なまづま

なまづま

594円 (税込)

2pt

激臭を放つ粘液に覆われた醜悪な生物ヌメリヒトモドキ。日本中に蔓延するその生物を研究している私は、それが人間の記憶や感情を習得する能力を持つことを知る。他人とうまく関われない私にとって、世界とつながる唯一の窓口は死んだ妻だった。私は最愛の妻を蘇らせるため、ヌメリヒトモドキの密かな飼育に熱中していく。悲劇的な結末に向かって……。選考委員絶賛、若き鬼才の誕生!

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なまづま のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年10月06日

    日本ホラー小説大賞は、たまにこういったものが出てくるから侮れない。個人的には角川ホラー文庫の装丁ヤメればいいのに、と、思う。もっと差別化した装丁にすればいいのに。そのほうがこの「なまづま」の良さと心地悪さが際立つだろうに。


    例えば読書がスキで、あたしみたいにグロへの耐性がかなりある知人がいたとし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月19日

    ヌメリヒトモドキは切っても焼いても真空に閉じ込めても、何をしても死なない。悪臭を放つ粘液を垂れ流し、ゴキブリのように人の住む町に増える。

    そして、人の頭髪や爪、死肉、記憶などを与えると、その人間とまったく同じ意思を持った「近似個体」に成育していく特徴をもつ。

    主人公はヌメリヒトモドキを研究する研...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月17日

    ヌメリヒトモドキという、人間が粘液になったような生物がいる世界。町外れには「女王」と呼ばれる巨大なヌメリヒトモドキがいて、ヌメリヒトモドキはそこから生まれ、また女王に返って融合し、また生まれるサイクルを繰り返す。主人公はヌメリヒトモドキの研究者。ある時ヌメリヒトモドキの人間近似個体の研究から、主人公...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年08月31日

    第18回日本ホラー小説大賞受賞作を読みました。


    それは、腐敗臭を放つ粘液に覆われた、まるでナマコのような生物、

    「ヌメリヒトモドキ」が蔓延している時代。


    ある男が、それを研究し、

    それが、人間の記憶や感情を記憶し、人間のように進化していくことを知り、

    亡くなった最愛の妻をよみがえらせる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年05月16日

    確か、”読むのが怖い”からだったかな。あとはホラー大賞受賞作ってこともあって。モドキのあまりの醜悪さに、読みながら顔をしかめたり気持ち悪くなったりすることしきり。『こんなけったくそ悪いモノ!』って思ったけど、それってまさに作者の意中なんですよね。まんまとやられたし、何やかや続きが気になって最後まで楽...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年05月02日

    言葉選びが好み。
    表紙がとても不気味だけど読み終わる頃には可愛とさえ思ってしまう。
    不器用すぎる男の物語り
    死んでもあんな愛され方されたら幸せだ

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    Posted by ブクログ 2015年01月19日

    淡々とした語りがしだいに、「あ、なんかヤバそう」と恐怖を募らせていくつくりは江戸川乱歩っぽく感じた。発想も面白いし、コンパクトなのが良い。次の作品も読みたい。

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    Posted by ブクログ 2014年06月20日

    永遠は怖い

    不死だから病気にならない
    病気にならないということは
    脳の病気にもならない
    だから精神が狂うこともない
    という設定が面白かったです
    そこまで踏み込んだ作品はめずらしいです

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    Posted by ブクログ 2012年12月26日

    読んでいて、『狂愛』という言葉がしっくりくる作品だと感じました。


    ***

    『ヌメリヒトモドキ』というスライム状の生物がそこらじゅうに生息しているのが当たり前、という世界で繰り広げられる物語。

    主人公は、数年前に妻を亡くしてから、毎日を無為に過ごすヌメリヒトモドキ研究者。研究の過程で、そのヒト...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年03月06日

    第18回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。ホラーの皮をかぶった純愛小説だね。異形の存在・ヌメリヒトモドキの描写に、内省的な主人公の自分語りが相俟ってネットリ具合が倍増。ひたすらに粘着質な、”妻”への愛が凄まじい。キスシーンなんて鳥肌モノだよw。ただ、個人的にはもう少し鬼畜度が欲しかった気も……。

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