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Posted by ブクログ
ネタバレ世界で初めて胃カメラを開発したオリンパスの技術者たちと東大の医師の実話に基づく物語.
光ファイバーがない時代なので,樹脂チューブの先端にフラッシュがわりの電球,フィルムカートリッジ,特殊レンズを据え付けた胃カメラの開発に成功する.遠隔操作のためには三味線の弦を用い,レンズと胃壁の距離の確保のためにはコンドームを使う,等々の試行錯誤を繰り返し,ついに1950年,胃カメラが完成する.
オリンパスは今では一般的なカメラを作るのをやめてしまったが,内視鏡の分野では世界の売り上げの70%を占める超ガリバー企業である.
ところで気になったのは,東大の「犬」である.フラスコで実験を繰り返したのち,人に使う前には「茶色い毛をした大きな犬」で動物実験が繰り返された.
この犬で実験を行なう様子が何度も描かれるのであるが,この犬は全人類の大恩人(犬)であるにもかかわらず,名前がなく,ずっっと「犬」と書かれている.
「意識がわずかに戻ったのか,犬は薄く目を開けてしばたたいていた.」
「犬は,ふらつく足取りで,作業員にひかれて廊下に出ていった.」
「その瞬間,犬の腹部が円形に光り,消えた」
ああ,名前のない犬よ!!本当にありがとう!! -
Posted by ブクログ
駿台学園の名将で、現在は大阪ブルテオンアカデミーで活躍される梅川先生。
組織論や人材育成にもつながるヒントも多くありました。
まずはバレーボールの話。
梅川先生はアナリストとしての経験のもと、高校バレー界でデータバレーをいち早く取り入れた指導者。
相手をスパイク効果率を上回れば93%の確率でそのセットは取れるとか、Aパス率で上回ったチームがセットを取る確率は56%でしかないとか、こういう具体的な数字は非常に説得力があり、参考になるものです。
もう一つ面白い話として、練習試合では(もちろん気心の知れたチームに限られると思うのですが)、互いのチームの選手をミックスしてゲームをしたり、果ては互いのチームの監督を入れ替えて戦ったりと、ある意味では型破りだと思いますが、これは指導者にも選手にも刺激になるユニークな指導方法だと思います。
そして人材育成のヒント。
全日本にも選ばれたある選手のエピソードでは、「いくらこちらがやらせようとしても、選手が「やらされている」と思ううちは限界値に達するのは早い。だが自ら「やる」と決意した時に選手は伸びるし、劇的に変わるきっかけにもなり得る。」
上から押さえつける指導ではなく、選手自らにやる気を起こさせることで、もう一段上のプレーヤーに自分で成長させる、というやり方は組織においても見習うべきものです。
かつては好きなことを我慢してバレーに打ち込む、いわばトレードオフが当たり前とされてきましたが、駿台学園では、恋愛もSNSも禁止せず(その代わり責任は自分で持つ)、過度な干渉や規制をしないというオープンさ。
梅川先生は変化を厭わない新世代の指導者だと思います。
本当に学ぶところが多かったです。
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