角田光代のレビュー一覧

  • 太陽と毒ぐも

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    行事が好きとか嫌いとか、菓子とか酒とか野球への愛とか、「たったそれだけ」のことで決定的に関係が壊れるなんてあまりにも馬鹿げている。頭では分かるけど、そういうちっぽけなことが自分にとっては大きすぎて、譲りたくても譲れなくて、結局、魅力的であるはずの相手の「ある部分」を好意的に解釈できなくなる自分にうんざりする。
    そういう、「許せなくなる側」のかなしみを描いてくれるこの本にひどく共感した。11の恋人たちの中には関係を続けることを選んだものも、別離を選んだものもいたけれど、きっとどちらも正解なんだ、と思う。

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    2023年04月29日
  • Presents

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    女性が一生のうちにもらう贈りもの。それがこの本のテーマです。
    表紙や挿絵を担当された、松尾たいこさんのあとがきを見てようやく気づいた。確かにそうだ。女性が産まれてから、亡くなるまでにもらうプレゼントの話なんだ。そんな短編が12話詰まった小説。角田光代さんの小説は比較的悲しく心が締め付けられるようなお話をよく読んできたが、この小説は少し悲しい部分も含みつつも心が暖かくなるお話たちだった。

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    2023年02月25日
  • キッドナップ・ツアー

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    久しぶりにあったお父さんとハルのユウカイ旅行。普段経験しないことばかりの出来事が続き、父親を困らせたりとハルにとっては一生忘れることのない日々。風や陽の光り、木々の揺れなど自然の描写に素敵な表現が多かった。大人目線で読んでも楽しめたが、子供の頃に読んでいたらまた違った思いが出てきたんだろうなと思った。

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    2023年02月22日
  • くまちゃん

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    ネタバレ

    失恋のしりとり小説。

    付き合う相手に合わせて自分を見失うという経験が昔のように自分と重なってあるあると共感した。

    特に勝負恋愛のゆりえに共感した。

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    2023年02月19日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    感想
    歩いていける。恋に溺れ振り回される生き方。芯が無い筈がない。側から見るとつまらないと思われても。いつか歩みが止まる日も来るだろうが。

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    2023年02月01日
  • ポケットに物語を入れて

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    角田光代さんが紹介してくれる読書案内。
    それぞれの本に対する思いが伝わってきます。
    読んだ事のある作品は角田光代さんが読むとこんな感想になるのだなと。自分と比べるなんて、ですが。
    角田光代さんの本は楽しいだけではなく、読書の楽しみを教えてくれて、新しい本との出会いもあります。
    次は何を読もうかと思う時に読みたくなる本が見つかります。

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    2023年01月31日
  • だれかのいとしいひと

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    読みやすい短編集大好き。
    よく分からなかったかも…っていうお話もあったけど(よく分からないお話こそ考えたくなって魅力的だと思ったりもする)、個人的には「誕生日休暇」と「海と凧」のお話がすごく良かった。
    一人は一人の人間であって、二人になっても同じ人間にはなれない。その当たり前のことがすごく悲しいような寂しいような、それでも二人で生きていくことを選ぶんだなあ…と、人間の愛しさみたいなものが見えた気がする。
    海と凧のお話は、お話の光景がずっと目に浮かんでいた。海のキラキラしてる感じと、静かでゆっくり時間が流れている感じ。これもまた愛おしくなる。
    タイトル、最高ですね…。

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    2023年01月31日
  • だれかのいとしいひと

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    どのストーリーも色が違う、視点が違うそんな作品でした。特に、恋愛の感じ方をすごく様々な色で表現されていた。
    また、ふと思い出したときに読みたくなるような優しい感情になった。

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    2023年01月29日
  • 源氏物語 上

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    思ってたよりしっかり直訳で角田光代っぽさは特に感じなかった。「角田光代 "訳"」だから、まあそうなんだけど、もっと角田光代風に描かれてるのかもと思ってた。描写は簡潔だがものすごく分かりやすい。誰が誰のことをどう思った、と名前が明言されてるので訳としては良いけどどことなく雰囲気が削がれてる気はしてしまう。解釈は人それぞれというところは「そっちの説をとったか」ととまって考えさせられて楽しい。
    それでもやっぱり話は面白い。
    いらいらするんだけれど人間らしくて愛おしい。ごちゃごちゃ考えすぎなようで、もうちょっと考えて行動しろよと思わせてくる。わたしは桐壺帝の人柄が好きで、色々モヤモ

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    2023年01月18日
  • ロック母

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    どの話もなんとも言えない終わり方
    けどどんどんと読みたくなる
    どれも好きだけど、父のボールがよかったと思った

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    2023年01月17日
  • トリップ

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    連作短編、意外な形で微妙に繋がっていくのが面白かった。いつも思うが、普通の人の暗い部分を描くのがすごく上手い。とてもリアルで、そういうことあるな、という気持ちになる。でもやはり普通の人を描いてるから、特段すごいことが起こるのでもない。みんなそんなもんだよなあと思う。

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    2023年01月15日
  • こどものころにみた夢

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    怖い夢、儚い夢、おもらしの夢…? 角田光代、石田衣良、島本理生、市川拓司、長野まゆみといった豪華作家らが美しい絵と共に綴る「夢物語」。『小説現代』連載に書き下ろしを加えて書籍化。

