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都怪ノ奇録
遂に目撃されたあの噂! あなた方もやがて遭遇する怪異! 都市伝説は事実だった…闇の実話集! こんな噂をあなたは知っているだろうか―その村では奇妙な村内放送が行われる時がある「防災放送」、線路に入った人間が消失する!?「電車事件簿」、攫われた赤ん坊の使い方「動かない赤ん坊」、火事でも焼け残る不吉な絵とは「本当に怖い絵」、一日に二回遭遇すると襲われる!「ハンマーさん」、人間の足ばかりが漂着する海辺の謎「セイリッシュ事件」など50篇を収録。口承や噂話、いわゆる都市伝説、世界には奇妙奇天烈な逸話が溢れている。好奇心に任せてその暗部を覗き見たものはやがて――。 著者について 【監修者】 黒木あるじ(くろき あるじ) 『怪談実話 震』で単著デビュー。「無惨百物語」シリーズ、『怪談売買録 拝み猫』『怪談実話傑作選 弔』『怪談実話 終』など。共著には「FKB饗宴」「怪談五色」「ふたり怪談」「瞬殺怪談」等のシリーズがある。小田イ輔やムラシタショウイチなど新たな書き手の発掘にも精力的。 【著者】 鈴木呂亜(すずき ろあ) 自称「奇妙な噂の愛好者」。某都市でサラリーマンとして働くかたわら、国内外の都市伝説や奇妙な事件を集め、自らもひそかに取材に勤しんでいる。今回、黒木あるじ氏の推薦により書き手に抜擢、本書がデビュー作となる。ちなみに鈴木呂亜という名前は、日本で一番ありきたりな苗字の「鈴木」と都市伝説を意味する「ロア」を組み合わせたペンネームで、本名や生年月日、年齢などプロフィールは一切が非公表になっている。 -
都会の怖イ噂
一回五万の裏バイト ライバル店をつぶす盛り塩の呪法 コインランドリーに潜む魔物 リサイクル家電の罠 ……あなたの何気ない行動から、地獄は始まる…。街と人の心の闇が生む12の恐怖譚!! 深夜のオフィスで残業中、複合プリンタの動作音が子供の声に聞こえてくる現象。その訳は…「おかあさん」、ゴミステーションに〈ご自由にお持ち下さい〉と置かれていたコードレス掃除機。使ってみると奇妙な現象が…「タンデム掃除機」、街で〈あなたのために祈らせて下さい〉と声をかけてくる若い女、新興宗教の恐るべき手口とは…「御裾分け」、刑務官の友人に誘われた1回5万円の闇仕事。その驚愕の仕事内容…「裏バイト」、ライバル店を潰すためのとっておきの秘策、呪いの盛り塩の正体とは…「盛り塩」ほか、街と人にはびこる闇をうつした12の恐怖譚。この悪夢は明日のあなたかもしれない……。 ●収録作 「おかあさん」 さわな 「タンデム掃除機」 阿賀野たかし 「ボール」 砂野秋紗樹 「御裾分け」緒方あきら 「復讐気配のお知らせ……」 低迷アクション 「かけてはいけない電話番号」 緒方あきら 「裏バイト」 モチツキステンレス 「グリーンカーディガンおばさん」 クナリ 「うしろ」 緒方あきら 「ツク」 井川林檎 「盛り塩」 霧野一 「タンサさん」 御堂真司 -
戸神重明怪談傑作選 魔多の鬼界に
怖い話、ふしぎな話 群馬の怪人が遺した美しき標本箱 群馬県を代表する作家として、郷土の怪異譚の蒐集・継承に尽力、生涯を通じてこの世の怪と不思議を追い求めた故・戸神重明氏の怪談傑作選。 離れた場所にいる夫婦を同時に襲う怪蛇…「帰郷の夜」 大猿の生首を載せた丸太を立てた家。生首の吐く血を浴びてしまった男は…「イエティの首」 父親が自作した土偶のレプリカ。だが、土偶と家族の身体が不気味に連動しはじめて…「ハート形土偶」 前橋市にあった曰くつきの独身寮。関係者が次々と精神を病んだ原因は…「三十年の孤独」 国鉄桐生駅近くの森に怪獣『マタンゴ』が出る噂。探検に行った少年らが見たものは…「マタンゴの森」他、2011−2025年に発表された全著作の中から後世に語り継ぐべき名作、 そして未発表の遺作「滅びしものたちの音を聴け」を収録した決定版。 昨今「怖い話や嫌な話でなければ怪談として認めない」という趣旨の御意見を伺うことが多い。 しかし私は、怖い話や嫌な話ももちろん好きなのだが、不思議な話や奇妙な味のある話、笑える話や泣かせる話も好きである。とりわけ書きたいのは、美しい怪談だ。 また、私は怪談屋であるのと同時に虫屋でもあるので、美麗で多種多様な昆虫を集めた標本箱よろしく、さまざまなタイプの怪談を「これでもか!」と並べた本にしたいと望みながら執筆してきた。 こうして全話を見渡すと、美麗か否かの判定は読者の皆様に委ねるとして、多種多様な怪談の〈標本〉をそろえる目標は叶ったと思う。 ——「怪談標本箱 生霊ノ左」より -
トキオ・ウィルス
タクシーの運転手がこんな話をしていた。彼はカラオケバーで会った女から聞いたという。ブティックの試着室で次々と消える少女たち、ガイジンたちの間で有名な古びたコインロッカー、そして、男を去勢する謎のウィルス……。人々から発せられた噂は、耳から入り、やがてウィルスのようにあなたを浸触していく。そこには、あなたの聞いた噂もあるかもしれない。都市に棲息するホラー・ストーリー六十余編。 ●村上政彦(むらかみ・まさひこ) 作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。 -
特別廃棄物
息をこらえてみたが、いったん吸い込み、味わってしまった臭気は抜けない。その臭気が、鼻粘膜と口腔粘膜を介して頭蓋骨にまで侵入し、脳味噌が蕩けそうだ。目眩がして、自分が上を向いているのか下を向いているのか、果たして前に進もうとしているのか……平衡感覚が麻痺している。(「ゾンビ・デーモン」より) グロテスクで残虐極まりないシーンが次々と繰り広げられる衝撃のスプラッタ・ホラー短編集。電子オリジナル作品。「電子版あとがき」を収録。 *ゾンビ・デーモン *光る海 *特別廃棄物 *黄昏のゾンビ *アドレス不明 *バーチャル・カメラ ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。 -
常世桜 地神盲僧、妖ヲ謡フ
どこにでも異界はひっそりと口を開け、いつでも世界はどこかしら汚濁にまみれている。桜の古木の傍らに小さな庵を営んで、十六夜清玄は訪れるものを静かに待っている。笹琵琶を掻き鳴らし、経文を唱え、世界の律呂をととのえようと…。三宝荒神の力を頼み、姿無き神霊・精霊と交感する清玄が“見た”ものは。怪奇幻想連作小説。 ●加門七海(かもん・ななみ) 東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。 -
栃木怪談
