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昭和の新宿。「雨の日だけ営業」と噂される、元神主・水上櫂の探偵社をめぐる物語――。幼馴染の慎吾が「近ごろ、会社に間違って届く郵便物が多くて、受付の女性が困っている」と櫂に相談した数日後、その女性は失踪して……(表題作)。◎友の死を悼みつづける女の真意を見抜く「沈澄池のほとり」。◎破格の待遇で募集されたカメラマン採用試験の謎に迫る「好条件の求人」など、四作品を収録した連作短篇推理小説。
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Posted by ブクログ
最終章…すごく好き 自分が大事な相手から疑われようが 大事な人の為に愛のある嘘をつき、守り続ける… そんな深くて本当の愛…なかなか難しいよね…
昭和の新宿を舞台にした連作短編。元神主の探偵・櫂と、幼馴染で大家で建築会社社長な助手役・慎吾。神主から探偵に転職というのは珍しいと思ったが、最後まで読むと表題の意味も含めて諸々納得。「竜の雨降る探偵社」間違って届く郵便物の謎。「沈澄池のほとり」友の死を悼む女性の真意と消えた手帳の謎。「好条件の求人」...続きを読む奇妙にして大胆な手口。「月下の氷湖」理屈じゃないんだろうな。少しは慎吾の心も軽くなればいいけど。
ふらりとよった書店で。何の因果かサイン本があったので買ってしまった。 軽い読書にちょうどいい。読後感もなかなかいい感じ。 昭和後期、新宿の片隅で小さな探偵社を営む主人公と幼なじみのバディもの。日常の謎系。なぜ郵便物がまちがって届くのか?友人が自殺した池のほとりに毎日現れる女の真意は?一件割りのいいバ...続きを読むイトの募集の正体は?兄はなぜ弟を助けなかったのか。どの謎にもちゃんと一定悪意があるところに作者さんのこだわりを感じる。 ほのかに感じる薔薇の匂いが女性の方に受けるのかしらん
三木さん独特の透明感のある作品です 表題の意味は最後まで読まないと分かりません ミステリーとしては物足りなさを感じましたが、最後まで読むと、なるほどと思います
舞台は昭和(戦後)の新宿。「雨の日だけ営業」と噂される元神主が営業する探偵社をめぐる物語―― 今回もたっぷりイケメン二人によるブロマンス成分満載で(さらに、今回は一方が相手に負い目を背負いながらの関係が…エモい)。物語の設定と事件の謎が良い感じに絡み合って今作も大満足です。
戦後の新宿にある探偵社が舞台の短編集。 全体的に優しい雰囲気で静かな湖面を想わせる物語。リアルとファンタジーの狭間に在る感じが好みかな。 友人のために大切なものを躊躇いも後悔もなく捨てた櫂の気持ちが温かい。 子供の頃から自分を気遣ってくれた慎吾の幸せを思う気持ちが伝わってきた。 干拓されてしまうけど...続きを読む、湖面は二人の中で静に波打ち続け、色んなものを運んでくれると思う。
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