角田光代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読みやすいが、文庫本637頁もあり、読み応えがあった。
ひたすらボクシングに没入する前作に対し、その2年後を描いた本作では、登場人物それぞれがその立場で、悩み思い惑っている。
前作で活躍した立花は、得体のしれない恐怖を感じている。「拳の先に何がいるんだか、おれにはもうわかんないスよ」と。
また、坂本は試合に負け、引退すら危ぶまれている。
一方、立花のファンであるノンちゃんは、いじめの被害に遭っている。そんなノンちゃんに空也は言う。
「そんなものと向かい合う必要はない。逃げればいいんだ。逃げ方を考えるんだ」と。
主人公の空也は、狂言回し的?に、彼らに関わり合っている。
『空の拳』の続編は、巨大な -
Posted by ブクログ
ネタバレ三浦しをんさん等との対談も収録したエッセイ集。
厳しい母親に育てられた反動で、きれいに整理整頓された家の中は落ち着かないという著者。相当なトラウマと化してる様子。
買ってきた本を玄関の上がり口に座って読み始めることがあるという三浦しをんさんの言にクスリとさせられた。
また、本格ミステリーは殺人を描くにもややこしい殺し方をするが、ハードボイルド作家にしてみると、そんなの中国人の殺し屋に十万円渡せばすぐに殺してくれるとなる、という船戸与一氏の言も可笑しかった。
「書評を書くうえで私が禁じ手にしているのは、最後にひっくり返すやり方です。『こういうところがよかった』と褒めておきながら、最後で『 -
-
Posted by ブクログ
角田さんの「彼女のこんだて帖」が大好きで、その角田さんのごはんエッセイはさぞ美味しそうだろうと思って読みました。
もう大当たり!
どれも今すぐ食べたくなりました。
初鰹のソワソワやアボカドのギャンブル感などなど、わかるーっ!と頷くこともいっぱい。
鱧や北海道アスパラガスとか私がまだ出会っていない食材への楽しみもいっぱい。
偏食人生だったからこそ、食材とのダイナミックな「美味しい」の出会いがある。
今まで食べずにいた食材を試してみようかなという気持ちになりました。
量は食べられなくなっても、美味しいと思える幅を広げていけたら幸せだなー。
いくらの醤油漬けと白子は家でやってみたい。たらふく食べ -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説でない角田さんを読むのは初めてでしたが、エッセイも、良いですねえ。小説よりも、エッセイの方が、より、その人柄がでる、といいますか、角田さん、なんというか、芯の所で、強い人だな、逞しいな、と思った次第です。で、ちゃんとしている。うん、ちゃんとしている。素敵だなあ。
でないと、こんなに、色んな旅行できないっしょ。色んな旅をして、色んな夜を見て、色んな抱え込んだ自分の思いを、ちゃんと、できるだけちゃんと、誰かに伝える事、できないっしょ。羨ましいです。角田さんが。自分の思いを語る言葉を持っている、という人は、羨ましいよなあ、ホンマ。
旅先での様々な夜が出てきますが、自分は殆ど旅行をしないですし -
Posted by ブクログ
旅に関するエッセイを読むのが大好きです。その人らしさがすごく出るから、同じ場所のことも書いた人によって全く違う場所のように感じたり。
角田光代さんの旅エッセイからは、その土地の人々や食べ物、景色に対する誠実さが伝わってきて好感が持てます。あちこちを旅しているのに、角田さんは旅慣れた人を装うこともなく、些細なことで戸惑ったり嬉しくなったりする。彼女のような人と旅先で出会ったら楽しいだろうな。
2人以上の旅には親役、子役があるというのに納得。親役はプランを立てて宿を予約し電車の時刻等を調べ、子役はついていくだけ。私は誰と旅するかによって親役になったり子役になったりします。
第4章はマリとインド