【思川・観晃橋】橋脚に浮かぶ姫君の霊(小山市) 【烏帽子掛峠】木立に揺れる首吊り紐(那珂川町) 【十二御前】多発する事故と××様(矢板市) 【徳次郎の六本杉】伐ると祟る伝説の杉(宇都宮市) 【中禅寺湖】湖上に現れる金の帆船(日光市) ……ほか、県内を徹底調査。栃木県の当地怪談集! 栃木県ゆかりの怪談作家が地元の怪と不思議を徹底調査! 土地の怪奇伝承から現代の恐怖体験まで幅広く聞き集めたご当地怪談集。 思川に架かる橋の橋脚に浮き出た姫君の形をした染みの正体は…「思川にまつわる話」(小山市) 峠道の左右の林から聞こえる笑い声と、揺れる無数の首吊り紐…「烏帽子掛峠」(那珂川町) 雷が落ちた場所をしめ縄で囲って祀る風習。その中に猫の亡骸を置くと…「雷様が降りた場所」(大田原市) 戦国時代の悲劇の史跡、十二御前。その近辺で起きる事故との因果は…「田園にて」(矢板市) 岩舟山近くの調水池で起きた怪。神隠しのごとく消えた子供が水の上に立ち現れて…「沼」(栃木市) 伐ると死ぬと言われる祟りの杉。その真相は…「日光街道・徳次郎の六本杉」(宇都宮市) 小峯神社の近く、例幣使街道沿いの杉並木を飛ぶ子天狗…「鹿沼の思い出」(鹿沼市) 中禅寺湖に浮かぶ金の帆掛け船の幻。母には見えず娘にだけ見えて…「湖上の帆船」(日光市) 他、35話収録! -
栃木の怖い話
いろは坂・中禅寺湖・華厳の滝・ケンちゃんハウス・憾満ヶ淵・足尾銅山・都賀病院。 栃木に巣食う恐怖があなたを襲う! 【収録内容】 ●驚き顔(日光市) 一人旅中の男が足尾銅山を訪れ、夢中になって鉱毒事件について調べていると、驚いた表情の幽霊が車の窓越しに突然現れた! その日から毎晩幽霊は男の夢に現れるようになったのだ……。 ●血まみれのウェディングドレス(栃木市) 自室で寝ていた少年の枕元に現れたのは、純白のウェディングドレスが鮮血の赤に染められた花嫁だった! そして少年は花嫁に首を絞められ……。 ●もともと人かも分からないやつ(日光市) 廃墟マニアサイトの管理人が、掲示板の常連たちとウェスタン村跡地でオフ会をした。するとその日管理人の耳に奇声が聞こえ、彼は廃墟にいた何かに取り憑かれてしまった。 -
土地と風水の怖い話
忌み地と龍脈。地球レベルの怪。 一族を根絶やしにする闇の風水術のカラクリとは? 土地建物の因果のエキスパート 漫画でお馴染み、あの工務店と設計士の「先生」が登場! 異能の者たちが暗躍する建築現場の最前線・怪事件異談録 運気の良い場所と悪い場所。目には見えない力が土地に作用しているとしか思えない事案がこの世にはある。 それら気の流れを巧みに操る呪術師は風水の力で繁栄を呼び込む一方、闇の建築技術を用いて凶を齎すこともできる。 そうした〈特殊事案〉に対応するある工務店と設計士の先生が実在する。 彼らのもとに持ち込まれたきな臭い案件、東北地方の旧家を巡る忌み地と龍脈の壮絶なる怪事件…「龍脈怪道」ほか、 飢饉で亡くなった者が遺棄されていた広島方面の忌み地に纏わる怪奇…「ナメラスジ」 一族の直系を根絶やしにする井戸じまいの因縁と障り…「井戸を埋める」 繰り返し夢に出てくる四ツ目の狐の正体と不動明王の力…「外来」 など恐怖と神仏奇瑞の体験・事象を蒐集した壮大なる異談全37話を収録! 「そいつは何だろうな。土地の因縁を流用したのか、はたまた土着の信仰を借りてやってるのかまでは現場を見ねえと判らねえが、面白そうな話じゃねえか。いいよ、引き受けてやるさ。だが今は抱えの件があるから、一週間後ってとこだな……」 腕を組んでニヤニヤと漏らす笑いは、まるで嫁いびりを楽しむ姑のような含みを帯びている。 とにかく先生は口が悪く態度も横柄に感じるが、付き合いの長い田中さんは、先生がこういう態度を取った時はむしろ「途轍もなく興味をそそられている時」なのを知っている。 ――「龍脈怪道(朱雀の章)」より -
とてつもなく怖い話
アナタが知らない世界から届いた、震えが止まらない実話集 何かの気配が部屋中に満ちていた。上天気が続く明るい部屋。しかし……。(振り返ってはいけない)(後ろを見てはいけない)彼女の意識が、そう訴えていた。けれども、彼女は振り返っていた。そうせずにはいられなかった。……そこに、「何か」が、いた。人知れず現代をさまよう「何か」とは……? 平凡な日常が、そうして頭のなかの心棒というべきものが、徐々に、しかし確実にコワレてゆく。そう。アナタも。アナタも。アナタもアナタもアナタもアナタも……!! ●さたなきあ 雑誌『幻想文学』他にて作家・レビュアーとして活動し、アマゾンのレビュウコーナーにも出没。作品集『怪異譚輯・墓地物語』やアンソロジー『幻獣小説集・夢見る妖虫たち』を手がけ、『あなたの隣の怪談集』『魑魅の館』(KKベストセラーズ)など怪談本を多数発表。呪いや祟りなど従来の怪談に必須だった要素をあえて避けた、いわば「純粋怪談」を全国各地で収集する一方、都市に潜み棲む虚無性と人に潜み棲む暗部を怪異譚として表現する手法を模索する。 -
弔い怪談 呪言歌
「呪われた者が、黙らされる」 苛めの主犯格が授業中、突然歌い出す。 恍惚とする教師。 その後、恐怖の事態が… ――「怒りの日」より 魂が吐き出す怨念はあの世から霊を呼ぶ。 ぞわりと粟立つ情念の怪奇実話! 体験者の内奥に肉薄し、繊細に聞き取りを重ねて綴った著者渾身の実話怪談。 ●クリスマスの朝、友達が欲しいと願う少女の前に現れた自分だけに見える友達。 だが、その姿はヤクザのような風貌で…「叫び」 ●急な腹痛に駆け込んだ駅高架下の古い和式便所。 ガタガタという振動がやけにするのだが…「工事」 ●実家の父から届いた従兄の訃報。精神を病んだ母から逃れるように家を出て十年、 久しぶりの帰郷で彼を待っていた恐ろしすぎる真実とは…「うつつ」 ●幼い頃に父を亡くし、母一人子一人で育った少女は中学で壮絶な苛めを受ける。 怒りに震える母は亡き夫の写真に念を込め…「怒りの日」 他、収録。 -
弔い怪談 葬歌
あの子は大きすぎ 小さい子は物足りない 八つ裂きに〈手ごろ〉なのは… ある日とり憑かれた残虐衝動。 岡山の風習〈ホトホト〉、旧家の座敷牢 繋がる恐怖の因縁とは? 「ハリコサンとテディベア」より 著者渾身の単著デビュー作、鎮魂の恐怖実話! 実話怪談に魅せられ、「板橋怪談会」ほか精力的に怪談の生語り会を主催してきた著者が書き下ろす渾身の初単著。 ・妊娠した妻に付き纏う不気味な男の子。不幸にも出産に至らなかったが、夫にはその心当たりが…「食べるべからず」 ・聴覚過敏で物事に集中できない少女。自らを発達障碍と疑うがその原因は鬼と母に…「チェンジ・ザ・ワールド」 ・ゴミ捨て場から持ち帰ったぼろぼろのテディベア。繕ったそばから生まれる残虐な衝動の因縁とは…「ハリコサンとテディベア」 ・戦後間もない明石で孤児を救った幻の歌…「赤卒」 …他、亡き仲間と全ての霊に捧げる畏怖と鎮魂の怪奇譚! -
「弔」怖い話
「私らは憑かれてます。山神様と龍神様に」 人の霊は弔い、成仏させればいい。 ならば神は――? 弔えない恐怖。 神に纏わる実話怪談 「超」怖い話四代目編著者が長年追いかけてきた神に纏わる実話怪談。 幼い頃に山神と出会い憑かれた少女は、長じて京都の龍神の元へ導かれる。 龍神は彼女の前世に繋がるある人物を探しており、そのために彼女を呼び寄せたのだが…「おいちとおえんの物語」 鬼の洗濯板と呼ばれる名勝近くの祠にお詣りした夜、宿の鏡の中で恐ろしい現象が…「修学旅行」 四国八十八箇所巡りの六十五番札所付近の山道で起きる怪異…「札所ドライブ」 新居探しで訪れた二つの物件。片方には腕を引く男の霊が、もう片方には土地神様がいたのだが…「内見の旅」 他、弔うことも祓うこともできない戦慄奇談! -
