PHP文芸文庫の検索結果

  • 薬膳たてまつります 大奥御膳所余話

    薬膳たてまつります 大奥御膳所余話

    小説・文芸
    5.0
    1巻850円 (税込)
    大奥で女中が殺された死の真相とは? 亡くなった女中は日本橋の諸色問屋の出身で、その主人は自分たちの手で真相を突き止めることを決意する。そこで白羽の矢が立ったのが、分家の草履問屋の奉公人のおせいだった。彼女の才覚を見込んで養女にし、大奥・御膳所に料理係として潜り込ませ、事件の手がかりを探そうとするのだが……。気鋭の著者が、料理と薬膳の知識を生かして描く時代ミステリー。文庫書き下ろし。
  • 谷根千少女探偵団 乙女稲荷と怪人青髭

    谷根千少女探偵団

    小説・文芸
    -
    1巻799円 (税込)
    谷根千中学に通う桜つぼみは、谷中墓地で青髭の男に襲われていたところを、女子高生探偵・花丸リンネに助けられる。それをきっかけに二人は<地獄変>を思わせる、連続少女誘拐事件に挑むことになるのだが、古書カフェ店員のヤエや転校生のローズ、さらに芥川龍之介の幽霊? が絡み……。根津神社、団子坂、夕焼けだんだんなど、情緒溢れる町で起こる事件を少女たちは解決できるか!? 『花丸リンネの推理』を改題。
  • 山桃寺まえみち

    山桃寺まえみち

    小説・文芸
    3.5
    1巻679円 (税込)
    山桃寺まえみちにある小さな居酒屋「福乃」のママ・ミラちゃんは、現役の大学生。体調の悪い祖母に代わって急遽店を切り盛りすることになり、孤軍奮闘している。大らかでマイペースなミラちゃんの店にやってくるのは、一風変わった客ばかり。彼らに支えられ、店が軌道にのりはじめた矢先、ミラちゃんのことを探る謎の男が現われて……。不器用に生きる人々の悲喜こもごもを温かい眼差しで描いた物語。解説:瀧井朝世。
  • 闇に咲く おいち不思議がたり

    闇に咲く

    小説・文芸
    3.7
    1巻850円 (税込)
    「あそこには、人を喰らう鬼がいるんです」江戸深川界隈で立て続けに起きた夜鷹殺しに怯える女の、悲痛な叫びがこだまする。そんななか、この世に思いを残した人の姿が見えるおいちの前に、血の臭いをまとった男が現れる。商家の若旦那だというこの男は、亡き姉の影に怯えていた。おいちに助けを求めてきた男は、事件に関係しているのか、それとも――。腹を裂くという猟奇的な手口に衝撃を受けたおいちは、岡っ引の仙五朗と力をあわせ、ある行動に出るのだが……。父・松庵のような医者になりたいという思いを胸に秘め、18歳になったおいちは、事件の糸口を見つけ、解決することができるのか。生き方に悩みながらも、強く生きたいと願う女性を描いて人気の青春「時代」ミステリーシリーズ第三弾!
  • 闇の聖杯、光の剣 北斗学園七不思議2

    闇の聖杯、光の剣

    小説・文芸
    4.0
    1巻750円 (税込)
    秋の文化祭をひかえ、新聞部のアキ、ハル、タモツは、新聞制作コンクールのための企画に頭を悩ませていた。目下調査中の七不思議のひとつ「記念博物館の謎」もなかなか進展がない。そんな中、三人に奇妙なおまじないの話をした女生徒が失踪した……。魔女、人狼、暗号、複雑怪奇な建物、そしてドイツ第三帝国の秘密まで絡み出し、彼らにさらなる危機が迫る! 謎が謎を呼ぶ、大好評学園ミステリー第2弾!
  • 結城屋質店の鑑定簿 あなたの謎、預かります

    結城屋質店の鑑定簿 あなたの謎、預かります

    小説・文芸
    4.0
    1巻799円 (税込)
    江戸時代から続く質屋・結城屋で祖母と二人暮らしの円は、美術学部に通う少しおせっかいな女子大生。結城屋の女性には代々不思議な力があり、円にも物に刻まれた記憶(メモリー)を感じることができる能力があった。ある日、質草のネックレスから不穏な記憶を感じ取った円は、持ち主の女性の家へ駆けつけるが……。「記憶」をヒントに事件の真相を解き明かす、感動の連作ミステリー。『てのひらの記憶』を改題。
  • 幽霊が返した借金 おでん屋こはる事件帖

