すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ考古学・歴史学・日本語学・美術史学の最新の研究成果を取り入れ、縄文時代から平安時代中期までの日本古代社会の形成過程を体系的に解説した基礎知識集。本書の特色は、歴史上の事件だけでなく、地震や火山(榛名山の火砕流に飲まれた武人など)といった災害史、さらには恋や酒、病気など、古代人の「生」のリアリティが詰まっている点にある。
前方後円墳と初期国家が主要論点の一つ。箸墓古墳以降の巨大古墳は、労働力動員と築造規格の配布を通じて、奈良盆地を中心とする「中枢的政体」と地方首長の上下関係を示唆する。
天皇号の成立も重要な論点。天武朝での成立が有力視されるが、天智朝の野中寺弥勒菩薩像銘(666年)を当時のも -
Posted by ブクログ
■ この本のテーマ・キーワード
読書術、言語化力
■ 心に残った一文・言葉
ネタを仕込むつもりで本を読む。
■ 特に印象に残ったことや小さな変化
本の読み方には5つの技術がある。比較、抽象、発見、流行、不易。本を読んだときには鑑賞ノートを取る。
自分の解釈と質問を書き記しておくことで、忘れづらくなる。
■ 感想や読書メモ
本の内容を自分のものにするには、自らの視点による解釈が重要。そしてその視点は上に挙げた5つ。
こういうこと知っていると能動的読書ができる。
ただこれは、ある程度多くの読書をしてきた人が対象だと感じた。2025年、結構多くの本に触れてきたので、2026年はぜひこの5つの視 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本古代の対中国交渉を「対等外交への志向」ではなく、仏教や儒教を戦略的に駆使した「冷徹な実利追求」として捉え直す研究書。本書の特色は、外交文書の「文言一つ」に込められた、相手を立てつつ実利を取る「したたかさ」のロジックが学べる点にある。
「天子」の仏教的解釈が主要論点の一つ。「日出処天子」の天子は中華思想上の唯一の存在ではなく、『金光明経』が定義する「諸天に守護される王」であり、隋皇帝と倭王が共存しうる概念であった。従来「対等の主張」とされてきた表現は、隋の文帝が進めた舎利塔建立事業を称賛する仏教外交であった。
「日本」国号の真意も重要な論点。「日本」は中国から見た極東を指す語であり、これ -
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ドラマ版から入りました。
継承をテーマにした物語。
競馬は血統のストーリーであるのだけど、その血統を作ってきたのは紛れもない人間。勝負にかける思いを受け継ぎながら、馬に夢を乗せる。
競馬を知らない人は、博打のイメージが強いかもしれないし、もちろん賭け事なんだけど、一言では言えないドラマがある。
ウマ娘とか、マキバオーとか、これまで競馬を題材にしたメディアはいくつかみてきたのだが、それに関わる人間をより映し出した作品だと思う。
これまでみてきた作品だと、勝つこと、負けることは、馬自身の問題で、周囲の人はサポートする側という印象が強かった。
この作品は、競馬の綺麗事だけではない話も織り交ぜながら、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ国造制を「大化改新によって廃止された古い制度」とする従来の通説を覆し、律令国家形成期におけるその動的な変容を描き出す研究書。本書の特色は、地方豪族が中央の「国司」と結託して馬をネコババしたり、賄賂を贈ったり、武器を隠したりする生々しい不祥事記録が豊富な点にある。
国造制の成立契機が主要論点の一つ。6世紀の成立当初、国造は朝鮮半島派遣軍の軍丁確保を主目的として設置された軍事的・行政的官職であった。
評制施行後の三段階組織も重要な論点。7世紀後半の地方支配は、国造(クニ)―評造(コホリ)―五十戸造(サト)という三段階の重層的組織によって運用されていた。
国造制廃止の真実については、大化改新で
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