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釈迢空全歌集
折口信夫(釈迢空)は近代日本にまるで奇蹟のように、古代の心、古代の詩歌のひびきを、鮮烈に蘇らせた歌人であった――。 短歌滅亡論を唱えるも、その真意は再生への願いであり、日本語の多彩な表記を駆使しながらつねに短歌の未来と格闘し続けた。折口が残した6冊の歌集に私家版・自筆選集、短歌拾遺、さらに関東大震災に直面し、短歌形式に収めることのできない苛烈な体験を詠んだ詩作品含めた、初の文庫全歌集。 「葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり」 生涯「旅びと」であった折口の姿が立ち現れてくる。 (目次) 海やまのあひだ 春のことぶれ 水の上 遠やまひこ 天地に宣る 倭をぐな 私家版・自筆選集 短歌拾遺 詩拾遺 解題 解説 岡野弘彦 略年譜 作品初句索引 -
たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~
【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 歌人・俵万智の我が子を想い、慈しむ母の歌50首。 この本は歌人の俵万智さん初の子育てをテーマにした短歌+エッセイ集です。月刊誌eduに連載された『俵万智の子育て短歌エッセイ たんぽぽの日々』の単行本化です。「たんぽぽの綿毛をふいて見せてやる いつかおまえも飛んでゆくから」 連載の第1回の冒頭に俵さんが自分の息子を詠んだ歌です。 いつかは産み育んだ自分の手の中から外の世界へ旅立ってゆく息子、それを送り出す日が確実に来ることを知っている母親の、切なくも誇り高い気持ちが、31文字に凝縮されています。歌集のタイトル「たんぽぽの日々」もここからとりました。 実力、人気ともに認められている女流写真家・市橋織江さんの美しい写真と、俵万智さんの子育て短歌とその背景を綴ったエッセイを組み合わせた連載は、読者の人気投票の上位を常に占め、子育て中の母親の高い支持を集めています。 2010年春に小学校に入学する長男を持つ母親でもある俵さんは、まさに子育ての真っ最中。連載の短歌+エッセイには、子育てにとまどい、悩みながら、子どもの成長に喜び驚いている等身大の母親の姿がにじみ出ていて、もらい泣きする読者が続出するのではと心配しています。 ※この作品はカラーです。 (底本 2010年3月発売作品) -
歌集 じゃんけんできめる
【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 類まれな想像力と繊細な洞察力。 朝日新聞内の短歌投稿欄「朝日歌壇」にて、2012年ごろより常連として掲載され「とても沁みる」と話題の母子3人による初短歌集。 聡介さんが小学一年生の時に詠んだ短歌は、2022年「折々のことば」にても選出され、注目が集まりました。 圧倒的な鮮やかさで世界を表現し、朝日歌壇に累計250回以上選ばれている親子の短歌から、約430首を厳選して掲載。 【母・聖子の歌】 新しい教祖のように迎えられ麩をちぎる子に鯉のざわめく 【姉・葵の歌】 弟の「ん」はいったんもめんだよ夜になったらとんでいきそう 【弟・聡介の歌】 ふうせんが九つとんでいきましたひきざんはいつもちょっとかなしい 学校生活での驚き、発見、家庭内で感じた喜び、寂しさ――「短歌」の形になることで、詠み手の一瞬の感情が、時間を越えて読者の手元で解凍されます。 3人の歌は2012年から2022年までの年ごとに並んでおり、 姉弟が短歌とともに成長している様子にも心を揺さぶられます。 巻末には、自宅で創作に励む子供たちの日常を取材したインタビュー記事も収録。 (底本 2022年9月発売作品) -
歌集 滑走路
