Posted by ブクログ 2015年12月13日
言わずと知れた一葉の代表作。
女主人公の美登利と横町の寺の御曹司の信如の対比は真に見事である。そして美登利と信如、物語に登場する子供達の行く末を案じる終わり方だ。
物語の内容は置いておき、この書籍について言えば、まず現代語訳があり、原文がある。その後に更に寸評があり初心者にとって大変わかりやすく考え...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月31日
原文ばかり読んでいるとどうしても眠くなってきてしまうので、いったん現代訳だけで読み終えました。
みどりと信如のまだ大人になりきれてないやりとりと相手の気持ちがわからなくて誤解を生んでいくさまがそれぞれ描かれていて、今でもあるあると思ってしまう部分がありました。
最後は恋の余韻を少し残したままそっと終...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
卒論のテーマが「『たけくらべ』に見る不甲斐ない男論」だったのですが、この本は原文→現代語訳→解説という構成になっていて、流れるような美しい原文を読み、その意味を知り、解説でしんみりすることができる、まさにビギナーズ用。卒論作成のときにあったらなあとため息が出るぐらい、原文の素晴らしさもストーリーのせ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年09月04日
現代語訳→原文→鑑賞文。
美登利の渡したハンカチ、友禅。
最後の最後に信如の残した白い水仙。
を中心に、少年少女の淡い思いが交錯する。
上記のような小道具にくらくらしつつ、ショタな正太郎、ワルな魅力の長吉、ボンヤリの三五郎というキャラクターにも魅了される。
全体を通して「きっぷがいい」という表...続きを読む