「弔」怖い話 禁庫開錠
「龍神様は対価を求める」 龍の加護を受けてきた母が遺した一対の日本人形。 それは守り神か、死神か――「加護か贄か」より 怪談生活35年。長期取材の果てに解禁する恐怖たち! ・中国地方の古墳発掘作業で発見された民間習俗の石塔。 触ると障り、動かすと祟ると恐れられるその謂れとは…「ごりんさん」 ・霊媒体質の女性を突如襲う『うつわがほしい』の声。 二条城から聞こえる渇望の合唱…「二条城」 ・亡き母自作の日本人形。 二体一対のそれを受け取ってから姉弟が見るようになった不吉な夢との関わりは…「加護か贄か」 ・夫婦がやっと手に入れた中古住宅。 だが夫が不在で妻が臥せっている時だけ聞こえる足音が…「やしきだま」 ・購入予定の土地に立つ水楢の木。 だが、拝み屋はその木と決して縁を持ってはならぬと…「その木は避けろ」 ・アメリカの古い大邸宅の二階にあった人形部屋。 そこでは不思議なことが…「グランマの家と不可知論」 ・先住民の埋葬地と言われるカリフォルニアの森の中の忌み地。 その地を穢した若者たちを襲う恐怖の怪物…「森のトーテム」 他、オール新作22篇! -
「弔」怖い話 祀らずの障り塚
忌み地の店、触れてはならぬ花瓶… 問答無用で祟る場所と物。 著者の元に寄せられた日本全国に実在する「絶対に障る」鉄板スポットの怪。 あまりに身近な恐怖全27話! 将門の首塚、小塚原刑場や巣鴨プリズン跡、於岩稲荷、或いは御神木や碑石…… この世には禁を犯せば必ず祟られる、謂わばテッパンの場所や物がある。 有名どころだけでなく、生活圏内にもそうした曰くつきの何かは潜んでいる。 だからこそ障り、祟りは恐ろしい。 ・母屋以外を弄ってはいけない家。納屋に風呂を造った途端に襲う不幸とは…「リフォーム条件付き住宅」 ・御神木の欅を伐った家の恐ろしき末路…「村八分では尚足りず」 ・行くと体調が悪くなる相模原の大型店舗。その原因は…「相模原の米兵」 ・勤務先の触れると障りがある花瓶。その由来は…「不可触の花瓶」 ・友人が飛び降り自殺をした日から全てが狂いだす…「逃げ果せたか否か」ほか、全27話収録! -
「弔」怖い話 黄泉ノ家
頻発する怪異!呪われた分譲団地の一部始終。 「愛猫の身体中の血液を抜きとってしまったのではと錯覚するほどの血、血、血。」 やっと手にした終の棲家の、これがささやかな異変の始まりだった――。 気付けば人生の半分以上、怪談を書いて暮らしてきたという「超」怖い話シリーズの四代目編著者が、 体験者に会って聞いて、中には何年もの長期間、何世代も続く怪異を整理し纏め上げた渾身の怪談集! ■スタッフの入れ替わりが激しい薬局、その原因は…「ワンオペ薬局」 ■視界の隅に感じる〈うじょうじょしたもの〉とは…「うじょうじょとゆさゆさ」 ■両親からその存在を否定され続けた諒子と生まれてくることのなかった弟妹達の霊の壮絶な半生…「姉ちゃんと弟妹達のこと」 ■霊的不感症の夫ととにかく敏感な妻の不思議な日常…「御家庭スペクタクル大戦」 ■バブル期前に破格の値段で手にした掘り出し物の物件は黄泉の国からはみ出てきたような忌まわしき家で…表題作「黄泉ノ家」など全19話を収録! -
「弔」怖い話 六文銭の店
千歳に実在した死を呼ぶ店。 あの最恐物件・円形マンションに連なるさらなる忌み地を徹底取材。 霊に侵蝕された一家の辿る運命を追う不吉な実話怪談! 実話怪談のレジェンド、「超」怖い話シリーズ四代目編著者が長きに亘る取材で丹念に証言を聞き集め、怪の全貌を明らかにする渾身の実話怪談集。 ●雨の山で聞こえた〈みぃつけた〉の声。 不穏な空気に下山を試みるも帰り道が…「隠しんぼ」 ●不慮の事故で客死した友人を悼むうちにとり憑かれた己のものではない悔悟の念。 気がつくと右手が…「去りゆく君へ」 ●市営アパートの寝室でふと目を覚ますと箪笥の脇に座っていた青い男。 夢かと思ったが引っ越し先で奇妙な符合が…「夢のまた夢」 ●一家の父の暴力から逃れて母子がたどり着いた長屋で起きる怪。 押し入れの天井に書かれていたのは…「親子のすむ家」 ●千歳の最恐スポット「円形マンション」の周辺で起きていた更なる怪現象。 呪われた店の顚末を記した「六文銭の店」他、渾身の24話! -
友だちに聞かせて怖がらせたい怪談
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 怖い話で、楽しみながら、朗読の力が身につく! 人に伝える力が身につく! 3分で読める怖い話をたっぷり50話以上収録。朗読のテクニックがわかる! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 人を怖がらせる話ができるようになると、それだけではなく、自分の考えを人にわかりやすく説明したり、書かれている本や文章の内容を、人に伝える力を身につけることもできるようになるでしょう。これからの時代、こうした力が、今まで以上に必要になってくると言われています。――「はじめに」より 友だちに怪談の朗読を披露しているのに、誰にも怖がってもらえず落ち込む結菜ちゃん。 そこに怪談朗読の天才と呼ばれたカイダン先生が現れて、朗読のコツをアドバイスしてくれることに!? 間の取り方、声の強弱、読む速さなど、朗読で怖がらせるコツを一目でわかるように掲載。ことばの「表情」のつけ方など朗読の基本も収録しています。 〈目次〉 第一章 自分の体験のように話してみよう 「忘れ物」「トントン」「もう一人の母」など23話 第二章 うわさの怖い話を教えてあげよう 「金の輪の少年」「顔が見える」「のっぺらぼう」など20話 第三章 長めの怪談で友だちを夢中にさせよう 「幽霊の絵」「呪いの石」「UFO」など11話 コラム 伝わる「声」の作り方・ことばの「表情」のつけ方・怖さ倍増ポイント -
トラウマ怪談録 精神科医が語る本当に怖い話
死者のこころを覗いた先に潜む闇 現役の精神科医が描く最恐怪異譚 「体が捻じ切れて死ぬまで、ゆらゆらさんと踊り続ける」 とある精神病院で囁かれる恐ろしい怪異 「たゆたう」より 現役の精神科医でありラッパーでもある異色の怪談蒐集家・Dr.マキダシの待望の初単著。 ・患者の死期がわかるベテラン看護師、彼女には不穏なものが見えていて…「スリーアウト」 ・法医学教室にある様々な死者の遺留品、変わり者の教授が憑かれた物「Y字の木」 ・医学部の先輩の異常な行動、そして戦慄の因果「ネズミ先輩」 ・精神病院で語られる危険すぎる霊とは「たゆたう」 ・自死した女性が処置室に夜な夜な現れる「確信犯」 ・住人の心を蝕む部屋で起きていた恐ろしい凶事「怒号の部屋」 ――など25話収録。 人の心を扱う医者が綴る、死者の「こころ」を覗いた先に潜む幾重もの闇と怪異をご堪能あれ。 -
とらすの子
「とらすの会」の人は皆優しくて、居心地が良かったです。特にマレ様なんて嘘みたいに綺麗で、悩みを聞いて抱きしめてくれました。でも“会議”では、誰かが「許せない人」への恨みをマレ様に訴えて、周りの人たちも口々に煽って……翌日、その人は死体で見つかるんです。それが怖くて行かなくなったら、裏切者って責められて……。時間がないです、私、殺されます──錯乱する少女は、オカルト雑誌のライター・美羽の眼前で、爆発するように血肉を散らして死んだ。スクープを狙った美羽は「とらすの会」を訪ねるが、マレ様と出会うことで想像を絶する奈落へと突き落とされる──。/解説=織守きょうや -