歌集としては異例のベストセラー。そして、映画化も決定! いじめ、非正規雇用……逆境に負けず それでも生きる希望を歌い続け 32歳という若さで命を絶った歌人・の萩原慎一郎の歌集がついに文庫化。 解説:又吉直樹 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * NHKニュースウオッチ9で「“非正規”歌人が残したもの」として紹介され、大反響。 10月16日放送、NHK「クローズアップ現代+」で特集、又吉直樹氏により大絶賛。 11月3日「朝日新聞」「売れてる本」、「日経新聞」書評欄「ベストセラーの裏側」掲載 11月20日「毎日新聞」特集ワイド掲載。 紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!2019」、第8位。 * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * -
猟奇歌 夢野久作歌集
何故に 草の芽生えは光りを慕ひ 心の芽生えは闇を恋ふのか わが胸に邪悪の森あり 時折りに 啄木鳥の来てたゝきやまずも *** 故郷・福岡で、のちに代表作となる幻魔怪奇探偵小説『ドグラ・マグラ』を執筆する合間――夢野久作が手帳に綴り、雑誌に発表した短歌連作「猟奇歌」。 発表以来、独自の言語感覚で静かに読者を魅了し続けてきたその本篇と、関連作品を初めて一冊にした文庫オリジナル。 〈巻末エッセイ〉寺山修司 【目次】 猟奇歌 [巻末資料] 日記より ナンセンス(随筆) 夢野久作の死と猟奇歌――吸血夢想男 「猟奇歌からくり」夢野久作という疑問符――寺山修司 -
仁尾智猫短歌集 いまから猫のはなしをします
〈電子書籍版について〉 本書は固定レイアウト型の電子書籍です。リフロー型と異なりビューア機能が制限されるほか、端末によって見え方が異なります。 【猫歌人・仁尾智、待望の猫短歌集!】 「57577」のリズムに乗せて、猫の愛しさ、やるせなさ、そして切なさを詠みこんだ短歌集です。 猫たちとの日々の中で、生まれてきた短歌の中から厳選した作品を五十音順に並べて掲載しています。 著者と時を過ごす(過ごした)猫たちのエピソードを写真とともに綴ったコラムエッセイも収録。 〈収録歌より〉 いい人と思われそうでも まあいいや いまから猫のはなしをします なぜ猫を愛するように人間を愛せないのかよくわからない 幸せは前借りでありその猫を看取ってやっと返済できる 〈出版社 編集担当より〉 猫を保護したり、預かったり、譲渡したり、看取ったり、をくり返し、たくさんの猫と関わってきた著者だからこそ生まれた愛おしい歌がつまった「宝物」のような一冊です。 〈プロフィール〉 仁尾 智(にお・さとる) 1968年生まれ。猫歌人。1999年に五行歌を作り始める。2004年「枡野浩一のかんたん短歌blog」と出会い、短歌を作り始める。短歌代表作に『ドラえもん短歌』(小学館文庫 枡野浩一編)収録の《自転車で君を家まで送ってた どこでもドアがなくてよかった》などがある。著書に五行歌歌集『ストライプ』(市井社 共著)、『猫のいる家に帰りたい』、『これから猫を飼う人に伝えたい11のこと』(ともに辰巳出版 絵/小泉さよ)。 -
藤原定家全歌集
日本和歌史の最高峰 最新の研究を踏まえ4260首を網羅。 泰斗の校訂による決定版! 『小倉百人一首』の選者としても有名な藤原定家自作の和歌四千六百余首を収録。上巻には私家集『拾遺愚草』を収め、全歌に現代語訳と注を付す。 === こまとめて袖うちはらふかげもなし佐野のわたりの雪の夕暮―。『新古今和歌集』『百人一首』の撰者でもあり、日本和歌史上に聳立する不世出の歌人・藤原定家の自作歌は、現在知られている限り約4260首にのぼる。上巻には『拾遺愚草』正篇の全歌2791首を収録、すべてに現代語訳を付す。中世文学研究の泰斗による校訂を行い、和歌に関心のある読者のみならず、学術的利用にも資するよう編纂された決定版。 【目次】 拾遺愚草 上(初学百首 二見浦百首 ほか) 拾遺愚草 中(韻歌百廿八首和歌 仁和寺宮五十首 ほか) 拾遺愚草 下(春 夏 ほか) 雑(旅 述懐 ほか) -
違星北斗歌集 アイヌと云ふ新しくよい概念を