    幽霊が返した借金

    小説・文芸
    3.0
    1巻789円 (税込)
    時は天保年間の江戸・神田白壁町。おでん屋を営む主人公のこはるは、気になることがあると、首をつっこまずにはいられない性分である。ひょんなことから近所に住む夫婦喧嘩の仲裁をしていたところ、奇妙な事件に巻き込まれてしまうこはる。不思議なことに、借金を返したのは、すでに死んでいた女だというのである。そんなことがあり得るのか? 断片的な材料から、こはるが導き出した謎の答えとは――。表題作のほか、できすぎた女の失踪に隠された真実をあぶりだす「神隠し」、放火未遂に対する証言の違いの謎を解く「嘘吐き弥次郎」など四編を収録。定町廻り同心もお手上げの怪事件の数々に、こはるが挑む“人情&ミステリー”時代小説。
  • 雪に咲く

    雪に咲く

    小説・文芸
    4.3
    1巻799円 (税込)
    今一番楽しみなのは村木嵐だ――と葉室麟に言わしめた作家による骨太な歴史小説。江戸に幕府が開かれて五十年余り。後に越後高田藩筆頭家老になる小栗美作は、大地震の後処理で手腕を発揮し、藩主・松平光長の信頼を勝ち取る。しかし光長の嫡子が亡くなると藩内は真っ二つに割れ、御家騒動へと発展。美作は否応なく、その渦に巻き込まれていく。そんな高田藩を取り潰そうと幕府は虎視眈々と機会を窺っていた。逃げず、媚びず、諦めず――藩を守るため、次々に襲いかかる難題と懸命に戦った男の生涯を感動的に描く歴史長篇。伊達騒動を描いた『樅ノ木は残った』を彷彿とさせる力作。
  • 幸村

    幸村

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    流星の陣――「己という樹に花を咲かせる道」を選んだ真田幸村は、父・昌幸と練り上げた必殺の陣形を胸に秘めていた。徳川との来るべき戦いに向け、長宗我部盛親、塙団右衛門、明石全登らを味方に引き入れる幸村。さらに希代の忍者・猿飛佐助、真田忍び衆を束ねる霧隠才蔵、怪力の海野小平太、幸村の影武者を務める禰津小六、弁舌に長けた望月善太夫に加え、関ヶ原で死んだはずの島左近……。真田丸の激闘から大坂夏の陣へ。彼らを従えた幸村“最後の戦い”の幕が上がる!
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

    ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

    気鋭のホラー作家14人が集結! 一四〇字以内で綴られた、恐ろしいのに癖になるホラー掌編アンソロジー。試し読みは、Twitter「#44秒でぞわり」を検索! 【内容例】●祖母から「開けてはいけない」と言われていた引き出しの中身とは……「引き出し」(織守きょうや) ●母の死を知らせる兄からの電話。けれど、その死の真相は……「兄弟の電話」(澤村伊智) ●体験入部で先輩から手渡されたのは、刀やカッター。部員が全員死んでしまう、その部活動の名前は……「部」(百壁ネロ) 文庫オリジナル。 【著者】岩城裕明、藍内友紀、一田和樹、井上竜、織守きょうや、最東対地、ササクラ、澤村伊智、白井智之、百壁ネロ、堀井拓馬、円山まどか、矢部嵩、ゆずはらとしゆき(敬称略)
  • 夜明け前と彼女は知らない

    夜明け前と彼女は知らない

    小説・文芸
    3.3
    1巻799円 (税込)
    三十歳を前に、このままでいいのだろうか――。仕事に不満があるわけではないが、漫然と毎日を過ごす真帆。職場を見渡せば、“いい大人”なのに、自称・できる美人や勘違いモテ男、BL好きの人妻といった、言動が伴わない子どもな人ばかり。そんな彼らをやり玉に挙げて楽しむ同僚に、抵抗を感じながらも同調してしまう自分。真帆の胸の奥に生まれた小さな疑問はやがて……。
  • 妖恋