ドクター・メフィスト
<魔界都市>に最強の吸血鬼一族が降臨した――メフィスト復活の記念碑的作品! 草木も凍る冬の晩、<魔界都市“新宿”>に流星が墜ちた時、惨劇は始まった。「メフィスト病院」に忽然と現れた漆黒の馬車。そこから降り立った彼らこそ、魔界医師メフィストの宿敵にして朱(しゅ)の吸血鬼、ブリューベック一族だった。<区民>虐殺を繰り広げる悪魔に立ち向かう、白き医師と<新宿>の誇る魔人たち。だが、その一人<魔界刑事>屍(かばね)はたちまち敵の手に落ち、敵味方も知れぬ魔戦と化した…。 紅(くれない)に染まる都市に希望の光はあるのか? -
髑髏皇帝
後醍醐天皇vs足利尊氏を怨霊で読む歴史伝奇ホラー 魑魅魍魎がまだ跳梁跋扈していた南北朝時代。天皇親政を目論む後醍醐帝の側近には、密教僧文観が寄り添っていた。実力をつけ台頭する武士の声に励まされた足利尊氏は、新田義貞、楠木正成らとの戦に身を投じる。天皇を父とも思慕する尊氏ではあるが、天皇は密教の秘儀を通した怨霊との交わりにおぼれていく…。 モダン・ホラーの第一人者が描く、異色の歴史伝奇ホラー小説。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。 -
髑髏町綺譚
壮絶なバイオレンス・スプラッターの世界を描いた短篇集 近未来、東京の一画に、髑髏(ドクロ)町とよばれる町があった。そこにはアル中、ジャンキー、マッド・サイエンティストなど、世の中のはみだし者たちがたむろしていた。常識も道徳も良心もなく、怖いものさえなにもない。奇々怪々な人々の日常には、想像を絶する事件が続出する! そして、その陰には得体の知れない支配者の存在が…! 魔訶不思議な町を舞台に、幻想の時間と空間が拡がる。 魔窟・髑髏町を舞台にした連作短篇が、「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ・第一話 幻夢を吐く男 ・第二話 問答・赤ん坊の造り方 ・第三話 髑髏町探査行 ・第四話 髑髏町の性科学 ・第五話 髑髏町の支配者 ・第六話 春の運動会 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。 -
髑髏町の魔道師
はみ出し者と落ち零れの集まり、阿片窟のドクロ町……そこにひっそりと棲息する不気味な男 ドクロ町の入口近辺にいたのは、肌の色こそ鉛色で死んだ魚の目をしていた。だが、奥に入ってゆくに連れて、住人たちは次第に人間離れしていった。目ばかりでなく、顔全体がマグロになっている奴がいた。全身を鱗に包まれた、半魚人もいる……良く見ると、カサブタだらけで、身体中がケバ立っていたのである。(「髑髏町の魔道師」より) 完全未発表作品「髑髏町の魔道師」「内臓抜き」の他、雑誌掲載されたのち今回が初の書籍収録となる3本、さらには「電子版あとがき」を収録。ホラー・スプラッターの帝王が放つ、電子オリジナルの短篇集が登場! ・髑髏町の魔道師 ・後ろを見るな ・特攻機動隊 ・扉の向こう側 ・内臓抜き ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。 -
ド腐れ怪談
人間を雑巾しぼり――! 殺伐として、爽快。 ド屑から微屑まで、バナナのごとく剥かれた人間の本性が〝クソ眩しい”圧倒的【厭】怪談、誕生! 「こいつら全員、呪い殺してやる。」 SNSで無自覚に放たれた悪意に復讐を。 コロナ禍で生活に窮した彼女が、まず母を始末し、次に手近なアカウントから試した方法とは… ――「佳美さんの新たな地獄」より 〈厭〉にもほどがある怪異体験・事件を聞き集めた怪談集。 公園から憑いてきてしまったモノ。姿は見えないが腐臭と手を握られる感触が…「デリーちゃん」 線路脇に立つ祟りの木。触るだけで体が腐るのを撮り鉄が蹴ってしまい…「七日榊」 参拝すると物忘れが酷くなる神社。若い人まで廃人にする呪力の発端は…「効果は抜群だ」 完璧なまま維持せよという祖父の遺言で受け継いだ田舎の家。売ってしまおうと考えると、途端に恐ろしいことが…「四と六」 気功で肩こりを治せると評判のパートの女性。だが、患部に翳す手をよく見てみると…「我を崇めよ」 DIY目的で購入した中古住宅。そこだけ腐食した台所の床の一部をはいでみると中に…「臭い物には蓋をする」 不気味な母親らしき絵とそれを立体化したような粘土を作る園児。突如退園した後に怪異が…「未完成の粘土」 夫の田舎を訪れた際、サプライズで妊娠を発表した妻。しかも双子と告げるとふいに暗雲が…「ヒトツの神」 庭で首吊りがあった事故物件。幸せな家族がいると恨めしそうに出てきて…「まつぼっくり」 入院中に小児がんの少女にネイルを教えたギャル。退院後に訪れた地獄と希望の怪…「両手に桜」 ほか全31話収録。 -
「弩」怖い話4 ~Visit Invisible~
見えないはずのものが見えてしまう――その恐怖と孤独は、所謂「見える人」にしかわからないものである。我々の目には何ひとつおかしな所のない世界に見えても、彼らはそこにとんでもないものを見ているかもしれないのだ。けれどもそれがどんなに恐ろしく、おぞましいものでも、誰もその気持ちを共感してくれないし、話すことすら憚られる。下手をすれば自分の正気を疑われるからだ。見えない人ほど、「見てみたい」と思うものである。だが、これを読んでもあなたはそう思うだろうか……? 平和な日常に隠されたもうひとつの風景、戦慄の異界ビジョンをとくとご覧あれ。 -
「弩」怖い話ベストセレクション 薄葬
その家は何かがおかしい…謎の箱、連鎖する死の結末は? 呪われた血族と家の間取り、 元祖・家系怪談の傑作がついに復活!!! 「超」怖い話四代目編著者・加藤一が2004年に始めた伝説のソロワークシリーズ「弩」怖い話。 今なお傑作の呼び声高いそのシリーズ1、2巻から最恐怪談を厳選、後日談とともに収録した待望のベスト版が登場! ●謎の溺死をとげたウナギ捕りの名人。川でいったい何が…「深く潜る」 ●会社の用意した2Kのアパート。だがそこには先住者が…「あんた誰だ」 ●一人娘を嫁に貰う条件として出された妻の実家での同居。夫だけに襲いかかる怪異、仏壇裏に隠された謎の箱、義親は何を隠しているのか…「香津美の実家」 ●自殺の前に誰かを訪ね、何かを託す。不気味な連鎖の果てに待つものは…「新婚の部屋」 ●「香津美の実家」と「新婚の部屋」、一連の忌まわしき事件の衝撃の後日談!…「あの話の続き」 ほか、怪異の起きた家の詳細な間取りを再現した元祖家系怪談が再臨! 著者について 加藤一 Hajime Kato 1967年静岡県生まれ。O型。獅子座。 人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』4代目編著者として、冬版を担当。 また新人発掘を目的とした実話怪談コンテスト「超-1」を企画主宰、そこから生まれた新レーベル『恐怖箱』シリーズの箱詰め職人(編者)としても活躍中。 主な著作に『「忌」怖い話』、『「超」怖い話』シリーズ、『「極」怖い話』シリーズ、『「弩」怖い話』シリーズ(以上、竹書房文庫刊)、『怪異伝説ダレカラキイタ』シリーズ(あかね書房)など。 -