「アイヌと云ふ新しくよい概念を内地の人に与へたく思ふ」 「滅亡に瀕するアイヌ民族にせめては生きよ俺の此の歌」 「滅び行くアイヌの為に起つアイヌ違星北斗の瞳輝く」 先住民族アイヌが公然と「亡びゆく民族」の烙印を押され、本来は「誇り高き人間」「立派な人」という意味を持つ「アイヌ」という言葉が侮蔑の響きをもって使われていた大正時代から昭和のはじめ。アイヌ民族復興のために立ち上がりその生涯を捧げ、病のため27歳で早世した歌人がいた。文庫ではじめて違星北斗の短歌、俳句、詩、童話、散文、ノートの記録を集める決定版。 【目次】 違星青年 金田一京助 短歌 医文学/小樽新聞/新短歌時代/北海道人/志づく/私の短歌/はまなすの花/ウタリ之友 日記 大正十五年七月十一日から絶筆 俳句 句誌にひはり/医文学/俳句/北海道 樺太新季題句集/月刊郷土誌よいち 詩 冷たき北斗/大空 童話・昔話 熊の話/半分白く半分黒いおばけ/世界の創造とねずみ/死んでからの魂の生活/烏と翁/熊と熊取の話 散文・ノート ウタリ・クスの先覚者中里徳太郎氏を偲びて/ぶちのめされた民族が/アイヌの一青年から/春の若草/我が家名/淋しい元気/淋しい元気/コクワ取り/アイヌの誇り/疑うべきフゴッペの遺跡 奇怪な謎 手紙 自働道話/子供の道話 コタン創刊号 目次/巻頭言 白路 凸天生/アイヌ神謡集序文コタン 知里幸恵/偽らぬ心 凸天/生活 自覚への一路 浦川太郎吉/「アイヌの姿」 北斗星/心の日記(後藤静香)/断想録(其ノ五) 十一州浪人/コタン吟(其ノ二) 十一州浪人/はまなし凉し/編輯余録/奥付 解題・語注 違星北斗年譜 解説 違星北斗その思想の変化 山科清春 -
学研学習まんがシリーズ まんがで読む万葉集・古今和歌集・新古今和歌集
「万葉集」「古今和歌集」「新古今和歌集」から厳選した歌をまんが化。1冊でそれぞれの歌集の成り立ちや和歌の意味、詠まれた背景、技法、作者がよくわかる。まんがで楽しく読むうちに、時代背景や当時の文化が理解でき、古典の基礎知識が身につく。 -
NHK「100分de名著」ブックス 良寛詩歌集 「どん底目線」で生きる
子どもたちと手まりをついて遊ぶお坊さん――として、今なお多くの日本人から愛され続けている良寛。どん底の立場から世の中を見据えた清貧な乞食僧は、漢詩と和歌を愛し、亡くなる直前まで「こころの言語化」という精神活動を深めた表現者でもあった。厳しい競争と経済至上の社会のなかで「自分」というものを見失いがちな今日、みずからの姿でもって「人間の座標軸」を示そうとした良寛の生きざまを見る。 [内容] はじめに 「どん底目線」と「徹底した言語化」 第1章 ありのままの自己を見つめて 第2章 清貧に生きる 第3章 「人」や「自然」と心を通わす 第4章 「老い」と「死」に向き合う ブックス特別章 良寛さんの仏教理解 -
新訂 新訂新古今和歌集
全二十巻.万葉調・古今調と並んで,三歌風の一典型を作った勅撰和歌集.俊成は余韻・余情の世界を統合して幽玄の世界をうちたて,定家は幽玄の世界を分析して有心を設定した.現実の暗さから逃れるために自然観照へと集中しその技巧は極限にまで達した.連歌や,芭蕉に多くの影響を与え,芭蕉の「わび」もこれを起点としている.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. -
歌集 月は綺麗で死んでもいいわ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ゆうだちに傘をたたんで空を見る何してんだろ、睫毛がうざい――少年は、ヤクザにならないためにホストになった。そして今、昼と夜の欲望が交差する街・歌舞伎町で、寿司を握りながら歌を詠む。ベストセラー「ホスト万葉集」のトップ歌人にして、異色の経歴をもつ大型新人、珠玉の153首をおさめた初歌集! ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
超訳 古今和歌集 #千年たっても悩んでる
