すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
圧縮陳列、ド情熱価格など独自の手法で売上を
伸ばすドン・キホーテ。
今やイオンやセブンイレブンに並ぶ、小売業界の
王者です。
その快進撃の源泉はどこにあるのかを探ったのが
本書です。
当然一言では言い表せないですが、キーワードと
なるのが「言葉力」です。
現場社員に多くの権限を与える仕組みを「主権在民」
になぞらえて「主権在現」と言ったり、
売り場を「買い場」というお客様目線で表現したり、
そしてその「買い場」の中身を
「CV」(Convenience=便利さ)+D(Discount=
安さ)+A(Amusument)と定義しています。
また店そのものの鮮度を保つために「興味期限」や、
安さをアピールした「ありえ値え」などという
造語まであります。
こうした遊び心を持つと同時に、誰もが肚落ち
する共通言語を使って「進撃」していくのです。
一度はヤンキーの溜まり場なんていうイメージが
ありましたが、そんなことはなく、とても個性的
で、近所にできてほしいなあと願うようになって
しまう一冊です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ舞台は戦後の日本。民主主義を教えてるため半年間住み込みで4人の女性と男性教師が共同生活をする笑いあり、涙ありのハートフルコメディ。
『民主主義』がテーマだけど、個性的なキャラ達の奇想天外な行動が面白く、笑える場面が多いのでとても読みやすかった。
産まれた時から民主主義だったので、学校で習った時も「当たり前のことが書かれている」としか思ったことがなかった。だけど、戦後の状況を知り、色んな権利が保証されているのは、当たり前ではなく当時の『新しい婦人』たちの努力のおかげなのだと、改めて感謝した。
孝子がマッカーサーに宛てた手紙に書いていた
「戦争に負けたのは、私達貧乏人だけだったのではないかしら」「もしかしたら、戦況がどれほど負けに転じても、一部の人達は勝ち続けていたのではないでせうか」
という言葉には、自分も当事者のような憤りを感じた。日本人の中でもそれぞれ別の戦争を体験してきたいう視点にとてもハッとなった。
だけど、例え被害の度合いは違えど、戦争で何も失わなかった人はいないのではないだろうか。別々の傷を負った4人が徐々に心を近づけていく様子に嬉しくなった。
後半、今まで謎に秘められていた美央子の心情が日記で語られる。彼女の胸に秘めた熱い気持ちに涙した。サクラギ先生に恋心を抱いていたのは意外で驚いた。孝子のために身を引くのも、邸を出る日の先生との別れ際に、唇を震わせ涙をこらえる場面もとても切なかった。
生徒だけでなく、先生も一緒に成長していく過程がすごくよかった。この本を通して、自分自身も価値観をアップデートすることができたような気がする。本作がよかったので、これから森絵都さんの本をもっと読んでみたい。 -
ネタバレ 購入済み
待ってました〜〜
毎話楽しみに更新待ってます!生きがいすぎる、、、こんなにやりたいことがあるって素敵な事だしお母さんと分かり合えるといいなぁ、、
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Posted by ブクログ
とても良かった。
ここ数年読んだ小説の中で一番と思えるくらい、すごく良かった。
作中ドラえもんの秘密道具が重要なモチーフとしてずっと話題に出るのだが、ドラえもんの少し不思議で優しく、それでいて切なさやほんのりとした怖さもある世界観とこの物語を包む空気が非常に合っていて、物語に圧倒的な深みを与えている。
人と人との関わりの難しさ、愚かさ、一人でいることの寂しさ孤独、それでも誰かと関わりたいという思いを丁寧に、痛さも含んで描いていて、本当に凄かった。惹き込まれて、もう夢中になって読んだ。
最後に明かされる種明かしも、少し不思議なこの物語にふさわしく納得できた。
ドラえもんが無性に見たくなった!
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Posted by ブクログ
ネタバレ上巻で積み重ねられてきた違和感が、下巻に入って少しずつ形を持ち始める。
真犯人については、途中で凡そ目星がつく。
けれど、問題はそこではなかった。
「誰が」ではなく、「どうやって」。
その問いの答えが見えたとき、思わず唸り声が出た。
壮大で、狂気じみていて、それでいて作品の中ではきちんと成立している。
しかも、その仕掛けを隠しきろうとするのではなく、必要な情報はかなり早い段階からこちらに示されている。
読み返してみると、あれもこれも伏線だったのかと気づかされる。
実にフェアである。
だからこそ、「騙された」というより、「ここまで見せてもらっていたのに気づけなかった」という悔しさと爽快さが残った。
そして、この作品を読み終えた後に改めて考えたのが、「時間」というものは何によって決まるのか、ということだった。
時計が示すもの。
人が感じるもの。
皆が同じだと思い込んでいるもの。
その当たり前の感覚そのものを、ここまで大きな仕掛けに組み込んでしまうことに驚かされた。
館の内側と外側を追っていく構成も、最後まで読むとさらに意味を持って見えてくる。
真犯人そのものよりも、「どうやって」をここまで強烈に成立させる。
その発想と、それを支える緻密な叙述にただただ圧倒された。
面白すぎた。
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