あらすじ
後退するアメリカ、仕掛ける中露、混迷する欧州、戦略なき日本――
この世界のありようが私たちの知っていたそれから大きく様変わりしつつある。その転換の内実とは何なのか? アメリカが「目指すべきところ」をもはや指し示さず、自信をつけた中国やロシアなど非・西側諸国は、かといってグローバルな覇権を目指しはしない。大国たちはそれぞれに内憂を抱えながら、それぞれの世界を作り直そうとしている。大国が割拠する、激動の時代に備えるための新しい見取り図。
中国、アメリカ、ロシア、ヨーロッパ、安全保障――
ロシア軍事専門家の小泉悠氏が、各界の豪華メンバーと「大転換」を具体的かつマニアックに語り尽くす!
※カバー画像が異なる場合があります。
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Posted by ブクログ
ロシアの軍事・安全保障の専門家である小泉悠氏が著者です。
ウクライナへのロシア侵攻が始まった当初、頻繁にTVなどに出られていたので、そういう意味では知っている方でした。
この新書は、小泉悠氏と5人の専門家との対談集となっています。
5人とは、以下の方々です。
津上俊哉:中国経済
熊倉潤 :中国政治
金成隆一:アメリカ社会
小林昭菜:ロシア政治
合六剛 :欧州政治
村野将 :アメリカを中心とする安全保障
世界に存在する大国、アメリカ、中国、ロシアの現状と将来の動きについて、小泉氏がそれぞれの専門家の考えを引き出すというスタイルです。
5人の方々は、まさに専門化なので、私が普段メディアを通して認識している3つの大国の内情についてより詳しくリアルな情報を得ることができました。
日本に取っては、いわゆる台湾有事に関わることになる中国、アメリカの現状認識と安全保障上の戦略が気になるところです。アメリカのシンクタンクで台湾有事の20パターンくらいをシュミレーションしていますが、その中で、中国が台湾を制圧できるのは、2パターンぐらいあるらしく、どちらともアメリカ軍が日本の基地を使用できない場合だそうです。いざ事が起これば巻き込まれてしまうということですね。そのような事態が決して起こらないような外交政治経済面での解決策を見いだしてほしいものです。
その前提に、日本の防衛力強化があります。日本の基地が使えないのは、日本政府がアメリカ軍に基地使用を認めないケースと中国によるアメリカ軍基地への先制攻撃がある場合だそうです。沖縄や三沢基地がなどがターゲットになるとのこと。絶対に起こって欲しくないことです。
本のテーマであり大国割拠により世界はどうなるか?冷戦が終結して東西問題が解決して、G1時代となりこれが新常態何だと思っている間に。国力を上げ、それに対抗する国が現れる。見ようによっては、3つの大国とも独裁国家のようで、ジョージ・オーエルが描いたビッグブラザーが支配する国の様に思えてきますね。
2026年、16冊目です。
おわり
Posted by ブクログ
小泉氏と専門家の対談形式で内容が展開していく。大転換をテーマに国際情勢を分析していくものであり、専門家を経由して色々な国からの視点でものを考えられるから良い。何より対談形式なので難解な文章があまり出てこず、内容理解が非常にしやすい点が本書の魅力だと感じた。
Posted by ブクログ
「ママ、戦争を止めてくるから」
なんてふざけた平和ボケも出てきた選挙で、
あ、日本は良心が大多数で良かったとなりましたが、
右も左も弱体化してる国内での、痴話ゲンカみたいなレベルの話ばかりで、
ほんとの海外ってどうなってるのって。
小泉さんが軍事ヲタクゆえ、どうしても軍事の微に入り細を穿つみたいな話になりがちでしたが、
中国、アメリカの話は対談の相手の方がほんとに面白い。この方の本も読みたくなる。
中国は2030年からの崩壊は皆分かってて、
フィジカルAIからのロボット戦争はほんとない話じゃないなーって。
アメリカも明らかに日本眼中なくなってるし、
で、メローニ首相と仲良くなった時には左は、日独伊三国同盟のぶり返しかーなんて騒がないし、
弱体化した中国と、アジアを守らないアメリカと、
いまだ平和ボケの日本。
どうなることやら。
いまを知るための良書。