    妖恋

    小説・文芸
    3.6
    1巻689円 (税込)
    男と女が落ちたのは、甘美な恋か、底知れぬ闇か。江戸の恋は、こんなにも妖しく、こんなにも切ない。年下の火消し鳶との祝言をひかえた女が、火事の夜に知ってしまった男の秘密に、自らの暗い深淵を覗き込む「心中薄雪桜」。「血の臭いをかぐと螢は死ぬよ……」。姉の家に男を誘う少女の闇を描く「螢沢」。菊作りに精を出す隠居した男が月夜に出会った、娘姿の人形を操る不思議な少年に魅せられてゆく「十六夜鏡」。変化朝顔に魅入られた男女の虚ろで残酷な恋の末路を、無垢な少女が見つめる「濡れ千鳥」。『開かせていただき光栄です』『少年十字軍』などで話題の著者が、江戸の四季の風物に彩られた七つの恋のかたちを描く。大人のための、そして大人の世界を垣間見たい人のための珠玉の短編集。
  • 四色の藍

    四色の藍

    小説・文芸
    3.8
    1巻770円 (税込)
    仇討ちに挑む四人の女。それぞれの愛憎の行方は……。藍染めを手がける紺屋の女将・紫屋環は、三ヶ月前に亭主が殺された事件の真相を知るべく、大店の東雲屋を探っていた。東雲屋の亭主・三左衛門が事件に関わっていると環は確信するが、確証が得られない。そこで環は、同じく東雲屋ゆかりの者に恨みを持つ女たちと出会い、四人で協力して東雲屋に挑むことに。しかし、四人それぞれの愛憎や思惑、環に惚れる同心、藍の産地である阿波藩のお家事情なども絡み、事件は意外な展開を見せていく……。「一切の始末は、やはり私の手でつけるのが筋でございましょう」と最後に覚悟を固める環。果たして環の仇討ちは成就するのか。そして明かされる驚きの真相とは。『金春屋ゴメス』『善人長屋』などで話題の、気鋭の著者が描く、楽しくも切ない時代エンタテインメント小説。
  • 吉原花魁事件帖 青楼の華

    吉原花魁事件帖

    小説・文芸
    4.0
    1巻799円 (税込)
    夢も現実も紙一重。ならば今宵は覚めぬ夢を。ここは吉原、幻の城――。花魁道中の最中に矢で狙われたのは、花魁かそれとも客か。得手の三味線を乱した芸者が文に託した真意とは。叶わぬ思いに自害を図った遊女の“想い人”の正体は。吉原と島原を表す料理とは一体……。吉原随一の花魁となった華舞が、欲望と嫉妬が渦巻く世界で、不可解な謎を艶やかに解き明かしていく連作短編小説。
  • 寄場の仇 二本十手捕物控

    寄場の仇

    小説・文芸
    -
    1巻709円 (税込)
    喧嘩が滅法強く、無頼な生活を送っていた美代次は、二本の十手を操る岡っ引の寅蔵と立ち回りを演じたが、まるで歯が立たず、石川島の人足寄場に送られた。それから一年近くが経ち、身元引受人として寅蔵の父・龍蔵が人足寄場に現われる。出所した美代次は、寅蔵の死を聞かされた。心ならずも、十手持ちとしての修業を始めた美代次だったが……。寅蔵の死の謎と人足寄場の不正疑惑に、見習い岡っ引の美代次が挑む。
  • ライジング・ロード

    ライジング・ロード

    小説・文芸
    4.5
    1巻880円 (税込)
    大手電機メーカーをある事情で退職したエンジニア・野口陽子は、存続が危ぶまれる東北の三流大学に非常勤講師として招かれた。彼女に課せられた使命は「ソーラーカー」を作り、レースに出て大学の知名度を上げること。しかし集まった学生は落ちこぼればかりで資金も技術も足りない。一流大学や大企業チームとの圧倒的実力差、そして震災……。あらゆる逆境を跳ね返すべく、彼女たちの挑戦が始まった。
  • ラストで君は「まさか!」と言う 傑作選 トパーズの誘惑

