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Posted by ブクログ
3話の短編。
それぞれの作品の主人公が豚だったり、死人だったり、物語を語る『視点』が特殊で面白かった。
高速道路での事故をきっかけに逃げ出した食用豚が、大冒険の末に結局ニンゲン様に食べられるという表題作の『トンコ』が一番よかったかな。あ、オチまでいってしまった笑
ところでこの作者は結局なにが書きたかったんだろう。
私たちが食べてる豚だって生きてるんだ!だから、もっと生き物に感謝しようぜ!
ではない気がする。
ただ単純に豚目線からすれば養豚場から食肉加工工場に運ばれるってホラーだよね?っていう着想からこの小説をかいたのかなーなんて思いながら読んだ。いい作品。
Posted by ブクログ
短編集。
怖くないホラー小説。
ホラー風味のファンタジーというか。
表題のトンコは、ぶたが主人公の逃走劇。
話の筋は違うけど雰囲気的には「かわいそうな象」的なお話。
私は割と単純な性格なので、最後のほう通勤電車で危うく泣きかけました。
他、「ぞんび団地」なんかが好みでした。ぞんびいいよねぞんび。
救いのない話がどうしても嫌!許せない!ってことはないのだけど
害意のない動物や子供なんかが出てくると
悲惨な最期にはなりませんようにって
どうしても思ってしまうので、このくらいでちょうど良かった。
まぁ、ホラーとしてはそういうのちょっとずるいよなーとも思うけど。
Posted by ブクログ
豚が主役なのにホラー?しかも賞を受賞している…。
普段あまりホラー小説は読まないのだけど、気にならずにはいられなくて読んでみました。
お、おもしろい‥(笑)
話の内容がおもしろいというのもあるけれど、こういうアプローチの仕方もあるんだ‥という見方でのおもしろさも感じた。
ホラーは、折原一さんや鈴木光司さんの小説くらいしか読んだことがないのだけど、そういう正統派?のホラーとは違う気がする。
短編集で三作収録されてて、三作目の『黙契』は正統派だけど、表題作の『トンコ』と二作目の『ぞんび団地』は、雰囲気的にはファンタジーに近いような感覚も。
特に『ぞんび団地』は語り部が小学生の女の子であるためか、読んでいる感覚は絵本みたいなのに内容は怖いから、その不思議なギャップがおもしろいと思った。
三作とも全く作風が違うから、どれが一番好きかはとても決めがたい。
ただ、全てに共通して、“切なさ”の要素があったように思います。
ホラーなのだけど情緒のようなものも感じられるところが、日本のホラーってこうだよね、と思わせる。
ホラーやミステリ、サスペンスってやっぱり、続きが気になる!のエネルギーで読書が遅い私でもぐんぐん読める。
たまにはホラーもいいな、と。
表題作の『トンコ』はホラー要素は薄いので、苦手な人でも読めるはず。
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