畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全1巻。
江戸留守居役(外交官みたいなの)を
突然継がなければいけなくなった
次男坊のドタバタ劇。
や。
これはいい。
いつぶりだろう。
夜を徹して読んだの。
畠中恵といえば妖怪ものだけど今作はガラリ。
妖怪は出てこなくて、侍の世界。
が。
意外と言っては失礼だけど、
まったく違和感がない。
この軽快さはどうだろう。
物語の舞台が市井から武士の世界に変わっても、
相変わらず軽やかで親しみやすく、温かい世界が展開され、
最後まで一気に読まされた。
気がついたら朝。
そして魅力的なキャラ造形。
侍なのに。
ニヤニヤが止まらない。
「頼りなくて、ほっとけない主人公」を描かせたら
たぶん今日本 -
Posted by ブクログ
ネタバレ畠中恵作品12冊目
クローン問題という多くの人が言及を避ける重たい主題を扱った小説。しょっぱなから母親は過干渉だわ、火事に飛びこむ親友を助けられずに焼死と相成るわ、自殺にはちあうわ、自分の家も放火にあうわ、携帯電話に意識だけ残した親友が消えるわ、突然母親は再婚すると言い出すわ、かなりシリアス。そしてシリアス度を決定的にするのは主人公が父親のクローンだという新事実!
だけどそれを補って有り余る面白さがある。
主人公は過呼吸に陥りやすく、ちょっとパニックになるとすぐに気絶しかけるような子で、いろんなことを思い悩んですぐに思考の渦に嵌っていくし、死んだ親友の携帯に向かって語り続けたりする精神的もろ -
Posted by ブクログ
【しゃばけシリーズ07】
しゃばけシリーズはとても好きで、数年に1度読み直している。
兄の松之助は長崎屋を出て、親友の栄吉は修行で出て、なんだか寂しそうな若だんなに訪れる短編集。
・いっちばん
いつものように日限の親分のために事件を解決しようとする若だんな。
寂しそうな若だんなに贈り物をしよう、と動き回る妖。結局全部つながって、妖のおかげで解決する。
妖のドタバタ感が読んでいていい。
・いっぷく
長崎屋が他の店との品比べをすることになる。
他の店の七之助がなんとも懐かしい。。。冬吉が登場だーって嬉しくなる。
商いとして、高級な品を出すのではなく、売れる品を出す、という藤兵衛のすごさにはま -
Posted by ブクログ
人から聞いた話で判断すること、自分とは関係ないことに執着すること、正義をかざして誤魔化すこと、どれも今の時代を表してるなーと思いながら読みました。
長崎屋の話も長くなってきたけれど、はなれが妖にとって快適だという噂が津々浦々にまで広まっているとは。
妖たちは働いたり長崎屋や若だんなのためになってるということだけど、最初の方はもっとゆったりいるだけでいいという感じだったのにな、とは思いました。
生産性向上が求められるようになった時代の流れ?笑
(実際はのんぜんだらりとしてるだけではお話にならないからだろうとは思うけど)
それに家鳴も最初の頃は小さいけどそれは恐ろしい見た目だった覚えがある。
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Posted by ブクログ
今回初めて文庫でなく単行本で読みました。まだ文庫になってないからね。いよいよ次で既刊は最後。さみしくなるなぁ。
さて、たいてい一番最後のお話が一番よかったと思ってる気がします。
連載→単行本化だからたまたま?あるいはここらで本になるなと見越して書いておられるのかな?
舞台は江戸時代だけど、現代劇のようなものだから当たり前かもしれないけど、今に通ずることが多い。
「里を捨てると自分を覚えていてくれる人がいなくなる」というセリフにはドキッとしました。
今は人と色んな繋がり方があるし、昔と比べたら毒親なんかと縁を切るのも容易になったように思うけど、それでもさみしい人、多いよね。
結局人心なんても