木村忠正のレビュー一覧

  • デジタルネイティブの時代

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    ネットに接することが遅い順に第1世代から第4世代のデジタルネイティブの世代まで世代分けし、それぞれの使い方を綴った一冊。

    2012年著なので、それから3年経ち状況が若干代わっている部分もあるものの、世代ごとにネットの使い方が違うことを実感し、勉強になった。

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    2015年12月07日
  • デジタルネイティブの時代

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    ネタバレ

    文化人類学と言う古典的な分野の方法論と思考過程を援用し、現代社会が作り出したサイバースペースを文化人類的な一つの地域として扱い、アプローチするというのが非常に興味深い。それにより、我々を取り巻く「コミュニケーション生態系」の性質を追求し、文化人類学で言うところの「厚い記述」を我々の生きる現代社会について行うことで、日々接する社会のコミュニケーション的な諸性質を多く明らかにしていた。もちろんそれは一面的な社会の見方でしかないという面は否めないが、十分に新規性があり本質も突く議論が展開されていたと思う。

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    2015年02月14日
  • デジタルネイティブの時代

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    途中,質的調査,量的調査といった統計の知識に関する説明が出てきて,少し本質とはずれている違和感(実際は分析の背景として必要だったのだろうが)があり,読むのを止めようかと思ったが,それ以外のデータについては,非常に正確で精緻なもので,その分析も非常に参考となる.
    デジタルネイティブという切り口で,日本の情報化(特にマス利用者の動向)の変化が時系列で捉えられる.

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    2014年11月11日
  • デジタルネイティブの時代

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    本書の副題でもある「なぜメールをせずにつぶやくのか」という問いに対しての答えよりも、問いを導く手法がとても参考になります。コンパクトながら重い内容のれっきとした学術書ですね。メディア論でインターネット・コミュニケーションとかに興味ある人または学生の方は一読するとよいと思います。

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    2014年10月25日
  • デジタルネイティブの時代

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    メタファとしてのオンラインコミュニケーション空間における生態系の変容と形成過程を解説している良書。情報ネットワークを介した対人関係や集団形成など社会的主体と主体間の関係性をエゴや空気、テンション、流動性、不確実性の回避といった人間的要素を用いて世代ごとに特徴づけらています。自身のオンライン社会における人間的活動を見直す良いきっかけを得られる一冊です。

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    2014年01月02日
  • デジタルネイティブの時代

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    新書だしゆるく読んでもわかるだろうと思ったら痛い目を見まして。
    文化人類学におけるしっかりとした調査結果の学術本でした。

    第2章で、デジタルネイティブはいまのところ第4世代まで分かれているそう。
    われわれ1987年世代は第2世代。
    しかし実感的には1988〜90年の第3世代に近いんじゃないかなー。
    ダイヤルアップは知ってるけど、
    高校から情報の授業受けてるし既にパケホだったし。
    リアルや前略はとくにやらなかったけど、クラスの携帯HPなら作ったし。だめかな。だめか。笑

    組み替えられていく技術、サービスに、ある世代が、ライフスタイルのどの段階で出会うかで、それぞれの世代の特徴が生じる。(p.1

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    2013年03月20日