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江戸時代から続く質屋・結城屋で祖母と二人暮らしの円は、美術学部に通う少しおせっかいな女子大生。結城屋の女性には代々不思議な力があり、円にも物に刻まれた記憶(メモリー)を感じることができる能力があった。ある日、質草のネックレスから不穏な記憶を感じ取った円は、持ち主の女性の家へ駆けつけるが……。「記憶」をヒントに事件の真相を解き明かす、感動の連作ミステリー。『てのひらの記憶』を改題。
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Posted by ブクログ
謎も人間模様も面白かった。 最後の機器的状況は、こちらまで恐怖を感じた。 深海が犯人だと、ギリギリまで思ってた。よかった。
「物に残る思念」を感じ取ることができる、 いわゆるサイコメトラーの女子大生が主人公。 この段階で、ものすごいフィクション感な訳だが、 どうしてどうして、ハラハラドキドキさせていただいた。 主人公は「質屋の娘」で、おばばと二人暮らし。 何せ質屋なので、人様の物に触れる機会も多く、 さまざまな過去が...続きを読む見え、聞こえてしまう。 それが質屋として「商売」に役立つこともあれば、 いらんトラブルに巻き込まれてしまうことも少なくない。 いや、むしろこの主人公は、自分から進んで トラブルに巻き込まれて行ってるような...(^ ^; 5つのエピソードが語られるが、連作ものとして 全体を通して一つのストーリーが浮かび上がる。 最後の最後は、中々の意外性とサスペンス(^ ^; 尻上がりに面白くなっていくタイプ。 セリフ回しが自然で良い。 決して「おしとやか」でない主人公や、 その周辺人物のキャラが立ってるし、 それぞれの口調や「言いそうなこと」が 違和感なくスッと入ってくる(^ ^ 荒唐無稽な設定ではあるが、その世界観の中では 破綻なく全てがスムーズにつながっているので、 知らぬ間に引き込まれ、感情移入できる。 書店でふと目について、何の予備知識もなしに購入。 いや、これはいい買い物をした(^ ^ この作者の他の作品も、ぜひチェックしてみたい(^ ^
おもしろかった!予想よりシリアスだったけど、主人公の円の「おせっかい」具合がいい。強者のおばばさんに、ちゃんとその精神受け継いでるなーってかんじのふてぶてしさ、んでその性格に至る思考回路が納得。ダダくんの物怖じしなさが癒し。深見くん幸せになって
質屋という商売のことを色々知れたのは面白かった。特に古物商との違い。 最後はちょっときれいにまとまりすぎなのと、おばばがスーパーすぎな気もしました。
質屋・結城屋で祖母と二人暮しの円は物の記憶を読み取れる不思議な力を持っており質屋に持ってくる真珠のネックレスやサイン色紙など面白おかしく解決していく様が奇想天外なミステリーシリーズ化してほしい傑作です。
サイコメトリーができる家系が営む質屋のお話 江戸時代から続く質屋で、祖母と暮らす円 この家系の女性は不思議な力を持ち、円は物に触れることで記憶を感じる事ができる能力 質草や円が触れた物にまつわる記憶と背後で起こっている事件の謎を扱った連作ミステリ 真珠のネックレス、ブリキのおもちゃ、サイン色紙、...続きを読む指輪、絵 等々を扱った計5編 各短編を通じて一本のストーリーにもなっている あと、初見で感じた題名や表紙イメージ以上にサスペンス要素が強くて面食らった ・真珠の想い ・ブリキの宝物 ・少年からのサイン ・指輪の誘惑 ・彼の絵はささやく 真珠のアレコレはちょっと色々な意味で酷い 職場の人間関係って大事ですよねー サイン色紙は宛名が入っていたらほぼ値がつかないけど、持ち込んだ人達を考えればさもありなん この話単体でも結構重い…… 指輪もなぁー 先輩の態度がどうも受け入れられない 実際に自分の身の回りにいたら関わりを持たないであろう感じかな ただ、アーチストというイメージには合致する 序盤からまず深見が怪しいように描かれているわけで 物語のセオリーで言えば真犯人ではありえないわけで…… それよりもキャラクターとして、おばばが面白いかな リアルコンピュータおばあちゃん あと、円が感情が昂ぶると口調がおばばになるのも個人的には好き
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