歴史・時代小説作品一覧

  • あきんど百譚 : 1 あかり
    4.0
    腕のいい蝋燭職人の父との確執から家を飛び出した照介は、十年に渡る放蕩無頼の生活の末、実家である蝋燭問屋に舞い戻る。すでに父は亡くなっており、家業は弟が継いでいたのだが、往時の繁盛ぶりは見る影もなく……。(「あかり」)――表題作をはじめ、江戸の市井で懸命に生きる人々の、日々の暮らしぶりや人間模様を描いた、人情絵巻シリーズ第一弾。
  • 明治新選組
    4.3
    明治5年初冬、浅草蔵前の裏長屋の一室に、男が居を定めた。箱館五陵郭で降伏し、新島に終身刑で送られていたものの、思わぬ赦免状で江戸に移った相馬主計(かずえ)。相馬は常陸笠間藩を脱藩して新選組隊士になり、鳥羽伏見戦争後、各地を転戦。土方歳三の戦死後は新選組隊長を名のっていた。先に逝った者たちを想いつつ日々を過ごそうとした主計には、数奇なめぐりあわせが待っていた――。第10回日本エンタテインメント小説大賞を受賞した表題作のほか「近江屋に来た男」「後鳥羽院の密使」「斬馬剣新六郎」「一つ岩柳陰の太刀」「尾張忍び駕籠」を収録。歴史の闇に埋もれた志ある男たちの姿を描き出す気鋭の傑作歴史小説集。
  • 戦国武将に学ぶ情報戦略
    3.0
    戦国の世を生きぬくには、敵よりも早くたしかな情報を集めなければならない。織田信長は戦いの勝敗の7割は情報で決まると考えていた。例えば桶狭間の戦いは、これまで雷雨の天候を利用した奇襲作戦にすぎないといわれてきた。だが信長は、事前に今川方の情報を徹底的に収集し、偽の情報を流し込んでいた。周到な情報・謀略戦が勝利へと導いたのである。信長の情報第一主義は、「備中返し」の秀吉、関ヶ原の家康へと継承されてゆく。この三人が戦国三英傑といわれるのは、情報戦略において他者の追随を許さない才能を発揮したためでもあるといえるであろう。
  • 胡蝶の剣
    -
    世情騒がしい幕末。幼少の頃から人並みはずれた剣の才能をあらわした薩摩藩士・三原林太郎は、御前試合で藩主・島津斉彬の目にとまり、江戸での剣術修行を仰せつかる。千葉周作率いる玄武館道場での激しい鍛練、剣技はますます研ぎ澄まされていく――。やがて、斉彬の隠密となって奉公することとなった林太郎を待ちかまえていたのは、反斉彬派の刺客たちとの凄まじい争いの日々であった……。剣一筋に生きる若き薩摩隼人を描く傑作歴史小説!
  • 火焔浄土 顕如上人伝
    3.0
    尾張統一にむかいつつあった織田信長は、桶狭間の戦いに勝利を収めたのち、ながいあいだ、一向宗の勢力に悩まされていた。当時、諸国一向一揆を結集した本願寺教団の威力は将軍に匹敵し、盟友徳川家康も、領国三河の一向宗を弾圧しようとしてあやうく敗北するほどの苦戦を喫していた。「一向一揆を平均(征伐)いたさねば、大名分国は成りたたぬだわ」――顕如上人率いる石山本願寺と織田信長の戦いを描いた長編戦国歴史小説。
  • 新選組!!! 幕末ぞんび  斬られて、ちょんまげ
    4.0
    幕末、麻疹の大流行で、近藤勇の剣術道場には閑古鳥が鳴いていた。ある晩、仲間の土方歳三や沖田総司と町の見回りに出た近藤は、甦った死人の群れに取り囲まれてしまう。辛くも逃れた近藤たちは、江戸のみならず国中で増殖する〈ぞんび〉の存在を知り、一橋慶喜にその退治を依頼されるが……。書き下ろし時代小説の新シリーズ開幕。
  • 大江戸いきもの草紙 : 1 迷い犬 迷い人
    3.0
    宝暦の世、妻のお針子仕事の僅かな収入で暮らす浪人椎名貫太郎は、日庸取りの仕事もままならず、肩身の狭い思いを抱いていた。何故か犬猫などの生き物になつかれる貫太郎は、ひょんなことから生き物を探す便利屋のような仕事をはじめるはめに。持ち込まれる妙な依頼から端を発し、主人公貫太郎と隠密同心直会春平、若き日の田沼意次が絡む珍騒動、書き下ろし新シリーズ。
  • 異能の絵師爛水 : 1 花鎮めの里
    3.0
    ある春の日、櫛流村にやってきた爛水という名の不思議な絵師。花鎮めの祭の最中に起きた騒動を解決し、次第に村人の信用を得ていく。奇跡のような出来事を次々と披露する爛水だったが、その正体はいったい!? 強力新人による書き下ろし時代小説。
  • 猫鳴小路のおそろし屋
    3.0
    江戸は新両替町、路地裏にひっそりと佇む骨董商<おそろし屋>。「やはり、あなたがお出でなさいましたか」――店主のお縁が客を選んで売る品々には、歴史裏の驚愕の事件譚や、ぞっとする話、因果な話がついてくる。武田信玄の軍旗は五両四分。奇妙な形の赤黒いしみは、信玄が苦悩したある秘密に関係しているという。そして<おそろし屋>にも、ある秘密があって……? 七色に楽しめる新シリーズ始動!
  • 草原の記
    4.1
    史上空前の大帝国をつくりだしたモンゴル人は、いまも高燥な大草原に変わらぬ営みを続けている。少年の日、蒙古への不思議な情熱にとらわれた著者が、遥かな星霜を経て出会った一人のモンゴル女性。激動の20世紀の火焔を浴び、ロシア・満洲・中国と国籍を変えることを余儀なくされ、いま凜々しくモンゴルの草原に立つその女性をとおし、遊牧の民の歴史を語り尽くす、感動の叙事詩。
  • 怪談と名刀
    3.2
    名物警視として活躍後、実業界に転じて通信事業の世界で風雲児となった著者が、その晩年、刀剣研究を志し著した幻の名著。名刀妖刀にまつわる怪談奇聞の数々を、物語的興趣を湛えて活写している。昭和10年初刊以来、史上初の再編復刊なる!
  • 鬼がらす恋芝居 : 1 剣客花道
    -
    本所のボロ長屋で不遇をかこつ剣豪「鬼がらす」こと烏森堅四郎の隣に突然、浅草奥山の花形役者・揚羽恋之介が越してきた。長屋の女たちを目で殺す恋之介に猛反発する堅四郎。だが、否応なく見に行かされた恋之介の舞台に大感激し、一転、熱烈に弟子入りを志願する。困惑する恋之介は無理難題をふっかけるが――!? 前代未聞の凸凹師弟が、お江戸の難事件を鮮やかに解決! ドラマ『猫侍』で注目の黒木久勝が放つ痛快デビュー作。
  • 蓮如物語
    3.0
    「親鸞さまについておゆき」。別れ際の母の言葉を胸に刻んだ幼い蓮如。やがてその言葉が、彼のドラマティックな生き方の原点になっていく。餓えと貧しさに絶望した民衆の心に希望を与えた人、蓮如の生涯。
  • 飴玉同心 隠し剣 : 1 吉原見察
    5.0
    童顔に飴棒を咥え、飄々と賄賂を受け取り、着流しで吉原を流す南町奉行所隠密廻り・桐谷左門。人呼んで「飴玉同心」左門は、瞑目して敵の放つ「念」を斬る必殺剣の遣い手だが、世間にはその腕を隠している。ある日、馴染みの屋台蕎麦の夏から、上方から兇悪な殺し屋が潜入したとの報せを受ける。狙いは吉原を見察する町奉行――!?左門ははたして殺し屋に辿りつけるか。
  • 春の雨 手習処神田ごよみ
    3.0
    内神田にある「上谷塾」を祖父から引き継いだ長女の里与は、旗本の父の急死後、上谷家を支えてきた。跡継ぎの弟・幸太郎は幼すぎて出仕が叶わず、家族は下命を待つ日々。そんなある日、事件が起こり……。
  • 知らぬが半兵衛手控帖 : 1  姿見橋
    3.9
    惚れた男のために苦界に身を沈めながらも、果たされぬ約束に一縷の望みを抱く女・・・・。十年前に亭主を殺して行方知らずになった女と同じ顔の女・・・・。幼い我が子を無礼討ちにされた浪人が縋る武士の矜持・・・・。「世の中には私たちが知らん顔した方が良いことがある」と嘯く北町奉行所臨時廻り同心・白縫半兵衛の人情裁きを描く、書き下ろし時代小説。
  • 八州廻り浪人奉行 : 1 天命の剣
    4.0
    中西派一刀流宗家の妾腹・小室春斎は、剣の腕を見込まれ、欠員が出ていた関東取締出役(八州廻り)に推挙される。着任早々、薬種問屋で主人から奉公人、同僚まで惨殺される事件が勃発。下手人の手がかりは、肩に彫られた鴉の刺青のみ。亡き父の遺言を胸に、春斎は賊を追って上州路へと旅立つ。
  • 日蝕の断層
    -
    浦島重工業の社員・木原高志は“工員”の子として差別され続けてきた。世間に対する復讐と出世を誓う木原は、重大な“性の欠陥”を承知で副社長の娘婿という出世のパスポートを手に入れ、同時に社内外の情報を得るため、女子社員恵理とも関係を結ぶが……。会社合併問題に絡む殺人事件。謎の脅迫電話。そして第二の殺人―。若き野望に満ちた木原の大いなる賭けの行手には? 長編ピカレスク・ロマン。
  • のぼうの城 オリジナル脚本完全版
    3.5
    「のぼうの城」作者・和田竜執筆の脚本!  戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉。関東の雄・北条家に約五十万にも及ぶ大軍を投じた豊臣方に抗して最後まで屈しなかった唯一の支城があった。現・埼玉県行田市に本拠を構える武州・忍城。周囲を何重もの湖で取り囲まれた「浮き城」の異名をとった難攻不落の城である。  豊臣方二万の大軍を指揮した石田三成の水攻めにも屈せず、約数百の兵で抗戦した城代・成田長親とはどんな人物なのか。家臣はおろか所領の百姓達にも「のぼう様」などと囃されてなお泰然としていた男が決断した理由とは?  大ベストセラーとなった小説の執筆以前にすでに書かれていた瞠目の脚本。

