宮木あや子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ憧れ続けた仕事とは別の仕事で天職が見つかった人達の話
是永は小説家としてプロデビューを果たすというひとつの大きな目標を達成出来てはいるものの、部数の売上が見込めず(恐らく)好きではないモデルの仕事と向き合ってその道に進むことを目指す
一方悦子は物語を通して最終的には校閲が天職だと知り、受け入れたくない気持ちの反面校閲の仕事をしている時は楽しくて仕方がないと思っている
憧れ続けた夢があるなら、自分にとっての天職がそうではなかった時の辛さが相当なものなのは勿論わかるけれど、他に自信を持って天職だと思えたり、周りから求められる仕事が見つかる人は少ない
それに、悦子の周りの人達は本当にいい人達ばかりで -
Posted by ブクログ
ネタバレ「作り物の空は、日の光を降らしてはくれないんだよ、小津。」
なんて、愛しいんだろう。
ねえ幕の下ろし方まで完璧なんて、そんなのは狡いよ。
作中に出てくる人物たちはみんな、どこか傷付いて痛々しい。
分類としては少女小説になるのかな。
私はこれを百合小説とは呼びたくないな、と思う。
愛しい、かなしい。と、そればかり思いながら読んだ。
三島が当然の様に要求する事を我儘だと思う人もいるだろうし、小津の斜に構えた思想が苦手な人もいるだろうな。偶像を押し付ける津岡の事も、優し過ぎる矢咲の事も、誰かは無責任だと言うのかも知れない。
行き場のない苦しみを抱えて、何も自分で決められず生きるしかない