    ラストで君は「まさか!」と言う 傑作選 トパーズの誘惑

    小説・文芸
    4.0
    1巻699円 (税込)
    3分に1回、あなたは騙される!? パン職人のレンは恋人のリリィに11月の誕生石であるトパーズを贈ろうと決心するが……?(「誕生石」)、父の作った自分によく似たロボットが気に入らない少女は怒って……(「そっくりロボット」)、売れない作家の元に守護霊を破格で貸すという男が現れて……(「守護霊レンタルサービス」)。全ての話がどんでん返し! 読み終わるまでの3分、あなたもきっと騙される――珠玉のショートショート36篇。新規書き下ろしを加え再編集。
  • ラストで君は「まさか!」と言う 傑作選 魔性のガーネット

    ラストで君は「まさか!」と言う 傑作選 魔性のガーネット

    小説・文芸
    4.0
    1巻699円 (税込)
    3分で驚愕。ホラー、ミステリー、SF、ラブコメ――一気読み必至の新感覚ショートストーリー傑作選、第2弾! 「盗まれたガーネットを取り返して」と祖母に頼まれた男は犯人の家に乗り込むが……(「盗まれた宝石」)、学生が借りた部屋には幽霊が「出る」という噂があって……(「出ないんです」)、荒んでいく人間界に心を痛めた天使は、人々を救おうと奔走し……(「優しい天使」)。全ての話がどんでん返し! 読み終わるまでの3分間で、あなたもきっと騙される! 新規書き下ろしを加えて再編集。
  • ラプソディ・イン・ラブ(PHP文芸文庫)

    ラプソディ・イン・ラブ(PHP文芸文庫)

    小説・文芸
    4.0
    1巻709円 (税込)
    おそらく、これが父の最後の映画。きっと家族で過ごす、最後の時間。俳優たちの台詞は演技か、真実か。――日本映画界を支えてきた名優・笠松市朗は、ろくでなしだった。そのせいで、家族は崩壊した。その笠松の最後の撮影がはじまった。共演者は別れた妻と息子、後妻の息子と彼の恋人、みな、かつて笠松が愛した家族だった。ひとつ屋根の下、それぞれが役者としての矜持を胸に秘め、父でもある笠松とカメラの前に立つ。彼らは「家族を演じる」ことで、再び家族に戻れるのか。虚と実の交錯する物語の幕が開く。連続TVドラマ「東京バンドワゴン―下町大家族物語」の原作者が描く、もうひとつの家族小説。解説:西山繭子。
  • 利休にたずねよ

    利休にたずねよ

    小説・文芸
    4.0
    1巻789円 (税込)
    女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭に昇り詰めていく。刀の抜き身のごとき鋭さを持つ利休は、秀吉の参謀としても、その力を如何なく発揮し、秀吉の天下取りを後押し。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、理不尽な罪状を突きつけられて切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出したものとは何だったのか。また、利休の「茶の道」を異界へと導いた、若き日の恋とは…。「侘び茶」を完成させ、「茶聖」と崇められている千利休。その伝説のベールを、思いがけない手法で剥がしていく長編歴史小説。第140回直木賞受賞作。
  • リバース

    リバース

    小説・文芸
    4.3
    1巻770円 (税込)
    プロをめざしているバンドマン・柏原省吾はある日、恋人の上野美月から別れ話を切り出された。省吾の幼馴染である桂木妙子の交際相手のエリート医師・篠塚と付き合うというのだ。その直後、省吾は不思議な能力があるといわれている少女・野原すみれとともに、篠塚が美月を殺しかけている光景を幻視する。嫉妬ゆえの妄想か、それとも……。 省吾は美月を守り、彼女との幸せを取り戻せそうとするのだが――読後感さわやかな、二転三転の長篇ミステリ。「2010本格ミステリ・ベスト10」ランクイン作品!
  • 龍が哭く 河井継之助

