畠中恵のレビュー一覧
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「まんまこと」シリーズ6作目。
前に登録したはずが消えてしまったので、確認のため文庫で再読。
基本的な設定については、単行本の感想で書きました。
登場人物が多くて、ちょっと、書き足りないので‥
町名主の息子の麻之助と、隣町の清十郎、同心見習の吉五郎は幼馴染。
両国界隈にたむろする若者の頭の貞も含め、いい付き合いが続いています。
「わかれみち」
麻之助たちの幼馴染で、二つ年上のお由有。
少年の日、ほのかに恋していた麻之介だったが、お由有は清十郎の父の後妻に決まってしまった。
それから数年。
お由有が年の離れた夫を亡くしたら、かって付きまとった男が江戸に舞い戻ってくる。
お由有の父である札差の -
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〔なぞとき〕あの佐助を血まみれにしたのは鳴家? まさかね。若だんなは《佐助には、見栄を張らない強さがあるから》たいしたことではないのだろうと心配はしておらず皆でその原因探りの賭けを始める。
〔かたごごろ〕おしろの三味線の弟子、小島屋のお照の縁談が破談になったのはなぜ? ふたたび謎解き合戦が始まる。
〔こいぬくる〕鍵好きの仔犬が迷い込んできた。
〔長崎屋の怪談】妖たちに気付かれず若だんなの枕元に立った女(の幽霊?)や逃げ出した蕎麦や天麩羅(のタネ)。
〔あすへゆく〕藤兵衛から、今度長崎屋を辞めることになった三人の相談相手を命じられた若だんなだが、それぞれ面倒事が持ち上がる。
〔感想〕今回のテーマ -
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江戸を舞台に、妖(あやかし)たちが活躍するファンタジー小説、『しゃばけ』シリーズ。
年一作のペースで発表されているこのシリーズを読むようになって、すいぶんな年月が経ちました。
Audibleにラインアップされていることに安心して? しばらく聴いていなかったところ、未読の作品が溜まってしまいました。
遅ればせながら、第21弾のこの作品を、読むことにしました。
繁華な商店が立ち並ぶ、江戸の中心部。
そこに店を構える大店「長崎屋」の若だんなに、相談事が持ち込まれます。
その相談とは、「商売で取引のある相手に迷惑をかけてしまった」「お詫びの印に贈り物をしたいと思うが、何が良いか」というもの -
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ネタバレ誰か誰か誰か、己の側に居て。どこへも行かないで。頭を撫でて。
祈るようにそう願っても、時は人をあっという間に連れて行ってしまう。
守狐がよく出てきて嬉しい。
赤子の若だんながふさふさの尻尾を掴みたがって揃ってせっせと尻尾を振って気を引いていた描写がかわいすぎた。
遂に決まった許嫁も、もともと於りんちゃんになることを知ってたのだけれど理由は知らず疑問に思っていたので読み終わったときにとても納得した。
仁吉と佐助の決断は意外にあっさり読めた。
えどさがしの『若だんなに違いない人』は鈴彦姫の鈴を持っていたということなのだろうか。
でも兄やたちが離れないでいてくれてやはり嬉しい。
そして最後の山童の