畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ畠中恵作品12冊目
クローン問題という多くの人が言及を避ける重たい主題を扱った小説。しょっぱなから母親は過干渉だわ、火事に飛びこむ親友を助けられずに焼死と相成るわ、自殺にはちあうわ、自分の家も放火にあうわ、携帯電話に意識だけ残した親友が消えるわ、突然母親は再婚すると言い出すわ、かなりシリアス。そしてシリアス度を決定的にするのは主人公が父親のクローンだという新事実!
だけどそれを補って有り余る面白さがある。
主人公は過呼吸に陥りやすく、ちょっとパニックになるとすぐに気絶しかけるような子で、いろんなことを思い悩んですぐに思考の渦に嵌っていくし、死んだ親友の携帯に向かって語り続けたりする精神的もろ -
Posted by ブクログ
【しゃばけシリーズ07】
しゃばけシリーズはとても好きで、数年に1度読み直している。
兄の松之助は長崎屋を出て、親友の栄吉は修行で出て、なんだか寂しそうな若だんなに訪れる短編集。
・いっちばん
いつものように日限の親分のために事件を解決しようとする若だんな。
寂しそうな若だんなに贈り物をしよう、と動き回る妖。結局全部つながって、妖のおかげで解決する。
妖のドタバタ感が読んでいていい。
・いっぷく
長崎屋が他の店との品比べをすることになる。
他の店の七之助がなんとも懐かしい。。。冬吉が登場だーって嬉しくなる。
商いとして、高級な品を出すのではなく、売れる品を出す、という藤兵衛のすごさにはま -
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Posted by ブクログ
しゃばけシリーズの第4巻。
今回もとても面白く、一話一話じっくり味わいながら読み進めました。
妖からも忌み嫌われる存在として描かれる「コワイ」の孤独には、思わず胸が締め付けられますし、厚塗りの化粧で心を守っていた娘のエピソードには、人が抱える弱さや切なさがにじんでいて印象に残りました。また、体が弱く碌に遊べもしなかった子供時代の若だんなが、「知恵」を使うことで自分にもできることがあると気づく場面は、このシリーズらしい温かさを感じさせてくれます。
表題作『おまけのこ』では、小さな妖が繰り広げる大冒険が描かれていて、どこか微笑ましく、そしてじんわりと心に沁みる物語でした。読み終えたあと、なぜだ -
Posted by ブクログ
しゃばけシリーズの第3作目です。
今回も、とても読みやすく、面白かったです。
時代ものではありますが、ファンタジー小説でもあり、そして、人死にも出てしまう捕物帳でもあるのが、とても興味深い。
短編が5つ収められたこの本ですが、タイトルの『ねこのばば』よりも、『産土』の方が、心に残りました。
妖である犬神、佐助のお話。
これは、絵柄が無く、声も聞こえない、小説ならではの手法だなぁと、見事に騙され?ました。
読んでいる途中、ちょっとした違和感はあったのです。
あの人がこんな態度を取るかな?とか、なんで、もう一人の相棒とも言うべき妖、仁吉は出てこないのかな?とか。
最後まで読み進めて、そして、全てが