    龍が哭く 河井継之助

    小説・文芸
    4.4
    1巻999円 (税込)
    戊辰戦争の際、官軍と奥羽列藩同盟の間で武装中立を目指した長岡藩家老・河井継之助は、「英雄」として語られることが多い。しかし、彼は本当にそうだったのか――。藩を救うために諸国を巡った若き日、妻・すがとの絆、会津藩家老・秋月悌次郎や仙台藩隠密・細谷十太夫、そして武器商人エドワード・スネルとの親交を通して、動乱の時代を峻烈に生き抜いた人間・河井継之助の、真の姿に迫る感動の長編小説。
  • 竜の雨降る探偵社

    竜の雨降る探偵社

    小説・文芸
    3.8
    1巻799円 (税込)
    昭和の新宿。「雨の日だけ営業」と噂される、元神主・水上櫂の探偵社をめぐる物語――。幼馴染の慎吾が「近ごろ、会社に間違って届く郵便物が多くて、受付の女性が困っている」と櫂に相談した数日後、その女性は失踪して……(表題作)。◎友の死を悼みつづける女の真意を見抜く「沈澄池のほとり」。◎破格の待遇で募集されたカメラマン採用試験の謎に迫る「好条件の求人」など、四作品を収録した連作短篇推理小説。
  • 霖雨

    霖雨

    小説・文芸
    3.5
    1巻699円 (税込)
    天領の豊後日田で、私塾・咸宜園(かんぎえん)を主宰する広瀬淡窓(たんそう)と、家業を継いだ弟・久兵衛。画期的な教育方針を打ち出す淡窓へも、商人としてひたむきに生きる久兵衛へも、お上の執拗な嫌がらせが続く。大塩平八郎の乱が起きるなど、時代の大きなうねりの中で、権力の横暴に耐え、清冽な生き方を貫こうとする広瀬兄弟。理不尽なことが身に降りかかろうとも、諦めず、凛として生きることの大切さを切々と訴えた歴史長編。
  • 流転の中将

    流転の中将

    小説・文芸
    4.5
    1巻950円 (税込)
    「なぜ朝敵と言われなければいけないのか。我に何の罪があるというのか――」心ならずも「朝敵」とされた桑名藩主・松平定敬(さだあき)は、兄で会津藩主の松平容保(かたもり)とともに徳川家のために戦おうとするが、新政府に従うことを決めた最後の将軍・徳川慶喜に遠ざけられてしまう。一方、上方に近い桑名藩は、藩主不在のなか、重臣・酒井孫八郎のもとで官軍に白旗を掲げ、藩主を幼君に挿げ替えて新政府に恭順することを決める。藩主の座を追われた定敬は、わずかな家臣とともに滞在していた江戸を離れることに……。帰国することもできず、越後、箱館、そして上海まで彷徨うことになった男は、心に如何なる哀しみを宿していたのか。美濃高須松平家の四兄弟の運命を描いた、本書の姉妹編『葵の残葉』で新田次郎文学賞&本屋が選ぶ時代小説大賞をW受賞した作家が、幕末の悲劇を炙り出し、明治維新とは何だったのかを改めて問う傑作歴史小説。
  • レアケース

    レアケース

    小説・文芸
    3.3
    1巻679円 (税込)
    2014年、石塚英彦主演で、「水曜ミステリー9」(テレビ東京系)ドラマ化! 今、何かと話題の「生活保護制度」の矛盾を突く問題作! 生活保護者を担当するケースワーカーとして、大津市役所に勤める石坂壮馬。彼は、生活保護をもらうだけでいっこうに自立しようとしない者や、仮病などで保護費を詐取しようとする者、そして被保護者を食い物にする「貧困ビジネス」の存在に、生活保護制度の矛盾を強く感じていた。そんな中、大津市内では、あくどく稼いでいると評判の者から盗みを働き、貧しい人々に金を配る「現代のねずみ小僧」が話題になっていた。――ねずみ小僧に複雑な思いを抱く壮馬だったが、ある日、彼の担当する被保護者が殺される事件が起こり……。殺人事件の意外な真相とは? そしてねずみ小僧の意外な正体とは? 「横溝正史ミステリ大賞」受賞でデビューした社会派の気鋭が格差社会の闇に迫る、二転三転する衝撃のミステリ。
  • 歴史バトラーつばさ 私立ヒミコ女学園「和風文化研究会」

