無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2020年03月09日
幕末期を駆け抜けた人達の中には、迎えた明治時代を視ずに去ってしまったという人達が多く在る訳だが、そういう人達の1人ということになる河井継之助を主人公とする小説である。
作中、手近な親しい人達は彼を「継さ」と呼ぶ。(「継之助さん」が縮まって転訛しているのであろう…)この「継さ」の遍歴、挑戦、戦い、最期...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月05日
司馬遼太郎の『峠』よりもコンバクトに、映画『峠』よりも網羅的に河井継之助を取り上げた本作は秀逸だった。
歴史上の評価が分かれる河井継之助という人物をさらに深く研究してみたいと思わせるに充分すぎる読みやすい作品だった。
それぞれのセリフが活きており、情景描写も素晴らしかった。
終始、継之助の精神が作品...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月27日
私のなかで、河井継之助を描いた代表的な作品としては、司馬遼太郎の『峠』であり、非常に心に残る作品であったことからも、どうしても比べなかがら読み進めてしまった。
初めの方は、『峠』で自分の中に投影されていた継之助との違いに違和感を感じていたが、読み進んで、終盤の妻すが子の視点を通し、また、北越戦争の緊...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月17日
幕末の長岡藩家老河井継之助を妻すがの目線から描いた作品。破天荒で気性の荒い継之助は幕末の動乱の中で長岡藩の将来を憂えていたが、旧習にとらわれた家中の中で何もできない日々に苛立ちをつのらせていた。
どうすれば自分の考えを藩内で形にできるのか、その答えを探るべく、農民出身ながら備前松山藩の要職に取り立て...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月29日
幕末とはどういう時代だったのだろうと改めて思った。
必死に戦をしない方法を探して、それでも戦になってしまう。総督として、指揮をとらならない辛さ。
オルゴールを作り出す海外の文明が人を大量に殺す武器を作るということの矛盾を感じる感性の持ち主だった継之助。
大作でした。でも、読み終えたときに涙が止まら...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。