あらすじ
ごめんなさいも、ありがとうも、大切な人にこそ言えなかったのは――。恋人に紹介できない家族、会社でのいじめによる対人恐怖、人間関係をリセットしたくなる衝動、わきまえていたはずだった不倫、ずっと側にいると思っていた幼馴染との別れ……。後悔とその先の人生にあたたかな救済をもたらす全5編。デビュー作「カメルーンの青い魚」と同時期に書かれた幻の短編「くろい穴」収録。(解説・奥田真弓)
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Posted by ブクログ
1話目:号泣(実際には泣いてないが)手が震えた。
2話目:さわやかなお話しでした。ばばあの挙動がちょっとファンタジーっぽい、児童文学チック?こういうのも良いねぇ。
3話目:リセット症候群、分かる私もそうかも。
からの構築することって出来るのかなぁ。。
私も頑張ってみるかなぁ。。
4話目: 純文学チック。多才だなぁ町そのさん。
5話目:自分の、人生の後始末は自分で。誰かに乱雑に処分されたら嫌。激しく共感。
Posted by ブクログ
共感できる部分は少ないのに印象に残る場面が多かったなと思います。
それぞれの話の濃さがそのようなことを思わせてくれるのかもしれません。
人との繋がりの濃さをこの小説を通して感じました。
Posted by ブクログ
『52ヘルツのクジラたち』に続き、本作でも見事に打ちのめされてしまった。
読み終えた瞬間、優しく語りかけてくれるような文章がボディブローのようにじわじわと心に響いてきて、完全にノックアウトされました。
全5篇に共通して登場するのは、個性あふれるおばあちゃんたち。なかでも「オーケストラばばぁ」や「死神ばあさん」の存在感は強烈で最高だ。自分の人生をしっかり生き抜いてきた彼女たちの言葉は、格好良くて重みがあり、深く心に染み渡る。
特に私は『おつやのよる』がお気に入り。
作中のおばあちゃんの深い愛に、いつも私の味方をしてくれた亡き祖母の姿が重なり、鼻の奥がつんとしてしまった。主人公・清陽のように、私も祖母孝行ができなかったことを今も後悔している。
けれど、祖母との楽しい思い出や優しい笑顔を胸に、いま「ありがとう」
と何度も心の中で囁きたくなる。そんな優しさに満ち溢れた、宝物のような一冊だった。