あらすじ
恋だ! 仕事だ! 婚活だ! 彼氏いない歴2年の鑓水。年上社長と同棲中の朝日。遠距離恋愛に焦る壺井。DV男にハマる桶川。果てなき不倫に溺れる横山。彼女たちは悩めるアラサー女子「野良女」。今宵もお酒片手にあけすけなガールズトークに花咲かす。飲んで笑って、ちょっぴり泣いて――。アラサー女子のおかしくも切ない日々を軽快に描く連作小説。
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Posted by ブクログ
ごめんなさい、ほんとにおもしろいけど、R指定をつけてください。笑
とりあえず25歳以上の女性じゃないと響かないかもしれない。
まだキラキラした将来を夢見ている若い処女がこれを読んだら、大人に失望するかもしれない。けど実際こんなもんだと思うのよ。
女子の下ネタはエグいって言うけど、そうそうこの感じ。男子が見たらショックを受けるかもしれない。女子は仲のいい女子との間では色んなこと話すのよ。
笑えて元気が出る。私は私のまま。とりあえず前に進めば大丈夫。そう思わせてくれる作品。
落ち込んだり失恋したときに読もう。ほんとに仲よしの友だちにだけは薦められる!(下ネタ多すぎて公には薦められない)
Posted by ブクログ
「仕事はこれでいいのだろうか?」「結婚しなきゃ、年齢的に子供産まないとマズイ」そんな焦りが女性には常にある気がします。それが顕著になってくるのがアラサー世代です。
そんな時、やっぱり救ってくれるかもしれないのは親でもなく、彼氏や男でもなく…
同年代の女友達!同じ目線でいてくれるし、変な忖度もない。だからこそ、出てくる言葉がスッと入り込んでくるし、グサッともくるのかもしれない。
Posted by ブクログ
女子(飲み)会のお話。
女子会、飲み会好きなアラサー女子としてはものすごく共感できて笑えました!
ちょっと東京タラレバ物語を彷彿させます。(こっちのが先に出てるのかな)
が、、下ネタもあるのでもしかしたら共感できない&嫌悪感感じる方もいるかもしれません(汗)
でも女子でも自分たちはこれくらいの下ネタは話してるので気にならないしむしろあるあるだったかも…
楽しめました!
でも男性が読むとどうなんだろう、、、???
Posted by ブクログ
アラサー女子5人それぞれの笑えるけれどちょっと切ない恋愛とシゴトの話。
女子の会話はパワフルで赤裸々でちょっと下品で、でもそれがとても楽しい。
Posted by ブクログ
最高、肩組んで呑みながらこの本について、しゃべりたい。自由でおりこうちゃんがいないけど、スカッと言い来ている。コロナの自粛を吹き飛ばしてくれないかなと思って読んだ。
Posted by ブクログ
ぶっ飛ばしてる小説だなあ…って思いました。
一人一人の抱えてる男との事情は、それぞれ重いけど
小奇麗にして、ちゃんと仕事してさえいれば、
女って割と大丈夫だよなあと。
自分も含めてそうなんだよなと思いました。
ここに描かれてる女たちの言動さえ、若いなあと思う時が自分にも
来るのでしょうが、その年齢さえ通り越した時の私がこれを読んで
何を感じるのかにも興味があります。
私自身は体の関係には全く重きを置かない、というか
そういうことはつらいこと、という感覚を持ってるので、
「好きな人はいた方がいいけど、体はね、別に重ねなくてもいいです。
あっちなみに百合でもないから。私男の方が好き。ストレートなんで。」
と(小説風に書けば)いう指向性の私が、なんで宮木さんの小説だけ
官能や性を扱ってるにも関わらず読めるのかって方に思いが
向きます。
それにしてもねえ、いやはや、笑いました笑いました。
ああ面白かった。
ストレス溜まってイライラしてた時に一気に読んだもんで
最高でした。
誤解を恐れずに言うなら
「女はやっぱ、顔とカラダと金をカラダ以外で稼ぐ能力と、
家事能力と恋愛経験と、独りで生きる能力が大事。」
こんなこと書くと、男女どっちからもひっぱたかれそうですが。
マジでそう思うわ(笑)
Posted by ブクログ
宮木あや子作品は色々読んできたけど、どれも割と綺麗めな感じの官能小説だったので、これを最初読んだ時はびっくりした。
ここまで来るともう、エロいを通り越してエグい。
