宮木あや子のレビュー一覧

  • 花宵道中 4

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    半次郎編後半と八津の物語前編を収録。
    美しいです。
    原作にない描写も、よく練られていてなんとも言えない余韻が^^
    八津・三弥吉すきには堪らない…

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    2011年01月30日
  • 白蝶花

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    大正、昭和、そして平成。
    時代を通して当時の背景と女性の生き方が描かれていました。

    ただ単に『話』として読むだけじゃなく読んだ後、今現代を生きる我々の自由さを改めて考えさせられる。
    ただの恋愛小説では片付けられない。
    しっかり読者の今を考えさせてくれるとてもシリアスで深い内容だと思いました!
    その作者、宮本あや子さんの年齢を見て脱帽!
    まだお若いのにここまで時代をしっかり把握されていて、描写も飛び抜けて素晴らしく書けるなんて。

    花宵道中も素晴らしい作品だと痛感した後に白蝶花を読ませて頂いたのですが
    二作読ませて頂いて、こんな素晴らしい本と出会う事が出来て幸せだと。
    思いました。

    巷に溢れ

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    2010年12月23日
  • 花宵道中 1

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    女性週刊誌に掲載されているけれど、よくある性描写ばっかりの漫画でなく、すごく切ない遊女たちの恋物語。絵もすごくきれいで華やかです。原作も読みたい。

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    2010年11月02日
  • 白蝶花

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    心も、何もかもすべてを奪い去るような恋。
    宮木あや子さんの書く恋はそういうことなんだと思う。
    それがたとえふしだらとか呼ばれたとしても。

    というわけで、がっつり恋したいです。愛じゃなくて恋。切実に。

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    2010年10月31日
  • 花宵道中 1

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    原作を読んでいて、コミック版をたまたま発見して購入。
    コミカライズって当たり外れが結構あるんですが、これは買って大正解でした!
    絵がかわいい!花魁たちの衣装もかわいい・・・!
    でもかわいいだけじゃなくて、舞台は遊郭、切ないです。
    どうにもならない状況でも、好きな気持ちは止められないんだなって
    思います。

    原作ファンにもオススメです。
    続きも絶対買います。

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    2010年09月09日
  • 花宵道中 1

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    女性セブンで連載してるそうですが、絵が今風というか、泥臭くなくてなまぐさい感じがなくて、すっきりしてます。多少、美化しすぎかな。こんなふうに描かれたら、あの苦界に憧れちゃうよ。

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    2010年05月27日
  • 令和ブルガリアヨーグルト

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    乳酸菌が主人公の1人(1菌?)で、現代の20代女性(岩手県出身)も主人公で、乳酸菌の歴史も並行して語られるという独特な世界観の小説で、いろんな要素がてんこ盛りでおもしろかったです。
    岩手の方言も強烈でした。

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    2025年11月26日
  • ヴィオレッタの尖骨

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    耽美な百合世界を堪能〜〜!
    子供じゃないけど大人でもない
    危うい存在としての少女達が魅力的でため息が出る
    表題作のビー玉に身悶え、星の王様では無垢なようでいて全てを見通すような存在感が切ない

    世界観にどっぷり浸った

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    2025年11月19日
  • あまいゆびさき

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    ネタバレ

    こういう耽美な百合大好物。傷ついた少女たちが幼い頃に惹かれ合っていけない遊びをしていてそれがずっと忘れられず、お互いが高校生になって再会するまで想い続けていたのも、アメリカ行ってからも遠距離で夢を追いながら想い合ってたのも純愛すぎます。ふたりの未来に幸あれ。
    絶望的な展開も続いたけどハッピーエンドに向かってよかった。毒親はやばかったけど、周囲にいい人間がいたのが救い。奥井とユリカいいキャラしてて好き。

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    2025年10月01日
  • 雨の塔

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    好き。
    匂いがしてくる小説だった。
    タバコの匂い、マフィンの匂い、インスタントコーヒーの匂い、雨の匂い、桃のシャンプーの匂い、潮の匂い、終わりの匂い。

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    2025年10月01日
  • 官能と少女

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    少女からかけ離れる代わりに折り合いが付けられるようになった寂しさがそのままの状態である。共感するけれど通り過ぎた道を振り返るような封じ込めた願いを思い出すような感覚。「一人きりでは、迷子になることもできなかった」って…泣いちゃいそうになるなあ。

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    2025年09月01日
  • ガラシャ

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    ネタバレ

    なんで最後に幽斎パートなんて挟むん?
    と思ってたけど最後のコレがやりたかったんだな。別になくても良かったけど、あったほうが読後感は爽やか。

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    2025年08月08日
  • 喉の奥なら傷ついてもばれない

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    いびつな愛の形しか知らない女性に関するストーリーの短編集。

