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平安時代につづられた女性の日記。東国育ちの作者が京へ上り憧れの物語に読みふけった少女時代。結婚、夫との死別。その後の寂しい生活。ついに思いこがれた生活を手にすることのなかった一生が今の世にも胸に迫る。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
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Posted by ブクログ
菅原孝標女作ということしか頭になかったが、実際読んでみて何よりも印象的だったのが田舎から京への旅路を細かく書いている点にある。 日記文学であれほどまでに細かく旅の描写があるのはみたことがなかった。 また、この作品のタイトルをつけるとすると'諦念を知った少女"だと自分は思う。 源氏...続きを読む物語などに魅了され、いつか自分も同じような経験をするだろうと信じてやまなかったが、実際この無情の世では物語のようなことがあるはずもなく、次第に諦念を知っていく。 また、様々な人との別れがあり、会者定離のこの世を物語っている。 そんな無情を嘆きつつも、少女の淡い願いや喜びが所々垣間見れ、そのギャップを感じれるのがこの作品のいいところである。
平安時代に興味が出てきたので、何か読んでみたいと思っていた。源氏物語は長くて導入部分でつまづくことが分かっていたので、もっと簡単なものを探していたところ更級日記に行き着いた。 作者である藤原高標の娘とは、簡単に言うと文学オタクの中学生女子。京都で流行りの源氏物語を読みたくて、ウズウズしている田舎の...続きを読む少女。 彼女の願い叶って京に引っ越し、源氏物語を昼夜問わず熱中する様。平安時代も現代もあまり変わらないんだなと思った。 物語中では、乳母や姉が亡くなったり、家が火事で燃えたりする。そういう中で、彼女もだんだん年老いていく。外ばかり見てる若い時代から、自分の内面を見つめるように移り変わる。 更級日記とか古文苦手な自分としては身構えていたが、読んでみると分かりやすいし、現代の生活にも通ずる部分があって面白かった。
『更級日記』(菅原孝標女、川村裕子編、2007年、角川文庫) 「あづま路の道の果てよりも、なほ奥つがたに生いいでたる人、いかばかりかはあやしかりけむを」で始まる平安時代の古典。 物語の中の理想に憧れ続けた少女時代、パートタイムとしての宮中生活、晩年の現実的な仏に頼る生活を描いたもの。 晩年、夫...続きを読むの出世を望んだり、息子を育てることに生き甲斐を見出だしたりする作者の生き方には感動電球 (2009年8月7日)
物語が好きで空想ばっかりしていたり、夫がいなくなってから「もっと大切にすれば良かった」と思ったり、 特にドラマチックなことはないけれど、ささやかな幸せや悲しみのなかで生きている女性の半生。 自分は平安人でも貴族でもないのに、すごく共感できる。 【X】
はい、『土佐日記』の次は『更級日記』です またもや平安時代です いやー面白かったなー まさに日記です ひくほど日記でした ほんとどなたかのインスタグラムを見てるようなのよ 千年の時を超えても女ごころってあまり変わらないのかな〜って思いました お前に女ごころの何が分かるって? うん、ごめん、あん...続きを読むまよく分かってませんでした ちょっと知ったふうなこと言っちゃいました たいへん申し訳ない(心からの謝罪) いやでもね 最初は浮舟に憧れて、いつか私の元にも光源氏様が来ないかしらと妄想し、神仏に詣るのもめんどくさがる不信心者の女の子だったのがよ 大切な人の死を乗り越えたり、子どもたちを育てたり、社会に出ることでちょっとずつ大人の女に成長していくのよ 素敵な男性にちょっぴり心奪われつつも、優しい旦那さんに守られ、好きなこともけっこうやって、旦那さんを見送った後この『更級日記』を書く まーなんて素敵な人生ざましょ つかさ、現代にもいそうじゃない?そういう女性 ほら見ろ!わいの言った通りやないか! よーし、次は『蜻蛉日記』だ!
苦手意識のあった古典文学ですが、250ページに満たない頁数と、現代語訳→原文→寸評の順で書かれていて非常に入りやすかったです。 全漢字にふりがな付なのも良かった。 平安時代の女性である菅原孝標女の、13歳から40年分に及ぶ日記は、当時の貴族の一女性の暮らしぶりを垣間見ることが出来たようで面白かったで...続きを読むす。 本が大好きで、お祈りのお詣りには不真面目な女の子が宮仕えを始めた矢先に結婚。 源資通との春秋比べの段が一番好きでした。 夫の橘俊通のことはほとんど描かれていないにも関わらず、優しく、菅原孝標女がとても大切に思っていたこともしっかりと伝わるところも良かったです。
読みやすいというか入りやすい。 更級日記と言えば昔NHKで放映していたアニメ「まんがで読む古典」を思い出さずにいられない。サラちゃん。またあのシリーズを放映して欲しいものだ。
物語が好きになり、読みたくてたまらなくなる純粋だった主人公が、現実を知り、埋没していく中、運命の出会いをして、でも現実は物語のようにうまくいくわけでなく。ただ夫は冷たい訳ではないのでそこは蜻蛉〜の兼家とは違う部分です。
2011/08/12 まだ女性に名前のなかった平安時代、 考標の娘という、幼い頃から物語に憧れ、 日がな読書だけをしていたいという夢を持っていた女性の日記。 物語を読み耽るという夢は叶ったものの、 現実には源氏物語のように素敵な未来が訪れることはなく、 夫の死別後、後年にはそのことを 『よしなき...続きを読む(何の役にも立たない)物語』などと 切り捨て、後悔しているのがとても悲しい。 古典は主語が往々にして省略されるので、 原文だけで読み進めるのは非常に難しいと思った。 また、更級日記の名前の由来が姥捨山だということには、 驚かされるとともにとても切ない思いがする。
一つ一つの喜びも悲しみも、人の一生という長いスパンで考えると、長い川の途中にある滝や急湍のように一瞬のことで、海につくころには緩やかな流れとなって・・・老年になって自分の人生を振り返るのはどんな気持ちだろう。 自分の人生を失敗・反省としてこの日記を書いているような印象を受けた。小説の世界にばかり...続きを読む思いを馳せ、実生活でやらねばならないことを疎かにするあたりは耳が痛いが、やっぱり愚かなことだ。 でも、解説にもあるように、どこか楽しい思い出として過去を思い出しているのがイイ。自分にとって「失敗だ、黒歴史だ」とおもっていることはもちろんあるが、数十年後の自分がそれを振り返った時、自分は何を想うだろうか。
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ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
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