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  • のぼうの城 上
    4.2
    2012年11月2日(金)公開の映画化原作!2009年本屋大賞2位、 第139回(2008年上半期)直木賞ノミネートの戦国エンターテインメント大作! 戦国末期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉の命を受け、石田三成は総大将として2万の天下群を率い、小田原の支城・忍城(おしじょう)を包囲する。 忍城の軍勢はわずか500人、そして城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。 従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。 新しい英傑像を提示した、大ベストセラーの戦国エンターテインメント小説! 映画は、狂言界の至宝・野村萬斎による9年ぶりの主演で、2012年11月2日(金)公開。 ヒロイン・甲斐姫を榮倉奈々が演じる。

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  • 軍艦忍法帖
    5.0
    乗鞍丞馬と名乗った飛騨の浪人は、将軍の御前試合で得体の知れぬ幻法、妖術を使ってすでに六人を倒していた。だが七人目に立った旗本、宗像主水正の剣が丞馬の片腕を叩き切った。幻術は破れたのである。それは主水正の背後に見た女の面影のせいであることを丞馬は知っていた。飛騨の幻法は女を恋したときに破れる。やがて主水正の妻となる女、お美也に、丞馬は一目で恋したのだった……。秘めたる恋に生命を賭け、飛騨幻法を駆使して愛する女を護りぬいた最後の忍者の凄絶な一生。
  • 吉原代筆人 雪乃 一 色もよう
    3.0
    吉原で読み書きのできない遊女にかわって文を綴る代筆屋を営む雪乃。持ち込まれる文の因縁を図らずも解く内に雪乃の秘密も少しずつ明らかになっていく。人情、色恋、謎解き全てが詰まった傑作時代小説登場!
  • 卜伝最後の旅
    4.0
    諸国の剣客を相手に勝利をおさめた戦国時代の剣豪塚原卜伝は、一度も不覚をとることなく、敵を討ち取ること二百余人に及んだという――この卜伝が武田信玄の招きを受けて甲斐の国を訪れたのは、71歳の老境に達した春だった。ここで、六尺豊かな大男の薙刀使いの名人に最後の試合を申しこまれたが…。枯淡の境地に達した剣豪卜伝を描いた表題作ほか、南部藩で鬼目付と呼ばれた侍の人間的苦悩、明治維新の激動期に数奇な運命をたどる青年剣客等、多種多彩な人間と時代を取りあげた著者会心の歴史小説集。
  • 後白河院
    3.7
    朝廷・公卿・武門が入り乱れる覇権争いが苛烈を極めた、激動の平安末期。千変万化の政治において、常に老獪に立ち回ったのが、源頼朝に「日本国第一の大天狗」と評された後白河院であった。保元・平治の乱、鹿ヶ谷事件、平家の滅亡……。その時院は、何を思いどう行動したのか。側近たちの証言によって不気味に浮かび上がる、謎多き後白河院の肖像。明晰な史観に基づく異色の歴史小説。
  • 小説 日本婦道記
    4.2
    千石どりの武家としての体面を保つために自分は極端につましい生活を送っていたやす女。彼女の死によって初めて明らかになるその生活を描いた『松の花』をはじめ『梅咲きぬ』『尾花川』など11編を収める連作短編集。厳しい武家の定めの中で、夫のため、子のために生き抜いた日本の妻や母の、清々しいまでの強靱さと、凜然たる美しさ、哀しさがあふれる感動的な作品である。

