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Posted by ブクログ
古文のテキストや日本史の中で名前を聞くこともある古典。
ビギナーズ・クラシックスゆえ全訳ではなく、要所を選んで訳し、残りの部分はあらすじで補うという形なのですが、現代語訳の後に寸評がついているため、物語の展開が分かりやすいものとなっています。
さて、容貌も信望も優れる権大納言。
しかし彼の二人のこどもは、男君は内気でおしとやか、女君はとても活発であったため悩みは尽きない。
設定として、男君・女君とも性自認のズレということではないようですが、男女のステレオタイプから外れていたので、「とりかへばや(とりかえたい)」と嘆く親のもと、男君は女性として、女君は男性として育てられる、というところから物語が展開。
読み進めるごとにどんどん面白くなっていくのですが、ストーリー中、やたらと契りは結ばれるし、もとの姿に戻った男君は実は普通に好色だったとか、なかなかぶっ飛んだ内容でもあります。
宗教的に性のタブーがなかった日本ならではの物語なのかもしれませんが、契りの描写では歌を詠じるシーンが頻繁に出てくるのも「いとをかし」く、高尚にすら思えてくるのが古典文学の面白いところです。
物語の結末は大団円。
男君と女君は巧みに偽装を解いて入れ替わり、男君は関白に、女君は中宮(皇后)にまで上り詰めハッピーエンド、なのですが、男君はいいとして、入れ替わり後の女君の苦悩の様子には妙にひっかかるものがありました。
ともあれ、千年近くも前の作品とはいえ、主人公たちの心理描写を通じた魅力的なエンターテインメントとして物語は成立しています。
解説によると、この物語には古本(11世紀末頃?)と今本(12世紀末頃)があったとか。
古本版はストーリーに少し不自然さがある一方、今本版は自然な形にアップデートされており、そのおかげで現代まで鑑賞に堪えうるユニークな物語として成立しているのでしょう。
日本の古典は面白い。
Posted by ブクログ
これはちょっとやばいかも
というわけで三宅香帆さんの『妄想古文』で気になった『とりかへばや物語』を早速
ただし、ちょい逃げでビギナーズ・クラシックスです
まずもう『とりかへばや物語』がおもろー!いやマジすごいわ!平安時代すごいわ!
まぁちょっとこの時代の特徴でもある男女関係の乱れがエグいんだけど、1個々々の関係性自体はまぁそれなりに心が通っているので許せなくはない
自分らしくあるってことはどういうことなのか、そして人間の本質ってなんなの?幸せってなんなん?ってことを考えさせられるすんばらしい物語でした
そして、やばいのはビギナーズ・クラシックスよ
いわゆるダイジェスト版って感じなんだけど、一節が「あらすじ」「現代訳」「原文」「解説」「平安時代の豆知識」って構成になっていて、もうめちゃくちゃに読みやすいのよ
まさにビギナーズ・クラシックス(初心者のための古典全集)なのよ
これはほんとハマりそう
次は『枕草子』か『土佐日記』かな〜
Posted by ブクログ
男君と女君で入れ替わる
現代でも漫画やアニメでありそうな物語
面白そうな所がダイジェストで読め
解説文 現代語訳 古文 用語説明も
ばっちりついてるので分かりやすい
ご都合主義の面白半分で
描かれてた物語なんだろうな〜
と勝手に思っていたけど
そうでは無く当時の価値観や
常識に縛られるさまの描写...
男君は戻った後の世界に
すんなり馴染んだのとは対象的に
女君はその後生きていくのが
しんどいなぁと思った
快活さが薄れて物思いに塞がれ
自分の意思で殿方と結ばれる訳ではなく...
「日出処の天子」の刀自古ちゃんを
ちょっと思い出してしまった
これNHKでドラマ化してくれないかな?
森下佳子さんの脚本で
セットは去年の「光る君へ」を流用して
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