他の作品のような官能描写はあまりなく、代わりに繰り広げられるのは女子トークで語られる赤裸々な下ネタのオンパレード。
寝た男の数は優に20人を超える女たち5人が、色んな悩みを下ネタとともにぶっちゃける。
そういうジャンルの女性(性に奔放過ぎる女性)の文化が自分にも周りの友人にもないので、最初はちょっとひいたけど話が進むにつれてどんどん引き込まれていった。
結局アラサー女の悩みなんて、恋愛と結婚と性と将来の不安と婦人病に集約されるのか、そこに貧富も性格も文化も関係ないのか、というまとめ。
5人目の、結婚してるのに独身だと言い張る男と3年不倫した挙句、未認可の変な薬渡されて、それを大量摂取して自殺を図るという話が一番強烈だった。
Posted by ブクログ
やーもう、笑った笑った。
大爆笑というより、「ぷぷぷっ」て感じかな。
ゲスい笑いを何度繰り返したか。
女子のセキララ☆ホンネ なーんて帯のついた本は
鳥肌がたって白けてしまう私なのですが、
宮木さんの描く女性達は、本当にリアル。
これ、モデルいるんじゃないの?これ書いちゃって大丈夫なの?ってくらい
血肉の通った、現代を生きる女性達がこの本の中には描かれています。
みんなみんな、強くて、弱くて、したたかで、繊細で。
一人ひとりが、本当に愛しくて可愛い。
宮木あや子さんの作風は、本当に幅広い。
今、全作品を一番読んでみたい作家さんです。
Posted by ブクログ
赤裸々にも程があるアラサー女子、野良女。
果たして「女子」という言葉はいくつまで許されるのかしら。
こういう小説は、学生のときには面白さが分からなかったのではなかろうか。イマイチそそられない煽り文句なのですが…「働く女性にオススメ!」
久々に声を出して笑った小説。
特に『太陽にぽえむ』がもう面白過ぎて…!
実際私はこの小説に出てくる女性のような話をしたことはないけれど、すごくリアルな気がするのです。
男性には決しておすすめしない。
Posted by ブクログ
アラサー女子のホンネがつまっている。
登場する5人の女子は、一見、強かで、「そんなことも言っちゃうのか!」と吹き出しそうになること多数。
けど5人それぞれ不安を抱えていて、お互いに思いやる場面にジーンとしたり。
共感だらけでおもしろかった。
柚木さんの解説まで、しっかり楽しかった。
Posted by ブクログ
言いたいことが言い合える、いい関係の友情が描かれている。
普段は下世話なしょうもない事ばかり話しているけど、友達が苦しんでいる時には全力で手を差し伸べる。
いつまでも読んでおきたい本でした
Posted by ブクログ
大人向けな表現がいっぱい出てくるが、話としては要するに恋愛ドタバタ小説。アラサー女子の思考ってこんなんなの?恋愛に幻想を抱いている人達(経験の浅い人達)は読まない方が(笑)。
でも、面白かったですよ。
Posted by ブクログ
最初から下ネタ全開で引いたけど、内容としてとてもおもしろかった。この本に出てくる女性は各々でいろんな悩みを抱えているけれどそれに抗うようにみんな強く生きていて、心が折れそうな時は友達に助けてもらっていて。女友達の存在は本当に大事だし大切にしていきたいと思った。持つべきものは友達やなあ。
こうでないといけないとかそういった固定観念に縛られないストーリーに、勇気づけられた。
Posted by ブクログ
パワフル。面白かったです。
ここに出てくる女性たち、皆問題を抱えまくっているけれど、むしゃくしゃした気持ちを友人とお酒と下話で盛り上がってワーッと発散してるのが楽しそうでした。
結構しんどいエピソードばかりですが、言葉のセンスが凄くて笑ってしまいました。日茎平均とかかなり酷い。
桶川さんと横山さんには幸せになって欲しい…鑓水さんも。桶川さんの話に1番笑いました。髪を切って重めのショートにして、目が腫れてたので眼帯をして仕事してたら、エヴァヲタにロックオンされるの面白すぎです。プラグスーツ着せられて「私が死んでもかわりはいるもの」って言わされまくる…でも、エヴァとガンダムは社会人としての教養ってわかるな。。
横山さんの話が1番つらかったけれど、持つべきものは友人だなと思いました。「愛して野良ルーム」は良い締めくくりで、逞しいなと思いました。わたしもゆらゆらしながらも、強く生きたいです。
Posted by ブクログ
久しぶりの再読。やっぱり面白い。