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  • 我餓狼と化す
    3.7
    義に殉じた男たちの幕末! 新選組、天狗党から戊辰戦役まで。最後のサムライの凄絶なる戦い!  ――幕末屈指の洋学者でありながら、衝鋒隊を率いて各地で反乱を起こし、官軍を震撼させた古屋佐久左衛門の戦いを描く表題作、新選組局長・近藤勇の処刑とその後の遺体の行方にまつわる騒動を活写する「勇首」――そのほか赤報隊、天狗党、振武軍、撒兵隊、遊撃隊など、幕末維新を舞台に、義に殉じ、最後まで屈服しなかった男たちの凄絶な生き様を描く全八編。

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  • 朝顔草紙
    4.0
    顔も見知らぬ許婚同士が、十数年の愛情をつらぬきとおし、藩の奸物を討って結ばれるまでを描いた『朝顔草紙』。徳川四天王、本多平八郎と同姓同名の臆病な青年武士が、戦場で名乗りをあげるたびに敵の第一目標とされ、あわてて逃げ出すという滑稽な設定の『違う平八郎』。いずれ劣らぬあわて者同士主従の不思議な心の通いあいを描いた『粗忽評判記』。ほかに『義理なさけ』など全12編。

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  • 彦左衛門外記
    3.3
    身分のちがいを理由に大名の姫から絶縁された旗本、五橋数馬は奇抜な方法で出世を試みる。失意のうちに市井に隠棲していた大伯父の大久保彦左衛門をおだてあげ、戦記を捏造し、なき家康のお墨付きを偽造して天下の御意見番にしたてあげてしまう。それを侍、侠客、水野十郎左衛門たちが担ぎあげたために大騒動がもちあがる。諷刺と虚構を存分に駆使した奇想天外、抱腹絶倒の異色作。

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  • 山彦乙女
    3.9
    武田家再興――百三十余年にわたる悲願に翻弄される甲州甘利郷のみどう一族。江戸の新御番、安倍半之助は甲府勤番中に失踪した叔父の遺品を調べるうち、叔父を狂気へと導いた武田家の莫大な遺産をめぐる「かんば沢」の妖しい謎のとりことなり、己れもまた甲州へと出奔してゆく。著者の郷里甲州の雄大な自然を舞台に謳いあげた、周五郎文学に特異な位置を占める怪奇幻想の大ロマン。

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  • 大江戸ぐらり 安政大地震人情ばなし
    4.0
    震災あるところ、人情あり――。安政の大地震の後を懸命に生きる町人たちを描いた、珠玉の時代小説。舞台は幕末の江戸。商家の箱入り娘、おようは、安政大地震で行方がわからなくなった父母や祖母、そして座敷牢に入っていた叔父の消息を探す。混乱に乗じて泥棒や人さらいが跋扈するなか、人の情けに支えられたおようはお家の再建を目指し立ち上がる――竹問屋手代、鰯売り、飛脚人、船頭、こそ泥ら、震災と復興下の江戸に織りなす町人たちの人間模様を、味わい深い筆致で描いた心に沁みる時代小説。

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  • 城のなかの人
    4.0
    ――城が愛してくれたのは、このわたしだけのはずだ。絢爛たる人工の色彩のなかで育った秀頼にとって、大坂城のなかだけが現実であり、安らぎにみちた世界であった。だが、太閤が逝ったあと、母である淀君がすべてをとりしきり、関白になるためだけの優雅な公卿教育を受けてきた秀頼が、恵まれていたといえるだろうか。旗印(権威の象徴)としてしか生きられない己の青春。異常な人間関係のなかで秀頼の苦悩、滅びの人生を描いた表題作ほか、「はんぱもの維新」など四篇収録。
  • 戦国軍師列伝
    -
    戦を動かすのは大将に非ず!軍奉行(いくさぶぎょう)、陰陽師(おんみょうじ)、家宰(かさい)などとして、己の知略と人脈を尽くして戦を差配し、生き残りを請け負った戦国の頭脳たち。のちに軍師とよばれる男たち111人の人生から戦国軍師の実態に迫る。
  • 天女湯おれん これがはじまり
    -
    人気作『天女湯おれん』の前夜を生き生きと描く。文政十二年、江戸の町を焼き尽くす大火によって、おれんは、義父も湯屋も失ってしまう。幕府が作ったお救い小屋で生活を始めるおれん。しかし、気風の良さで天女と慕われる彼女のもとには、ここでも次々と厄介事が持ち込まれるのだった。湯屋と裏長屋の再建のため、懸命に走るおれんを描く、爽快な人情話(講談社文庫)
  • 歴史読本2012年9月号電子特別版「新選組 京都15大事件の謎」
    -
    新選組についての素朴な疑問に答える入門Q&Aから、最新の研究成果を反映した史論まで、歴史読本8年ぶり・最新の新選組特集が登場。入門者からマニアまで、すべての幕末史・新選組ファンに贈る1冊。

