狂い

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    探し求めていた本、そのもの、、って感じでした。
    美しすぎるゆえの現実、スカートを捲り上げていうフレーズの恐ろしさが堪りませんでした。

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    2017年12月14日
  • セレモニー黒真珠

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    小さな町の葬儀屋“セレモニー黒真珠”に勤務する3人の物語を連作で。

    アラサーなのに42歳ぐらいに見える、所作が美しい女性社員・笹島。幼い頃から葬儀屋に就職するのが夢だったイケメンのメガネ男子・木崎。訳ありのハケン女子・妹尾という面々の、葬儀屋を舞台にしたラブコメで異色。昔ブイブイ言わせていた社長も頼もしく、さくさく読めて痛快爽快。

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    2017年04月28日
  • セレモニー黒真珠

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    少し前、電車で目の前に座った事務服姿の女性が集中して読んでいて、表紙が印象的だったので探した。
    登場人物が魅力的。
    読んでよかった。

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    2017年04月17日
  • あまいゆびさき

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    正反対の歪んだ環境で育った二人の少女が互いに惹かれていく百合だが、百合独特の、この甘ったるい感じが好き。
    二人にとって互いは何にも代えがたいものなのはわかった。
    マイノリティーキャラが異様に多いと思ったが、それは作中の環境のせいなのか、はたまた実際にはそれくらいいるのを自分たちが知らないor気付いていないだけなのか。
    周りに流されっぱなしだった二人が最後には自分の道を切り開けてよかったと思う。
    確かに体が女だからって男しか愛してはいけないなんてよく考えればおかしいような気もするし。
    しかし最後で急にマイノリティーの問題を解決しなきゃ!みたいな目的意識みたいなのがでてきて重くなったのが小説として

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    2017年03月18日
  • 花宵道中

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    凄い…

    この一言に尽きます。

    美しくて、切なくて、儚くて、現代の小説には無いような感じ(舞台が江戸という事もあるのですが)がしました。

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    2017年01月01日
  • セレモニー黒真珠

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    読書で、久々に泣いた。
    重松清さんの「その日の前に」を
    読んだ以来かもしれない。
    あちらも、死がテーマだったけれど、
    こちらは、大笑い、のちの、大泣き。
    話の振り幅に驚く。
    過去のヒトの冷たさに、
    背筋が凍る話もあれば、
    見事なチームワークに、
    ココロ極暖になる話もあり。
    笑えて、泣けて、ゾクリも、ホロリも。
    宮木さんの底知れぬ魅力を、
    まるごと味わえた一冊でした。

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    2016年12月06日
  • 花宵道中

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    ネタバレ

    私の好きな時代軸であることもあり、ページをめくる手が止まりませんでした。
    それぞれのショートストーリーかと思いましたが、緩やかに且つ深く繋がっているストーリー。叶わぬ恋は無いのだとでも、恋愛は時として人を狂わすなぁと思いました。でも、恋愛している人が幸せならそれが幸せなのでは無いだろうかとおもってしまいました。また、読み返したいです。
    今でもふと、思い出してしまう作品です。
    これが処女作なんて恐ろしい。

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    2016年11月20日
  • サイドストーリーズ

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    大分前に購入「積ん読」状態だったのをなぜか読みました。
    正直楽しかったです。
    作家さん達の代表作のスピンオフというか表題通り「サイドストーリー」。読んだことの無い作品もありましたが、丁寧に作者の横顔やメインのストーリーも書いてあるというサービス付。すべて「煙草」や「一服ひろば」に関連して書いてありますが、上手くからめてあるお話もあれば、やや無くてもいいんじゃない?的なお話も。
    冲方丁の「天地明察」は読んでみたいと思っていた本だったので、ますます読みたくなりました。
    貴志佑介の「鍵のかかった部屋」からのお話はドラマで見ていた佐藤浩市の芹沢がメインになったのには驚きましたが、まんまでしたね。
    限ら

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    2016年10月11日
  • 野良女

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    アラサー女子5人それぞれの笑えるけれどちょっと切ない恋愛とシゴトの話。
    女子の会話はパワフルで赤裸々でちょっと下品で、でもそれがとても楽しい。

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    2016年07月26日
  • 花宵道中

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    わたしには想像もできなかった遊女たちの日常。吉原での恋愛は切なすぎて泣きたくなるほど胸が苦しくなった。
    何の知識もなくても、花魁への興味がなくても、楽しめる。
    文字だけで、頭の中に色鮮やかなイメージが浮かぶ。その表現も素敵。

