畠中恵のレビュー一覧
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シリーズ第23弾。
若だんなと妖たちが巻き込まれる騒動、5話。
この世には多くの謎が溢れている。
なぞとき・・・頑強な佐助にケガを負わせたのは誰か?
多くを語らぬ本人が気になり、犯人捜しで賭けをする
妖たちだが、何故か謎は謎を呼び、重ねてしまう。
かたごころ・・・料理屋の娘の縁談が壊れたのは何故か?
その謎解きのために栄吉の新作あられの試食会が
開かれたのだが、何故か大勢の人が集まってしまった。
こいぬくる・・・出没する賊は何者か?盗まれたものにも謎が。
そして現れた黒と白の仔犬2匹は鍵に執着する。
消えた白い犬は何処へ。もしかして飼い主が犯人?
長崎屋の怪 -
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ネタバレ大好きな面々にまた会えてうれしい。ホッとするお話と、美味しそうな食べ物がたまらない。読みたいけれど、読み終わりたくない気持ちになっちゃう。
なぞとき:怪我の原因を全て語らなかった佐助の配慮が凄すぎる。
長崎屋の怪談:寛朝様の「これは不思議な。どうして突然、天麩羅が動いたかのう」「一つ事情が分かったと思ったら、他の疑問が湧いて出るのか。この世には、謎があふれておるな」というおおらかな感じや、秋英さんとのやりとりが楽しい。貧乏神に叱られても「済まぬと言って笑ってい」る、江戸の高僧の器の大きさもあっぱれ。
あすへゆく:藤兵衛の、勘太の次兄への対応はさすが大旦那様。奉公人の退職後まで考えた積立もさすが -
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若だんなと妖たちの江戸時代モノ、第14弾。
「なりたい」にまつわる5つの物語。
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妖怪にまつわる話…と言っても、
畠中恵さんの妖怪は、人間味があって楽しく優しい。
一年に一度、「しゃばけ」シリーズを読むのが楽しみだった。
娘が生まれてから遠ざかっていたけど、久しぶりに。
やっぱりあったかくて優しくて、でも少し厳しい。
「人になりたい」と願う道祖神が優しくて、
あたたかな気持ちになった。
猫又のお話は『猫君』を彷彿とさせる。
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人は夢を見る。
「こうなりたい」「ああなりたい」、子どもの頃から願う。
「なりたい」は命懸けで、でも純粋に「願う」気持ちでもある。
私が「なりたい」のは、穏やかに過ご -
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しゃばけシリーズ第10弾
前作の世界からやり直された世界のお話。
若旦那や屏風のぞきなど、前作の記憶がうっすら残っているような、、、。シリーズものを続けて読んでいるとわかるっていうのも、読書の楽しみの一つですね。
今回も若だんなを中心に、人やあやかしや幽霊?まで、さまざまな出会いがあったり別れがあったり。
「こいしくて」で町を走り去っていった時花神はどうなったのだろう。
「長崎屋のたまご」では魔の兄弟喧嘩に、兄弟喧嘩をしたことない若だんなは興味を持ったり首をひねったり、喧嘩の解説する仁吉がなんだかおかしい。
「あましょう」では新六と五一の親友を思う気持ちや栄吉と若だんなの気持ちにグッとく