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  • 歴史読本2012年8月号電子特別版「陸海軍航空部隊全史」
    -
    日本陸海軍航空隊の基礎知識からその戦史、エースパイロットと呼ばれた男たちの実像、部隊・航空機の一覧まで、日本陸海軍航空部隊の歴史を特集します。
  • 歴史読本2012年7月号電子特別版「古代女帝即位の謎」
    -
    皇室の女性をめぐる議論が白熱するなかで、近年飛躍的に進んだといわれる古代女帝をめぐる研究の最先端を大特集! 8代6人の女帝誕生から、女性天皇問題の根源を探ります。
  • 歴史読本2012年6月号電子特別版「徹底解析 信長・秀吉・家康の城」
    -
    「戦う土の城」から「魅せる石の城」へ――3人の天下人に受け継がれていった築城の思想とは?野望に燃えた武将たちの城の凄み、その歴史と魅力を、最新の研究成果をもとに徹底解析!
  • 歴史読本2012年5月号電子特別版「源氏対平氏」
    -
    武士の世のはじまり、武門の覇者をめぐる200年にわたる争いの全貌に迫ります。この1冊で、NHK大河ドラマ『平清盛』の時代がもっとよくわかる!
  • 歴史読本2012年4月号電子特別版「古事記の見方・楽しみ方」
    -
    編纂1300年の今年、古事記をめぐる10の謎に迫る。古事記を徹底的に楽しめる特集です!
  • 歴史読本2012年3月号電子特別版「三百藩藩主列伝」
    -
    創刊55年記念号は、いまも全国にその足跡を残す名君を大特集。あらゆる面から、江戸時代の全国三百藩のすがたに迫ります。
  • 歴史読本2012年2月号電子特別版「日本の神社・神さま入門」
    3.0
    年末年始にかけてたくさん行われる年中行事。お歳暮の由来は? なぜ年越しそばを食べる? 除夜の鐘は108回つかない? などなど知ってそうで知らない雑学から、自宅での神さまの祀り方まで徹底紹介!
  • 歴史読本2012年1月号電子特別版「日米開戦への道」
    -
    6つの視点から日米開戦を眺め、開戦前1年間をドキュメントで追い、運命の1日をCGで再現……。真珠湾攻撃70年の節目の年に、「なぜ日本は戦争に踏み切ったのか」という問いを考えます。
  • 歴史読本2011年12月号電子特別版「戦国武将の兄弟」
    -
    戦国時代、強大になった大名には、必ずと言っていいほど有能な兄弟がいました。一族でも殺しあった乱世を生き抜いた兄弟の生き様、絆の強さに迫る!
  • 薬研堀小町事件帖 萩の露
    -
    二年前の愛しい人との約束に縋り、辛い日々を懸命に生きてきた娘は、萩に白露が降りる季節に男と再会するが……。旗本の息女と供侍の許されない忍ぶ恋、その結末は……。両国西広小路近くの薬研堀にある医家の娘千佳の活躍を描く書き下ろしシリーズ第一弾!

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  • 歴史読本2012年10月号電子特別版「知っておきたい旧暦の楽しみ方」
    -
    冲方丁「天地明察」の主人公にもなった実在の人物・渋川春海と天文方、春海を支えた人々を特集。さらに旧暦についての基礎知識から、暦をめぐる日本史上の重大事件まで、日本の暦を大特集。
  • 父子目付勝手成敗
    -
    新米徒目付の海津俊介は、二月ほど前に引退した父の軍兵衛にかすかな疑念を抱いた。本所の御家人殺しの犯人が、その斬り口から居合いの凄腕であること、そして父は誰もが認める居合の達人だ。さらに、その御家人はかなり後ろ暗いところがある男で……。

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  • 女ねずみ忍び込み控
    4.0
    天保五年、世間を騒がせたねずみ小僧がついに処刑された!!そこに跡を継ぐ者が現れる……。それは、ねずみ小僧の女弟子・女ねずみだった!二番弟子の頼りない男を相棒に、江戸の町を駆け巡る。助っ人に加わるのは、ねずみ小僧に恩義のある幕府の小役人!

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  • 旋風喜平次捕物捌き
    -
    南町奉行所の辻喜平次は、父の退身と続く兄の死で渋々あとを継いだ二代目同心。旋毛曲りのせっかちのうえ、異例の若さで定町廻りに抜擢されたとくれば嫉妬も買う。ある日偶然耳にした亡き父に纏わる噂。不審を抱き調べる喜平次は何者かの襲撃をうけ…。

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  • 隠し目付 植木屋陣蔵
    -
    江戸青山にある植木屋の主・陣蔵は「隠し目付」と呼ばれる水尾藩主直属の影の組織の一員。陣蔵の元に藩主失踪の報せが届き、下屋敷に住む藩主の異腹弟・仙次郎も襲撃された。藩主の行方を探る陣蔵は事件の背後に思いもかけぬ人物の存在を知った!

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  • さむらいの門 雪すだれ
    -
    藩の下士の次男・浦辺玄太は武士の身分を捨てる覚悟で、七つ浜をたずねる。そこは幼い日、藩の名門神崎家の御曹司・伊織に忘れえぬ屈辱を受けた場所でもあった。しかし、七つ浜で玄太は、幕府までからんだ権力の暗闘にいやおうなく巻き込まれていく……。

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  • 慕情小夜時雨路 葵の裏隠密二条左近
    -
    平藩の江戸家老による増禄工作と、それを逆手に私腹を肥やそうと企む大老の土井利勝。その探索に乗り出した葵の裏隠密・二条左近に近づく、前藩主の娘を名のる御高祖頭巾の妖しい女。三者三様の思惑と哀しき過去のしがらみを断ち切らんと左近の無生剣が閃く!

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  • 公事宿始末人 淫獣斬り
    -
    浪人千坂唐十郎は、日本橋馬喰町二丁目公事宿「大黒屋」の女房・お春を助けたことから、公事宿のあるじ・宗兵衛から、「裏公事」の仕事を請け負うことになった。「闇」の始末人・千坂唐十郎が、連続誘拐事件の下手人を暴き、一刀両断する。

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  • 黄金無双剣 用心棒・新免小次郎
    -
    幕府に忠節を誓う細川藩の密命で、刺客となった兄弟子に襲われ死地に陥った新免小次郎は、水戸光圀に救われた。その恩義に応えるべく幕府転覆を画策する牢人らの動きを探る小次郎は、その一方で江戸柳生最強の剣客を斃し総帥・宗冬を表舞台に引き摺り出す!?

