畠中恵のレビュー一覧
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麻之助ってば、お気楽に見えても、いつもなかなかに冴えてるよね。
幼馴染で悪友の清十郎に吉五郎との息の合ったやりとりも楽しい。
しかし、義理の弟にあたる金一ってば、もうw
ま、あのいきがった感じも若さゆえだわね。将来、ああいう自分を思い出して、ぎゃーーーって叫びたくなったりするものさw
縁談も、泥棒騒ぎも、いろんなことがつながって、なんだかんだでいい感じにおさまってよかった。
しかし、吉五郎ってば、もう、なによ、なによw
よかったじゃーん。
高利貸の丸三さんのかわいいところも見られて楽しかった。
麻之助たちの子ども世代は、まだまだ幼いものの、麻之助たちが本格的に家を継ぐ日も確実に近づいて、さらに -
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かなり昔に読んだはずなのに記録していなかった。
今でも追いかけているシリーズの第一作。
日本橋通町の大店長崎屋の若だんな一太郎は病弱で、真綿に包まれるように大切に大切に、大切にされすぎるほど大切にされて暮らしている。主に兄やたちがとにかく若だんなに甘くある意味厳しい。
兄やたちはお店の手代の仁吉と佐助。実は2人とも妖なのだった。
きゅわきゅわコロコロしている家鳴りたちや、屏風覗きなど付喪神も若だんなのところにいる。実は若だんなの祖母が……。
設定の上手さとキャラクターの立ち方がとても秀逸で、ミステリー仕立てのストーリーもとても面白い。
さすが長年続くシリーズものの一作目。可愛くて面白い、最 -
購入済み
記念すべき第一作目
作者畠中恵のライフワークとも言えるこのシリーズの記念すべき第一作である。主人公の一太郎 その家族たち 数多くのあやかし達と 主要な役者はこの第一作目で出揃っている。ほのぼのふんわりしているけれども、病弱なせいもあってどこか物悲しいというストーリーの基調も、この第一作目で確立されている。
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時は江戸時代中期。世はまさに天下太平である。
そんな太平の世とあっては、かつては影の軍団として戦を左右する存在だった忍びも、今やその任を解かれ下級武士としてお城勤めと内職に精を出す毎日だ。
鉄砲組となった甲賀衆も、江戸城の大門警備という単調で退屈な仕事に就き、不遇をかこつだけの日々を送っていた。
だがある日、本来の忍びとしての勤めに戻れるかも知れない千載一遇のチャンスが、甲賀衆に訪れたのだった。
江戸城勤めが本業になってしまった忍びの者たちの悲哀と奮闘を描くお仕事時代小説。
◇
その日、滝川弥九郎は江戸城本丸御殿の傍らで立っていた。両の手に持つのは忍具の打鈎 -
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ネタバレしゃばけシリーズ。
タイトルのまんま、謎をとくお話。
佐助が顔を怪我したのはなぜか。
小町娘の縁談が破談になったのはなぜか。
鍵をくわえる仔犬の飼い主はだれか。
若だんなの離れに現われた女の怪異は誰なのか。
原点に戻ったような感じ。
若だんなと妖たちのまわりで起こる謎を解いていく。
こういうふんわりした話がこのシリーズの真骨頂なのでは。
今回は謎を解いた者に褒美を出すというところが少し違うが。
一番面白かったのは、寛朝が長崎屋に来た場面。
離れに現われた女の怪異の正体を見極めにきたが、
鳴家たちに頭の上に登られたり、
貧乏神金次に間抜けじゃ駄目だとか、役立たずの禿げ頭と言われたりと、
広 -
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