春夏秋冬の四季や恋といった自然や人事を詠んだ歌を中心とした、日本の風土に根ざす約一一〇〇首の中から、これだけは読んでほしい、味わってほしい和歌を選び、巻順に配列。歌はすべて振り仮名付きで朗読にも最適。
※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
Posted by ブクログ 2023年03月06日
原文の和歌、訳文、寸評の順に、丁寧に解説される。四季や心情を織り込んだ和歌を音読しながら味わうので1カ月以上かかってしまった。ビギナーズとあるがなかなか読み応えのある内容。コラム欄も勉強になる。
藤は春の終わりを飾る花とのこと。菊は中国から輸入、古今和歌集から盛んに詠まれるようになったとのこと。和歌...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月11日
好きな歌が新古今和歌集だったのでそちらを先に読んでしまったが、新古今和歌集と比べるとこちらの古今和歌集の方がやわらかい印象。
今回この本に取り上げられていた歌の中で一際心に残った歌が、
しののめの ほがらほがらに 明けゆけば おのがきぬぎぬ なるぞかなしき
なのだけど、夜が明ける様子を「ほがら...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月28日
ビギナーズと謳いながらも、なかなかの内容だと思う。和歌の意味も技法についての解説も適切。はたと膝を打つことも多かった。頭の整理にもいい。非常に読みやすい本だ。古今和歌集がその後の和歌のお手本とされたことがよく分かる解説だ。理知的というか理屈ぽいが、和歌の技法の基本的なことはここで出尽くしているのだろ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月09日
本シリーズの万葉集読んだので次は古今和歌集かなと。
万葉集好きなのですが、古今和歌集もめちゃくちゃ好き〜〜!!!となりました。技巧を凝らした歌が多く、何言ってるのか分からないものも多いのですが、それがまた31文字でいくらでも表現できる自由さも感じました。
そして国歌は古今和歌集から採られていると初...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月30日
かな文字の練習教材として常に携帯中。
読んでいて切に思うのが、
・・・・暗い。
7、8割の和歌が、惚れた腫れたの千々に乱れる心と嫉妬。いつの世も恋とは身を焦がすものなのですね。歌を認めた当時、この歌人はおいくつだったのかしら、などと微笑ましく思を馳せつつ筆を走らせ書に勤しみ。残り2、3割の心...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年08月17日
季節毎に読み返したい一冊。ビギナーズ・クラシックスはコラムや解説があり予備知識にも触れられるので、歴史や古典をそんなに勉強してこなかったひとでも楽しめます。
毎年繰り返される自然の営みを、不思議に思い、喜び、悲しむ。昔のひとの繊細な感性や想像力に触れると、当たり前だと思っていた風景がすこし違って見...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年01月17日
ビギナーズ・クラッシックスシリーズということで、ルビつきの原文・訳文に加え丁寧な解説があり、とても読みやすいです。
古今和歌集といえば、なんといっても「仮名序」。秀逸です。思わず暗誦してしまいました。
また、「桜花散りぬる風のなごりには水なき空に波ぞ立ちける」(八九 紀貫之)は、その様子が鮮やか...続きを読む
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