土竜の聖杯
人肉が花火のように弾ける! 淫夢と悪夢の万華鏡! 新宿のKプラザにオカルト教団が出現。それとともに東京はポルターガイスト、電車事故、さらに駅、地下街、家庭において全身が突如ザバッと爆砕する超カマイタチが続発する街と化していった。教団のもつ教義、そして“土竜(ドラゴン)の心臓”とは何か? Kプラザには今日も狂信者となった女性が消えて行く…。 教団を探る中央調査隊のパワー溢れる男・陣内。さらに内調の切れ者・氷室。彼らの前に出現する阿鼻叫喚の地獄絵図。“土竜の心臓”のエネルギーが極限に達する日が近づく! 世紀のスーパー猟奇アクション第1弾! 「電子版あとがき」を追加収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。 -
ドロップ
『リング』『らせん』の恐怖が再び! トイレで読むホラー小説 水気の多い閉ざされた空間は、怖い話の舞台に合う。 狭い空間に籠った怨念が、水という媒体によって熟成され、伝播されやすくなるからだ。古井戸ほど怪談の舞台にうってつけのものはないのだが、近ごろはめったにこれを見ない。 古井戸ほどではないにしても、似たような条件を兼ね備えた空間は、いたるところにある。 そう、トイレだ。 映画化され、社会現象を起こした『リング』の著者・鈴木光司が贈る、最高に怖いホラー短編小説! 15点の挿し絵とともに、日本語版・英語版を同時収録。 本書を読めば、あなたはもう夜中にトイレに行くことは出来ない……。 ●鈴木光司(すずき・こうじ) 1957年、静岡県浜松市生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒。1990年、『楽園』が日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞して作家デビュー。『リング』『らせん』『ループ』『バースディ』のシリーズが計800万部のベストセラーとなり、ハリウッドで映画化される。著作は世界20ヵ国語に翻訳され、欧米を中心に積極的に講演活動を行う。高校教師であった妻に代わり、二人の娘を育て上げた経験から、政府の諮問機関「少子化への対応を促進する国民会議」委員をつとめる。 -
ナイトブリード
魔物、妖怪、物の怪が人間を襲い、肉体を破壊しつくす! 今から五年前、日本全土を襲った大地震。誰もが“感じた”地震だったが、不思議なことに何も被害はなかった。幻覚地震と呼ばれるその地震の後、今まで目に見えなかったものが、日本各地に出現するようになる。魔物、妖怪、物の怪などが現実の世界に現れたのだ。あるものは、徒党を組んで人を襲い、あるものは、人に憑依して人肉を喰らう。 妖怪と人間の怪異な世界を描く、長篇スプラッター・ホラー。「電子版あとがき」を追加収録。 ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。 -
長野怪談
信州各地の怖い話 信州の地は広く、深い――。険しい地形に阻まれながらも長い歳月、人々はこの地で営みを繋いできた。濃密な生の数だけ、語り継がれるべき闇も深く枯れることはない。 ・松本城の堀に浮かぶ恐ろしい女の顔「堀の顔」(松本市) ・恋人と訪れた地で遭遇する怪異ほか「善光寺怪奇譚」(長野市) ・開かずの間から老婆が覗く「憐れむ目」(千曲市) ・老若男女さまざまなお化けが去来する霊道物件「佐久平のマンション」(佐久市) ・異界・塩尻峠に出現する死の予兆を見せる不気味な石仏「分水嶺の貌」(塩尻市) ・諏訪湖畔に現れる濡れた旧紙幣を差し出す彼岸の客人「濡れた紙幣」(諏訪市) ・雪の下から縋るどす黒い死者の腕「痣」(駒ヶ根市) ・怪奇現象が多発する異界の山岳地帯「上高地怪異録」(松本市) ・八ヶ岳連峰山中に出現した謎の柱「黒い柱」(茅野市) ――など、長野はもとより信州全域を網羅した究極の裏ガイドブック! -
長野の怖い話 亡霊たちは善光寺に現る
梓川、満願寺、白骨温泉など、信州にまつわる伝奇集 現世に戻りたいのか? 死者たちよ……。 【内容紹介】 ●ふたりのお菊(長野市及び北佐久郡) 全国に伝わる「お菊伝説」の源流と思わしき話が、長野の地では言い伝えられている。無慈悲な最期を遂げた腰元の亡霊、切り捨てられた芸妓、果たしてどちらが真実か……? ●満願寺の小僧火(安曇野市) 長野を代表する心霊スポットのルーツは江戸時代にさかのぼる。一人の住職の傲慢により若い小坊主は命を落とした。小坊主の怨念は現代にいたるまで晴れることはない。 ●松代大本営と皆神山(長野市) 太平洋戦争末期、政府機能を松代に移転させるという計画が秘密裏に進められていた。この地が「新たなる首都」に選ばれたのは、地理、戦略的な理由だけではないという。 著者について ●丸山政也(まるやま・まさや) 1973年、長野県生まれ。2011年、「もうひとりのダイアナ」で第3回『幽』怪談実話コンテスト大賞受賞。著作に『怪談実話 死神は招くよ』(KADOKAWAメディアファクトリー)『実話怪談 奇譚百物語』『奇譚百物語 拾骨』『恐怖実話 奇想怪談』(竹書房)、 共著に『怪談五色 破戒』『瞬殺怪談 斬』『瞬殺怪談 刺』(竹書房)『怪を編む』(光文社)『てのひら怪談』『みちのく怪談』シリーズ等。 ●一銀海生(いちじょうみう) 早稲田大学第一文学部卒。 著書に「広島の怖い話」「東北の怖い話」「北海道の怖い話」「熊本の怖い話」「茨城の怖い話」「埼京線あるある」「東横線あるある」(TOブックス)。「中央線格差」「池田理代子麗しの世界」(宝島社)ネットコラム連載に「鉄道怪」(トカナ)。 漫画原作に「リフレインゴースト」(comico)や、アプリ「DMM TELLER」(DMM)にて「呟怖一丸」「鉄怪」「住んではいけない」「神占い師」「表と裏」など多数連載中。 -
無きし日の事。「人生が足元から崩れていく」世代間の価値観のズレになやむ人へ送る物語。
さっと読めるミニ書籍です(文章量15,000文字以上 20,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の30ページ程度) 【書籍説明】 存在しない筈の日づけの出来事を記した日記 その日記を手にしてから、野田孝の周囲では奇妙なことが起こり始める 日記に書かれた「白露」という奇妙な存在の正体とは そして、日記に書かれた存在しない筈の日づけの真実に気付いた時、孝は何を思うのか 【目次】 日づけの不思議 上司と後輩の不和 白露の謎 狛前屋敷にて 日づけの答え 二人は語る 一欠片の理解 白露とは 【著者紹介】 藤安悠(フジヤスユウ) げっ歯類にはまってます。 -
鳴く女