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 もしも平安時代の和歌が現代に転生したら――!? 最近冷たくない?とやさぐれる小野小町に、 白髪を気にする紀貫之、 自分だけ出世できないと嘆く大江千里。 1000年以上も昔から、仕事も恋も…… 人の悩みは変わらない! 令和の言葉で読む、古今和歌集 むかしむかし、今から1000年以上も前。 時の帝、醍醐天皇からこんな命令が出されました。 ――数ある和歌から、後世に残る優れたものを選んで献上するように。 そうして選者に選ばれた紀友則ら4名の 「最高の和歌集を俺たちの手で作ろうぜ!」 「前に出された万葉集を超えるものを!」 というアツイ想いのもと生まれたのが『古今和歌集』。 いったいどんな歌が収められているのかと読み解けば、 意外や意外。1000年以上も前につくられた歌なのに 悩んでいることや考えていることは 令和を生きるわれわれとちっとも変わらない……? 本書では、思わず共感してしまう歌を厳選して現代語に超訳。 令和に生まれ変わった『古今和歌集』の世界へようこそ。 -
歌集
▼第1話/Automatic▼第2話/椰子の実▼第3話/ガラスの十代▼第4話/葛(くず)の花▼第5話/花の首飾り▼第6話/リンダリンダ▼第7話/春よ、来い▼最終話/昴―すばる―●あらすじ/会社から残業をカットされた中年サラリーマン・小林ユウジ。下戸のため飲みに行くこともなく、駅ビルを一周して暇をつぶすことが日課となっている。そんなある日、彼は駅ビル内の通路で、宇多田ヒカルの「Automatic」を口ずさむ女子高生・サキとすれ違う。息子の聴く音楽を理解できないユウジだが、この曲はたまたま知っていて、つい自分も口ずさんだところ彼女と目が合ってしまい…(第1話)。●本巻の特徴/進学校の受験に失敗して、仕方なく下のランクの高校に通う“ガリ勉”の緒方と、プチ家出中で毎晩エンコーする金髪のクラスメート・飯島。対照的ながら、ともに居場所がない2人の物語を描いた第2話「椰子の実」など、少女たちの“歌”にまつわるショートストーリー連作。 -
奥田亡羊全歌集 ぼろんじ
草と風を集め 花野を渡り 闇を抱いて 詠い続けた詩魂 生と死を見つめた30年、1113首の全歌業/『ぼろんじ』によって初めて刊行される、奥田亡羊の第四歌集『虚国』を含む全歌集。 「一人の人間が残すことのできる言葉には限りがある。しかし彼の紡いだ言葉は、この『ぼろんじ』を通して多くの人々の心に届き、これからも生き続けていくだろう。この一書が奥田亡羊という稀有な歌人の軌跡を刻む、かけがえのない証となることを願ってやまない。」(巻頭言 矢部雅之) 「奥田はずいぶん早く、遠い旅に出てしまった。奥田本人を交えて第四歌集の感想を語り合えないことが寂しい。だが、誰もがいつか行く道ならば、またどこかで会えるはずである。その日まで、奥田亡羊がのこしてくれた四冊の歌集を、大切に読み継いでゆきたいと思う。」(解説 横山未来子) 「「奥田亡羊」という名前の意味を皆が理解してくれるようになるまで使い続けろ。変な名前でも世の中がそれを当たり前に思うようになれば良いんだ。 名前に負けるな、ということだったと思う。嬉しかった。 「亡羊」という名に、私は少しは追いつけただろうか」 (あとがき 奥田亡羊) 【目次】 巻頭言 矢部雅之 第四歌集 虚国 第一歌集 亡羊 第二歌集 男歌男 第三歌集 花 解説 横山未来子 歌集解題 略年譜 あとがき 【著者】 奥田亡羊 1967年 京都府生まれ 早稲田大学第一文学部卒 佐佐木幸綱氏に師事、竹柏会「心の花」会員 2005年 第48回短歌研究新人賞受賞 2007年 第一歌集『亡羊』刊行(第52回現代歌人協会賞受賞) 2017年 第二歌集『男歌男』刊行(第16回前川佐美雄賞受賞) 2021年 第三歌集『花』刊行(第27回若山牧水賞受賞) 2025年 死去 -
ひとりあそび 泉香代歌集
キラキラと映えの狭間で呼吸する。 2014年から2023年の間につくった短歌を収録。恋愛をふり返り、季節を感じ、家族を詠う。日常のささやかな出来事を詠いながら、時には世間、時代、国に思いは及ぶ。偶然目撃した光景に、一本の映画に、抽象的なことを真面目に考えてみる。常に前向きではいられない日々を、時に毒づきながら淡々と地道に暮らす、ある女性の頭のなかと胸のうち。出版/喜怒哀楽書房 【目次】 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 【著者】 泉香代 1982年2月生まれ。兵庫県出身。30歳頃から短歌をつくりはじめる。一人で楽しみつつ新聞、雑誌の歌壇へ投稿。短歌教室に参加し、自作短歌を提出、添削を受ける。結社・所属なし。本歌集が第一歌集。 -
