美智子の作品一覧
「美智子」の「歌集 ゆふすげ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「美智子」の「歌集 ゆふすげ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
美智子上皇后の歌集ですね。
ご自身の歌集としては二冊目になります。
この歌集は、解説の永田和宏さんが深く携わってこられたそうです。
『美智子さまは、令和六年(二〇二四年)十月二十日、卒寿の誕生日をお迎えになりました。これを一つの節目として、昭和から平成の終わりまでに詠まれぬがり、これまで私たちの目に触れることなく眠っていた四六六首の御歌が、歌集『ゆうすげ』としてまとめられますことを、私も一読者として喜ばずにはいられません。』と、語られています。
いち早く木叢(こむら)は萌ゆる緑にて
照り葉まばゆき島の昼なか
みづみづとさあれ危ふく幼な子に
萌え芽ぐむもの限りもあらず
Posted by ブクログ
皇后という立場から詠んだ歌も多いけれど、印象に残ったのはむしろ妻として、母として感じたことを詠んだもの。
若芽萌ゆる柳細枝のしだり枝に隠れて小さき子の手の招き(昭和四十七年)
「小さき子」とは現天皇陛下か、秋篠宮殿下か。
三日の旅終えて還らす君を待つ庭の夕すげ傾ぐを見つつ(昭和四十九年)
君、すなわち夫、当時の皇太子さまが「三日の旅」に出られた。それを一人御所で待っている折の歌。
かと思えばこんなのも。
行くことの敵わずありて幾度か病む母のさま問ひしこの電話
皇室に嫁いだ身。実の母の病状に気をもむが、見舞いに行けず電話で様子を聞くしかない。
など。
歌集タイトル「夕すげ」はじめ自然や植