畠中恵のレビュー一覧
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「アイスクリン強し」の前日譚のような話。
主人公は皆川から長瀬たち巡査組に移っている。
どうして長瀬たちが巡査になったのか、巡査になるまでのストーリー。
これもおもしろかった…!長瀬たち「若様組」と呼ばれる8人と、前作には登場しなかった若様組以外の巡査仲間たちを含めた全員の成長・絆が深まっていく様子も描かれていて、読み終わったころには全員の保護者になった気分でした。
もちろん、前作の主人公であった皆川も西洋菓子職人を目指している若者として出てくるから、あのおいしそ~うなお菓子も健在!
今回もやっぱりおいしそうだったなあ…
今作もやはりあまり「時代物」という感覚はなかったけど、江戸から明治への移り変わり、時代の流れに揉まれる若者たちのつらい一面・楽しそうな一面などたくさんの面が見れたかなと思う。たくさんの感情が流れているのが分かる小説でした。 -
Posted by ブクログ
とってもおもしろい!
明治に入り20年すぎたころの、西洋菓子職人とその幼馴染巡査の仲間・幼馴染の女学生を中心に様々な出来事と向き合い解決していく、心温まる物語。
一応時代物なんだけどあまりそんな感じがしない。言葉づかいや文体なんかは近代文学に似通ったところがあるけど読みやすい。
ストーリーはもちろん、キャラがみんなすてき!
それぞれに個性が光っていて、読んでいるうちに、自分もするりとみんなの輪に溶け込んでいるような錯覚になった。
あとは作中によくでてくる西洋菓子がとってもおいしそう~、お腹が空いてきちゃう一冊でもあります!
わたしは主人公の皆川真次郎と幼馴染の長瀬巡査のかけあいが好きでした。
今後の展開が期待できそうな終わり方だったので、続編待機です! -
Posted by ブクログ
2014.10.18再読
古道具屋兼損料屋 出雲屋と付喪神達が頑張る話
深川で出雲屋を営む清次とお紅の姉弟
お紅はなぜか香炉 蘇芳を探し続ける
・利休鼠
盗まれた根付 を探すお武家 勝三郎さん
語り手 根付蝙蝠の野鉄
・裏葉柳
幽霊がでる料理屋 鶴屋を助ける
語り手 幽霊の付いた香炉 裏葉柳
妖退治で有名な広徳寺の名が出てきた!
・秘色
お紅と清次 蘇芳に決着がつく⁉
香炉 蘇芳見つかる…のか?
語り手 鷺の絵が付いた煙管 五位
新入り 金唐革 唐草
・似せ紫
新入り 琥珀の帯留め 黄君→お紅の守袋 青海波が見てきたお紅と清次と佐太郎の昔話
・蘇芳
佐太郎が帰ってきた!けど、居なくなった⁉
清次、お紅と佐太郎 やっと決着!
新入り 根付 猫神
佐太郎が 渦中の人としてずいぶんと出てきたけど本人登場は短く扱いもひどくて…笑える
鶴屋さんもさらりと腹黒そうで良いですね
本当にそのうち長崎屋ともコラボしてくれないかしら?
大店の若だんなは損料屋とは縁がなさそうだが -
Posted by ブクログ
「ちょちょら」とは、弁舌の立つお調子者。いい加減なお世辞。
調子の良い言葉。という意味だそうです。
なので、主人公が、そんなお調子者かと思いきや、
平々々凡々々と言われる少々情けない未熟者です。
唯一、取り柄があるとすれば、素直なところ。
そんな新之介が、藩の行方を左右する江戸留守居役となります。
しかも、藩は貧困!接待をするお金もなく……。
問題山積の中、またまた大きな問題を抱えてしまいます。
新人・留守居役、大奮闘です
彼を補佐する他藩の留守居役・岩崎や、
裕福な札差・青戸屋、などなど、これまた魅力あふれる(?)
サブキャラも面白いです。
これからの新之介、ますます楽しみになりました。 -
Posted by ブクログ
全1巻。
江戸留守居役(外交官みたいなの)を
突然継がなければいけなくなった
次男坊のドタバタ劇。
や。
これはいい。
いつぶりだろう。
夜を徹して読んだの。
畠中恵といえば妖怪ものだけど今作はガラリ。
妖怪は出てこなくて、侍の世界。
が。
意外と言っては失礼だけど、
まったく違和感がない。
この軽快さはどうだろう。
物語の舞台が市井から武士の世界に変わっても、
相変わらず軽やかで親しみやすく、温かい世界が展開され、
最後まで一気に読まされた。
気がついたら朝。
そして魅力的なキャラ造形。
侍なのに。
ニヤニヤが止まらない。
「頼りなくて、ほっとけない主人公」を描かせたら
たぶん今日本で一番うまいんじゃないかと思う。
導入部分も、どんでん返しも、伏線もすごく計算されてて、
なにより結びがすごく上手い。
そういう設定に持ってったかあって感じ。
変な例えだけど、
妙にスタンダードな時代ものシリーズっぽくなりそうな予感。
逆に。
シリーズのこれからを期待させるワクワク感が止まらない。
妖怪ものじゃなくてもファンなら是非。
これは楽しみ。