すべての高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
プラトン対話篇の中でまず最初に読んだら良いのは迷わず『ソクラテスの弁明』である。しかし、「プラトンとの対話」を、あるいは「プラトンの対話」を味わいたい読者に勧めたいのはメノン、それも渡辺邦夫訳のメノンである。本書は他書には見られない、プラトンに初めて出会う読者にとってあらゆる障壁を取り除く工夫がなされ、生き生きとした対話の様子を再現していることから、まず勧めたいと思う本なのである。
メノンは奴隷の少年が幾何学を習っていないにもかかわらず平方根を用いて問題を解くに至る様子を克明に記録した対話篇である。これは対話を通して少年が自らの内に宿している真理を見出していく様子を描き、真理が一人ひとりの -
-
Posted by ブクログ
本書は印象的な引用についての言及から始まる。引用のない哲学史は「まるで、詩そのものを一行も引用していない、詩の歴史のようなものではないでしょうか」、と。本書はまさしく、手に取ってパラパラとめくるだけでも、全体の五分の一ほどが引用に充てられていることがわかる。それでも本書は、本文250ページに対して各章17ページほどの15章で構成されており、紀元前6世紀から西暦1500年という2000年にわたる期間の思想史をその根本的な特徴を捉えながらも全く窮屈さを感じさせることなく、核となる哲学的思考を生き生きと再現する哲学史である。
思考の原初に立ち返るかのように引用された文章を読み解く著者の筆致は、地 -
購入済み
縛られ妄想で自慰し絶頂する処女
主役の高瀬綾香はOLとしては出世した美女であるも30歳にして処女であり
年下の中途採用の同僚の村中颯太にSMプレイのパートナーに見込まれる
彼によって綾香はサディストとマゾヒストに興味を抱きSMプレイについて検索すると
全裸で亀甲縛りされる女を目にして興奮し
そのまま綾香はマニキュアも落としていない自らの指でオナニーしてアクメする
きっと処女だからオナニーが習慣化しているのであろう
翌日、颯太に社内でSMプレイを持ち掛けられ瞬く間に両手首を結束バンドで縛られ
そのまま彼にフェラチオする事になる
口内射精させると同時に絶頂する綾香
男にとって都合が良過ぎる気もするが
男の読者には相当に楽しい -
購入済み
面白かった!
最初文章が拙いかな?と思いましたがテンポに乗ってしまえばサクサク読み進められました。
途中のアシュレイ王子の取り巻きの輪の外側から「キャーアシュレイ殿下ステキ」と棒読みで掛け声かけて(歌舞伎の掛け声?)終わると一仕事終えたように隅っこに引っ込む、隅っこでマッタリしてるところを話し掛けると逃げ道塞がれてヘラリと笑う、これクスクス笑ってしまいました。(想像したら笑うでしょう?)
敵役リシャールの周りの転生者の多さよ、考えることを放棄して小説の通りになると行動したリシャールと恋人は堕ちていきましたが、その娘の小説ヒロインはさっさと思考を切り替えて幸せにまりました。 -
購入済み
先が気になって一気読み
攻めの元恋人の生まれ変わりの受け。
元恋人が殺された真相や、犯人達から狙われるのとか、先が気になって一気に読んでしまいました。
受けが凛と綺麗で、攻めは文句なくかっこいいのですが、受けへの想いを自覚すると受けぞっこんでおもしろかったです。 -
Posted by ブクログ
二十世紀の激動のさなかを生きたアーレント。本書はそのアーレントの生涯を丹念に追いつつ、その思想を理解する手掛かりを与えてくれる本である。アーレントの思考自体が「手摺のない思考」と呼ばれるように、彼女の生涯もまた手摺のない生涯であった。未曽有の体験を経て紡がれた彼女の言葉を受け留めることの意味を考えさせられる一冊である。
アーレント研究は日に日に増して膨大な量に上り、アーレントに興味を持つ人は途方に暮れてしまうかもしれない。本書はそのような読者のための本である。本書はすべてのアーレント研究の礎となるアーレントの生涯の出来事を彼女の言葉を手掛かりに追っていく。本書で繰り返し言及される決定版とも -
Posted by ブクログ
小説を自ら手に取って読むのはこれで2冊目になった。適当なサイトからおすすめの小説を探しこの本を手に取ったが小説の素晴らしさをこの本で知ることができた。
内容の感想については登場人物の会話の掛け合いが面白かった。正直、高校生のレベルの会話ではないほど冗談混じりで面白おかしく、時にはシリアスでもあった。
風景、会話、登場人物の心情をイメージしながら読むのがとても面白かった。自分に発言権はないがともに歩行祭を歩き、会話を交わしているような気がした。ここから、小説の面白さは、想像しながら読むことだと気づくことができた。
登場人物で最も好きだったのは高見くんだ。高見くんが登場するたびにニヤニヤして -
Posted by ブクログ
去年、観賞用の柱サボテンを買った。ダグトリオみたいなやつ。無骨な見た目だけど、それぞれ寄り添って仲良くぬくぬくしているようで可愛い。
そんなサボテン事情もあり、うちのダグトリオを知るためにも本書を手に取った。
本書では著者の波瀾万丈なフィールドワーク、サボテンへの愛情、思い立ったら即行動のジャーナリズム精神、そして最新のサボテン研究が綴られている。
世界を飛び回る著者を想像しつつどうやったらこんな行動的になれるのかなぁ、と不思議に読み進めたら最後の最後に著者のバックグラウンドが記されていた。そこでなるほどと合点がいくとともに、ミステリ小説『謎の香りはパン屋から』をふと思い出した。
サボ
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。