宮木あや子のレビュー一覧

  • 喉の奥なら傷ついてもばれない

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    つらい。あまり自分にマイナスの感情のストックがないものだから、どうしてもそこまでやる?と思ってしまう。
    元気で前向きな女の子のお話の方が好きです。

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    2016年06月26日
  • 雨の塔

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    岬にある全寮制の女子大に入学した4人の少女たち。そこでは資産家の訳ありの娘たちが生活していて、授業に出るのも出ないのも自由、ダウンタウンと呼ばれるエリアにある店で日用品も好きなだけ手に入るが、家族からの電話や宅配便はチェックされ、外の世界からは孤立している。そんな鳥籠の中のような環境で、 惹かれあい、嫉妬し、少しずつ病んでいく少女たち。濃密で綺麗な文章は堪能できたけど、私にはちょっと少女趣味的な感じがして合わなかった。小道具はお洒落だし、退廃的で耽美な世界が好きな人には楽しめるかと思われます。

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    2016年06月25日
  • 官能と少女

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    ネタバレ

    ☆春眠…飛び立つための翼を持たずに生まれ落ちたのなら、代わりに誰かが与えてはくれなかったのか。ただただ悲しいです。

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    2016年05月31日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    「メアリー・スーを殺して」中田永一
    「初めて本をつくるあなたがすべきこと」朱野帰子
    「時田風音の受難」沢木まひろ
    「ラバーズブック」小路幸也
    「校閲ガール」宮木あや子

    この5篇が好きだったな
    1作目の「メアリー〜」が面白かったので、一気に読み切れた。

    小路さん以外は初めて読む作家さんなので、他のも読んでみたい。

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    2016年05月29日
  • 春狂い

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    美しすぎるがゆえに、人を狂わす。
    ひとりの少女を取り巻く、
    欲望と狂気が乱れ舞う 青春小説。
    鳥肌立つような、上手い文章がいっぱいあった。
    だけど...エグい。グロい。
    こんな教師っている?こんな家族ってある?
    絶望と残酷さ極限の状況に、
    眉間のシワも、いっぱい寄った。

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    2016年05月16日
  • 雨の塔

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    2016年、18冊目はR-18文学賞のタイトルホルダー、宮木あや子!

    岬の女子大は全寮制。ソコに集まるのは、少々ワケありの資産家の令嬢。そして、今年、入学した新入生の四人も……。

    メイン・キャストの四人、それぞれの設定、少しずつわかってくることは悪くなかった。一方、全体的に(特にクライマックス&オチ)は好みとは少し違った。それでも、この限定世界の空気感は名作(個人的に)『花宵道中』に通じるモノを感じた。

    オッサン向けでないのは、百も承知。ただし、耽美派女子向けと思っていると、足元掬われるかもしれません。

    そして、次なる(?)、『太陽の庭』がソコには控えているのであった。

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    2016年05月13日
  • 官能と少女

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    こういう独特のエロティシズムのある雰囲気はとてもとても好き。
    漫画とかで読めたらまた違った印象だったかもなぁ。

    大学時代にでも読んでたらどっぷり浸かったような気がする。

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    2016年05月03日
  • 春狂い

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    2016年、13冊目は(個人的)名作『花宵道中』以来の宮木あや子。

    その美しさゆえ、欲望と虐めの対象とされた一人の少女。そして、その周りの人々の物語。

    全六章、連作短編のように視点や語り手を変え、時系列を前後させて進んでゆく。

    欲望と暴力の連鎖は苦手な方々も多いだろう。また、背表紙のあらすじや帯で官能を期待すると肩透かしを喰らうコトとなります。

    非常に狭い世界の話で、全体的には良かった。それだけにあの「落とし」は全く好みと違って、もったいない。なので、評価は★★★☆☆。

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    2016年04月19日
  • 喉の奥なら傷ついてもばれない

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    宮木あや子が炸裂しててとても満足の一冊。
    不倫をしている人妻というのがテーマでしたが、描かれている女性の狂気は様々。
    痛くて、苦しくて、一見普通にみえる彼女たちが内に秘める闇はこんなにも深い。
    宮木あや子の麻薬のような筆致でくらくらするほど濃密に融解されていました。
    それぞれの物語に沿わせた比喩も素敵だった。

    「指と首、隠れたところ」はいつかアンソロジーで読んだことあったな。
    あの頃はフーンて感じであっさり読んでしまったのだけれど、なんだか今回は違った。
    不倫したあの日の私はどれほど特別だったか、というその罪の甘美さがたまらなかった。

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    2016年01月26日
  • 太陽の庭

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    こういう閉ざされた空間に身を置き、人間関係が限られていると、相手に対する思いも必然的に強くなりそうだ。
    一人に向けられる愛情も憎しみも、増幅するんじゃないかって。

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    2016年01月24日
  • 雨の塔

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    耽美的かつ繊細で濃厚な文章に惹きつけられました。それはある種、純文学のような雰囲気もありました。けれども、百合が嫌いな私にはどうしても受け付けない部分がありました。また、これは私が重苦しい小説が好きなのもあると思いますが、ページ数から想像していた通り設定の割に浅く感じました。

