龍が哭く 河井継之助

龍が哭く 河井継之助

999円 (税込)

4pt

4.4

戊辰戦争の際、官軍と奥羽列藩同盟の間で武装中立を目指した長岡藩家老・河井継之助は、「英雄」として語られることが多い。しかし、彼は本当にそうだったのか――。藩を救うために諸国を巡った若き日、妻・すがとの絆、会津藩家老・秋月悌次郎や仙台藩隠密・細谷十太夫、そして武器商人エドワード・スネルとの親交を通して、動乱の時代を峻烈に生き抜いた人間・河井継之助の、真の姿に迫る感動の長編小説。

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龍が哭く 河井継之助 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    幕末期を駆け抜けた人達の中には、迎えた明治時代を視ずに去ってしまったという人達が多く在る訳だが、そういう人達の1人ということになる河井継之助を主人公とする小説である。
    作中、手近な親しい人達は彼を「継さ」と呼ぶ。(「継之助さん」が縮まって転訛しているのであろう…)この「継さ」の遍歴、挑戦、戦い、最期

    1
    2020年03月09日

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の『峠』よりもコンバクトに、映画『峠』よりも網羅的に河井継之助を取り上げた本作は秀逸だった。
    歴史上の評価が分かれる河井継之助という人物をさらに深く研究してみたいと思わせるに充分すぎる読みやすい作品だった。
    それぞれのセリフが活きており、情景描写も素晴らしかった。
    終始、継之助の精神が作品

    0
    2022年08月05日

    Posted by ブクログ

    私のなかで、河井継之助を描いた代表的な作品としては、司馬遼太郎の『峠』であり、非常に心に残る作品であったことからも、どうしても比べなかがら読み進めてしまった。
    初めの方は、『峠』で自分の中に投影されていた継之助との違いに違和感を感じていたが、読み進んで、終盤の妻すが子の視点を通し、また、北越戦争の緊

    0
    2020年06月27日

    Posted by ブクログ

    幕末の長岡藩家老河井継之助を妻すがの目線から描いた作品。破天荒で気性の荒い継之助は幕末の動乱の中で長岡藩の将来を憂えていたが、旧習にとらわれた家中の中で何もできない日々に苛立ちをつのらせていた。
    どうすれば自分の考えを藩内で形にできるのか、その答えを探るべく、農民出身ながら備前松山藩の要職に取り立て

    0
    2021年04月17日

    Posted by ブクログ

    2020年の今年「峠 最後のサムライ」として映画化された・河井継之助の姿を描く作品。戊辰戦争の際、官軍と奥羽越列藩同盟の間で武装中立を目指した長岡藩家老・河井継之助は「英雄」だったのか?それとも、とんだ「大戯け」だったのか?動乱の時代を峻烈に生きた男の真の姿に迫る長編。

    0
    2020年12月29日

    Posted by ブクログ

    幕末の長岡藩の河井継之助が主人公。
    彼は、一生懸命に長岡藩をたてなおす。
    しかし、時代は幕末なので、幕末のドタバタにまきこまれてしまう。

    戦わないという選択の理由が、官軍につくと、色々お世話になった会津を打たなくてはならなくなる。
    それは出来ない。と、義を貫く姿がかっこいい。

    0
    2020年04月07日

    Posted by ブクログ

    型破りで豪胆。でも地に足をしっかりつけて、時代に流されず自分の守るべきものをちゃんと、分かってる男。

    なのに、なんとなく継之助に魅力を感じなかったなあ。

    0
    2020年01月29日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    幕末とはどういう時代だったのだろうと改めて思った。
    必死に戦をしない方法を探して、それでも戦になってしまう。総督として、指揮をとらならない辛さ。
    オルゴールを作り出す海外の文明が人を大量に殺す武器を作るということの矛盾を感じる感性の持ち主だった継之助。

    大作でした。でも、読み終えたときに涙が止まら

    0
    2020年02月29日

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