すべての高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
カタカナの理系用語が普段使う語彙になく、響きがちょっと非日常で、それをイラストにしてイメージを膨らませてくれるところがいい。
トリチェリのトランペットとか。
原子の語源に言及したり、ガラスを「動きの止まった液体」と表現したりとか、文系が読んでも飽きない文章で書かれていると思う。
「有限の体積をもつにもかかわらず、無限の表面積をもつ図形」なんかは
「人生限り有り 名は尽くる無し(徳川 斉昭)」じゃないんだから、とツッコミたいくらい。
“非ユークリッド幾何学”では橋爪大三郎氏『はじめての構造主義』を思い出したなあ。
理系の人達も仮説を立てて実験して論理を組み立てている。
その仮説を立てる過程は -
Posted by ブクログ
東大、スタンフォード(MS)卒業後、大手コンサルタント会社に勤め、現在はコンサル会社代表取締役として活躍する著者が、コンサルタントの仕事について述べた本。別のコンサルタントの著書内で薦められていたので読んだのだが、考え方が面白く、共感できる部分が多い。GAFAM創業者たちと考え方も通ずるものがあり、参考になった。偉大な経営者の仕事の進め方は、ノウハウ本では説明できるものではなく、それでいて共通するものがある。そのあたりを、うまく表現できていると思う。面白い。
「(著者のライフスタイル)自分の時間を三分割し、「仕事」、「投資」、「遊び」で1/3ずつ、バランスを取って過ごすライフスタイルです」 -
Posted by ブクログ
上を読んでからだいぶ日が空きましたが、年内に読むことができて良かったと思いました。
まずピョコルンの話が衝撃的ですし、クリーンな人、恵まれている人、かわいそうな人という分類も面白かったですし、なんだかそこにリアルさを感じました。
みんながクリーンな人になれるように記憶のワクチンを打つことは、メリットもありデメリットもあるけれど、みんなが汚い感情を持たずにクリーンでいればいじめがなくなったり人間関係で悩むことがなくなったりする一助になるのかな〜と考えたりもしました。
現代の問題に絡めてのフィクションなような気がします。なので妙にリアルで恐ろしくて面白いです。村田沙耶香さんの着眼点が恐ろしく