リモーネ、リモーネ ファブリ歌集
サルデーニャ島から届いた歌の種が今、日本でレモン色の花を咲かせる。イタリアン歌人注目の第一歌集。 〈あさやけのすっぱい光に目覚めれば水平線はリモーネの色〉リモーネはイタリア語でレモン。2015年来日したイタリア生まれの歌人が、爽やかで繊細な感性で自身の想いや目にした情景を三十一文字で表した第一歌集。イタリア語と日本語の境界を軽やかに行き来し揺れながら紡ぎ出される独特の表現は、色彩とユーモアに溢れ時に切なさを持って読み手の胸に沁みてくる。〈ジェラートを千個くださいと言いたいな楽しい夏はバニラの色よ〉〈東京入国管理局へゆくバスのさびしい窓によりかかる朝〉等145首を収録。 出版/喜怒哀楽書房 【目次】 序文 佐佐木頼綱 あさやけ はちみつ マシュマロ バナナムーン 曇りのち曇り ブラッドオレンジ ゆうぞら essay金魚さん リモーネ スタンプラリー ジェラート 赤べこ 跋文 佐伯裕子 あとがき 【著者】 ファブリ 本名はSpiga Fabrizio Daniele。1994年、イタリア、サルデーニャ島生まれ。2015年に来日しホストフォミリーに勧められ短歌を始める。2017年未来短歌会入会、〈月と鏡集〉に所属。「シンプル イズ ベスト」をモットーに、57577のリズムを楽しみながら見たこと感じたことを詠み、感動を伝えたいと思っている。1日の中で好きな時間帯は夕暮れ時。好きな季節は秋。好きな食べ物はチョコレート。趣味はドラマを観ること、スポーツ(イタリアではフェンシングの選手だった)、スイーツを食べること。 -
歌集シンデレラボーイなんかじやない
馬鹿ならば馬鹿とでも言へ ――青春時代の大半を費やした短歌という形式にけじめをつける 1989年からの8年間、並びに2010年の約1年間の間に詠まれ、まとめられた短歌の作品群を収録。 潰れぬ幸食はれぬ不幸併せ持ちトマトは坂を転がり続く 少年は男とならむ吸ひ差しの煙草の匂ひゆるくまとひて 街中に種と見紛ふ石ころの芽を生やさむとする振りをせり 埋めらるるものを待ちゐてぽつかりと穴貪欲に己を開く 半月の形にあらず幼子はこれは西瓜ぢやないと泣き初む 【目次】 転がるトマト(初期歌篇 雑歌) 答案の束 ことばなくとも 小さき狂言師 シンデレラボーイなんかじやない 水しぶき 背もたれの無き椅子(二〇〇六年) 程良き狭さ(二〇〇七年) ほろろと溶けて(二〇〇八年) 免罪符(二〇〇九年) あとがき 【著者】 小早川忠義 1969年11月生まれ。 1989年短歌を詠み始める。 1996年短歌を辞める。 2006年俳句を詠み始める。 2008年『童子』入会。辻桃子に師事。 日本伝統俳句協会所属。 句集に『光れ光れ』 -
羽族の国―思草(佐々木信綱歌集)評釈
敗戦直後の、精神的、物質的貧困の中で、却て高揚した精神によって書かれたもの。鶏、百舌、雲雀、千鳥…長年作句の対象にした山禽野鳥の姿を、歌、散文で描く書。 (※本書は1994/7/1に発売し、2022/6/9に電子化をいたしました) -
酒ほがひ―歌集
『ゴンドラの唄』『午後三時』などで知られる吉井勇による歌集。 (※本書は1998/3/1に発売し、2022/2/10に電子化をいたしました) -
良寛歌集
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「雪の夜にねざめて聞けば雁がねも天つみ空をなづみつつゆく」良寛の歌は、人間即歌である。その人その心即ち歌である―。歌人・吉野秀雄が、敬愛する良寛の歌境を鮮やかに説き明かしつつ、細心かつ懇切な校註を加えて編んだ「良寛歌集」決定版の復刊。1267首を収める。(「BOOK」データベースより) 目次 解説 良寛調について 良寛の歌の発足・個性・推敲について 発足 個性 推敲 良寛と万葉集との関係について 本集の成立ちについて 諸本の校合 古歌との対比 配列の順序 語句歌意の解釈 内容の多化と鈍化 余言 参考文献 凡例 本文 短歌 春 夏 秋 冬 雑 旋頭歌 雑体歌 長歌 (※本書は1992/10/1に発売し、2021/12/30に電子化をいたしました) -
