畠中恵のレビュー一覧

  • ああうれしい

    Posted by ブクログ

    麻之助ってば、お気楽に見えても、いつもなかなかに冴えてるよね。
    幼馴染で悪友の清十郎に吉五郎との息の合ったやりとりも楽しい。
    しかし、義理の弟にあたる金一ってば、もうw
    ま、あのいきがった感じも若さゆえだわね。将来、ああいう自分を思い出して、ぎゃーーーって叫びたくなったりするものさw
    縁談も、泥棒騒ぎも、いろんなことがつながって、なんだかんだでいい感じにおさまってよかった。
    しかし、吉五郎ってば、もう、なによ、なによw
    よかったじゃーん。
    高利貸の丸三さんのかわいいところも見られて楽しかった。
    麻之助たちの子ども世代は、まだまだ幼いものの、麻之助たちが本格的に家を継ぐ日も確実に近づいて、さらに

    0
    2025年04月29日
  • ゆめつげ

    Posted by ブクログ

    もともと「しゃばけシリーズ」にハマっていたのもあって畠中恵さん著っていうので購入。
    江戸の末期の雰囲気と和風ファンタジーと推理モノがうまくマッチしてて面白い。
    キャラクターも魅力的で好き。

    0
    2025年04月28日
  • しゃばけ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    かなり昔に読んだはずなのに記録していなかった。
    今でも追いかけているシリーズの第一作。

    日本橋通町の大店長崎屋の若だんな一太郎は病弱で、真綿に包まれるように大切に大切に、大切にされすぎるほど大切にされて暮らしている。主に兄やたちがとにかく若だんなに甘くある意味厳しい。
    兄やたちはお店の手代の仁吉と佐助。実は2人とも妖なのだった。
    きゅわきゅわコロコロしている家鳴りたちや、屏風覗きなど付喪神も若だんなのところにいる。実は若だんなの祖母が……。

    設定の上手さとキャラクターの立ち方がとても秀逸で、ミステリー仕立てのストーリーもとても面白い。
    さすが長年続くシリーズものの一作目。可愛くて面白い、最

    0
    2025年04月20日
  • しゃばけ(新潮文庫) 無料お試し版

    購入済み

    記念すべき第一作目

    作者畠中恵のライフワークとも言えるこのシリーズの記念すべき第一作である。主人公の一太郎 その家族たち 数多くのあやかし達と 主要な役者はこの第一作目で出揃っている。ほのぼのふんわりしているけれども、病弱なせいもあってどこか物悲しいというストーリーの基調も、この第一作目で確立されている。

    0
    2025年04月06日
  • わたしの名店

    Posted by ブクログ

    どなたの書いたお店も料理も飲み物もエピソードもとても良かった。
    目の前にお店があって実際に飲んで食べているようでした。
    それにまつわるエピソードもとても良かったなぁ。
    実際にあるお店ばかりなのでいつか行ってみたいな。
    皆さん作家なのでとてもいい文章なのですが、朝井リョウさんのエッセイ力はさすがでした。

    0
    2025年03月24日
  • ゆんでめて(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    しゃばけシリーズの中でも1番大好き
    最初、時系列が分からなくて1冊読み飛ばしたか…?と戸惑いながら読み進めて、だんだん分かってきた時の鳥肌立った感覚が忘れられない。

    0
    2025年03月13日
  • しゃばけ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    いわずもがなのしゃばけですよ。
    タイトルがいいよね、しゃばけ。口にしたくなる響き、しゃばけ。しゃばしゃば。

    先にコミックスを途中まで読んでいて自分の中にある程度キャラクターが出来ていたからか、するっと物語に入り込めた。
    大甘に甘やかされる大店の若だんなとそれに仕えてまめまめしく働く犬神に白沢、遊び相手は屏風のぞき、若だんな大好き鳴家。それら〈あやかし〉というふわっとした捉えどころのないものたちもいと当たり前に暮らす世界線⋯一回体験してみたいな。

    0
    2025年02月28日
  • こいごころ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    本書もこれまで同様に面白かった。特に表題作はヤバかった。泣いた。

    いつも思うのだが、食べ物が美味しそう。
    ねぎま鍋、湯豆腐、芋の煮っ転がし、大根の味噌がけ、卵焼き、いなり寿司、それと大福餅、羊羹、金平糖、辛あられなどのお菓子。
    若だんなと妖(あやかし)達の宴会に加わりたい。

    0
    2025年02月12日
  • ぬしさまへ(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    いやぁ面白かった!
    前回の1作目はどうも俯瞰なのか主観なのか視点がうろちょろしてよくわからなかったのも今回は解消されたのか私が単に慣らされたのか分からないけど全然気にならなかった。

    今回急に安楽椅子探偵みたいになってるけど、前回もそうだったっけ?前回はもっと泥臭かった様な気がするけど、それは短編風だからかな。

    ストーリーは相変わらず分かりやすく読みやすい。所々可愛い一面の妖も愛おしい。
    特に今回は一太郎に求心力が働いてるストーリーだったかな。

    相変わらず永遠に読んでられそうなスキームで良かった!