それは──祟りか、狂気か?連続・奇怪殺人“猫憑き女”の正体とは!?禁断の“化け猫映画”に隠された驚愕の“憑き物”ホラー!【あらすじ】新人放送作家の瑞希は、「この世で最も怖い」という曰くつきの、ある化け猫映画を探して欲しいという奇妙な依頼を受ける。なんとかビデオテープを入手した瑞希は、猫に憑かれたような異様な雰囲気を放つ主演女優に魅了される。瑞希は行方不明となっている女優の情報を集めようとするが、幼馴染が変死体で発見されたことをきっかけに、次々との周りで奇怪な怪現象が起き始める……。果たして封印された映画に隠された驚愕の真相とは!? “猫憑き”をめぐる、衝撃の“憑き物”ホラー。 -
謎が解けると怖いある学校の話
戦慄の【闇】体験! 「怖い場所」超短編小説シリーズがスタート! ベストセラー『意味が分かると怖い話』シリーズ著者、 藤白 圭が書き下ろす、新感覚ホラーミステリー連続「超」短編小説! 私立「宇良和色乃学園」の入学式。 臼井幸代は、期待と不安に胸をふくらませて、校門の前で立ち止まり、大きく息を吐いた。 見上げれば満開の桜。心躍らせて校門をくぐり、希望いっぱいで入学式を迎えた。 順調に友達もでき、充実した高校生活を送るはずだったが、 学内では奇妙な現象と、幸代を巻き込んだ忌まわしい事件が次々と起きていく…。 舞台となる宇良和色乃学園には、2つの「呪い」が存在する。 1つ、この高校が、廃寺と墓場を埋め立てた場所に建てられた学校である呪い。 125年前、妻を失った当時の和尚が引き起こした失火によって寺が消失。 和尚は村人を巻き添えにして焼死。以降、周辺では怪奇現象が起こっているのだという。 2つ、25年前のいじめ事件により、女子生徒が1名焼死した事件の呪い。 この2つの「呪い」が、幸代と、その周辺の生徒たちに次々に降りかかり、 順調だった幸代の学校生活の歯車が少しずつ狂い始めていく……。 本書は、『意味が分かると怖い話』のベストセラーで知られるホラー作家・藤白圭氏による オリジナル書き下ろし連続ストーリー。1話260文字の戦慄の超短編小説を、全75話収録。 見開き1話ごとに、「謎」が仕掛けられ、読者はそのヒントとともに物語を読み進めていく新感覚ホラーミステリー。 読み進めるたびに明らかになる、宇良和色乃学園の2つの悲惨な事件と、新たに仕掛けられた謎の数々。 ぜひ本書の不気味な闇体験を味わってみてください。 -
七つの異界へ扉がひらく 神隠し怪奇譚
【紹介文】 消える。消される。 怪談の帝王と山の女王、最恐コンビが総力取材! 【山林】【海川】【史跡】【旅宿】【路駅】【市街】【家屋】 七つのシーンで起きた神隠し現象、謎の怪。 人智を超えた恐怖の異界怪談録。 人が忽然と消え失せる現象、神隠し。 意図的な失踪や犯罪と思いきや、中には神域、異世界に行ったとしか考えられぬ話もある。 自然の中にも街中にも、時には家の中にも異界へ繋がる扉は突如現れ、口を開く。 7つのシーンで起きた神隠しを気鋭の二人がそれぞれ持ち寄り紡いだ珠玉の異世界奇談! ◆第一ノ扉「山林」 ・山で鹿を追って迷い込んだ洞窟の先にあったのは…「産火」(若本) ・霧の濃い日に新しい山の主が選ばれる言い伝え。霧に包まれ消えた息子は…「神殺し」(夜馬裕) ◆第二ノ扉「海川」 ・波にのまれたサーファーが目を覚ますとそこは白砂利の浜で、懐かしい人に会う…「海底のまち」(若本) ・東北の寒村で七年に一度子供が消える現象と川の中の異世界…「毒水の女神」(夜馬裕) ◆第三ノ扉「史跡」 ・史跡公園に現れる幻の巨木。それを見た者は異界と繋がる…「古墳公園」(若本) ・城跡の公園で徐々に透明になり姿を消した彼女はどこへ…「結界城址」(夜馬裕) ◆第四ノ扉「旅宿」 ・家族旅行で行った温泉宿。館内を歩くうち奇妙な世界に迷い込んで…「彼方にて」(若本) ・失踪中の友人と互いの旅の軌跡をなぞりあう奇妙な遊び。友人の本当の居場所は…「待ってるよ、よこみちくん」(夜馬裕) ◆第五ノ扉「路駅」 ・駅のトイレが奇妙な空間に繋がり出られなくなった男性。元の世界に戻るには…「午前八時十五分」(若本) ・駅の備品倉庫に封印されたロッカー。ある日、中から音が…「あけたら、しめる」(夜馬裕) ・T字路で事故を起こした者は皆、T字の先に幻の道と世界が見えたと言って…「魔の十字路」(夜馬裕) ◆第六ノ扉「市街」 ・目覚めるとそこは無人の世界。不安に駆られて学校へ行くと自分の名を呼ぶ少年が…「ねむりのまち」(若本) ・いつもの商店街がループ空間に変じ存在しないお社が現れる…「妻を娶りて蛇の目が三つ」(夜馬裕) ◆第七の扉「家屋」 ・からくり屋敷のような祖父の家を探検するうち少年は恐ろしい風景に出会う…「不正解の扉」(若本) ・同じ家に棲んでいるのにすれ違い続ける兄妹…「その存在は、一枚の紙の如く」(夜馬裕) -
なにか、いる
暗闇の中になにか、いる。 それは幽霊でも、妖怪でも、UMAでもない。 人間のようで、人間ではない、なにか。 若い怪談師のあいだで最近よく耳にするのは、正体不明の「なにか」の目撃談であるーー。 呪物蒐集家・田中俊行と新時代怪談師6人による恐怖アンソロジー! 壱【異 界 境 界】木根緋郷 十二単/忘れることにした/ヒトコワ/天井のシミ 弍【禍】田中俊行 みどり人間/フェレット/龍/一反木綿/なめくじ 天井からなにかが降ってくる/河童/アメリカの悪魔/人形と獏 参【呪 部 屋】小泉怪奇 幸せな転居/敏腕営業 肆【逢 魔 時】ウエダコウジ 夏の思い出/村のトンネル/三重の海岸で/さめはは 伍【怪 現 象】富田安洋 中古物件/見えない出てこない/プロ金縛リスト/後輩社員 陸【奇 談 蒐 集】チビル松村 墓地に囲まれた保育園/漢字テスト/ギャルとUMA/浮いている/目/線香の香り/割れない 小さなカマイタチ/誰/帰宅音/憑依体質/老夫婦/落書きされた石/美咲マンション 吠える場所/ねんねんこ/シェイプシフター 漆【化 物 考】ワダ 闇虎/木乃伊 -
なにかがいる ~オウマガトキFILM心霊調査報告書~
【大人気急上昇の『オウマガトキFILM』の心霊検証ルポ小説!!】 YouTubeで心霊スポット潜入や心霊検証を配信し、大人気の『オウマガトキFILM』初の書籍。YouTubeの内容をなぞるのではなく、実際の潜入動画を小説にアレンジして、本独自の恐怖を表現する、『オウマガトキFILM』ファンだけでなく、ホラー好き・心霊好きな読者に広くアピールする一冊。 『オウマガトキFILM』は他の心霊系YouTuberと違い、実際に心霊現象が起こる内容で、恐怖度はナンバー1であると定評がある。初の著書であると共に、類書にはない高い恐怖を再現できる。また『オウマガトキFILM』を知らない読者にも、恐怖本として十分に楽しめる内容。 オウマガトキFILM/著 2020年1月から動画投稿をスタート。メインパーソナリティを務めるヒロとトモ、カメラマンを担当するTの、オカルト好きな3人で結成された心霊YouTuberグループ。番組登録者は40万人を超える。 本書の語りで企画編集を担当するヒロは動画投稿以前から霊感があり、心霊現象に遭遇していたことが原因でオカルトの世界に足を踏み入れる。はじめは一人で心霊スポットを巡っていたが、現在のメンバーと出会い「オウマガトキFILM」を結成し現在に至る。 村田らむ/文 ライター、漫画家、イラストレーター。 ホームレスやゴミ屋敷、新興宗教などをテーマにした体験&潜入取材を得意とする。青木ヶ原樹海に数十回通っている。『人怖 人の狂気に潜む本当の恐怖』『「非会社員」の知られざる稼ぎ方』『樹海考』など、著書多数。 -