付き合っているのかいないのかよく分からない彼氏との性生活に悩む鑓水、年上社長とお付き合いしている、その社長より実家がお金持ちな朝日、超遠距離恋愛の相手のいい加減さに焦る壺井、確固たる意思を持って殴られている桶川、不倫関係から抜け出せない横山。
アラサー女子たちのあまりのあけすけな表現に、厭らしさなど全く感じず、逆に可笑しくて読みながら思わず声を出して笑ってしまうこともしばしば。
だが全員が受け身ではなくて前向き積極的に今を生きていて、単なるコミカルなだけではなくて自分の生き方や恋愛に悩んだり互いに気を遣い合ったり本気で相手のことを思ったり、そういう友情関係も素敵で設定よりもずっと深く楽しめた。
全体的にはとても軽快、宮木さんらしい表現とユーモアが溢れている。これを男性が読んだらどう感じるのか、引いてしまうかも知れない。
女性にはとても楽しめる前向きな作品だった。
Posted by ブクログ
タイトルがいいよね。
野良女。間違いなく逞しい女子しか想像できない。そしてその想像は間違ってない。
しかしながら、野生ではなく野良なのだ。
家猫に対する野良猫的な響きもすこし感じてしまう。
野良女。逞しいけれど少しさみしい。
Posted by ブクログ
常々思っている友人づきあいは四人組がちょどいい、という考えを後押ししてくれる本。小説としても友人というのは四人がちょうどいいのんだろうか。ばらばらな恋愛観の友人四人組の話で、恋人に何を求めているのかいろいろな考え方がしれて面白かった。
Posted by ブクログ
今どき女子の真の姿を、赤裸々に語った作品でした。
物語は大学を卒業した女子5人の私生活から成り立っています。
女ならば誰しもが感じている悩み、悲しみ、苦しみをコメディタッチで描かれておりとても読みやすく、絶対に共感間違いなしの作品。
今を生きる女子必見です。
Posted by ブクログ
なんてあけすけな本なんだろう。
世の女子はみな、こんな会話をしているのだろうかも自分も女なのに驚いた。
それぞれに悩みがあり、軸がありなんだか元気がでた
Posted by ブクログ
ホントにげらげら涙まで流して笑った笑った!後半には、心に沁みる場面もあったりしたけど、あけすけな女性達の容赦ないシモネタ、でもからりとしててエロくないこの面白さは最高!面白かったー。
Posted by ブクログ
5人の女性の話。
ものすごくリアルです。
こんな女性いない! というようなものではなく
探したらいそう…という感じで。
夢追い人になってしまった彼氏だったり
既婚者だと知っていて知らないふりをしてみたり
彼氏が欲しいと思ってみたり…。
会話内容が、ものすごくあけっぴろげでしたがw
最後には、何となくまとまってみたりしてましたが
この人達ならこんな感じか、というまとまりで
小説だから!? という現実に戻されるものでは
なかったです。
しかし…萌えるキャラって、どんな人になれば??w
Posted by ブクログ
腐れ縁(?)のアラサー女子5人それぞれの恋愛や下半身事情が連作で綴られていく。
女が集まって話す下ネタはストレートでえげつないのです。(笑)男性はドン引きかもね。
でも、とにかく痛快で楽しめました。
男には見せたくないような、でも読んで女心を知ってもらいたい気も無きにしもあらず。
デビュー作『花宵道中』で衝撃を受けて以来のファンですが、他作品を読むたびに違う顔を見せてくれる。切なかったり耽美だったり笑いだったり。
驚いたことに、この作品は映画じゃなくて舞台化されてるんですね。下ネタ大丈夫だったのかしら?って、要らぬ心配したりして。(笑)
Posted by ブクログ
30才前後の女性5人が繰り広げる恋愛話。
それぞれが知り合いという形から輪が広がったり偶然知り合ったりの、恋愛も仕事も生まれも全く違う5人である。
しかも、下ネタ満載。
シリアスな場面もありはするけど、概ねさっぱりと前向きな雰囲気に好感が持てる。
2017.10.28
Posted by ブクログ
冴えない男ばかり追いかけるアラサー女性たちの短編連作。
表現が少し下品で性器の話ばかり出てくる。これが普通の感覚みたいにかかれているけれど、少なくともわたしはそうではないし、男性もここに描かれているほど下品でおかしな人ばかりじゃない。