    実際に読んだのは文庫本ではなく古いほう。

    石田衣良や穂村弘のお話が印象的でした。そんな私は永遠の肛門期…。

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    2023年01月13日
  • 今日もごちそうさまでした

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    読みながら、脳内味覚が美味しいものでたくさん満たされた♡

    素材を知ることで、料理の幅が広がるんやなぁ。

    一つの食材でも、いろんな食べ方があるんや!って参考になった。

    食べることは生きること。

    本当に美味しいものを食べてるとき、人はケンカしない。幸せな時間をだけが流れる。


    私も、「季節のものを食べねば」という気になった。

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    2023年01月13日
  • ちいさな幸福 All Small Things

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    凄く心が温まった作品だった。
    自分にとって1番心に残ってるデートって何だっけ?
    と振り返る瞬間も温かった。
    デートと言っても人それぞれ概念が違くて
    派手なものばかりではない。
    日常のささやかなことに小さな幸せが転んでて、
    その幸せを今後も噛み締めていきたいなと感じた。

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    2023年01月13日
  • 坂の途中の家

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    ずっともちろんお名前は知っていたけれど読んだことがなかった作家さん。

    子供がいない(泣き声が嫌い、ぐずられたりしたら絶対イライラする)ので、子供がいる女性とは異なる感想を持つかもしれない。

    主人公に結構イライラしてしまった。
    というか登場人物みんなイライラしたかも・・・でも、人間のきれいではない感情の表現がとてもリアルで、ドキッとします。

    物語はとても面白く、眠いのに夜まで読んでしまうほどだったけれど、描写が細かすぎてなかなか話が進まないのと何度も同じ話(回想)が多かったりで少しもどかしさを感じました。


    そして益々子供ほしくなくなってしまった・・・

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    2023年01月06日
  • 空中庭園

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    郊外の団地に住む夫婦、娘、息子の4人家族。この一家のモットーは、「何事も包み隠さず、タブーを作らず、できるだけ全ての事を分かち合おう」というもの。いくら家族でも、言いたくない事の一つや二つあるが、このモットー故に、それぞれが隠し持っている事と理想の差に、ザワザワするものを感じずにはいられない。家族で、喜怒哀楽を共有し、何か悩みがあれば一緒に解決していくというのが理想的だとは思うけど、これって難しいのかも。この家族は、何かひとつボロが出れば、一気に均衡が崩れる危うさがあり、読んでてこちらが不安になった。

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    2023年01月03日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    おもしろかった
    恋愛至上主義のいずちゃんのはなし
    学生の頃からずっと好きになる人に影響された人生でそういう人がいなくなるたび自分がわからなくなる女の人
    結婚願望特にない、仕事でやりたいことも特にない、なにをしてても行き先がない私的に結構刺さった

    フラフラと突然海外にいって帰ってきたら彼氏に新しい女がいて住む場所がないから、クラブに行って男の家に泊まるのを繰り返したり、CD屋のバイト先の年下の男の子と付き合ってすぐ縁もゆかりもない場所に二人で引っ越したり、浮気してその人からストーカーされたり、平凡なようで割と波瀾万丈な人生で読んでて楽しかった

    年下彼氏のポチと同棲してる時にいずちゃんが浮気し

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    2022年12月28日
  • いつも旅のなか

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    このエッセイを読み始めて、最初に読んだ『カップリング・ノー・チューニング』を思い出しました。確か1997年出版されて直ぐにバリに旅行する時に選んで持って行った1冊でした。最近の彼女はどんな旅をしているのかとっても気になります。

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    2022年12月22日
  • 今、何してる?

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    最初の恋愛プリズムめっっちゃ興味深くて面白かった
    相性とは?とか、私のどこが好き?と恋人なり夫なりに尋ねた時、どう答えられるのがうれしいか?とか、元彼の言葉がどうも合わなくて怒りっぽくなってた話とか!!
    最初のは恋愛プリズムで錯覚、相性〜って感じの章で、
    2個目は映画、本の中の台詞で角田さんが思ったこととか今までの体験とリンクしてるところとかをまとめた章で、
    3個目は旅と本の日々っていう旅に関連した話がメインの章で、
    4個目は本当一緒に歩くのだっていうおすすめの本の紹介のような今まで読んで感想を抱いた本とかの話し

    正直一章目の恋愛の話がずば抜けて面白くてそれ以外はそうでもなかった
    最初読んで

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    2022年12月18日
  • かなたの子

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    角田光代の短編集。ホラーかと思ったらそんなことはなく、世界観は違うのだけどすべて「繋がっている」というほかない作品集だった。
    「前世」で語られるフレーズ、「私は母で、子で、だれかによって生かされただれかでもあったのか」がとても好きで、これまでふわっと考えてきたことがギュッとまとまっていて、ずっと反芻している。
    私の父や母、祖父母、その前の前の前のずっと前に生きていて私が血を受け継いだ人たちの誰か1人欠けても私はここにいなかったし、子供も生まれなかった。とんでもなく果てしなく、世界は全て繋がって巡っているのだという気持ちになる。
    赤ちゃんの頃の子供に会いたくなる作品だった。

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    2022年12月12日