歌集 地上絵
第二回笹井宏之賞永井祐賞を受賞した著者の第一歌集。 I am a 大丈夫 ゆえ You are a 大丈夫 too 地上絵あげる 第二回笹井宏之賞永井祐賞を受賞した著者の第一歌集。 大胆な間違いで鷲掴みされるほんとうのこと、 私にとって橋爪の短歌の最大の魅力はこれだ。 ────宇都宮敦(歌人) 【目次】 Ⅰ 地上絵 星とカメレオン 世界中の鳥の名前 ドレス! わたしの絶望 愛の犬 てんらんかい サイダーの匂い 熱帯夜 岩 階段 夢中 日々 着地 Ⅱ とおざかる星 うかぶわ 風なら 息の根を呼びとめて 銀色の靴 灯台 崖の街 かがやくゼリー 舌を出してね 感覚 ミニチュア 解説 地上絵もらう 宇都宮敦 あとがき 【著者】 橋爪志保 1993年、京都市生まれ。2013年に「京大短歌」に入会し、作歌を始める。現在は、同人誌「羽根と根」の同人として活動中。2020年、「とおざかる星」50首で第二回笹井宏之賞の永井祐賞を受賞。 -
歌集 令和の玉響
令和2年、日本、そして世界に起こった未曾有の非常事態。人々はこれまでに体験したことのない事態にどう対処していいのか判らない困惑の日々を送ることになった。気軽に人に触れることができない、マスクなしでは人と話すこともできない。老人ホームで過ごしている親にも会えず、病院への見舞いに行くこともできない。毎日の感染者数に怯える暮らし……。そんな状況を客観的に観察し、できる限り冷静に行動した日本国民の様子を詠った歌集「玉響」。第1部の「新型コロナウィルス」から始まり「可視化されたもの」まで全十六部に渡り、余すところなく人々の緊張、焦り、戸惑い、喜怒哀楽が表現されている。いつかこの事態も過去のひと時のものとして語られるよう、「玉響」(ほんのしばらくという意味)というタイトルがつけられている。 -
ふだんぎ歌集 生命(いのち)へのラブレター しあわせ短歌セラピー
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古くて!新しい! 日本の伝統文化『短歌』の世界に、魅了され…… たかが短歌! されど短歌!! 『短歌』って、まるで精神安定剤のよう!! 『短歌』って、まるでセルフカウンセリングのよう!! 『短歌』って、まるで思い出の宝箱のよう!! ◎『生命(いのち)へのラブレター』とは――この地球に存在する〈すべての生命(いのち)〉にむけて、心からの尊敬の思いこめて贈る「愛のメッセージ」です。 捕食したり、捕食されたり、必死にリレーされている〈生命(「いのち)〉への応援歌です。どちらも、とっても愛しくって!! ◎〈ふだんぎ歌集〉とは――飾らない〈普段着のままで〉という意味と、日々の生活をありのまま、日記のように記す〈普段記〉という意味もこめ、あえて気どりのない話し言葉を多用。伝統文化『短歌』に、気軽に、気楽に、誰もが親しみ、楽しんでほしい!という思いもこめられています。 -
歌集 風音
黒土に蕾の押し合う福寿草日向に黄金の光あつめる 鬼灯の青き袋を手に摘みてぽんぽんと鳴らす夏の末かな はろばろと黄金の穂を垂る稔田に太古のままの月満ちて照る (「季節のうた」より) 本作は、著者にとって8作目となる短歌集。旅先での光景や、著者が暮らしている町での出来事など、何気ない日常について綴った珠玉の短歌が200首以上収められている。移りゆく季節や、変化し続ける町並みの中でも、決して変わることのない美しい景色や人の温かさ。そんな日常を彩る小さな幸せの一瞬が、この一冊に詰まっている。ページをめくれば、あなたのもとに優しい風を運んでくれるだろう。 -
日本三大歌集+百人一首編【4冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』『百人一首(全)』
