すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
館の内側と外側、それぞれの視点を追いながら進んでいく構成は、『十角館の殺人』を思い出させるものがあった。
閉ざされた時計館の中では、不可解な出来事が続き、犠牲者が一人、また一人と増えていく。一方、館の外でも別の人物たちが動き、それぞれの側から少しずつ事件の輪郭に近づいていく。
けれど、上巻を読み終えた段階では、まだ全貌はほとんど見えない。
誰が、何のために、どうやって。
分からないことばかりが積み上がっていくのに、犠牲者だけは確実に増えていく。その不均衡がなんとも不気味だった。
登場人物の中には怪しく見える者もいるし、犯人についても何となく目星がつきそうになる。けれど、それだけでは説明できない違和感が残る。
そして、何より上巻の終わり方が不穏だった。
ここまで来ても、まだ事件の底が見えない。
むしろ、ここからさらに深いところへ連れていかれるのではないかと思わされる。
館そのものが何かを隠しているような感覚を残したまま、下巻へ。 -
Posted by ブクログ
めっっっちゃ面白かった。これは迷わず★5!!
「今度こそ直木賞を獲れるのか!?」という期待と不安が入り混じる展開も、そしてあの終わり方もすごく良かった。読んでいて何度も手元がびくりと震えるほど、終始ゾクゾクワクワクしながら読んだ。
主人公の天羽カインは、かなり強烈な人物像。本を出せばたちまちベストセラー、本屋大賞受賞歴などがあり、すでに「成功者」であるにもかかわらず、何がなんでも「直木賞」という権威ある栄誉が欲しい、自分は一流の作家であると文壇に認めさせたいという獰猛で執念深き欲求がある。直木賞を逃すたびに次の作品ではさらに磨きをかけていく姿勢、そして読者や書店を何より大切にする気持ちと行動にものすごく惹かれた。
一方で、使用人や出版社の人間への威圧的・傍若無人な態度には、さすがに引いてしまう部分も。また、後半で冒頭部分だけ明かされる最新作「テセウスは歌う」では、いきなり女性同士の生々しい性愛描写が出てきたので、かなり面食らってしまった。
全体としては、文学賞の価値や位置づけ、選考の過程、作家と編集者の力関係などが詳しく描かれており、「出版業界ってこういう世界なのか」という社会見学的な面白さがあった。
読む前は「直木賞が欲しい人の話かぁ〜本屋大賞3位だし読んでみよ」くらいの軽い気持ちだったのに、読み終えた今は、本当に読んで良かったと思う。素直におすすめしたい一冊。 -
購入済み
ユーリが子犬だと思って拾ったのが、変種のスライムだった。
その子に、王冠を付けてあげるって。
製作者が、人間の物造るより緊張した。って、オチ付き。 -
ネタバレ 購入済み
王様が破滅のトリガー的な感じ?
ネタバレではないのですが、いい線言ってる考察だと思うので「そんなのみんな知ってるよ!」でも気になる方は読まない出ください。
令嬢純愛ロマンスに絶妙に笑いをぶっ込んでくる本作ですけど、主人公フィオナとギルベルトがお互いダイナマイトボディなのに純粋すぎて高校生のようで微笑ましいです。連載など読んでる方はもう分かっているのかもしれないんのですが、きっとフィオナの血液がギルベルトの呪いを薄くしているため、弟のアルベールに呪いが移りつつあるって雰囲気ですよね、コレは?
そして暴君な王様がきっかけで吸血鬼発動しちゃったアルベールをギルベルトが殺さなきゃいけなくなる闇落ち展開をフィオナが救って大円団だといいなと思っています。 -
購入済み
嘘が見抜けるユーリ。
でも、嘘だろ⁇って、いちいち言わない優しさが、ユーリらしい。
だから、ほんわかと、皆んなが暮らしてる。
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