Posted by ブクログ
ダメ男っぷりに笑っていたが、不倫の末、妊娠して自殺未遂する話にはちょっとひいた。けれど、きちんと他の登場人物がダメだと諭していたのが救われた。
Posted by ブクログ
アラサー女子の連作短編集。宮木さんの作品は「花宵道中」に続いて2作目なのですが、花宵とあまりにも違う作風に引き出しが多いと感動するしかない。
肉食系女子の逞しさと、おかしさ、は感じたけど、30歳間近の女性の揺れ方みたいなものは、あまり感じないかな。
彼女たちのキャラクターよりも、彼女たちが付き合う個性が豊かすぎる男性たち、及びその性癖の方が印象に残ったかな……。
Posted by ブクログ
電車とか飲食店とかで、隣り合った人の会話がなにげに聞こえてくるときがあります。とくに興味がなくとも、しばらくは聞いていて気にしているのですが、やがて関心をうしなって、ただの音として頭が認識してくる、ということは、わりあいだれでもある経験ではないかと思います。
この物語も、そんな感じで・・・
あけすけというよりもロコツにシモな話は、ドギツいので引きつつも最初は面白く読んでいけるのですが、正直こういうベクトルの人生ではないので、どうもよくわからない感覚だなーと興味が薄まっていくという感で・・・
シモな話だけではなく、彼女たちの葛藤や悩みも描かれていて、ソレだけではない話であるのは確かなのですが、そのバランスのとりかたがもう少し違ったかたち(カトマンズくらい?)のほうが、私はまだ楽しめるなーと思ったのでした。
Posted by ブクログ
「野良女」というタイトルもインパクトがありますが、中身も相当なもの。同性だけに見せる女の素顔が満載!下ネタも大量に飛び交うので女性に夢見ている男性が読んだら幻滅してしまいそう(笑)
私はゲラゲラ笑いながら(時にはホロリと胸を切なくさせながら)読みました。
恋や仕事に悩むアラサー女子5人。恋人いない歴が2年で自分の股に苔が生えつつあるのを悩む鑓水、オジン社長を彼氏に持つ「オジョー」の朝日、遠距離恋愛に翻弄される壷井、DV男にハマってぬけだせない桶川、独身者を演じる既婚者と不倫をしている横山。それぞれ恋や仕事で悩み苦しみ生きて行く。自分がアラサ―になった時どのように感じるかはまたその時にならないとわかりませんが、読んでいてちょっぴり切なく、でもその時を楽しみにも感じられる。そんなアラサー女子を描いた作品でした。
Posted by ブクログ
「負け犬」、「おひとりさま」、「肉食系」、「やらかし女子」などなど。
さまざまにカテゴライズ及びレッテル貼りされてきた我々女も、とうとう『野良』呼ばわりされてしもうた。
『野良』である。『のら』。
もともとの意味は
“「ら」は接尾語。「良」は当て字》 1 野。野原”
だそうであるがおそらく、このタイトルには
『野良犬』の
“飼い主のいない犬。宿なし犬。やけん。のいぬ。 [補説]「野良犬」は飼い主がなく、人家の周りをうろついて残飯などを食って生きる犬”
から付けられたのであろう。
で、本書の女たちの“野良っぷり”はどんなんかと端的に申せば
「セックスのことしか考えてない」
である。
巷でいわれる“ガールズトーク”というやつの、下劣を極めた、という感じで、読んでて
「おいおい、こういうこと書くと、たいていの女がこんなだと思われちゃうよー、それは困るよー」
と、何度も思ったのだが、なんかその毒というか、澱みというか、ヘドロというか、そういうものにひきつけられて読むのをとめられない、そんな物語だった。
キャラは全員わたしよりひとまわり以上若いお嬢さんたちなのだが、その経験豊富なことといったらわたしは足元にも及ばぬ(及びたいとは思わぬが)。
そんな彼女達はでも、実は確固たるポリシーを持ってたり、単なるダメ女だったりしておもしろい。
決して友人にはしたくない面々だが、後輩・部下だったらつい面倒みてしまいそうな感じである。
こういう、いろんな女が登場し、それぞれのエピソードで物語が進んでいく群集劇は最近増えてきて、しかもそれらはたいてい“あけすけ”だ。
てか、あけすけでなければいけない、みたいな。
どこまで下半身事情を書ききれるか、にかかってるみたいな。
そういう風潮はいかがなものかとはおもうが、なかにはこうして波長が合うものもあるようなので、食わず嫌いはしないでおこうか。