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高速道路で運搬トラックが横転し、一匹の豚、トンコが脱走した。先に運び出された兄弟たちの匂いに導かれてさまようが、なぜか会うことはできない。彼らとの楽しい思い出を胸に、トンコはさまよい続ける……。日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作をはじめ、親の愛情に飢えた少女の物語「ぞんび団地」、究極の兄妹愛を描いた「黙契」を収録。人間の心の底の闇と哀しみを描くホラーの新旗手誕生!
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Posted by ブクログ
表紙を書いたイラストレータが学生時代の友達なので買ってみました。怖いだけではなく、考えさせられる話でした。
食用豚の目線から描かれる人間世界は酷く奇妙で歪んでいて 美味しいものが欲しい!とブヒブヒ鼻を鳴らすトンコたちの世界はなんてシンプルで素敵なんだろう なのに食物連鎖は常に人間を頂点にしている 皮肉なことだ ところで 「しょうが焼き」からは兄のにおいがして 「ソーセージ」からは妹のにおいがする...続きを読む じゃあ、トンコは何になるんだろう?
「トンコ」はもの悲しい話ですが、怖くはありません。 「ぞんび団地」は怖い話なのに、ゾンビに愛嬌さえ感じてしまいます。 「黙契」はこんな文体も書けるんだと驚きましたが、ラストで納得しました。 雀野日名子の紡ぎ出す物語は、いずれも私の心にしっくりくるものばかりでした。
3話の短編。 それぞれの作品の主人公が豚だったり、死人だったり、物語を語る『視点』が特殊で面白かった。 高速道路での事故をきっかけに逃げ出した食用豚が、大冒険の末に結局ニンゲン様に食べられるという表題作の『トンコ』が一番よかったかな。あ、オチまでいってしまった笑 ところでこの作者は結局なにが書き...続きを読むたかったんだろう。 私たちが食べてる豚だって生きてるんだ!だから、もっと生き物に感謝しようぜ! ではない気がする。 ただ単純に豚目線からすれば養豚場から食肉加工工場に運ばれるってホラーだよね?っていう着想からこの小説をかいたのかなーなんて思いながら読んだ。いい作品。
ホラー要素は感じなかったが、ただ切ない。 トンコそのもののセリフは無いけれど、無邪気なトンコがかわいいくて最後は泣ける。
たまたまこの本の前に読んだのが重くてしょうがない本だったので、この本を二日で読み終えてしまった時、なんとも言えず気楽な気持ちになったのです。表題作以外の二作は、どこか既視感がある内容になってるけど、そもそもホラーとか推理小説は無制限に新しいネタが作られ続けていくわけでもなく、どういう語り口で進めてい...続きを読むくか次第みたいなところもあろうし、まぁそれは良いかなぁ、と思いつつ、軽いものが読みたいところにたまたまあたって良かった。
短編集。 怖くないホラー小説。 ホラー風味のファンタジーというか。 表題のトンコは、ぶたが主人公の逃走劇。 話の筋は違うけど雰囲気的には「かわいそうな象」的なお話。 私は割と単純な性格なので、最後のほう通勤電車で危うく泣きかけました。 他、「ぞんび団地」なんかが好みでした。ぞんびいいよねぞんび。 ...続きを読む 救いのない話がどうしても嫌!許せない!ってことはないのだけど 害意のない動物や子供なんかが出てくると 悲惨な最期にはなりませんようにって どうしても思ってしまうので、このくらいでちょうど良かった。 まぁ、ホラーとしてはそういうのちょっとずるいよなーとも思うけど。
平成20年10月25日初版 目次 ・トンコ ・ぞんび団地 ・黙契 解説 大森望 第15回日本ホラー小説大賞 選評
高速道路で運搬トラックが横転し、一匹の豚、トンコが脱走した。先に運び出された兄弟たちの匂いに導かれてさまようが、なぜか会うことはできない。彼らとの楽しい思い出を胸に、トンコはさまよい続ける……。日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作をはじめ、親の愛情に飢えた少女の物語「ぞんび団地」、究極の兄妹愛を...続きを読む描いた「黙契」を収録。人間の心の底の闇と哀しみを描くホラーの新旗手誕生。 第15回日本ホラー小説大賞短編賞受賞
豚が主役なのにホラー?しかも賞を受賞している…。 普段あまりホラー小説は読まないのだけど、気にならずにはいられなくて読んでみました。 お、おもしろい‥(笑) 話の内容がおもしろいというのもあるけれど、こういうアプローチの仕方もあるんだ‥という見方でのおもしろさも感じた。 ホラーは、折原一さんや鈴木...続きを読む光司さんの小説くらいしか読んだことがないのだけど、そういう正統派?のホラーとは違う気がする。 短編集で三作収録されてて、三作目の『黙契』は正統派だけど、表題作の『トンコ』と二作目の『ぞんび団地』は、雰囲気的にはファンタジーに近いような感覚も。 特に『ぞんび団地』は語り部が小学生の女の子であるためか、読んでいる感覚は絵本みたいなのに内容は怖いから、その不思議なギャップがおもしろいと思った。 三作とも全く作風が違うから、どれが一番好きかはとても決めがたい。 ただ、全てに共通して、“切なさ”の要素があったように思います。 ホラーなのだけど情緒のようなものも感じられるところが、日本のホラーってこうだよね、と思わせる。 ホラーやミステリ、サスペンスってやっぱり、続きが気になる!のエネルギーで読書が遅い私でもぐんぐん読める。 たまにはホラーもいいな、と。 表題作の『トンコ』はホラー要素は薄いので、苦手な人でも読めるはず。
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