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    2016年01月13日
  • 喉の奥なら傷ついてもばれない

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    女性を描いた短編集。
    不幸な身の上の女性の劇的な話が多い。
    ちょっと毛色の変わった「泥梨の天使」という話が、自分が母親ということもあり、おもしろく読んだ。

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    2015年12月22日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    8人の語り手による短編集。
    本を通して見た世界はこんなにも多く、こんなにも刺激的。
    広がる世界の面白さを、あなたに。

    『メアリー・スーを殺して』
    メアリー・スーとは聞きなれない言葉だった。
    一体それは誰?
    この人物は、二次創作における、書き手の願望を一身に背負った自己愛の塊というべき人物。
    つまり、イタいキャラクターであり、ご都合主義的な登場人物ということらしい。
    ありがちな設定だ。
    プロの作家なら、それらを上手く操れるのだろうが、残念ながら多くの書き手はそうではない。
    自分の妄想とありがちな設定と底の浅さが露見する、書いている本人だけが満足できるという代物。
    このことに気づいた主人公、如月

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    2015年11月22日
  • サイドストーリーズ

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    一服ひろばについての、アンソロジー。

    ひとつが30ページ程度なので、読みやすかったです。
    しかし読んだ事がある本が、3冊だけ。
    とはいえ、どれも今現在がどういう状態なのか
    分からないという話はなかったです。

    最後から2番目。
    女って恐ろしい…と思うには十分な話でした。
    確かにこれは恐喝になります。
    こうなった場合、即座にその場を離れるのが鉄則。
    けれどそれを本当に実行できるかと言われると
    多分無理な気もします。

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    2015年11月03日
  • サイドストーリーズ

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    サイドストーリーっていうテーマが面白かった。わたしは本篇を読んだことがあるのが偏食気味なので中田永一さんの百瀬こっちを向いてと、中山千里さんのさよならドピュッシーだけだったのでその二本を読みましたが、ファンにはたまらなく豪華であろうサイドストーリーがたくさんでした。
    大好きなあの小説たちの違う話、もっと読みたいなって思った。

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    2015年09月07日
  • サイドストーリーズ

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    ネタバレ

    【収録作品】「鯨と煙の冒険」中田永一…『百瀬、こっちを向いて。』番外編/「一服ひろばの謎」貴志祐介…「防犯探偵・榎本径」シリーズ番外編/「皇帝の宿」宮木あや子…『校閲ガール』番外編/「街で立ち止まる時」東直己…「ススキノ探偵」シリーズ番外編/「同窓会」垣根涼介…「君たちに明日はない」シリーズ番外編/「心の距離なんて実際の距離にくらべれば、」狗飼恭子…『遠くでずっとそばにいる』番外編/「平和と希望と」中山七里…『さよならドビュッシー』番外編/「ゴロさんのテラス」笹本稜平…『春を背負って』番外編/「雁首仲間」冲方丁…『天地明察』番外編/「落としの玲子」誉田哲也…「姫川玲子」シリーズ番外編/「オレン

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    2015年08月21日
  • 白蝶花

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     愛って言うものはそんなに素晴らしいものなのだろうか。
     この本を読むと、女たちはみな、愛のために身を焦がし、生きていく。
     いや、それは素晴らしいとは思うのだけれど、すごいなぁとは思うのだけれど、愛だけでは生きていけないだろうとも思うのだ。
     あるいは、辛い時代であったからこそ、愛のみを頼りに生きるしかなかったのかも知れないのだけれど。

     いや、よく考えると、愛だけで生きてないか。
     最後の短編を読むと、お嬢様のすさまじさにおどろく。やはり気高さというのは尊いものなんだろうか。

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    2015年08月07日
  • セレモニー黒真珠

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    葬儀屋が舞台の連作短編集。
    主人公は、葬儀屋に勤める若者3人。
    それぞれの個性が良く出ていて面白かった。
    ホラー、恋愛、家族愛など、
    幾つものテーマが混ざっているものの、
    ゴチャゴチャ感はなく、読みやすい。

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    2015年06月18日
  • セレモニー黒真珠

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    キャラクターがいい!
    続編があれば読みたい。。

    霊を前面に押し出した
    物語でもよかったかも。。

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    2015年05月27日
  • サイドストーリーズ

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    それぞれの作品の番外編というか、タイトル通りサイドストーリーを集めた短編集です。
    読んだことがあるのもちらほら。
    名前だけ知ってて、気になってはいるけど〜というシリーズも結構収録されていて、良いきっかけになりました。

    中田永一はやっぱり面白かった。脇役だった彼がいい味だしてます。
    あとは中谷七里も。音楽シリーズしか読んでないけど、他にもいろいろミステリ出してるし、これを読む限りそっちも良さそうですね。

    初めてのものだと、「校閲ガール」「君たちに明日はない」「北天の馬たち」「まほろ駅前」が読みやすくて惹かれました。
    ぜひそのうち本編を読んでみたいとおもいます。

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    2015年07月01日