ビギナーズ・クラシックス日本の古典の大人気作品『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』『百人一首(全)』合本版。代表的な和歌とその意味、どんなところが優れているのか、入門者にもわかりやすく丁寧に解説した。総ルビつきで歌の朗読にも最適! 『万葉集』 日本最古の歌集から名歌約一四〇首を厳選。恋の歌、家族や友人を想う歌、死を悼む歌。天皇や宮廷歌人をはじめ、名もなき多くの人々が詠んだ素朴で力強い歌の数々を丁寧に解説。万葉人の喜怒哀楽を味わう。 『古今和歌集』 春夏秋冬や恋など、自然や人事を詠んだ歌を中心に編まれた、第一番目の勅撰和歌集。総歌数約一一〇〇首から七〇首を厳選。春といえば桜といった、日本的美意識に多大な影響を与えた平安時代の名歌集を味わう。 『新古今和歌集』 伝統的な歌の詞を用いて、『万葉集』『古今集』とは異なった新しい内容を表現することを目指した、画期的な第八番目の勅撰和歌集。歌人たちにより緻密に構成された約二〇〇〇首の全歌から、名歌八〇首を厳選。 『百人一首(全)』 かるた遊びとして広まり、誰でも1つや2つの歌はおぼえている「百人一首」。すべての歌の意味、どんなところが優れているのか、そして歌人たちはどんな人だったのか―。天智天皇、紫式部、清少納言、西行、藤原定家、後鳥羽院ほか、日本文化のスターたちが一人一首で繰り広げる名歌の競演がこの1冊ですべてわかる!歌には現代仮名でも読みを付け、コラムには歌の技法や歌を作る場、現代につながる文化など、楽しい話題も満載。 ※本電子書籍はビギナーズ・クラシックス 日本の古典「万葉集」「古今和歌集」「新古今和歌集」「百人一首(全)」を1冊にまとめた合本版です。 -
歌集 秋津島逍遥
この歌集では、旅に焦点を当て、日本の風景を三十一文字に写し取る。詠まれた歌はどれも不思議な魅力を醸し出す。例えば、世界遺産にもなった北海道の知床では、鯱の母子の野生の荒々しさを的確にとらえつつもうらやましいと憧憬し、日本最西端の島・沖縄与那国島では海底遺跡を事細かに描きながら、古代の息吹を感じた興奮を饒舌に語る。冷静な中にも素直な感情がほとばしり、思わず日本の良さを見直さずにはいられない。四方を海で囲まれた島国であること、四季折々の豊かな自然をもつこととそこに育まれたすばらしい風土のことを。歌を通じて日本各地への旅を体験できる、ほかに類を見ない歌集。 -
三浦光世 電子選集 歌集 吾が妻なれば ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
アララギ派の歌人・三浦光世が妻・三浦綾子との合同歌集「共に歩めば」(1970年刊)と、その後の作品から自選収録した歌集。 三浦光世がのちに妻となる三浦綾子に勧められて「アララギ」に入会したのは1955年の夏であった。その後、59年に綾子と結婚し、70年には綾子との合同歌集「共に歩めば」も刊行する。この本は光世が作歌を続けた個人の作品群と綾子との共著本の中から自選し、1990年に発刊した歌集。 君を想ふ夕べかなしくて袖に来し白き蛾を鉢の菊に移しぬ 涙出づるまでに素直に聞きてゐつ妻が語る前川正との過去 など、妻・綾子との生活にまつわる歌や、光世が個人的に好んだ自然を対象とした叙景歌も多く収録されている。 -
三浦光世 電子選集 歌集・共に歩めば ~妻・三浦綾子と歩んだ40年~
作家・三浦綾子が夫・三浦光世とふたりで、闘病生活、信仰、恋愛、結婚生活などの心の軌跡をおりおりに綴った歌集。 1955年6月に堀田(旧姓)綾子を見舞った光世に綾子はアララギ誌を手渡し入会をすすめた。そして、すぐに入会した光世が投稿した歌が、 とり分けて甘き水蜜桃ひとつ核の中黒く蝕ばまれゐき だった。そしてこの歌で初入選も果たした。一方の綾子は敗戦後のけだるい生活の中で、歌が<とにかく、わたしにとって、歌は日々の深い吐息であり、つぶやきであった>と明かしている。ふたりの出会い、そして結婚に至るまでの思い、信仰への思い、闘病生活などの軌跡が垣間見える貴重な共著歌集。 -
歌集 星あかり