    歴史バトラーつばさ

    小説・文芸
    3.7
    1~2巻799~850円 (税込)
    負けたら、即、廃部よ、廃部!私立ヒミコ女学園では、日本文化を研究する“和風文化研究会(和風研)”と“スタディ・オブ・ジャパン(SOJ)”の二つの部が鎬(しのぎ)を削っていた。「学園に同じ活動内容の部は、二つもいらぬ」と、部の存続がかかった、学園内の伝統ある歴史討論にSOJは「刺客」を送りこみ、和風研を潰しにかかる。そこに歴史知識ゼロの新入生、北浦つばさが和風研に現われ――。利休切腹の真相、芭蕉の旅の目的、歌舞伎の創始者の正体……日本史の謎はで解ける!? 女子高生たちの熱きバトルから飛び出す歴史の“真説”とは?『邪馬台国はどこですか?』の著者による学園歴史ミステリー。
  • ロング・ロング・ホリディ(PHP文芸文庫)

    ロング・ロング・ホリディ(PHP文芸文庫)

    小説・文芸
    3.5
    1巻720円 (税込)
    感じる、圧倒的ノスタルジー――。手探りでも懸命に未来を探した、「あの頃」が蘇る! 1981年、札幌。喫茶店〈D〉でアルバイトをしている大学生・コウヘイのもとに、東京で働く姉が「しばらく泊めて」と現れた。コウヘイは彼女がやって来た理由を聞けないまま、共同生活を始める。一方〈D〉では、店長が突如「辞める」と言い出して……。平和に思えた人間関係の綻びが垣間見えたとき、コウヘイたちがとった行動とは? 見えない未来に焦り、それでも前に進もうともがく若者たちを描いた傑作青春小説。
  • 吾輩も猫である

    吾輩も猫である

    小説・文芸
    3.0
    1巻730円 (税込)
    吾輩も猫である。名前は小次郎という――夏目漱石の『吾輩は猫である』から百年、同書をこよなく愛する著者が、愛猫四匹と暮らす日常を主人公の小次郎の視点から描いた長篇小説。日常雑感のような体裁をとりながら、古今東西の名作についての考察や現代文明批評まで、その話題は幅広く、深い。主人である元新聞記者とはむろん著者がモデルだが、その知的生活の一端がうかがえる教養小説の趣もある。小次郎の名前は、主人の愛読書『宮本武蔵』の佐々木小次郎から命名されたもの。武蔵・伊織・大和ら他三匹の猫と暮らす小次郎は、主人やその家人、個性豊かな訪問客の面々の会話や特徴を、ウイットに富んだ眼で観察し、ユーモラスに語る。肩の凝らない読み物として、また猫好きの人には猫たちの愛らしい挙措とややシニカルな語り口が、楽しい作品に仕上がっている。かわいい猫の挿画との相性も絶妙。ふだん小説は読まないという人にも、ぜひおすすめしたい好著。
  • わけあり円十郎江戸暦

    わけあり円十郎江戸暦

    小説・文芸
    3.0
    1~5巻520~630円 (税込)
    「直心影流、橘円十郎、参る!」両親と死に別れ、叔母の嫁ぎ先である江戸・日本橋高砂町の口入れ屋に居候している円十郎は、直心影流の俊英と謳われたほどの腕を持ちながらも、気の合う二人の牢人仲間・馬淵と宇佐美とともに気ままな日々を送っていた。馬淵は六尺を超えるような巨漢で強力の主だが、剣の腕はからっきし。宇佐見は陰気な顔をした寡黙な男だが、馬庭念流の遣い手、手練である。ある日、日雇い仕事に出ていた三人は、その帰り道、円十郎の出自を問いただす謎の四人組の武士に襲われた。なにゆえ円十郎が狙われたのか!? 円十郎の身辺を嗅ぎまわる得体の知れない影の存在から、彼が“わけあり”であることが明らかになっていく。期せずして、ある藩の御家騒動に巻き込まれてしまう円十郎たちの行く手には……。夜陰を切り裂く刺客の斬撃、飛び散る青火――謎に包まれていた自らの素性をめぐって、円十郎の剣が冴えわたる!
  • 倭国本土決戦 諸葛孔明対卑弥呼