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    2016年07月07日
  • 官能と少女

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    センセーショナルなタイトルで手を出しかねていたのですが「悪意」というキーワードを見かけて手を出すことに。
    確かに「官能」と少女(というか発育不良の女性)の物語です。
    しかし、何とも靭い物語。
    その底には虐げられた、あるいは挫折した人々の切ない愛が流れているようです。

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    2016年06月13日
  • 野良女

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    最高、肩組んで呑みながらこの本について、しゃべりたい。自由でおりこうちゃんがいないけど、スカッと言い来ている。コロナの自粛を吹き飛ばしてくれないかなと思って読んだ。

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    2020年05月20日
  • 花宵道中

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    短編が折り重なる緻密な構成。生きることが、生き抜くことが、その中で、自分を持つことがいかに過酷か。

    「十六夜時雨」での八津と三弥吉の逢瀬と三津の父に関する告白がクライマックスか。最後の「大門切手」の弥吉のけなげさ、勝野のやるせなさも味わい深い。

    読後、「甲斐性」という言葉、「頼もしさ」という言葉がしみじみと思い出されました。

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    2016年06月26日
  • 花宵道中

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    切ない。
    誰もが果たせぬ想いを諦めている。
    貫く女性もいる。
    自分で決めた訳じゃないのに、誰だって幸せになっていいはずなのに。
    看板女郎の桂山のエピソードはなかったけど、一番の売れっ子で呼び出しの位にいても、苦悩はあるんだろう。
    客を選べるとしても、客を取らないでいいわけではない。
    華やかな場面と、すごく暗い場面との対比がくっきりと描かれていて、暗いからこその華やかさなのかな、と感じる。
    何の罪も犯していないのに、囚人のように生きなければならない女郎たち。
    唯一、美しく着飾ることで、明るく笑うことで、きれいな景色を愛でることで、罪人ではないのだと主張しているかのようだ。
    切ない美しさ、儚い豪華

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    2016年03月16日
  • 花宵道中

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    あー、なんか…。

    恋はステキだ、けど
    しちゃいけないって
    自分自身に制約しなきゃいけないなんて…

    そりゃ、つらい。

    個々に想いがあって…
    微妙にずれたり、絡んだり。
    そうやって生きてんだなぁ、って。

    性の表現はなぜか
    エロさは感じにくく、
    それよりも欲の純粋さが伝わる、感じ。
    純粋にいきてみたい、と
    勘違いさせてくれたかも。

    あー、それと
    この頃の、日本って
    生きるってたいへん。
    縛られっぱなしだもんなぁ。

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    2015年12月17日
  • 花宵道中

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    遊女達の儚くも美しい数々の恋愛の話が収録されている短編集で、どの話もあっという間に読み終わった
    R-18文学賞受賞作品だが、女性達が一生懸命恋愛したり、生きている姿に感情移入し、胸が切なくなった。
    一つ一つの話には伏線が張られていて、少しずつ繋がってるので後からなるほどと、納得する場面が多くあった。

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    2015年09月27日
  • サイドストーリーズ

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    読み終えるのが惜しい、
    物語がある。

    もう少し読んでいたい、
    余韻に浸っていたい、
    もしかしたら
    CDの隠しトラックの様に
    どこかに後日談的なものがあるんじゃない?

    と、いつまでも
    本を閉じたり開いていたりして。(^^;

    この本の中では
    >まほろ駅前シリーズと
    >天地明察が
    私の読み終えるのが惜しいリストの中の作品。

    サイドストーリーとして
    <一服広場>をテーマに再び彼らに会えたのは嬉しかった。
    他の作品も面白かったなぁ~
    機会があったら、本編のほうも読んでみたい。

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    2015年08月10日
  • 春狂い

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    個人的にはこういう描写が初めてで新鮮尚且つ斬新でした。
    周りに周って最終的に結びつくって、頭を使いながら読むから何度か戻ったりもしたし、あーこういう事かってなった!
    いやぁ、楽しかった!
    最後は「ふぅ。」って感じで終わりました。

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    2015年07月27日
  • セレモニー黒真珠

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    亡くなったことを、誰かに惜しまれる人と、惜しまれることもなく、気づかれないままの人もいる。でもどちらであってもその人には必ず人生があった。

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    2015年06月12日
  • 花宵道中 6

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    宮木あや子原作『花宵道中』コミック版完結編。
    姐女郎から妹女郎へ、綿々と受け継がれてゆく山田屋の歴史みたいなのが上手くまとまっている。
    今までの五編があるからこそ、実はこの「大門切手編」の切なさが胸にしみる。

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    2015年02月22日