すべての高評価レビュー
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お人好し
今回も八軒くんのお人好しが炸裂してました。エゾノー祭に向けて仕事を引き受けまくって大忙し。でも助けてくれる友達や先生達がいて素敵な学校だなと思います。
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Posted by ブクログ
久しぶりに、ラストでじんわり涙が出ました。ああよかった、救いがあった、と。
数十年前の秘密を、関係者への聞き取りから少しずつ明らかにしていくミステリです。それぞれに話せない事情や嘘、記憶の齟齬があり、証言を重ねるたびに真相が二転三転します。主題は一貫しているのに、見えていたものが次々と覆されていく構成と、伏線の回収が見事でした。
もちろん行為としての悪はあり、許されない行いは多々ありましたが、明確な悪人も善人もいないところも印象的です。誰もが自分なりの事情や思いを抱えていて、それぞれの選択が思いがけない形でつながっていく様子には、塞翁が馬という言葉が浮かびました。
最初の信子の聞き取りから最後の全容の解明となる告白まで、一人ひとりの切実な語り、そして何よりも市川含めて誰もが守りたいものを守ろうとした思いが心に残ります。
ミステリとしての面白さだけでなく、人間の不完全さや愛情が胸に迫る作品でした。巻末の古山裕樹さんの再読を勧める解説まで含めて、とてもよい読書体験でした。 -
Posted by ブクログ
過去に戻る事ができる喫茶店フニクリフニクラ。
ただ、過去に戻っても現実が変わらないことは、分かりました。
本作は、コーヒーが冷めないうちの翌年の話として描かれているようです。
一気に読めてしまった。
素晴らしい本だと思った。
◯◯うちにシリーズは、初めて読む。
コーヒーが冷めないうちには、映画で見た事があります。
私は、③プロポーズの返事ができなかった女の話。
④父を追い返してしまった娘の話が、特に感動して読めたなー。
フィクションの話なんだけど、④は、実際に起きた話を、作者がラジオで聞いたことで、書き上げた話らしい。
④では、過去に戻る事ができる喫茶店フニクリフニクラ。
ただ、過去に戻っても現実が変わらないんだけど。
最後、あれ?なんで?って思った事がありました。
ただ、最後に書かれている事を読んで、
あー、特別なルールが発生したのかな?
作者がそのラジオの話をハッピーエンドにしてあげたかった、粋な計らいとでもいうのか、
俺は好きだな。
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Posted by ブクログ
第24回(2026年度)「このミステリーがすごい
大賞」受賞作品です。
非常にスケールが大きい舞台設定です。
時は清朝末期。つまり日本が日清戦争に勝利し、
最後の清朝皇帝と言われた溥儀(ふぎ)と
日本人絵師との交流を軸に物語が進みます。
皇帝とはいえ、その威光は旧清朝にのみ通じる
のであって、紫禁城に幽閉されているような
立場です。それゆえ人としての感情や振る舞い
に拙さがあった皇帝ですが、日本人絵師との
交流により、「思いやりとは」「友情とは」という
感情を芽生えさせます。
そこに事件も絡まって、読者はより物語に
入り込むことができます。
「ラストエンペラー」を感じる一冊です。 -
Posted by ブクログ
『人生が二度あれば』からの気付き
面白い‼️
* 人生は思っているより短い。だから、ぐずぐずしている時間はない。
* 仕事に真摯に向き合うべき時期がある。
* その時期にしかできない挑戦や成長がある。
* 人生に明確なゴールなんてない。
* その時々で次の面白いことを見つけていけばいい。
* 何歳になっても、毎日ワクワクしている人が強い。
* 「努力家で、愚かで、大胆な人」でありたい。
* 周囲から見た評価より、自分が面白いと思えることに踏み込む。
* 他人の評価や世間の常識に人生を合わせすぎない。
* 常識外れでも、自分自身を大切にする。
* 自分自身が納得できる人生かどうか。
* 自分にとっての「当たり前」を疑う。
* お金は自由を生み出す。
* お金そのものが人生の目的ではなく、選択肢を増やし、「やりたいことをやれる自由」を買うもの。
* そして、本ってやっぱり面白い。
* 小説を読むことで、自分とは違う人生を疑似体験できる。
* 単なる知識ではなく、自分の人生を考えるきっかけになる。
私の母は、3歳の私と8歳の兄を残してお父さんと死別して、その後子どもを育て上げ、60歳くらいでパートナーを見つけた。今は介護で大変だとしても、「60歳だからもう遅い」ではなく、その時点から新しい人生を選んだとも言える。
だから、
「あの人生でよかったのだと思う」
という今回の気付き、この本のテーマともかなり重なっている -
Posted by ブクログ
収録されている3篇とも分かり味が深すぎた。
「いい子」であることが当たり前で、それが正しいことだと信じて生きてきたけれど、社会で生きていると割に合わないことが多すぎる。私が正しいはずなのに、ちゃんとしているはずなのに、なんでちゃんとしていない人の方がいい思いをすることが多いのだろう、と心のどこかで常に感じていたことがこの小説を読んでぶあっと一気に思い起こされたような感覚。
表題作もとても良かったけれど、個人的には「末永い幸せ」がとても良かった。私自身友人や親族の結婚式に出るたびに増幅していたイライラやモヤモヤとした思いや、友人から結婚式にお誘いが来るたびに湧く「へーこの子も結婚式あげるんだー」という自分の結婚式というものに対する冷笑的な感性をすべて言葉にした上で、さらにもう2段くらい上を行っているような表現の嵐に、正直言って心酔した。
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