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馬鹿ならば馬鹿とでも言へ ――青春時代の大半を費やした短歌という形式にけじめをつける
1989年からの8年間、並びに2010年の約1年間の間に詠まれ、まとめられた短歌の作品群を収録。
潰れぬ幸食はれぬ不幸併せ持ちトマトは坂を転がり続く
少年は男とならむ吸ひ差しの煙草の匂ひゆるくまとひて
街中に種と見紛ふ石ころの芽を生やさむとする振りをせり
埋めらるるものを待ちゐてぽつかりと穴貪欲に己を開く
半月の形にあらず幼子はこれは西瓜ぢやないと泣き初む
【目次】
転がるトマト(初期歌篇 雑歌)
答案の束
ことばなくとも
小さき狂言師
シンデレラボーイなんかじやない
水しぶき
背もたれの無き椅子(二〇〇六年)
程良き狭さ(二〇〇七年)
ほろろと溶けて(二〇〇八年)
免罪符(二〇〇九年)
あとがき
【著者】
小早川忠義
1969年11月生まれ。
1989年短歌を詠み始める。
1996年短歌を辞める。
2006年俳句を詠み始める。
2008年『童子』入会。辻桃子に師事。
日本伝統俳句協会所属。
句集に『光れ光れ』
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