    倭国本土決戦

    小説・文芸
    -
    1巻999円 (税込)
    八門遁甲を操り、北伐を始める諸葛孔明に対し、魏国は起死回生の策として、“鬼道”を使う邪馬台国の女王・卑弥呼を呼び寄せた。木牛・流馬など、稀代の軍師・孔明によって次々と繰り出される奇策を破った卑弥呼のもとに、孔明が単身、倭国へ向かったとの報せが……。孔明の北伐の失敗と卑弥呼が歴史から消えた謎に迫った、三国志と魏志倭人伝の世界が交錯する、気宇壮大な歴史エンターテインメント小説。
  • 私のことはほっといてください

    私のことはほっといてください

    小説・文芸
    3.8
    1巻610円 (税込)
    解説の宮下奈都さんも悶絶! 人妻界の秘密を知っておののき、河童とのひと夏の感動的な邂逅を果たし、フェイスブックに「なりすましアカウントの削除」を申し立て、深夜に父の部屋から漏れ出るテレビの大音量と格闘する日々……。ビールを飲みながら妄想を膨らませるキミコの日記風爆笑&脱力エッセイ。あえて「見ない」という稀勢の里への応援、納豆パックに見る人類が進化を諦めた理由など、今回も笑いが止まらない!
  • 我、鉄路を拓かん

    我、鉄路を拓かん

    小説・文芸
    -
    1巻950円 (税込)
    「日本初の鉄道が、海の上を走る!」明治の初め、新橋~横浜間の鉄道開設は、新政府肝煎りの一大事業だった。用地取得ができず、海上を走らせる部分もある難工事。勝海舟からアメリカの蒸気車の話を聞き、政府の役人・井上勝から頼まれて、芝~品川間の海上に建設する「築堤」部分を請け負ったのが、本書の主人公・平野屋弥市である。工期は二年余りと短く、失敗は許されない。弥市が集めた仲間に井上勝、そしてイギリスからやって来た技師エドモンド・モレルも加わったチームが、至難のプロジェクトに挑んでいく。予想外の事故に翻弄されつつ、夢を実現していった男たちの姿を活き活きと描いた傑作長編。近代化に向けて一歩を踏み出した頃の日本を、庶民の目線から描いた物語である。 ※本書は、2022年9月に刊行された『我、鉄路を拓かん』を文庫化したものです。
  • 我、弁明せず

    我、弁明せず

    小説・文芸
    4.2
    1巻750円 (税込)
    明治・大正・昭和と、三井財閥のトップとして、日銀総裁として、大蔵兼商工大臣として、怒濤の人生を走り抜けた池田成彬――。しかし、日本の財界をリードしつづけたその業績と較べると、彼の名前はあまりにも知られていない。金融恐慌、2・26事件、そして太平洋戦争と、逆風吹き荒れるなか、世間の悪評を物ともせずに突き進み、歴史の荒波に消えていった池田成彬の人生に光を当てた長編小説。
  • 我、六道を懼れず[立国篇](上) 真田昌幸連戦記

    我、六道を懼れず[立国篇]

    小説・文芸
    -
    1~2巻789~880円 (税込)
    誰も救えぬ温情よりも、何かを救う非情を――! 壮絶なる長篠の合戦で二人の兄を失い、真田家を嗣ぐこととなった昌幸。しかし武田家の滅亡を食い止めることができず、信長から秀吉へと天下の趨勢も大きく移り変わっていく。昌幸は戦国乱世という荒波の中で真田家を守るため、次々と非情な采配を下していくのだが、そこに徳川家康からの理不尽な要求が突きつけられてきた……。果たして昌幸の決断とは。
  • 我、六道を懼れず[立志篇](上) 真田昌幸連戦記

    我、六道を懼れず[立志篇]

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻720円 (税込)
    のちに「稀代の謀将」「表裏比興の者」と呼ばれる武将の、若き日の純粋で清冽な姿とは。――真田幸隆の三男として生まれ、わずか七歳で武田家の人質となった源五郎(真田昌幸)。彼はその才を武田晴信(信玄)に見出され、その弟・信繁からも目を掛けられるようになっていた。しかし初陣となる川中島の合戦は、昌幸の想像を遥かに超える壮絶なものであった……。昌幸の生涯を渾身の筆致で描く感動の歴史巨編。
  • ヴィヴィアンの読書会

