中島輝賢の作品一覧
「中島輝賢」の「日本三大歌集+百人一首編【4冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』『百人一首(全)』」「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「中島輝賢」の「日本三大歌集+百人一首編【4冊 合本版】 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』『百人一首(全)』」「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
原文の和歌、訳文、寸評の順に、丁寧に解説される。四季や心情を織り込んだ和歌を音読しながら味わうので1カ月以上かかってしまった。ビギナーズとあるがなかなか読み応えのある内容。コラム欄も勉強になる。
藤は春の終わりを飾る花とのこと。菊は中国から輸入、古今和歌集から盛んに詠まれるようになったとのこと。和歌のレトリックとして古今和歌集を代表するのは掛詞、縁語とのこと。掛詞は、文脈の複雑さとイメージの重層化をねらった、限られた音数内でより多くの意味を持つことを可能とした。例)はる(張る・春)ふる(降る・経る)まつ(待つ・松)。縁語は、中心となる語からイメージされる言葉で一首を構成、連想ゲームのよう。
糸
Posted by ブクログ
好きな歌が新古今和歌集だったのでそちらを先に読んでしまったが、新古今和歌集と比べるとこちらの古今和歌集の方がやわらかい印象。
今回この本に取り上げられていた歌の中で一際心に残った歌が、
しののめの ほがらほがらに 明けゆけば おのがきぬぎぬ なるぞかなしき
なのだけど、夜が明ける様子を「ほがらほがら」と表現しているのが面白い。
「ほのぼの」だと悲壮感がなくむしろ夜明けが楽しみな感じがするのに、「ほがらほがら」だとなんだか自分の意思とは関係なく、無慈悲に時が過ぎていくような感じすらする。
またその情景を描写したあとに、別れるための身支度をしている様子が現実的で、ちょっと現代的にも感じた。