■内容紹介 50代のある日気がついた。目に映るものはどれも故郷を重ねて見ていたことに。そう思うと途端に心が軽くなり、何ものにも縛られない自由な歌が生まれてきた。たとえ暮らす土地が東京から中国・無錫へと移り変わり、刻々と過ぎゆく時間に日々追い立てられたとしても、温かい友人と美しい自然への憧憬の気持ちを自由に歌うことは少しも変わらない。6年間毎日感謝の念を捧げながら、詠み続けた心のスケッチ集――。 ■著者紹介 上條 草雨(かみじょう そうう) 本名、上條勢一。1950年5月20日生。1974年まで北海道暮らし、その後、35年間東京都新宿区に在住。1970年より2年半、電信級無線通信士として無線海岸局に勤務経験有り。1979年に洗礼を受ける。キリスト教信徒(教会にて執事職を歴任した)。1983年より3年間 神学大学にて神学を修学。2009年より中国無錫市在住。現在、江南大学に留学中。 -
歌集 北へ漕ぐ舟
■内容紹介 平成二十三年三月、地球のプレートのひずみに耐えきれず、海底の地殻破壊にそのエネルギーを放出した地震と津波が、東日本を襲った。さらに福島第一原発の事故も追い打ちをかけるようにして日本列島に三重の災害がひとときに押し寄せた。これら未曽有の災禍の中で、しのぎ、助け合い、ともに立ち上がる東北の人たちには、人類の将来にもたらすひと筋の希望の光が見える。古来、この列島に渡来し定住した民族は、互いに協力しながら、自然をなだめ利用し崇拝してきた。彼らの精神は特に北の大地に色濃く息づく。その遺産をこの歌集では東北から北海道へとたどることにより、3.11後の世界の理想の姿を考える。 ■著者紹介 松下 正樹(まつした まさき) 1939年、鹿児島県種子島に生まれる。1968年、東京教育大学(現・筑波大学)大学院、農学研究科修了。2004年3月まで東京都板橋区役所勤務。 -
谷根千・文人シリーズ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 十代半ばに小石川安藤坂の中島歌子の主催する萩の舎に入った一葉は、はじめ同じく歌塾を開くことを考えていた。明治の女性にとっては小説を書くより、歌の道に生きる方が遙かに現実的であった。しかしその歌は高く評価されているとはいいがたい。いわゆる旧派の題詠にのみとどまり、自然な心の流露を妨げていると評されるが、なかには心打つ恋の歌も多い。生活を自嘲したユーモラスな歌もある。一葉の生きた本郷界隈から、明治の面影が消え去ろうとするいま、三十二首を選んでいまを生きる人に贈る。がさつな現代の、少しばかりの潤いとなることを願って。 -
渡瀬昌忠著作集
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 柿本人麻呂論・歌論を中心に、万葉文学、そして日本文学の源流の謎解明への、長年にわたる研究の成果がここに結実。全八巻に補巻二巻を加えた充実の著作集。 序説 人麻呂歌集研究史 人麻呂歌集の謎/人麻呂歌集はいつできたか/研究史上の昭和三年/第一章 人麻呂歌集略体歌の表記法 漢語の和訓と和訓書きの歌/訓読漢字による歌の表記/和訓漢語と和風義訓熟字/和風義訓熟字「出月」をめぐって/助辞の文字化/助辞の補読/第二章 助辞の文字化と補読 助詞の文字化と一首の文脈/アリ系統の助動詞の文字化と補読/接続助詞の文字化と補読/係助詞「は」の文字化と補読/助詞「を」の文字化と補読 ※本書は平成14年9月におうふうより刊行された『渡瀬昌忠著作集 第一巻 人麻呂歌集略体歌論上』が底本です。 -
眠れないほどおもしろい古今和歌集
古典ロマンシリーズ累計80万部の著者が平安貴族の和歌のバイブル『古今和歌集』の世界をわかりやすく、おもしろく紹介!紀貫之を中心とした四人の撰者が心血を注いで編纂、紫式部の『源氏物語』にも多く引用され、清少納言の『枕草子』では必須の教養と記された『古今和歌集』。四季の彩りに浸り切る歌、情熱溢れる恋の歌…。あらゆる心の機微を三十一文字にギュッと詰め込んだ、超・有名歌が満載!◇紀貫之の「仮名序」は日本初の文学論!◇「かな文字」でこそ表現できた日本人の感性◇在原業平「ちはやぶる」の名歌はこうして詠まれた◇「花の色は 移りにけりな」言外に漂う奥深い余情◇まるで映画のワンシーン――「久方の 光のどけき」◇「天の原 ふりさけ見れば」安倍仲麿、在唐三十五年の望郷歌……日本人の美意識が詰まった「日本第一の古典」の魅力に迫る!