畠中恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2014.10.18再読
古道具屋兼損料屋 出雲屋と付喪神達が頑張る話
深川で出雲屋を営む清次とお紅の姉弟
お紅はなぜか香炉 蘇芳を探し続ける
・利休鼠
盗まれた根付 を探すお武家 勝三郎さん
語り手 根付蝙蝠の野鉄
・裏葉柳
幽霊がでる料理屋 鶴屋を助ける
語り手 幽霊の付いた香炉 裏葉柳
妖退治で有名な広徳寺の名が出てきた!
・秘色
お紅と清次 蘇芳に決着がつく⁉
香炉 蘇芳見つかる…のか?
語り手 鷺の絵が付いた煙管 五位
新入り 金唐革 唐草
・似せ紫
新入り 琥珀の帯留め 黄君→お紅の守袋 青海波が見てきたお紅と清次と佐太郎の昔話
・蘇芳
佐太郎が帰ってきた!けど、居なくなった⁉
清次、お紅と佐太郎 やっと決着!
新入り 根付 猫神
佐太郎が 渦中の人としてずいぶんと出てきたけど本人登場は短く扱いもひどくて…笑える
鶴屋さんもさらりと腹黒そうで良いですね
本当にそのうち長崎屋ともコラボしてくれないかしら?
大店の若だんなは損料屋とは縁がなさそうだが -
Posted by ブクログ
「ちょちょら」とは、弁舌の立つお調子者。いい加減なお世辞。
調子の良い言葉。という意味だそうです。
なので、主人公が、そんなお調子者かと思いきや、
平々々凡々々と言われる少々情けない未熟者です。
唯一、取り柄があるとすれば、素直なところ。
そんな新之介が、藩の行方を左右する江戸留守居役となります。
しかも、藩は貧困!接待をするお金もなく……。
問題山積の中、またまた大きな問題を抱えてしまいます。
新人・留守居役、大奮闘です
彼を補佐する他藩の留守居役・岩崎や、
裕福な札差・青戸屋、などなど、これまた魅力あふれる(?)
サブキャラも面白いです。
これからの新之介、ますます楽しみになりました。 -
Posted by ブクログ
全1巻。
江戸留守居役(外交官みたいなの)を
突然継がなければいけなくなった
次男坊のドタバタ劇。
や。
これはいい。
いつぶりだろう。
夜を徹して読んだの。
畠中恵といえば妖怪ものだけど今作はガラリ。
妖怪は出てこなくて、侍の世界。
が。
意外と言っては失礼だけど、
まったく違和感がない。
この軽快さはどうだろう。
物語の舞台が市井から武士の世界に変わっても、
相変わらず軽やかで親しみやすく、温かい世界が展開され、
最後まで一気に読まされた。
気がついたら朝。
そして魅力的なキャラ造形。
侍なのに。
ニヤニヤが止まらない。
「頼りなくて、ほっとけない主人公」を描かせたら
たぶん今日本で一番うまいんじゃないかと思う。
導入部分も、どんでん返しも、伏線もすごく計算されてて、
なにより結びがすごく上手い。
そういう設定に持ってったかあって感じ。
変な例えだけど、
妙にスタンダードな時代ものシリーズっぽくなりそうな予感。
逆に。
シリーズのこれからを期待させるワクワク感が止まらない。
妖怪ものじゃなくてもファンなら是非。
これは楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ畠中恵作品12冊目
クローン問題という多くの人が言及を避ける重たい主題を扱った小説。しょっぱなから母親は過干渉だわ、火事に飛びこむ親友を助けられずに焼死と相成るわ、自殺にはちあうわ、自分の家も放火にあうわ、携帯電話に意識だけ残した親友が消えるわ、突然母親は再婚すると言い出すわ、かなりシリアス。そしてシリアス度を決定的にするのは主人公が父親のクローンだという新事実!
