あらすじ
福岡のお屋敷に奉公に出た千恵子。そこで出会った美しい令嬢の和江は、愛に飢えた寂しい日々を送っていた。孤独の中、友情とも恋とも違う感情で惹かれ合うが、第二次大戦下、戦況は刻々と悪化。女たちの運命はたやすく戦火に揺り動かされ……。人生を選ぶことも叶わず、時代と男に翻弄されてもなお咲き続ける昭和の女性たちの、誇り高き愛の物語。
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Posted by ブクログ
「花宵道中」を想起させるような、時代の流れとその中で見える女性の生き様が本当に美しい。
男は好かんけど、作中の男女の間には確かな愛情があって、それは当人にとって尊いものであるのだと思う。
男にとって女とは。女にとって男とは。壮大なテーマに取り組まれている。
Posted by ブクログ
戦前から戦後にかけての女性に焦点を当てた物語
艶やかな描写もあるけれどそちらはメインではなく、戦争の混乱と女という性の運命を、連続する4作で表現されています
1番文章量が多い「乙女椿」がまさに戦時中から終戦の混乱期のお話で、読み応えがありおもしろかった
Posted by ブクログ
まわりに翻弄されて生きるいうことは自分がないのかと思ったけれど、否、自分がなければ生きてはゆけない。
日々あらゆるものと対峙し、どんな目にあろうとも死ぬ物狂いに生きてゆく。
その必死さゆえに儚い想いやその瞬きが凄みを持つ。