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  • よろず引受け同心事件帖 手助け桜
    -
    北町奉行所臨時廻り同心・小出名斎は人格温厚。持ち込まれる頼まれ事は、すべて引き受けてしまう人の好さ。義父も名斎も婿養子で、八丁堀の屋敷に帰れば義母、妻、娘の叱声が待っている。お人好しの旦那を嘆く岡っ引の勘六とともに難解な事件を解決していく。

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  • ぼんくら和太郎捕物帖 首なし美人
    -
    百本杭と呼ばれる川辺に首のない女の死体が浮いた。半ば迷宮入りかというとき、ぼんくらとあだ名される神田鍋町の岡っ引・和太郎にお鉢が回ってきた。五代将軍綱吉からお墨付もらった黒犬クロベエと岡っ引和太郎が、お江戸の難事件を見事に解決していく。

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  • 夜桜乙女捕物帳
    -
    大店・伊勢屋の主人忠兵衛が、内儀に殺された…ただの刃傷事件と思われたが、その裏には大奥を巻き込む陰謀が蠢いていたのだ! 町娘の乙女は、父親である北町奉行遠山左衛門尉景元譲りの義侠心から事件の裏に潜む真実を暴くべく探索を始めるが……。

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  • 独眼龍柔肌剣 用心棒・新免小次郎
    -
    肥後から紀州へ女忍の吹雪と旅を続ける新免小次郎。徳川頼宣から用心棒を頼まれた謎の人物の許には真田信之がおり、彼が所持する家康の誓詞・神君御写経を狙い、幕府が放った伊賀甲賀連合忍軍が小次郎を襲う。さらに宗冬の命を受けた柳生剣士がしのびよる!

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  • 大江戸始末屋稼業 天空の剣
    -
    大奥に仕える波路が拐かされた。それは、統領を切腹させられた旗本無天組の残党による八代将軍吉宗暗殺への序章だった。その企みを知った江戸の用心棒・相良兵太郎は、刎頸の友でもある吉宗を救うべく公儀隠密であった妻のお竜とともに、探索を始めるが……。

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  • 大江戸始末屋稼業 旋風の剣
    -
    追われていた男を助けたことから、越後一色藩の内紛に巻き込まれた「揉め事始末屋」相良兵太郎。八代将軍吉宗の施策によって禁じられた、奢侈贅沢品の抜け荷を巡って暗躍する一色藩と伊賀者の謀略を見抜いた兵太郎は、くの一・お竜と共に巨悪に闘いを挑む!

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  • 風神送り 四谷崖下騒動記
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    毘沙門天の札を売り歩く願人坊主の円治は、偶然出逢った日雇いの若者・勇吉を居候させる。その勇吉の知人、タキがかつて同居した女に似ていたことから面倒を見ることになる。タキの隣人が労咳だと知った円治らは薬を手に入れるため、奇妙な商売を始めたが…

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  • 紅蓮怨魔剣 慚鬼死事帖
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    闇の死事人・美根慚鬼は恩人の住持から若い秋栄尼の身を託された。幕府御用絵師に手込めにされ、追われる身という。一方、江戸の巷では淫薬を使い女・子どもを蹂躙する輩が闊歩していた。それらの裏側にある幕府の腐った病巣を知り慚鬼の愛刀・兼重が蒼炯る!

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  • 惨殺追跡行 火付盗賊改
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    浅草の質屋を賊が襲い、主従十七人鏖殺のうえ二千両を奪う。同時刻、田町でも高利貸しが…。火盗改の長谷川平蔵は、京師へ逃走した下手人を追い、捕えた者の自白から賊の首魁を追い詰めるが、悪党らは奪った金で刺客を雇い、次々と平蔵たちに刃を向けてきた!

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  • 鬼武迷惑剣 仮宅雀 江戸色里草紙
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    田中藩ご落胤騒動の調査中行方不明となった同僚の捜査のため、隠密に江戸にもどった“鬼武”こと小野勘之助だが、到着早々刺客に襲われる。どうやら藩内に裏で糸をひく黒幕がいるようだ。調査を進めていくうち、過去のお家騒動との関連が浮かび上がってきた。

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  • 貴三郎あやつり草紙 斬奸
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    貧乏旗本の貴三郎は、家族にも内緒で人形芝居小屋でアルバイトをする身。だが、ある夜見知らぬ老人に声を掛けられ、到底無理と思われる仕事を依頼される。引き受けねば、アルバイトをバラすと脅され、しぶしぶ依頼をうけるのだが……。

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  • 影富五人衆 火付盗賊改
    -
    火盗改の長谷川平蔵は館山藩士を騙し討ちにした浪人を捕縛、その自白から、盗賊の元締が謀る大仕掛けな企みを突き止める。それに雇われた刺客を斬り捨て、関八州から集まる盗人一味を次々と屠ったが元締は、さらなる姦計をもって平蔵の前に立ち塞がった…。

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  • 屋根葺き同心闇御用
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    夫婦約束を交わした女郎お勢を殺された屋根葺き職人・常吉。自棄になる彼の前に現れた謎の男は、一緒にお勢の仇を討とういう。だが連れて行かれた先はなんと根津の妓楼で、そこには春画師の楼主ほか、なんとも奇妙な男たちが待っていたのだった……。

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  • 吉原用心棒 密命居合剣
    -
    蔭山半十郎は齢四十一で隠居を余儀なくされ、以来四年、一人暮らしをしている。そこへ旧知の渡辺崋山が尋ねてきた。半十郎の腕を見込んで、吉原の妓楼の用心棒を頼みたいというのだ。だがそれは吉原に潜入し、遊女を探し出して欲しいという密命だった!!