    特に最後の「泥梨の天使」はホラーだった。娘を誰よりも愛し、表面上は娘の安全健康を願うよき母として振る舞いながら、全ての行動を監視、コントロールしようとする。スマホの電話やチャット履歴は全て把握し、母が不要と思うレース付きのパンツや化粧品は全て知らない間に捨てられる。
    全てその行動を正当化する心の声が読めるのも怖い。

    何か愛なのか、愛の名の下に相手に押し付けているものがないか怖くなる。

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    2025年08月03日
  • 手のひらの楽園(新潮文庫)

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    高校2年生の女の子の1年間を描いたもの。
    家族のことや友人関係、将来のこと、また彼女にとってかなり衝撃的な事実が明らかになったりする。
    だが、決してその出来事をドラマティックに描くことなく、あくまでもそれに対峙する少女の心境に主眼がおかれ進んでいく。そこがとても良かった。
    きらきらが描かれなくても、結果的に「青春」を読んだ感じはしっかりと残っている。

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    2025年06月14日
  • 憧憬☆カトマンズ

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    ネタバレ

    野良女の鑓水が出てきた!テンション上がったわ!さらにあのキャラたちまで!おお!
    会話のテンションの高さと、地の文の冷静さの対比が宮木あや子らしい。

    p.145恋愛するときってそれを忘れがちだ。相手を大切にすること。大切にされることばかりを考えていると、人はいろいろと見失う。

    格言。効いた。

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    2025年06月07日
  • 雨の塔

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    ネタバレ

    お金持ちの家庭の子だけが入学できる孤島の大学。
    ドラマにできそうな話。
    とりあえず設定が富豪過ぎて共感できる部分は少ない。
    女子校の経験はないのだけど
    こんな世界もあるのだろうか。
    1人の友達を独占したくなるようなそんな気持ちは
    理解できるかな。
    結末はどうなるのか気になったけど
    全部が不幸になるわけではなかったのが救い。

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    2025年05月24日
  • 官能と少女

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    嘘であってほしいって
    願いながら読んでしまった。
    本だし作り物なのは解っているけどね。

    官能な表現は下品じゃなく
    下衆だけどその中にも美しさも
    感じられるような文体で
    すごい表現だなって思った。

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    2025年05月21日
  • あまいゆびさき

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    あらすじを読んだ時、光のところにいてねみたいな話かなあと読み出したら全然違うけどめちゃくちゃ面白くてすぐ読み終わってしまった…笑
    同性愛とか、家族問題とか色々な事に触れてる作品。後味はとても良き。タイトル回収してるう…そして奥井。最高すぎる。
    奥井が本当にいいキャラすぎて、奥井と絡むとみんなおもしろくなるからホントみんな奥井目当てに読んで欲しい笑
    もしこの作品気になってて読むの迷ってる人いて、たまたまわたしの感想に巡り会えた人がいたら読んで損無いから、奥井のために読んで欲しい。そのくらいいいキャラだった笑

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    2025年04月29日
  • ヴィオレッタの尖骨

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    ネタバレ

    短編4つ、しかし言葉の濃度が高い。
    だから読むのにパワーが必要。
    多分テーマは半身、2つで1つ。
    でも静かで美しいから、読んでいても辛くない。星の王様が1番好きかも。
    ヴィオレッタの尖骨
    大人に押さえつけられ世界に出られない少女2人。綺麗な少年。少年の尖った骨に心奪われ、欲しがる2人。歪んでるけど、歪みがないと交わらなかった3人というのは皮肉。人数は違うけど女の子同士が親密だからか、雨の塔を思い出した。
    針とトルソー
    ふしだらでバカ
    天橋立のように地味な場所って微妙にディスっててワロタ。卒業旅行としては大人しめだよね。
    地の文に括弧書きが多い宮木作品は何となく気持ちを軽くして読める。楽しそうな

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    2025年03月09日
  • 帝国の女

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    ネタバレ

    宮木あや子さんのお仕事小説は、テレビ業界でもヒリヒリと冴え渡っていました。
    バリバリとお仕事して悩む、シスターフッド。面白かったです。

    各々の事情で崩れる事があっても、仕事だ!働く!!と立ってる彼女たちの格好良さ。言わないでおく、が出来るようになるのはそれまで公私ともにいろいろ経験されてきたからだろうな、としみじみしてしまいます。
    体力で無理ができなくなってる年齢だというのがリアルでした。
    昨今なにかとテレビ局は渦中にいますが、このお話読んでても、タレントやスタッフが外されたり飛んだりはあっても「テレビ業界や局自体が揺らぐ」という時代が来るとは想像できないよなぁ…とつくづく。
    約10年前のこ

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    2025年02月18日