笑う赤おに

笑う赤おに

小説・文芸
1,496円 (税込)

7pt

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高齢者福祉に力を注ぐA市。市民の三者――ネット掲示板が拠り所の主婦の依子、生活苦に喘ぐフリーターの亘、老後はシニアホームへの入居を考える会社員の賢太郎――は、それぞれの理由で福祉団地の住人に接触する。その団地の一室で、老女と中年男性の遺体が見つかった。巧妙な仕掛けと意外な事実に驚愕必至の長編ミステリー。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    双葉社
  • タイトル
    :
    笑う赤おに
  • タイトルID
    :
    374677
  • 電子版発売日
    :
    2016年05月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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笑う赤おに のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これは本当にもう、とてもとてもずるい小説だ。最後の最後に自分の醜さを実感させられる。人間て、なんて弱いの。ある一面で全て分かった気になって。自分勝手に善と悪と区別して。よく書いてあったもんね、「何も見えていないあなたに、見せてあげるって」それってもうまんま読者のことだったのね。つらいつらい。こんな辛い小説初めて。でも読んでよかった。本当に大切なことに少しだけ近づけた気がする。これから手に取る方、冊子背面のあらすじだけで絶対に判断しないでね。あれは触りですらない。何も考えず無の境地で読むが吉。そして衝撃を。

    0
    2017年08月06日

    Posted by ブクログ

    生活保護や高齢者問題等の社会問題を内包したミステリ。そりゃあ不正受給は許せないと思います。ある意味の「正義」に燃える人たちの思いも、分からないではありません。だけど……。
    本当に。なぁんにも見えていませんでした。
    当事者でなくては、いや、それどころか当事者であってすら、見えていないことって決して少なくありません。先入観と偏見によって、見えるものはがらりと変わってしまいました。
    スリリングな展開のあとで訪れたこのカタルシス。やりきれなさを感じつつも、読後感は穏やかでした。だけどそれが本当なのかな? というのもまた疑ってしまいそうで。いろんな意味で恐ろしい作品でした。

    0
    2016年06月09日

    Posted by ブクログ

    ミステリーという帯を付けないほうがよかったのに……と惜しまれます。
    出版社側が「ミステリー」を謳う帯をつけてしまうと、ミステリーファンしか手に取らなくなり、「小説として面白いか」ではなく「謎解きが優れているか」の基準で評価されるのです。
    手練のミステリー読みが本作を「謎解きもの」として評価する場合、ちょっと厳しめの評価が出るように感じました。
    では「小説」としてどうかと言うと、考えさせられるテーマ性もあり、ページをめくる手が止まりませんでした。
    ただ、出版社側にとっては「一般小説」枠に入れるより「ミステリー」枠に押しこんだほうが、売上が見込めるということなのでしょう(ミステリー市場は大きいです)。
    そうなると読者層のミスマッチが起きてしまう(届くべき読者には届かずに終わってしまう)わけで。
    この本は、敢えてカテゴライズするなら「ミステリー」よりも「サスペンス」ではないかと思います。

    0
    2016年03月13日

    Posted by ブクログ

    あらゆる感想を拒絶するかのような小説。「面白かった」とコメントすれば、弱者の実情を「娯楽の道具」として楽しんだのかと責められるかのようで。「つまらなかった」であれば、弱者の実情は「面白くない」ことなのかと責められるかのよう。いずれの感想を抱いても罪悪感。
    ただ、妙な物悲しさが薄く後を引く。

    0
    2016年02月11日

    Posted by ブクログ

    疎外されることがどんなに辛いか、「鬼女」(個人情報を調べあげてネット掲示板に晒す集団)がどれだけ怖いかを知っている、元いじめられっ子の主婦。
    理不尽な格差社会のなか、底辺一歩手前の人生がいかに惨めかを知っている、若いフリーター。
    わが子に虐待される老人の増加を案じ、自分も将来息子に虐待されるのではないかと憂う定年前の男。
    弱者の痛みや虐げられる苦しみを知る、社会的弱者である彼らの心のなかに、するりと「鬼」は入りこむのだ。痛みや苦しみを知る彼らのなかに。

    ジャンルはミステリーではあるが、どちらかというと「ミステリー風の集団劇」か。ラスト近くで「えっ?」という驚きがあるが、狙いはミステリー好きに膝を打たせることではなく、「自己本位で身勝手で不寛容な時代」に一石を投じることだと思われる。

    現代に流れる、自己本位で身勝手で不寛容な空気は、年々濃くなっている。
    他者への憶測力が膨張する一方で、他者への想像力は貧弱になっている。
    「社会は私をこんなに苦しめている!」「周囲の人々は私をこんなに苦しめている!」と声高に訴える一方で、他者の苦しみには鈍感。他者が苦しみを叫べば「うざい」と眉をひそめるか、無視。
    自分の価値基準でのみ照らし合わせ、合わない者は排除もしくは潰す。
    そんな現代への皮肉をこめた話なのかもしれない。

    貫井徳郎「乱反射」や奥田英朗「最悪」のような、複数のドラマが同時進行して思わぬ帰着を迎えるというテイストが好きな人にはお勧め。ただ、本のボリュームはこれらほどは大きくない。

    0
    2016年02月10日

    Posted by ブクログ

    あまり本を読まない私にとっては物語が長かったですが、最後の締めくくりは気持ちいい終わり方でいい本だと思いました。

    0
    2024年02月23日

    Posted by ブクログ

    年金財政の破綻、生活保護不正受給、医療、介護費用の問題など、社会保障に係る諸問題を背景にしたミステリー。ブログや介護用ロボットなど、最近の流れやアイテムも盛り込み斬新な感じに仕上がっている。福祉団地の住民が引き起こしていると思われる不正、虐待、こどもをターゲットにした事件に対し、自らの境遇と比べ憤懣やる方ない登場人物たちが思いきって取った行動に同情しながら読み進めていたが、最後に、見事にひっくり返される。ただ、途中、主語がわかりにくく、読みづらいと感じたのも事実。

    0
    2020年02月12日

    Posted by ブクログ

    高齢者福祉に力を注ぐA市が舞台のミステリー。「巧妙な仕掛けと意外な事実に驚愕必至の長編ミステリー」とありますが、終盤の種明かし部分が余りにもあからさますぎて驚愕以前に興ざめです。読者はそこまでバカではありません。

    0
    2016年07月05日

    Posted by ブクログ

    福祉と治安に力を入れるA市に住む、ネット依存の主婦、依子、フリーターの亘、会社員の賢太郎。K町エリアにある福祉団地から、良からぬ噂が流れてくる。問題を抱えた住人もいるらしい。
    ラスト、全てが明らかになっても、どこか淋しくて切ない気持ちになる。

    0
    2016年02月25日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    福祉団地内の「死」と3人の人物がとった行動の、予想だにしない因果とは―!?視界がぐらりと揺らぐような、衝撃のラスト。やるせなさと一筋の希望が胸に宿る、長編ミステリー!

    う~ん。前半は面白くてどんどん読み進められたが、最後はえっ?結局主婦も会社員も思い込みで行動していただけってこと?雑な終わり方で残念。

    0
    2019年12月19日

笑う赤おに の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    双葉社
  • タイトル
    :
    笑う赤おに
  • タイトルID
    :
    374677
  • 電子版発売日
    :
    2016年05月10日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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