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  • 新装版 若き獅子
    3.4
    高杉晋作は、幼い頃から文武に秀で、鬼才と呼ばれた。「脱藩」しては主家に戻り、たちまちにゆるされた。これは異例のことである。いかに彼の才能が頼まれていたかがわかる(「若き獅子」より)。ほかに浅野内匠頭、葛飾北斎、明治の逆賊・小栗忠順など、時代を動かした英雄たちの激烈な人生を描く短編集。
  • 一命
    3.7
    病床の妻子を置いて家を出た浪人は、なぜ自ら命を絶ったのか?―二度映画化され、二度ともカンヌ国際映画祭に出品された不朽の名作「異聞浪人記」の他、武家における殉死の意味を問う「高柳父子」、家族愛を描く「拝領妻始末」など6編を収録。武士の悲哀を描き続けた時代小説家の傑作選。
  • 日本の「運命」について語ろう
    4.0
    日本の未来を語るには、歴史を知らないと始まらない! 特に現代生活に影響を与えているのは江戸以降の近現代史。「アメリカのペリー来航が一週間遅ければ国際関係は全く違っていた」「第二次世界大戦終結後にもソ連との戦闘は続いていた」等、秘話満載。歴史という過去を見つめ続けた小説家がこれからの日本が歩むべき道を照らす、現代人必読の書。
  • ふろしき同心 江戸人情裁き
    -
    江戸一番の人情ほら吹き男。「大風呂敷」で人助け!心温まる人情事件帖――。南町奉行所の若き同心・岩馬太平。これまでひとつの手柄もなく、同僚からは大ぼら吹きの木偶の坊とさげすまれていた。ある日、無実の罪で逃げてきたという重吉をかくまう羽目に。得意のほらで窮地を乗り切ることができるのか……表題作はじめ、妖怪もの「もののけ同心」、忠臣蔵を基にした奇想天外な「忠忍蔵」など、バラエティ豊かな時代小説集!
  • 菖蒲侍 江戸人情街道
    5.0
    肥後熊本で御用商人の絹問屋に婿入りした善兵衛。売れ行きが落ち窮地の店を救うため、藩の御家人となる決意をする。やがて、将軍家斉の生母が重い病気になり、母が好きな菖蒲を江戸へ届けよと幕府からの通達が。善兵衛は、肥後の菖蒲を届けるため江戸への道中に出るが……表題作をはじめ、大坂の人形浄瑠璃師・植村文楽軒が同心に追われる夜鷹を匿う真意をめぐるミステリー仕立ての名品「ひとつぶの銀」など、真摯に生きる人々たちの人間模様を描く珠玉の時代小説集!
  • 紅色小判 女形同心事件帖
    3.0
    江戸南町の定回り同心・小暮源四郎は無類の芝居好き、絶対に素顔を明かさない人気女形〈おやま〉・玄之助というもう一つの顔を持つ。いつものように拍手喝采を浴びた芝居の帰り道、源四郎の下に“殺し”の報が入る。両国橋の袂に無惨に捨てられた若い女の死体――。その懐から見つかったのは、黄金色ならぬ紅色の小判だった……。“女形同心”源四郎が、事件の鍵を握る小判に秘められた“怪”に挑む!
  • のっこり万平十手捌き
    3.5
    本所深川一帯をあずかる人情肌の岡っ引き・万平。普段は、童顔でのんびりした雰囲気から「のっこり万平」などと渾名され、どうにも頼りなさが否めない。だが、ひとたび事件のにおいを嗅ぎつけるや、形相が一変。たんなる事故や八方塞がりかにみえる難事件でも、ほんの些細な探索の糸口から粘り強く下手人を捜し当てる。そんな万平を待ち受けていたのは……。痛快&人情捕物帖。
  • 黒船の影 築地外国方事件始末
    -
    下級幕臣の次男坊・藪内耕之介。剣術は得意だが、喧嘩っ早いのがあだとなって道場を破門されて以来、日々やることがない。――だが、時は幕末。浦賀沖にやってきたペリー艦隊によって、日本の世情は一気に騒がしくなっていく。そして暇をもて余していた耕之介も、ある不思議な尼僧との出会いによって、図らずも黒船騒動の渦中に身をおくことになる。アメリカ艦隊との交渉に赴く林大学頭を、反対派の襲撃から警護する一団に組み込まれたのである。三浦半島、矢ノ津坂での待ちぶせ襲撃。船で江戸に帰還しようとする大学頭一行を追って敵のボートから発射される弾丸。等々力渓谷に迫り来る六人の男たちの刃。島の砲台場を乗っ取り、通過するぺリー艦隊を砲撃しようとしている浪人集団。……次々と、執拗に仕掛けられる攻撃に、耕之介とその仲間は果たしてどう立ち向かっていくのか? 黒船来航を舞台にして若き幕臣が疾駆する書き下ろし痛快時代小説、ここに誕生。
  • 柳生十兵衛七番勝負
    -
    家光の密命を受け、諸国を巡り将軍家に仇なす者を討つ。 新陰流、剣の真髄ここにあり! 徳川将軍家の兵法師範をつとめる柳生宗炬の嫡男・十兵衛は、家光公の近習として幼少より仕える。 しかし二十歳の頃、十兵衛は突然、家光の勘気にふれ追放となる。 実はこの追放劇、彼を隠密として野に放つための狂言であった。 十兵衛は諸国武者修行と称し、徳川家に仇なす者を討つ旅を続ける。 若き十兵衛の隠密旅と名勝負をドラマチックに描いた、剣豪小説の決定版! 解説・多田容子
  • わけあり円十郎江戸暦
    3.0
    「直心影流、橘円十郎、参る!」両親と死に別れ、叔母の嫁ぎ先である江戸・日本橋高砂町の口入れ屋に居候している円十郎は、直心影流の俊英と謳われたほどの腕を持ちながらも、気の合う二人の牢人仲間・馬淵と宇佐美とともに気ままな日々を送っていた。馬淵は六尺を超えるような巨漢で強力の主だが、剣の腕はからっきし。宇佐見は陰気な顔をした寡黙な男だが、馬庭念流の遣い手、手練である。ある日、日雇い仕事に出ていた三人は、その帰り道、円十郎の出自を問いただす謎の四人組の武士に襲われた。なにゆえ円十郎が狙われたのか!? 円十郎の身辺を嗅ぎまわる得体の知れない影の存在から、彼が“わけあり”であることが明らかになっていく。期せずして、ある藩の御家騒動に巻き込まれてしまう円十郎たちの行く手には……。夜陰を切り裂く刺客の斬撃、飛び散る青火――謎に包まれていた自らの素性をめぐって、円十郎の剣が冴えわたる!

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  • 本所お化け坂 月白伊織
    -
    「オン・ジャヤ・ジャヤ・オン・ハッタ」――。時は元禄、妖かしに取り憑かれた人々が訪れると、普段は見えないはずが突如として現われる“本所お化け坂”。この坂の上にある百怪寺に暮らす月白伊織とその息子太郎は、日本一の祟り神とされる第六天魔王の威徳を借り、妖かしと渡り合える不思議な力を有していた。伊織の宝刀・神咒信国が、人間の「負」の感情に巣くう魑魅魍魎を斬る!