新潟怪談
新潟県を徹底調査! 南魚沼の山伏らが語る、越後国・佐渡の怪異譚 【新潟市中央区】 新潟駅近隣のビルの女子トイレに置かれた呪いの化粧ポーチ 【新潟市西蒲区】 スマホに保存された謎の写真と間瀬銅山跡の山道に出る女の霊 【新潟市東区】 じゅんさい池公園の池に浮かぶ女の顔を見てしまったあとに起こる怪 【新潟市秋葉区】 肝試しの廃墟ホテルから憑いてきた自殺霊 【上越市】 雪のほくほく街道を歩く老母。車に乗せると墓地に連れて行かれ… 【長岡市】 中学校の廊下の大鏡の前を男女で歩いてはならない。その理由は… 川の水面から上半身を出して立ち尽くす空襲の犠牲者たちの霊 【燕市】 寺の賽銭箱の裏で見つけた藁人形の入った木箱。なぜか無性に欲しくなり… 【胎内市】 死者の言葉をつたえる巫女どん、はっけおきの風習 【柏崎市】 海水浴場の駐車場に現れる溺死した男性の車と死んだ時刻になるクラクション 【南魚沼市】 上の原公園のお松の池で何者かに憑依された女性に纏わる怪異… 坂戸城跡の銭淵公園で撮られた不気味な結婚写真 【五泉市】 阿賀野川から聞こえる声と川に引きずり込もうとする白い手首 【佐渡島】 狸に化かされ、視界が上下さかさまになってしまった男の話 【東蒲原群阿賀町】 通称黒い森と呼ばれる廃鉱山に棲みつく子ども霊 【十日町】 真夜中の駐車場で遊ぶ白く輝く座敷童子 他、40話収録! -
新潟の怖い話
駒ヶ岳、八海山、国府川 越後の山河にまつわりし奇譚集 妙高山の「闇」は、どこまでも付いてくる! 【内容紹介】 ●黒い森(東蒲原郡阿賀町) 夏休みを利用して、妻の故郷へ出かけた会社員。インターネットで知った情報を元に向かった森でうごめいていたのは、人でも動物でもない「ナニカ」だった! ●賽の河原(新潟市) 子供を流産し、希望を失った女性が向かった先は、あの世とこの世のはざまと言われる場所。子供たちが見た彼女の姿は「鬼」だったのだろうか…… ●花火(長岡市) 新潟旅行に出かけた女性は、一人の青年から花火大会を観ることを勧められる。花火の轟音と共に、会場に姿を現した青年はこの世のものではなかった。 -
新倉イワオの心霊診断
墓地跡に新築中の家に事故が続発、はたして霊障か。突然、息子の人格が豹変したのは怨霊の憑依なのか。……著者に寄せられた不気味にして不可思議な相談の数々。『あなたの知らない世界』でおなじみの著者が、あの世からのメッセージを診断し解決する。 診断1 驚異! 怨霊が憑依し、人格が入れ替わる 診断2 男性ばかりを襲う祟りの謎 診断3 夜中に男の霊が枕辺に立つ! 診断4 突然無気力になり仕事も休職してしまった! 診断5 背骨が硬直して曲がらなくなった! 診断6 事故を繰り返すクルマの怪 診断7 災厄が絶えない呪われた新居 診断8 悪霊が夫婦仲を引き裂く!? 診断9 原因不明の激しい頭痛は祟りか? 診断10 理由なき不登校の謎 診断11 営業成績が低迷しているのは霊障か!? 診断12 仏壇にお供えしたコップの水が消えた! 診断13 家の中でラップ現象が起こる! 診断14 妻が魂の抜け殻になってしまった!? 診断15 墓地跡の建築現場で事故が頻発! 診断16 突然歩けなくなったのは霊障か? 診断17 もう二歳なのに歩かない赤ちゃんの謎 診断18 息子が突然口をきかなくなった! 診断19 悪霊の祟りでお嫁にいけない!? 診断20 昇進が遅いのは先祖の怒りのせい? など ●新倉イワオ(にいくら・いわお) 1924年、神奈川県生まれ。日本心霊科学協会理事。放送作家。日本放送作家協会会員。長寿バラエティー番組「笑点」の企画に立ち会う。自らの心霊体験を契機に日本初の心霊番組を企画制作し、コメンテーターとして解説にもあたる。日本テレビ『あなたの知らない世界』では30年の長きにわたりその役目を務めた。また、膨大な数の相談者からの要望に応えカウンセラーとしても活動し、各地での講演も行った。 -
二階の王(角川ホラー文庫)
第22回日本ホラー小説大賞〈優秀賞〉受賞作が書き下ろしを加え文庫化! 選考委員も驚嘆! 「破天荒な大風呂敷が広げられる。総合的な筆力では今回の候補作中、一頭地を抜いていると感じた」綾辻行人 「『悪因研』の活動が、すべて○○であったとしたら、かなり怖いサイコホラー。違った楽しみ方もさせてもらった」貴志祐介 「邪神との闘いという王道のモチーフに果敢に挑んだ力作。読了後、確かにタイトルはこれしかないと、しみじみ納得」宮部みゆき === 東京郊外で両親と暮らす八州朋子には、大きな悩みがあった。30歳を過ぎた兄が二階の自室にこもり、家族にも姿を見せない生活が何年も続いているのだ。職場で知り合った男・加東に心惹かれる朋子だが、兄のことは話せずにいた。 そのころ、元警察官の仰木と6人の男女たちは、考古学者・砂原が遺した予言を元に『悪因研』を名乗り〈悪因〉の探索を続けていた。〈悪因〉は人々を邪悪な存在〈悪果〉に変えて破滅をもたらす。6人は五感で〈悪果〉を識別する能力を持つ者たちだった。 〈悪果〉を嗅ぎ分ける男・掛井は、同じショッピングモールで働く朋子への想いを募らせている。そして、掛井の仲間・卓美がある症状を発症し……。 === クトゥルー神話を思わせる魅力的な異形描写や、「世界の命運を握る存在」という大掛かりな題材。それらと不思議にも共存する、「ひきこもり」という現代社会的なテーマ。兄の存在と自分の未来に悩む女性主人公ほか登場人物の心情描写のバランスにも注目の作品。 装画=藤田新策 文庫化にあたり、書き下ろし短編「屋根裏」を収録。 -
肉さらい -闇に蠢く邪な蟲-
朝眼が醒めると歯が痛くなっていました。高校時代からの友達である美沙緒の家が歯医者さんなので、すぐに治療して貰いに行きました。その後で、同じく高校の時からの友達の、和香、涼子、麗華、美沙緒、それとあたしの五人で集まりました。翌日、麗華が町外れの廃屋で死んでいるのが見つかりました。誰かに殺されたらしいのですが、あんまり急な事だったので、あたし達全員実感がわかなくって、悲しいとか可哀想とか全然思えませんでした。麗華の家の近くで随分前、あたしが生まれる前ぐらいですけど、女の子が殺された事があって、そんな話をしました。「尻切り魔」っていう女の子のお尻を切って殺しちゃう通り魔の仕業だったのですが、この町や市内にそんな物凄い事件が起きた事が無かったので、随分と話題になったみたいです。でもその犯人は捕まるか何かした後に死んじゃったと聞きました。そして、この事件から、あたしの非日常が始まったのです…蟲が、肉片が、鵺がさまよう鬼才高松秀の新奇スリラー。 -
西浦和也選集 獄ノ墓
