宮木あや子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大正、昭和、そして平成。
時代を通して当時の背景と女性の生き方が描かれていました。
ただ単に『話』として読むだけじゃなく読んだ後、今現代を生きる我々の自由さを改めて考えさせられる。
ただの恋愛小説では片付けられない。
しっかり読者の今を考えさせてくれるとてもシリアスで深い内容だと思いました!
その作者、宮本あや子さんの年齢を見て脱帽!
まだお若いのにここまで時代をしっかり把握されていて、描写も飛び抜けて素晴らしく書けるなんて。
花宵道中も素晴らしい作品だと痛感した後に白蝶花を読ませて頂いたのですが
二作読ませて頂いて、こんな素晴らしい本と出会う事が出来て幸せだと。
思いました。
巷に溢れ -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編4つ、しかし言葉の濃度が高い。
だから読むのにパワーが必要。
多分テーマは半身、2つで1つ。
でも静かで美しいから、読んでいても辛くない。星の王様が1番好きかも。
ヴィオレッタの尖骨
大人に押さえつけられ世界に出られない少女2人。綺麗な少年。少年の尖った骨に心奪われ、欲しがる2人。歪んでるけど、歪みがないと交わらなかった3人というのは皮肉。人数は違うけど女の子同士が親密だからか、雨の塔を思い出した。
針とトルソー
ふしだらでバカ
天橋立のように地味な場所って微妙にディスっててワロタ。卒業旅行としては大人しめだよね。
地の文に括弧書きが多い宮木作品は何となく気持ちを軽くして読める。楽しそうな -
Posted by ブクログ
ネタバレ宮木あや子さんのお仕事小説は、テレビ業界でもヒリヒリと冴え渡っていました。
バリバリとお仕事して悩む、シスターフッド。面白かったです。
各々の事情で崩れる事があっても、仕事だ!働く!!と立ってる彼女たちの格好良さ。言わないでおく、が出来るようになるのはそれまで公私ともにいろいろ経験されてきたからだろうな、としみじみしてしまいます。
体力で無理ができなくなってる年齢だというのがリアルでした。
昨今なにかとテレビ局は渦中にいますが、このお話読んでても、タレントやスタッフが外されたり飛んだりはあっても「テレビ業界や局自体が揺らぐ」という時代が来るとは想像できないよなぁ…とつくづく。
約10年前のこ