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  • 上杉鷹山と細井平洲 人心をつかむリーダーの条件
    -
    見事に復興となった米沢の地で平洲と鷹山は再会をはたした。二人とも無言で頭を下げ、目には涙があふれている。もはや師弟の間に言葉はいらなかった。崩壊寸前の米沢藩をたてなおした藩主・上杉鷹山。その苦しい藩政改革を陰で支えたのは師・細井平洲の教えだった。かの吉田松陰や西郷隆盛を感動させたという細井平洲の思想とは?師弟の温かいふれあいを通してその真髄にせまる。

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  • 鴎外の「武士道」小説 傑作短篇選
    3.0
    乃木希典将軍の殉死をきっかけに武士道に興味を持ち、歴史小説に挑んだ明治の文豪・森鴎外。本書は、殉死をめぐる悲劇に迫る『阿部一族』のほか、父の敵を求めて全国を行脚する旅の苛酷さを描いた『護持院原の敵討』、主君のためには切腹も厭わない武士たちの姿をリアルなタッチで描ききった『堺事件』など傑作7編を収録。意地と忠義に貫かれた本物の「武士道」の真髄に迫る!

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  • 歴史の意外な「ウラ事情」
    3.0
    空海と最澄の仲が悪くなったのは、弟子の横取りが原因だった!~ 関ヶ原の合戦を機に天下を狙っていた「三人目の男」とは!~ 戉辰戦争で江戸の無血開城が決まったウラ事情は? 「板垣死すとも自由は死せず」の名セリフはマスコミが作った!~……歴史上の有名な事件や人物の背後には、決まって「秘められた事実」が埋もれている。学校では教えてくれない驚きの知識を紹介!