「あのまま家にいたら、巻き込まれちゃうよ」 累々と絡み合う実話の恐怖――「執着」(書き下ろし)より 伝説の怪談の後日談含め大幅に加筆! 書き下ろしも収録した西浦和也待望のベスト版! 希代の怪談蒐集家・西浦和也の代表作を大幅に加筆し、本書だけの書き下ろし実話怪談を多数収録した、記念すべき初のベスト版! ・一本のホラービデオが原因で巻き起こる惨劇、そして恐怖は連鎖して…「黄色いゴムボール」 ・繰り返し見る気味の悪い夢に潜む戦慄の正体…「夢の話」 ・キャンプ場で遭遇した怪異と身も凍る恐ろしい顛末…「闇で叫ぶ声」 ・土地に滲みついた禁忌、その真実に辿り着いた者に訪れる絶望の記録と、忌まわしき後日談を纏めた連作…「獄の墓」 ――ほか収録。日常の脇に口を開けた忌み地、絶対に其処を探ってはならない…。 -
虹のマジカル・レッド
恐怖の怪人、東京を襲う! 迫る凶刃に挑む、赤い魔女・虹子の活躍! 不況風吹きすさぶ東京で通り魔が横行、次々と善良な市民が通り魔の凶刃に襲われていった。長髪を振り乱し、顔をブルーのベースファウンデーションで塗りたくっているところから人々は白死面(ペールフェイス)と呼んで、恐れ戦いた。タロット占い師で魔女の稲村虹子は、弟子の鞍馬正浩とともにその正体を暴くため、解明に乗り出す。警視庁捜査一課の井並警部の協力も得て、ついに真相に肉迫するが…。 ホラーファンタジー、「虹のマジカル・レッド」シリーズ第1弾。 ●朝松 健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。 -
27時の怪談師
事故物件から事故物件へと移り住み、事故履報告義務のない物件に変える棲師(すみし)を生業としている、霊能力者の亜嵐。 だが本当の姿は、生きた人間より幽霊の方がマシだという、ただの引きこもり。 今回依頼を受けて引っ越すことになったのは〈住むと不幸になる呪いのマンション〉と呼ばれていて、 しかも女性が自殺したマンションの一室。 このマンションに住んでいた人は不気味がり、怯え、とうとう皆出て行ってしまった。 そこにオッドアイの怪談師・ナイトが現れる。 明夜行われるトークライブでこの呪いのマンションの〈真実〉を語りたいので、真実探しの協力をしてほしいとのこと。 どうやら先日あった怪談ライブで、呪いのマンションの話をした怪談師が話し終えた途端、 血を吹いて倒れてしまうという怪奇現象が起きたのだという。しかも2人も――。 その理由は〈真実〉が語られていないからだと推測し、 2人は協力して真実を探しだそうとするが、ライブまでは残り34時間を切っていて……。 引きこもりの〈棲師〉×美形オッドアイの凸凹コンビが 怪奇現象の裏に隠された真実を浮かび上がらせていく! -
日本ホラー小説大賞《短編賞》集成
1994年から2011年まで日本ホラー小説大賞に設けられていた《短編賞》部門。賞の30周年を記念し、集成として名作が復活! 玩具修理者は壊れた人形も、死んだ猫も直してくれる――。小林泰三の色褪せないデビュー作「玩具修理者」。「10年に1人の才能」と絶賛された沙藤一樹が描く、ゴミだらけの橋で見つかった1本のテープの物語「D-ブリッジ・テープ」など計5編を収録。《大賞》とは異なる魅力があふれた、究極のホラー短編集! <収録作品> 小林泰三「玩具修理者」 沙藤一樹「D‐ブリッジ・テープ」 朱川湊人「白い部屋で月の歌を」 森山東「お見世出し」 あせごのまん「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」 ※本書は日本ホラー小説大賞の短編賞受賞作の中から5篇を収録したアンソロジーです。 -
日本ホラー小説大賞《短編賞》集成【全2巻合本版】
日本ホラー小説大賞、角川ホラー文庫の歴史を彩る名作たちが、まとめて読める! 小林泰三の色褪せないデビュー作「玩具修理者」。「十年に一人の才能」と選考委員から絶賛された沙藤一樹が描く、ごみにあふれた橋で少年の死体と一緒に発見された、一本のテープを巡る物語「D-ブリッジ・テープ」。町会館で見つけた古本を手にしたら……。異色の怪談、朱雀門出の「寅淡語怪録」など、計11編を収録。《大賞》では測れない、規格外の怖さ。奇想天外な《短編賞》の世界を味わってみませんか? <収録作品> 小林泰三「玩具修理者」 沙藤一樹「D‐ブリッジ・テープ」 朱川湊人「白い部屋で月の歌を」 森山東「お見世出し」 あせごのまん「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」 吉岡暁「サンマイ崩れ」 曽根圭介「鼻」 雀野日名子「トンコ」 田辺青蛙「生き屏風」 朱雀門出「寅淡語怪録」(「今昔奇怪録」の原題) 国広正人「穴らしきものに入る」 *日本ホラー小説大賞《短編賞》受賞作から11編を収録しました。 ※本書は2023年11月刊行の『日本ホラー小説大賞《短編賞》集成1』と『日本ホラー小説大賞《短編賞》集成2』を合本したものです。 -
人形の怖い話
身近にいて愛らしい……そして怖い 「人形」にまつわる傑作実話怪談集! 市松人形、ビスクドール、ロボットやミルク飲み人形──誰もが手に取ったことのある様々なお人形。可愛いはずなのにいつしか怖い存在に──そんな人形に纏わる怪異を詰め込んだテーマ怪談の決定版。 ・同僚の自宅で嫁と紹介されたのは…「ウチの嫁」(西浦和也) ・仕事で滞在した村で親しくなった老婆、毎年人形を送ってくれと連絡がくるのは何故「ひとくい」(黒木あるじ) ・その人形を思い浮かべると腹が立って虐めたくなり…「イライラする」(田辺青蛙) ・級友から押し付けられた人形。最初は怖かったが愛着も湧き、可愛がっていたのがある日突然…「貰ってきたお人形」(川奈まり子) ――など、書下ろしと過去の最恐作品を選りすぐって全40話を収録。 -
ぬばたまの黒女
神出鬼没のホラー作家にして怪異譚蒐集家・那々木悠志郎再び登場! 生まれ故郷の村が近隣の町に吸収合併されると知り、十二年ぶりに道東地方の寒村、皆方村を訪れた井邑陽介。 妊娠中で情緒不安定の妻から逃げるように里帰りした陽介は、かつての同窓生から、村の精神的シンボルだった神社一族が火事で焼失し、憧れだった少女が亡くなっていたことを告げられる。 さらに焼け跡のそばに建立された新たな神社では全身の骨が折られた死体が発見されるという、壮絶な殺人事件が起こっていた――。深夜、陽介と友人たちは、得体のしれない亡霊が村内を徘徊する光景を目撃し、そして事件は起こった――。 果たして村では何が行われているのか。異端のホラー作家那々木が挑む、罪と償いの物語。『ナキメサマ』の著者が送る、ホラーエンタメド直球のどんでん返しホラー第2弾! -
ぬひんさまの塔
成功の象徴として都心のタワマンに住むことに憧れていた独身30歳の清那。格安でヴィンテージタワマンの低層階を購入し入居するがマンションの総会に出席すると、理事は高層階住人のみで、管理組合規約にない奇妙なルールの遵守を言い渡される。リフォーム禁止、来客禁止、勝手な売買禁止などに加えて、聞いたことのない神を祀った祠の管理まで。とんでもない物件を買ってしまったと後悔する彼女だが、しだいにマンションでは夜中に下駄の音が廊下に響き渡り、さらには〈何か〉につけられている気配が――。「今、自分は本物の〈因習〉が生まれる瞬間に立ち会っているのかもしれない。都心のタワーマンションの中で」