    0
    2025年02月02日
  • 忍びの副業 上

    Posted by ブクログ

     時は江戸時代中期。世はまさに天下太平である。
     そんな太平の世とあっては、かつては影の軍団として戦を左右する存在だった忍びも、今やその任を解かれ下級武士としてお城勤めと内職に精を出す毎日だ。

     鉄砲組となった甲賀衆も、江戸城の大門警備という単調で退屈な仕事に就き、不遇をかこつだけの日々を送っていた。
     だがある日、本来の忍びとしての勤めに戻れるかも知れない千載一遇のチャンスが、甲賀衆に訪れたのだった。

     江戸城勤めが本業になってしまった忍びの者たちの悲哀と奮闘を描くお仕事時代小説。
              ◇
     その日、滝川弥九郎は江戸城本丸御殿の傍らで立っていた。両の手に持つのは忍具の打鈎

    0
    2025年02月03日
  • いわいごと

    Posted by ブクログ

    遂に麻之助に、嫁御が!
    柔よく剛を制す、という言葉がぴったりの人物。
    嫁御様もなんだか、ただのおとなしい女性という感じでもなさそうで今後が楽しみ!

    0
    2025年02月10日
  • わたしの名店

    Posted by ブクログ

    様々な方がお気に入りのお店を、そのお店のエピソードと共に紹介してくれる1冊

    朝井リョウさんはギャグ漫画のような語彙力高すぎの表現力でガリガリ君が1本刺さってるサワーを出す早稲田大学生の定番丸八を

    孤独のグルメの作者である久住さんは佐賀の絶品餃子を南吉を

    人それぞれの名店をこれでもかとくらい惜しみなく紹介してくれる、読むための食べログ

    0
    2024年11月28日
  • なぞとき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    しゃばけシリーズ。

    タイトルのまんま、謎をとくお話。
    佐助が顔を怪我したのはなぜか。
    小町娘の縁談が破談になったのはなぜか。
    鍵をくわえる仔犬の飼い主はだれか。
    若だんなの離れに現われた女の怪異は誰なのか。

    原点に戻ったような感じ。
    若だんなと妖たちのまわりで起こる謎を解いていく。
    こういうふんわりした話がこのシリーズの真骨頂なのでは。
    今回は謎を解いた者に褒美を出すというところが少し違うが。

    一番面白かったのは、寛朝が長崎屋に来た場面。
    離れに現われた女の怪異の正体を見極めにきたが、
    鳴家たちに頭の上に登られたり、
    貧乏神金次に間抜けじゃ駄目だとか、役立たずの禿げ頭と言われたりと、

    0
    2024年08月27日
  • なぞとき

    Posted by ブクログ

    若だんなをはじめ長崎屋のみんながご褒美をかけて謎解き競争w
    みんな、がんばれーw
    中でも長崎屋から旅立つ奉公人の将来のために奮闘する「あすへゆく」が好き。勘太の家族には本当に腹が立ったけど、いい結果になって一安心。
    若だんな、丈夫になってきているのだといいな。
    なんだか、今回は兄やたちの過保護もさほどはっきされなかった気がするし。
    がんばれ、若だんな。

    0
    2024年08月19日
  • 猫君

    Posted by ブクログ

    可愛い。
    とにかく可愛い。
    登場人物がすべてネコちゃんというだけで、物語全体がほっこり。脳内再生もなんだかほんわり。
    最終的には、人間にも通ずる教訓で締められているが
    ネコちゃん絡みで進むと素直に受け入れられる。

    0
    2024年08月01日
  • わたしの名店

    Posted by ブクログ

    読んで、めちゃくちゃ敷居が高いけど、銀座の久兵衛で江戸前鮨を食べてみたくなった。
    もうカウンターで食べても許される歳ではある(笑)

    佐賀には行ったことがないけれど、あの餃子食べてみたい!ゴローさんも食べたかな。

    澤村伊智さんが、コロナが明けたら真っ先に行きたいと言っていたお店、イラストの下に小さく閉店文字があって切なくなった。

    藤岡陽子さんのおばあちゃんとお姑さんの、キッチンゴンに出前を頼む時の言葉には、昼休みなのに涙がじんわり出てしまったよ。

    0
    2024年07月23日
  • わたしの名店

    Posted by ブクログ

    色んなエピソードと共に語られるそれぞれのわたしにとっての名店。読んでるだけでお腹が空いちゃう一編から、切なくて目頭が熱くなる一編、一緒に居心地の良い空間でくつろいでいる気持ちになれる一編…このページ数でここまで心を揺さぶってくるのはきっとわたしにも素敵なお店と出会った経験があるから。わたしにとってのいちばんの名店探しの旅はまだ続きそうです。

    0
    2024年07月04日
  • 御坊日々

    Posted by ブクログ

    主人公は寺の住職兼相場師。一見、相容れない職業だが、一度は廃寺になった寺を、相場で得た金で立て直し、弟子もいる。明治の頃なら、こういうこともあったかもしれないと思わせてしまうところが面白い。檀家もいないので、人々の相談に乗るなどしていると、いつのまにか大事件に巻き込まれていく。相場師としての知識と大胆さが、人助けに役に立つのが楽しい。

    0
    2024年06月13日
  • いわいごと

    Posted by ブクログ

    麻之助の縁談がテーマの1冊。江戸時代の結婚事情もおもしろかったが、主人公の嫁取りに向ける葛藤がなんだか切なく感じた。人と人との縁は、少しの掛け違いでついたり離れたりするものだと実感しました。今度は幸せになってほしいな

    0
    2024年05月23日
  • もういちど(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    読後、毎回ほっこりする。

    妖(あやかし)達は、若だんなのことが大好きなんだろうな。妖達の真ん中には、いつも若だんながいる。
    若だんなが隅田川で溺れ死んだりしたら、二人の兄やは隅田川を壊しかねない。(笑)
    兄や達も何より増して若だんなが一番。

    それは、若だんなが優しくて誠実だから。
    そして、若だんなは妖達のことが大好きだから。

    0
    2024年05月01日