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  • 燦 1 風の刃

    3.4
    少年たちの葛藤と成長を描く、文庫書き下ろしシリーズ第1弾。江戸から遠く離れた田鶴藩。その藩主が襲われた。疾風のように現れた刺客は鳥獣を操り、剣も達者な謎の少年・燦(さん)。筆頭家老の嫡男・伊月(いつき)は、その矢面に立たされるが、2人の少年には隠された宿命があった――。尋常でない能力を持つ「神波(かんば)の一族」の正体とは? 一気読み必至のエンターテインメント時代小説。江戸の世を少年たちが駆ける!
  • 三国志武将百傑
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中国だけでなく日本でも人気の三国志といえば綺羅星のごとく登場する武将の魅力なくして語れない。あまたの人物から厳選の百人を選び出し、その評伝を収録する。また映画の画像や兵器の再現イラストなどで当時の合戦の様子も髣髴とさせる。
  • 秘本三国志(一)
    4.4
    群雄並び立つ乱世を描く中国古典「三国志」を語るに、著者に優る人なし──世は前漢、後漢あわせて四百年、遂にその巨木も朽ちて、まさに倒れんとする時代。相続く天変地異、疫病の流行は悪政の報いか。ところが天子たる霊帝は遊び呆けてばかり……。道教『太平道』による造反、黄巾の乱をきっかけに、まずは、曹操、孫堅、劉備、関羽など天下制覇を夢みる梟雄、智将の登場。道教『五斗米道』からの視点を加え描く壮大な戦国ドラマ、陳三国志の幕開けである。
  • 大修院長ジュスティーヌ
    3.0
    「童貞を守る必要はないと思います。私は、性行為を不浄だとは思いません。それは、人間らしいことです。もっと言えば聖職者にも、人間として性を楽しむ権利があると思います」(本文より)。性愛を肯定する異端の女子修道院長は、聖女か淫蕩の魔女か? フランス革命下に生きた3人の豪胆な女たち…大修院長ジュスティーヌ、侯爵夫人ドニッサン、娼婦ティティーヌ。美貌を駆使し、熱狂と快楽と陶酔の波をどう切り抜けてゆくのか。エロティシズム溢れる歴史ロマン官能3篇!
  • 大富豪同心 1 八巻卯之吉 放蕩記
    4.2
    1~31巻517~770円 (税込)
    老中も一目おく江戸一番の札差・三国屋の末孫の卯之吉が、同心株を買って、定町廻同心になった。腕っ節は全くないが、放蕩三昧を繰り返していたときに得た知識と金力で難事件を、次から次へと解決していく。書き下ろし長編時代小説シリーズ第一弾!
  • 浪人奉行 一ノ巻
    4.0
    1~15巻517~748円 (税込)
    麹町裏小路で干物とめし、酒しか出さぬ店「いろは屋」を営む八雲兼四郎。寡黙な兼四郎はかつて凄腕の遣い手として鳴らしていたが、ある事情から剣を封印していた。だが、ある日、思わぬ人物から江戸、それも町奉行所の手の届かぬところで跋扈する無法者を退治するよう依頼される――どこまでも強く、どこまでも凄まじい「浪人奉行」、ここに誕生! 期待の新シリーズ。
  • 若旦那道中双六 : 1 てやんでぇ!
    3.7
    南新川の廻船問屋『渡海屋』の若旦那である巳之吉は、家業には目もくれず、遊興三昧。家族の咎めも馬耳東風で、気ままな日々を過ごしていたが、業を煮やした祖父の儀右衛門から、見聞を広げるための旅に出ることを命じられる。断固拒否した巳之吉だが、手をつけた人の女房に一緒になるよう迫られ、泣く泣く江戸を離れざるを得なくなり――。愛嬌たっぷりの若旦那が繰り広げる、笑いと涙の珍道中! 時代劇の超大物脚本家が贈る、期待のシリーズ第一弾!!
  • わんわん武士道 : 1 猛犬、江戸に跳ぶ
    4.3
    相良官兵衛は高六百石の旗本。これまで七人の子宝に恵まれたが、すべてが娘。「早く跡取りを…」と、母や祖母からせかされる毎日だ。そんな官兵衛に「小納戸役」の話が舞い込んできた。担当は「御犬番」。将軍家治公に献上された、巨大な犬を飼い馴らすというお役目だという。「そんな暴れ犬の飼育など、俺にできるだろうか?」と悩む官兵衛は、闘犬にも一家言持つ、剣の師匠に相談する。笑いあり涙ありのお犬時代小説新シリーズ始動!
  • 猫でござる : 1
    4.0
    拙者は猫でござる。あちきはねこでありんす。あっしはネコでござんす――お江戸の猫は知っている。生きる喜び、生きる悲しみ、さだめの苛酷さ、この世の情け。映画『武士の家計簿』脚本家・柏田道夫が描く、心がモフッと温まる連作ねこ草紙。
  • 影踏み鬼 <新装版>
    3.3
    江戸の町を舞台にした本格的ミステリー! 二転三転する驚愕の展開、鮮やかな謎解きに唸る!! 老舗の呉服店を襲った、ひとり息子のかどわかし。その奇妙な謎に、狂言作者が挑む――表題作「影踏み鬼」(第22回小説推理新人賞受賞作)ほか、全五編を収録。うち「奈落闇恋乃道行」は、第54回日本推理作家協会賞・短編部門の候補となった。明治初年にいたるまで、該博な知識とともに当時の情景を活写し、人間の業を浮き彫りにしたスリリングな傑作が、満を持して復刻!
  • 百万両の伊達男 : 1 廓の罠
    4.0
    懐は素寒貧、だけど笑顔は百万両! 旗本育ちの快男児・桜井慎之介が孤児たちの養護所を作るべく、資金稼ぎに危ない橋を渡りまくる。一刀流の剛剣と気風の良さを武器に、悪どく肥え太る商人・武家に次々と挑む慎之介。しかし敵もさるもの、前途は多難を究め――。切った張ったの名手、稲葉稔の待望の新シリーズ始動!
  • 山師(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 江戸時代の伝説的な鉱山師大久保長安が遺したという古文書が手がかりとなり、福島県の山中に大金脈が発見された。しかし、その金山開発中、金鉱発見の立て役者でもあった男が非業の死を遂げる。突然の死に不審を抱いた鉱山技師・橘は、事件を追ううち重大な事実に辿り着いた。果たして新鉱山発見・開発話は、殺された男とその仲間達による詐欺事件だったのである。鉱山技師と詐欺師、山師―鉱山業に取材したミステリー。
  • 天衣無縫
    -
    三保の松原に舞い降りた天女の妙耶は、羽衣を盗賊に盗まれてしまう。その賊に親と許嫁を殺され、敵討ちを誓った菓子職人の太一と共に、妙耶は盗賊の行方を追う。そんな月日の中で市井に交わり、親子の情や、よすがなき女の哀しみ、職人がもつ矜持など、人間ならではの姿を目の当たりにしてゆく。哀歓に満ちた連作時代小説。
  • 駆け出し同心・鈴原淳之助 : 1 赤鍔の剣
    3.3
    お役目中に殺された父の遺志を継ぎ、同心となった鈴原淳之助は、鏡新明智流免許皆伝の腕前だが、弱冠十八歳だ。勢津、茜の友人たち、岡っ引きの繁蔵、例繰り方の与力で伯父の悦次郎らに助けられながらお役目を果たす。父の死の真相を暴き、その仇を見つけることはできるのか? 新シリーズ第一弾!
  • 真・八州廻り浪人奉行:1 誓天の剣
    5.0
    大人気シリーズ『八州廻り浪人奉行』の小室春斎が帰ってくる! 中西派一刀流の豪刀と誰よりも熱い人情を引っ提げ、春斎は再び血風渦巻く関八州へと旅立つ。斬った張ったの決定版、待望の書き下ろし!
  • 蘭学探偵 岩永淳庵 海坊主と河童
    3.8
    品川沖に突然海坊主が現れたという。続けて仙台堀では河童も出た。若き蘭学者岩永淳庵は辰巳芸者の豆吉とともに、騒動を解決すべく推理をめぐらせるが、そこには驚きの真相が隠されていた……表題作ほか、江戸の町で起きた難事件、怪事件を当時の最新科学知識・蘭学を駆使して謎を解き、さらに江戸の外まで冒険の旅に繰り出す痛快時代ミステリー!
  • つばめや仙次 ふしぎ瓦版
    4.0
    本所深川(ほんじょふかがわ)の薬種(やくしゅ)問屋つばめやの次男坊・仙次は、店にも出ず遊び暮らす極楽とんぼ。怪しげな事件に首をつっこんでは、瓦版にして売り歩く変わり者だ。そんな仙次のもとに「死人を蘇らせる拝み屋がいる」というネタが飛びこむ。さえない小男で、そんな力があるとは思えないのだが……。真相を探る仙次と幼馴染みの剣士・梶之進(かじのしん)は、とんでもない事件に巻きこまれてゆく!
  • 女だてら 麻布わけあり酒場
    無料あり
    3.5
    聞き上手、料理上手の女将おこうを頼って、わけありの客が集う人気居酒屋。ところが失火でおこうが落命し、彼女に惚れていた常連客の元同心・星川、瓦版屋の源蔵、元大店の若旦那・日之助は途方に暮れる。せめてもの弔いに三人は店の再建を誓うが、思わぬことから火事が付け火である証拠をつかむ……。時代小説の気鋭、待望の新シリーズ第一弾!
  • 武士の献立
    4.0
    料理に生きる「包丁侍」を描く話題の時代劇。  気の強さが仇となり1年で婚家を離縁された娘・春。しかし彼女は優れた味覚と料理の腕を持っており、それを加賀藩の料理方である舟木伝内に見込まれ、息子の嫁にと懇願される。一度は断るも、熱心な伝内のアプローチにより嫁入りを承諾する春。江戸から長旅の末、加賀に到着した彼女を待っていたのは、4つも年下で、料理にはまったく関心のない夫・安信だった。料理方の家に生まれた安信だったが、武士は武道に励むものと、自ら「包丁侍」になることにはまったく乗り気ではなかったのだ。  嫁入り早々、舟木家では親戚方に料理を振る舞い、その出来を吟味する「饗の会」が開かれた。それは安信が舟木家の後継者にふさわしいと認めてもらう絶好の機会だったが、安信がつくった料理はまったく不評で、それを見ていた春がこっそりつくりなおすと、その美味しさに今度は集った一堂は賛辞を呈する。そのことを知った安信は春に怒りをぶつけるが、春はそんな安信に包丁の腕比べを申し出る。それは春が勝ったら安信に料理指南を受けてもらう、安信が勝ったら春と離縁するというものだった。包丁勝負は春の勝利に終わり、安信は春から料理の猛特訓を受けることになるのだった。

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