すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
あの戦争はなんだったのか
歴史は現代からの回想でしかない。
では、どこから回想を始めるのか。
あの戦争を語るには、一国だけでは語れない。
その関係性が生まれた時まで遡れば、開国の時にまで行き着く。
そこまで遡らなければ、本当は語れないのかもしれない。
小林秀雄はこう言ったという。
大事変が終わると必ず「もし○○だったら起こらなかった」という議論が起こる。
「必然という名の人間の儚い復讐だ」と。
一部の人間の無知と野心さえなければ起こらなかったのか――そんなおめでたい歴史観は持てない、と。
歴史とは無数の要因が絡み合って展開するものであり、ここを変えればああはならなかったと簡単に語れるほど単 -
ネタバレ 購入済み
まさかの続き!!
リックとディビスの物語がまた読めるなんて!
冬眠がある獣人のお話は、なかなか読んだことは無かったので、とても楽しく前作を読みました。パントリーいっぱいの食料やふかふかな寝床を想像して、とても幸せな気持ちになったものです。それがなんと、続編とは!
スピンオフのカップルや、ディビスの甥と祖母まで登場して、ずっと幸せな生活を送ると思いきや、なんと遠距離恋愛になってしまうなんて。
寂しさに涙するリックが切なくて、きっとハピエンだとわかっていても心配でした。
素敵で可愛いお話が読めて、幸せでした。 -
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Posted by ブクログ
大好きな町田そのこさんの短編集。
『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』のように、読み返すだろうなと思える1冊です。
「おつやのよる」
→大好きだった祖母が亡くなった。恋人はお通夜に出たいと言ってくれたけど、、、。
「ばばあのマーチ」
→会社でいじめとセクハラにあい、対人恐怖症になってしまい退職した香子。現在は工場でのアルバイトをしつつ心の傷が癒えるのを待っている。それでも大学時代からの恋人はアルバイトなんかしてても職歴にならないから、早く社会復帰しろと責めてくる。そんな中出会ったのは自宅の裏庭に食器を広げ音楽を奏でるばばぁ。。。
もうね、彼氏が典型的なモラ男でイライラしながら読みまし -
Posted by ブクログ
深夜のコンビニで出会う、一番リアルな優しさ。町田そのこさんの『コンビニ兄弟』を読み終えた後、まるで深夜に温かいホットコーヒーを飲んだかのように、心がポカポカと温まりました。
物語の舞台は、九州・門司港にあるローカルコンビニ「テンダネス」。ここには世界を救うスーパーヒーローはいません。いるのは、無自覚にフェロモンを撒き散らして老若男女を魅了するイケメン店長・志波三彦と、個性豊かなごく普通の客たちだけ。ガラスのドアを押し開けてこの店に入る人々は皆、失恋の痛みや職場の疲労、未来への迷いなど、何かしらの重荷を背負っています。しかし、鍋から出したばかりのほかほかのおでんや、香りの良いコーヒー、あるいは -
Posted by ブクログ
ブク友さんのレビューを読んで、積読していました。やっと手に取りました。
涙 涙。
最後だとわかっていたなら・・・
ありがとう 大好きだよ
と伝えたいです。
日頃、挨拶はすることと感謝を述べることは意識しています。
職業柄学んだこと 決めたことです。
あとは、笑顔。できない時も暗い顔や怒った顔で別れない 睡眠に入らない。
時々 子どもを怒ってしまい眠らせた時は こっそり ハグしに行きます。笑
子どもは眠っているので、「大好きだよ」と耳元でささやきます。笑
これをできる幸せをかみしめてねます。まだまだ怒りがおさまらないこともありますが、そんな時は、セルフハグ。
この詩をたくさんの方々に知って -
Posted by ブクログ
秋吉理香子の『月夜行路』は、サスペンスミステリーと文学的な癒やしが見事に融合した素晴らしい作品です。
主人公の涼子は、家庭で居場所を失った平凡な主婦。鋭い観察眼を持つトランスジェンダーのバーのママ・ルナと出会い、二人は過去を探す旅に出ます。テンポ良く進む物語の中で最も驚かされたのは、夏目漱石や太宰治といった文豪たちの名作の知恵が謎解きに組み込まれている点です。不可解な殺人事件の真相を解き明かすだけでなく、まるで優しいメスのように、人間の心の奥底にある迷いや機微を的確に解剖していきます。
これは単なるミステリー小説ではなく、道に迷った大人たちへの招待状です。本を読む時間はまるで月夜の散歩のよ -
Posted by ブクログ
映画からこの作品に入り、映画でもラストの展開に脳が痺れるような感覚があったけれど、原作でも怒涛の展開で、あの感覚を思い出した。
映画の予告では、「青春が終わる。人生が始まる。」といった謳い文句が使われていて心惹かれた。
結構リアルだなと思った描写は、仲間の内定先がブラックかどうか調べてそうなら安心するという、少しでも他人が自分より不幸であって欲しいという心理描写。人間誰しも自分が1番大事であるという気持ちやプライドがあると思うので、それらを守るための心理だなぁと感じたし、ちゃんとそこを突き詰めて描写するのが朝井リョウ先生の好きなところ。
『何様』も読みたい -
Posted by ブクログ
『絶叫』は単なる猟奇的な犯罪小説ではなく、現代社会の病巣を解剖する鋭いメスである。作者は冷徹な筆致で「孤独死」の表層を剥ぎ取り、体制、家庭、そして資本の搾取に苦しむ底辺層の女性の絶望的な状況を暴き出している。
鈴木陽子の転落は、社会のセーフティネットが完全に崩壊していることの縮図だ。彼女の妥協の一つ一つが、社会の偽善と冷酷さを浮き彫りにする。生存する権利すら奪い尽くされた時、悪鬼と化すことこそが彼女に残された唯一の抵抗であった。本書は、我々が生きるこの社会に対する最も痛切な問いかけである。一体誰が、彼女を後戻りできない深淵へと突き落としたのか?
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