    ヴィヴィアンの読書会

    小説・文芸
    3.4
    1巻699円 (税込)
    「私は殺されました。犯人はこの中にいます」1年前に死んだ作家からの挑戦状。タイムリミットは3時間の謎解きバトル! 「皆さんの生命にタイムリミットを設けさせていただきました」――人気作家ヴィヴィアンすみれの死から1年、染谷公太郎は彼女を偲ぶ読書会に招待される。しかし開始早々、読書会参加者が飲んだ紅茶には毒が入っており、死にたくなければ、ヴィヴィアンを殺した真犯人を突き止めるよう告げられた。参加者は自称人気俳優や女装した人物など、怪しい人物ばかり。はたして誰が、どうやって彼女を殺したのか。『ドS刑事』『死亡フラグが立ちました!』『バリ3探偵 圏内ちゃん』『山手線探偵』などの人気シリーズを抱える著者が贈る、書き下ろしミステリー長編。
  • 流浪の王女は神獣を駆る

    流浪の王女は神獣を駆る

    これ以上、なにも奪わせてなるものか。中原に覇を唱える大国「枢」の第八王女・蘇璃は、父王の即位四十年を祝う宴の直前、弟と共に母から「逃亡」を指示される。訳も分からず蘇璃が城を出た直後、紫色の雷が閃き、威容を誇った王城が、跡形もなく消え失せて――。母の遺命に従い辺境に向かった蘇璃が出逢ったのは、記憶をなくした異民族の少年・イソル。献身的な侍従らと、高度な薬の知識を持つイソルに支えられ、ひとまずの安寧を得た蘇璃だが、やがて彼女のもとに、雷を逃れた大将軍・魏剛の魔の手が迫る。果たしてイソルは何者か。なぜ母は、雷を予見できたのか。叔父・魏剛の野望とは。そしてそもそも、あの雷の正体は……。数多の謎に囲まれながら、次第にイソルと惹かれ合い、民の希望を背負う王女へと成長していく王女の数奇な運命を描く、疾風怒濤の中華ロマンスファンタジー。
  • 潜伏 入国警備官・霧原隆一

    潜伏 入国警備官・霧原隆一

    あなたの知らない「日本の闇」は、すぐ隣にある。外国人の不法滞在現場に踏み込もうとした入国警備官が射殺され、犯人は逃走した。ともに捜査に当たり、上司の死を目にした霧原隆一は、その後摘発の情報漏洩が発覚したことから、内通者の存在を疑うようになる。一方、フリーライターの弟・誠次は、最近アフリカ取材をしていた同業者が殺害された事件を追ううちに、なぜか兄の事件の関係者にたどりつく。交錯する二つの事件の意外な真相とは。文庫書き下ろし。『なりすまし』の著者、最新作!
  • あねご酒 角打ちの流儀

    あねご酒 角打ちの流儀

    理不尽な理由で左遷された達也は、三十歳の係長。うだつのあがらない上司や同僚と雑用をこなす日々。ある夜、達也は道に迷い、昭和を思わせるレトロな角打ちにたどり着く。女将の小鈴が作るつまみは絶品で、常連客はクセ者ぞろい。達也は不思議な魅力に惹かれて通いはじめるが、職場ではリストラが本格化する。一方、小鈴も閉店の危機に追いこまれ……。読めばあなたもきっと常連に! 文庫オリジナル。
  • 心臓の王国(上)

    心臓の王国

    著者渾身の青春ブロマンス小説!! 十七歳の夏。鬼島鋼太郎は、橋の上で白いワンピースのような服に身を包んだ美青年「アストラル神威」と出会う。初対面にもかかわらず『せいしゅん』がしたい、鋼太郎と友達になりたいと騒ぎたおし、予測不能な行動をとる神威に引いていた鋼太郎だが、数日後、なんと神威は鋼太郎の通う高校へ転入してくる。青春を謳歌しようとする神威に巻き込まれる鋼太郎だが、神威は何か「秘密」があるようで……。

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