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Posted by ブクログ
犯人当て自体はさほど難しくない。
先の話をとっとと読みたいので意図的に確認を放棄したが、「銅鑼のような音」に着目して整合性を紐解けば、作業量こそ多いものの犯人の仕掛けたミスリードは氷解する。
難易度だけなら水車館と同じくらい簡単だったかな。
特筆すべきはミステリパートの終了とともに始まる幻想小説パートだ。
倫典が娘に幸あれかしと願った末の妄執が創り出した固有結界と、それにより願いが反転して不幸を招く様が悲劇的。
固有結界のルールに背いた者が次々と命を落とし、最後には故人の倫典による壮大な仕掛けが時を越えて発動し、娘の幸福という正の願いにより誕生した固有結界を復讐に利用した犯人が裁かれ、固有結 -
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Posted by ブクログ
「地頭」とは生まれつきの才能ではなく、スイッチを入れられるかどうかの差だと気づかされた。
知頭(知識を引き出す思考)で処理できる仕事も多いが、初めてのこと・答えのない問題に立ち向かうには地頭を使うしかない。言われたことだけをやる受動的な姿勢から、自分で答えを作る能動的な姿勢への転換。かつての自分がまさに知頭モードだったので刺さった。
本書の核は「モゲジョ(目的・現状・条件)」で考えること。特に現状の洗い出しに細かい切り口があるのが実践的だった。ゴールから逆算するだけでなく、現状を多角的に捉えることで打ち手が変わる。
面白いのは、この考え方が「良い戦略、悪い戦略」や「具体と抽象」とも一本の -
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Posted by ブクログ
短編集って、だいたい表題になっているお話とその他◯作、みたいな構造が多い気がするけど、この作品には、表題と同じタイトルの作品はない。
なんでこんなタイトルつけたんだろう・・・と思って振り返って、すぐに気づいた。
このお話はどれも、汚れた手をたまたま深く考えもせずに手近な場所で拭こうとした人たちの末路だ。
日常にはいろんな落とし穴があって、私たちは毎日のように小さな失敗やズル、ちょっとした勘違いや油断を見せながら人と関係している。
その都度、正せることもあれば、なんだかなぁなぁにすませてしまうこともある。
それこそ、うっかり汚してしまった手を、そこらにあった自分にとっては都合の良い布で -
Posted by ブクログ
単行本は2004年刊。もとはNHKテレビ「フランス語会話」テキストの連載コラム、2年分、24回。
エッフェル塔とアポリネール、オペラ座とガストン・ルルー、凱旋門とモーパッサン、リヨン駅とドーデ……パリの名所とそこを描いた作家を解説。24の名所、24人の作家、まさに文学史的パリガイド。ただし、作家は19世紀と20世紀前半限定。古典や現代の作家がひとりもいないのがいい(すっきりしている)。
もちろん、たんなるパリガイドではない。1836年以前には凱旋門はなかったし(着工は1809年)、1847年以前にはリヨン駅も、1889年以前にはエッフェル塔もなかった。それに1853年からはパリ大改造も始まった
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