だけどそれを補って有り余る面白さがある。
主人公は過呼吸に陥りやすく、ちょっとパニックになるとすぐに気絶しかけるような子で、いろんなことを思い悩んですぐに思考の渦に嵌っていくし、死んだ親友の携帯に向かって語り続けたりする精神的もろさがあるけど、それが重たくなりすぎないストーリー展開がいい。
とにかくテンポよくストーリーが進み、謎が気になって気になって最後まで進む。ミステリー、というよりは多分家族とのかかわりとか人の考えとか倫理とかそんなものに主眼が置かれている。
そして準主人公ともいえる義理の父親となる「おっさん」の言うことがいちいち格好いい。もしかしたら理想論かもしれない、でも正論を言い切れる潔さがいい。こんな人が身近に居たら、耳に痛いことを言われる子も知れないけれど、それでも頼りになれていい人生を遅れそうな気がする。
「お前は一人の人間だ。それだけだ。一生懸命生きていればいいんだ。そうだろうが!」───まさに、そう。単純明快。だからいい。
いろんな人物が出てくる、スターのような扱いをされる腕のいい医者も、子どもを愛する母親も、未来を憂える大人も、たくさん出てくるのに、一番正論を吐くのが、真っ当とは言いがたいホストの職についている人物だなんて、皮肉で面白いなぁと思った。また彼自身が自分で「自分と折り合いをつけるために、人生の半分くらいの時間をかけちまった凡人だ。」と言うのがいい。正しいことを言うのが偉い人じゃなくて、普通の人だってことはありうることだ。
殆ど出てこなかった人物が犯人だったり、結構な重要人物なのに前半だけで登場が終わったりするのが難点といえば難点かも。
でも読みおわったあと、満足して「ああ面白かった!」といえる。
しゃばけシリーズとは一味も、ふた味も違う。ほのぼのとはいえない、どこか手に汗握り身につまされるところもある。だけど多分、そういう張り詰めた感が、思い悩みもがき苦しんで助けをかりながらも自分の手で光明を握り締める人間がすきだ。しゃばけシリーズも面白いけど、体が弱いという厳然たる物理的な理由ゆえにそこから抜け出そうと必死にもがこうとはしない若だんなとは、ちょいっと毛色が違うかな。
私の中では今まで読んだ畠中恵作品ベスト1。 -
Posted by ブクログ
【しゃばけシリーズ07】
しゃばけシリーズはとても好きで、数年に1度読み直している。
兄の松之助は長崎屋を出て、親友の栄吉は修行で出て、なんだか寂しそうな若だんなに訪れる短編集。
・いっちばん
いつものように日限の親分のために事件を解決しようとする若だんな。
寂しそうな若だんなに贈り物をしよう、と動き回る妖。結局全部つながって、妖のおかげで解決する。
妖のドタバタ感が読んでいていい。
・いっぷく
長崎屋が他の店との品比べをすることになる。
他の店の七之助がなんとも懐かしい。。。冬吉が登場だーって嬉しくなる。
商いとして、高級な品を出すのではなく、売れる品を出す、という藤兵衛のすごさにはまいった。
・天狗の使い魔
若だんなが天狗にさらわれる。
自分が大変な状況だから解決しよう、ではなく、このことを知った仁吉と佐助が怒って大変なことが起きるから、その前に解決したいというのが、なんとも面白い。
・餡子は甘いか
栄吉が修行に行っている「安野屋」に泥棒が入り、栄吉が巻き込まれていく。
若だんなにもらった砂糖を、栄吉がもうお菓子は作らないかもしれないと返すのは見ていて悲しくなった。
栄吉の視点で書かれていることが多いので、泥棒問題では、栄吉の状況をなぜか若だんなが知っているのが、家鳴たち妖が知らせているんんだろうなぁと見ていておかしくなった。
やり続けることができる才能がある、と言われて修行を続けることになった栄吉、結局お菓子を作るのが好きだという栄吉、なんだか頼もしい。
・ひなのちよがみ
薄化粧のお雛さん。前の話で、屛風のぞきが綺麗だって言ってたのは本当だった。
薄化粧になったお雛さんに、誰も気づけないのに、普通にわかって普通に接する若だんなとおたえが、おかしくてしょうがない。
若だんながいつもの悩み事とは違い、店を経営するうえでの解決策として考える姿に、感動すらした。