作品一覧

  • デジタルネイティブの時代
    3.7
    1巻880円 (税込)
    デジタル通信メディアを軽々と使う若者たちは、どんなコミュニケーションをしているのか? 緻密な調査から、彼らの生態とともに、現代の日本社会が抱える問題点が浮かびあがってくる。 物心ついたころから、PCやケータイでコミュニケーションをとることが当たり前の“デジタルネイティブ世代”。彼らのコミュニケーションは、旧世代のものとどう違っているのだろうか? 文化人類学の手法を駆使して、15年にわたって調査をつづけてきた著者に見えてきたのは、PCやケータイなどのコミュニケーションメディアや、SNSやツイッターなどのサービスによって、大きく違いが出てきているという実態だった。そして驚いたことに、彼らがコミュニケーションで抱える問題は、現代の日本社会が抱えている問題──不確実なことを避ける傾向、ネット社会への不信感──と同じものだった。若者への調査から鮮やかに浮かびあがってくる、現代日本の姿。
  • あいまいな日本のリベラル
    -
    1巻305円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 政界でしばしば旗印になる「リベラル」だが、保守の側にも福祉国家志向やハト派勢力があり、対立軸は複雑に入り組んでいる。思想史的な検証や実証研究をふまえて、日本のリベラルの現状を整理し、課題を探る。新聞の論壇時評等で話題になった、木村忠正立教大学教授の「『ネット世論』で保守に叩かれる理由――実証的調査データから」も収録。
  • デジタルネイティブの時代

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    ネットに接することが遅い順に第1世代から第4世代のデジタルネイティブの世代まで世代分けし、それぞれの使い方を綴った一冊。

    2012年著なので、それから3年経ち状況が若干代わっている部分もあるものの、世代ごとにネットの使い方が違うことを実感し、勉強になった。

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    2015年12月07日
  • デジタルネイティブの時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    文化人類学と言う古典的な分野の方法論と思考過程を援用し、現代社会が作り出したサイバースペースを文化人類的な一つの地域として扱い、アプローチするというのが非常に興味深い。それにより、我々を取り巻く「コミュニケーション生態系」の性質を追求し、文化人類学で言うところの「厚い記述」を我々の生きる現代社会について行うことで、日々接する社会のコミュニケーション的な諸性質を多く明らかにしていた。もちろんそれは一面的な社会の見方でしかないという面は否めないが、十分に新規性があり本質も突く議論が展開されていたと思う。

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    2015年02月14日
  • デジタルネイティブの時代

    Posted by ブクログ

    途中,質的調査,量的調査といった統計の知識に関する説明が出てきて,少し本質とはずれている違和感(実際は分析の背景として必要だったのだろうが)があり,読むのを止めようかと思ったが,それ以外のデータについては,非常に正確で精緻なもので,その分析も非常に参考となる.
    デジタルネイティブという切り口で,日本の情報化(特にマス利用者の動向)の変化が時系列で捉えられる.

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    2014年11月11日
  • デジタルネイティブの時代

    Posted by ブクログ

    本書の副題でもある「なぜメールをせずにつぶやくのか」という問いに対しての答えよりも、問いを導く手法がとても参考になります。コンパクトながら重い内容のれっきとした学術書ですね。メディア論でインターネット・コミュニケーションとかに興味ある人または学生の方は一読するとよいと思います。

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    2014年10月25日
  • デジタルネイティブの時代

    Posted by ブクログ

    メタファとしてのオンラインコミュニケーション空間における生態系の変容と形成過程を解説している良書。情報ネットワークを介した対人関係や集団形成など社会的主体と主体間の関係性をエゴや空気、テンション、流動性、不確実性の回避といった人間的要素を用いて世代ごとに特徴づけらています。自身のオンライン社会における人間的活動を見直す良いきっかけを得られる一冊です。

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    2014年01月02日

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